~異次元大会~作者と愉快な仲間たち(乱入者視点)   作:バトルマニア(作者)

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集まる厄介者たち

 光が収まり、消し飛んだクレーターの中心でボロボロになって倒れるミュウ。

 

「腕が痛い……。で、こっちは気絶か」

 

 痛む腕を治しながら相手の方を見る作者。どうやら限界まで反射をして耐えたようだが、余波の衝撃にやられて気を失っていた。

 

「じゃ、ほいっと」

 

 それに近づき、簡単に内部へと腕を突っ込む。そして複写を済ませ

 

「そんでさよなら」

「ゴフッ!?」

 

 作者が内部を破壊した瞬間に、ミュウが口から血を吐き出し、何もできずに消え始めた。

 

「さて、次はどうしようかな。反射の部分だけ取り出して、目ぼしいところでもあったら反射札の強化にあてるかな」

 

 作者は、他人の能力や道具、武具の効果を部分的に取り出して、紙媒体の道具に変えることができる。他人の物語を読み漁る際に、ついでにそのようなことをしていた。

 

 

「……はぁ、その前にお前の処理をしなきゃな」

 

 高速で接近してきた高校生ぐらいの少女の飛び蹴りをかわす。そして逆に勢いよく蹴り飛ばしていた。

 

「いきなり攻撃とは」

「あんな攻撃撃っておいてよくそんなこと言えるね」

 

 核融合砲の余波にでもあったのだろう少女は、逃げることなく作者を倒すために襲撃をしてきたようだ。

 

「やっぱ範囲攻撃なんて撃つもんじゃないな」

 

 風が吹き、急激に大きくなった大気の流れにより竜巻が巻き起こる。しかし作者はそれを片手で消し飛ばし、二人目の襲撃者を見る。

 

「あなた危険。ここで始末する」

「この調子だとしばらく襲撃されそうだな。早くここから……離れないと」

 

「させるとでも?」

 

 一瞬で周囲に大きな影が差し、襲ってきた少女たちごと押しつぶす巨大な隕石が突如として発生する。だがこれも作者に届かず、取り出された光るカッターのような刃の剣で真っ二つに切断されていた。そしてその残骸が二人にも降りそそぐが、二人はそれらをたやすく壊していく。

 

「やめてくれよ。他の参加者が来ちまうだろ」

 

 大地は破壊しつくされ隕石の残骸が転がる荒野で、作者は自身を囲む三人にそう苦情を呈した。

 

「もう手遅れだと思うけど?」

「……同意ね」

「めんどくさいけど、その通りね」

 

 三人に囲まれ、困った顔をする作者はチラリと情報を盗み見る。

 

(名前はオロチで、闇と毒を扱う八岐大蛇。次はギーツって奴で、強力な風の力を操る風千龍。最後はブレスって子で、あらゆる魔法を操る龍か。現在人型で、各自龍の姿にもなれると……めんどい奴らだ)

 

 解析が終わると同時に全員が動き出す。

 

 まず一番最初に攻撃が届いたのはギーツだった。最速で放たれた無数の風刃が作者に迫り、次にブレスの大火炎がぶつかり、最後にオロチの放った無数の猛毒入りの闇である毒闇針が火炎の中を突っ切って――

 

「終わりか?」

 

 断絶結界に防がれる。

 

 

「じゃ、次はこっちだな」

 

「「「ッ!?」」」

 

 結界の解除と共に作者の姿が掻き消え、咄嗟に結界を張ったブレスごとぶった切られる。

 

「龍化なんてさせねぇよ」

 

 だが回避を同時に行っていたブレスは、ギリギリ命を繋ぎ止めており急いで再生と龍化をしようとした。しかし次に放たれた乱斬による斬撃の嵐により、無残にもバラバラにされて退場していく。

 

「はあぁぁっ!!」

 

 それが終わった瞬間に、背後からオロチが闇を纏った状態で殴り掛かってくる。

 

「不意打ちはもうちょい静かにな」

 

 後退しながら拳と触手のようになった毒闇の猛攻を弾き、受け流し飛斬を飛ばす。それにより体と視界がズレ、あっけなく崩れ落ちた。

 

「お前は来ないのか?」

「接近戦は、不利でしょ?」

 

 そう言いながらギーツは風の力を振りまき暴風を作り出しながら、龍化により体が膨れ上がり始める。

 

「龍化か。じゃあ、これならどうだ?」

 

「へ?」

 

 急に重力が無茶苦茶に書き換わり、体勢が取れなくなる。そしてそれは変身途中なだけあって、致命的な隙になり

 

「ほいっと」

 

「あ……」

 

 振るわれた刃が伸び、不規則に曲がり鞭や蛇腹剣のようになりギーツをズタズタに斬り裂いた。するといとも容易く龍化が解け、先の二人と同じように退場し始めるギーツ。

 

「まったく、危機感のない。待つわけねぇだろ、そんなの」

 

 それを見ながらそう思った作者は

 

「……これだから集団戦は嫌だな。写し取る暇がねぇよ」

 

 そう呟き、退場していく三人を放置してその場を離れるのだった。

 

 




 応募キャラを使わせていただきました。

~おまけ~

・源光刀……源力を利用した刃が出る武器。様々な種類があり、作者が使っているのは斬味重視の使い捨てブレード。あと伸縮自在で鞭のようにも使える。

・反射札……作者のインチキ無敵術の一つ。これがあればどんな不都合も、一回につき一枚で反射できる。この札に接触させなければ発動しないが、範囲攻撃などの対処が難しい攻撃用なので特に問題はない。

・書き足し……あらゆるものや現象に、追加で効果や出力を書き加えられる。本筋から離れれば離れるほどコストが増大する。作中の例として、重力の大きさや向き、その数などを書き加えた。

・飛斬……飛ぶ斬撃。低コストの便利な遠距離攻撃。斬味と飛距離は使い手次第。極めれば大抵のものは斬れるし、飛距離も馬鹿みたいに伸びる。

・曲斬……曲がる斬撃。源光刀や能力での斬撃、飛斬などを自在に曲げられる。変則的な攻撃ができるので厄介。

・乱斬……乱れる斬撃。斬撃を散らせ、嵐のようにできる技。範囲に比例して弱くなるが、至近距離で使えば無防備な相手を細切れにできるだけの威力はでる。
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