~異次元大会~作者と愉快な仲間たち(乱入者視点) 作:バトルマニア(作者)
大会が始まり、その光景が巨大スクリーンに映し出された。
「始まったの」
「いきなり範囲攻撃連発って」
「でもすぐ終わったぞ」
「邪魔されるんだから続くわけねえだろ」
セッチングが終わり多くの観客が集まった会場では、飲めや歌えやのお祭り騒ぎでいたるところから会話や言い合いが起こっていた。
『え~今回本大会を実況させていただく、
『解説の
そんな声が会場内に響き渡り、二人は大会と出場者についての軽い説明をこなしていく。
「実況好きの平見家まで来てんのか」
「まあこれだけの祭りだしな」
「ここいらの上位層が一斉に集まればそうなるじゃろ」
祭りや争いごとなら、いつでもどこでも起こっているこの世界だが、これだけの強者が集まる祭りは珍しかった。そのため、芋ずる式に各地から人が押し寄せていたのだ。
「鏡華さんが集めたってのも関係してるかな」
「好感度はさておき顔だけは広いからな」
「……うちの妹がすまん」
「あ、見次さん」
一般人Kや暇人たちが話しているところに、鏡華さんの兄である見次さんが来ていた。
「まぁ良いじゃろ。みな楽しんでおるようじゃし」
「霧原さんにそう言ってもらえるとありがたいです」
そう二人が話していると、映像が移り変わり鏡華さんの姿が映し出される。それに鏡華さんが反応して、ニヤリと笑い、挨拶をしながら笑顔で手を振っていた。
「能力でこっちを確認して……呑気なもんだな」
「あいつは……」
暇人と見次さんは少々呆れ気味にその映像を見ていた。
「ま、油断しとるわけじゃないからいいじゃろ、ほれ見てみ」
「相変わらず出鱈目だな。なんであいつ出場できてんの?」
「さあ、本人の主張はまだ実力不足だからって言ってたな」
そんな周りに一切気を配らない鏡華さんに出くわした二人の参加者は、煉獄のような炎を出して一気に攻撃を仕掛ける。しかし鏡華さんにはダメージどころか傷や火傷一つない。
「埋田さんみたいな奴らだな」
「九尾じゃからってあの子たちに失礼じゃろ。あんな害悪の塊と比べるでない」
「見た目だけの話だ。にしても鏡華さんの、実体のない攻撃の反射、あれは厄介極まりないな」
「質量のある攻撃以外通じないからな。それ以外は大小も小細工も関係なく反射するし、あれ随時発動しているし」
似た人物を思い出し例に挙げる暇人だったが、中身は全く別物であるために霧原さんに叱られる。そんな最中にも戦いは続いており、鏡華さんは一切手を出さずに観察しているだけだ。それもそのはずで、炎や光線に衝撃はもちろん、一部の魔法や能力などが一切通じないからである。
「接近戦も強いんだよな、あいつ」
「というかそっちが本命だろ」
「実力不足とか嘘ついているとしか考えられんだろ」
ヒノエとヒノカと言った二人は、炎攻撃が通じないとわかると近接戦で決着を着けようと鏡華さんに迫る。しかし近接戦でも鏡華さんの方が格上で触れすらできていない。
「まぁこうなるだろうな。得意分野潰されれば」
「うわ、あの攻撃嫌だな。何度見ても慣れんわ」
「反射を利用して距離を取ったな。案外やるな」
二人がかりの体術を軽々とかわし、反撃を叩き込む鏡華さん。すると殴られた場所から割れた鏡のようなものが生え、抉るように体を貫く。それに驚いた二人は、炎をまき散らし反射の反動で距離を取っていた。
「あ、あれやる気だな」
「あれか、避けずらいんだよな」
広がる鏡をどうにかしようとした瞬間、一切の隙を許さず放たれた光線が二人を貫く。それが乱反射し、炎が弱まるとともに数が増え続け、最後には空間を埋め尽くす光線があらゆるものを貫き焦がしていく。
「周囲にあるエネルギーを収束させて光線を放つ技だな」
「そうじゃな。威力が周囲依存なのを除けば強力でコスパの良い技じゃ」
立ち上がれないほどの負傷を負った九尾の二人を見下ろす鏡華さん。そして楽しかったと礼を言って、二人に止めを刺していた。
「手札の半分も見せずに終わったな」
「まぁなりたてだとこんなもんだろ」
そうして鏡華さんの戦闘が終え、次の戦闘場面が映し出されるのだった。
~おまけ~
・平見 教子は実況者で殊眼族。
夫婦で各地を旅して戦闘を中心にネットで色々投稿している実況配信者で解の妻。
・平見 解は解説者で殊眼族。
夫婦で各地を旅して戦闘を中心にネットで色々投稿している解説配信者で教子の夫。
・見次さんは旅人で武具族と殊眼族のハーフ。
鏡華の兄で人当たりがよく義理堅いヤツ。
投稿キャラを使わせてもらいました。