~異次元大会~作者と愉快な仲間たち(乱入者視点) 作:バトルマニア(作者)
津よそなやつを避けながら森の中を走り続けて約一時間。
「お?」
丁度良さそうな相手を見つけて、隠れながら観察をする作者。
「赤色の瞳に銀髪で髪は長く結んでいる少女ってところか。名前はミュウで種族は恐竜族と」
疑問視はついたが大体理解しフムフムと頷きながら、どう攻略しようか考える。
(参加者なだけあって隙はないが、戦いは好まなさそうな雰囲気だな。まぁ参加してる時点である程度は戦う気はあるんだろうが)
接触が一番いいだけで別に接触しなくても、視界に入ればある程度の情報を盗み見れる作者は、そうやって次々に情報を見ていく。
(武器は特に持ってなくて体術得意で……うぇ、なんか反射持ってるぞ、こいつ……)
何かわからないが、とにかく面倒の代名詞である反射持ちだと判明し、作者は顔を歪める。
「……これ以上は無理か。反射の条件とか範囲とか仕方とか見れればよかったんだが」
すべてを反射するものもいれば、特定のものだけを反射するものもある。その中でもただ弾き返すだけなのか、ズラされるのか、制御を奪われるのかなど能力者の数だけ種類は豊富だ。これは反射に限った話ではなく、能力全体にも言える。
「じゃ、先手必勝っと」
懐から針を取り出し、ミュウに投げつける。それに気づいたミュウが咄嗟に回避するが、続けて放たれた針に頬をかすめる。
「あなたはだっ!?」
「当たらなかったか」
ミュウの問いに答えずに即座に次の針を飛ばす作者。それに反射的に避けるミュウ。
「さっさと終わらせるか」
「舐めないでくれる?」
完全に敵だと思考を切り替えたミュウは、作者との距離を詰めようと走り出す。
「じゃあこれはどうだ?」
こちらに向かってくるミュウに、作者は液体の入った瓶を投げつける。それは空中で割れ、中の液体が周囲に散らばった。
「効かないわよ!」
(弾かれた……けど大体わかった)
液体はミュウに当たった瞬間に弾かれ、周囲が音と煙を立てながら溶かす。それで大体能力の予想がついた作者は、次の手を出した。
「なっ!?ぐうっ!!」
その瞬間にミュウの拳が断絶結界に阻まれ、動きが止まる。そこへすかさず結界を消して重撃を叩き込んだ。
「衝撃もある程度返されるのか」
手を払いながら怯むミュウを見る作者は、接触の際に手に入れた情報を元に対象にだけ効く即効性の猛毒を空気に書き足した。
「あっ、ガァッ!!?」
(効き目は上々だな。慣れられる前にさっさと始末するか)
最初は効き目が良いように見えても、そんな都合のいい状況は長くは続かない。多元存在なのだから、油断していたら悪影響を抑えるだけ抑えてすぐにでも動けるようになるだろう。だから作者は即座に蹴りをくわえる。
「っ!?」
「距離は取らせねえよ」
破撃は炸裂し、ミュウの体内に深刻なダメージが発生する。それも即座に回復に向かうが、その前に作者の腕がミュウの中へと入っていた。
「情報をも……ッ!?」
「グガッ!!」
情報の引き出しと書き換えをしようとした瞬間に、ミュウの体が恐竜になり始め、驚いた作者は距離を取ってしまっていた。
(……やっちまった……)
唸りを上げる恐竜を前に、追撃を加えなかったことを後悔する作者だったが、ミュウは待ってくれずに作者に襲い掛かる。
(力はあるみたいだが動きが単調だな)
迫力と力強さは作者を超えていた。だが速度や機動力に劣るためか、簡単に避けられ続ける。
(エネルギー系は反射の対象内。物理も物体以外は不完全とはいえ反射される。体力面は多分あっちが有利か)
恐竜化する前に仕留める気だったようだが、それはかなわず苦戦を強いられている。逃げることも考えたようだが、せっかくなので倒しておきたいという気持ちも大きく。
(反射限界を確かめてやる。その構造ごと破壊してな)
ミュウからの猛攻を回避しながら、作者は一枚の紙を取り出し自身に馴染ませる。
「できたら耐えてくれよ」
消えなければ情報を再度取り出せるので、できたらそうしたいとの思いで拳を握りしめていた手をミュウの方へ向け
「核融合砲!」
周囲を焼き尽くすほどの光が、ミュウに放たれるのだった。
応募キャラを使わせていただきました。
~おまけ~
針……針手裏剣みたいなもの。作者は遠距離攻撃の一つとしてよくこれを投げつけてくる。
液体瓶……中身はただの水だが、作者の能力により強力な溶解作用が付与された液体。
破撃……衝撃を逃がさずに破壊力を重視した技。よって距離も取られる心配もない。
核融合砲……作者の友人から教えてもらった超火力砲の一つ。格上の技を能力を使って無理矢理真似ているので、反動はかなり大きく制御もできていないが、とりあえず消し飛ばすだけならこれが手っ取り速い。