~異次元大会~作者と愉快な仲間たち(乱入者視点)   作:バトルマニア(作者)

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ひとまず休憩

 完全に逃げ切り騒ぎから遠ざかった作者は、ほっと胸を撫でおろしていた。

 

「ふ~、今のうちに補充しておくか」

 

 そう言って、懐の収納空間から消費した装備の補充を行う。

 

「消耗が……はぁ~、この大会が終わったらまた作らなきゃな~。めんどい……」

 

 常に半月分のストックは余裕をもって作っているとはいえ、それは大して戦わないことを前提にしているため、こういう時に一気に減るのは作者的には痛手であった。

 

「格上のは作るのは大変なのに……やっぱ冷静さは欠くもんじゃないな」

 

 核融合砲の事を少々後悔する。道具の作成もただではなく、特に格上の模倣品は苦労するからだ。

 

「一応属性札も出しておこうかな」

 

 そう呟き、火や雷などの文字が書かれた色とりどりの札を取り出す。

 

「技札の方が使い勝手がいいから、こっちは最近は日常生活以外じゃ使ってなかったが、せっかくだし久々に使ってみるか。あと強化札も。どうせ簡単に作れるし」

 

 作者が作る道具の中で、この二つは比較的簡単に作れ量産できるものだ。仲の良い友人や子供たち、旅先で出会った者たちに友好の印として配っているぐらいだ。

 

「あと、次は技札使わずに戦ってみようかね。訛った感覚も戻さねぇとだし」

 

 先ほどの戦いは、実は作者の素の実力ではなかった。あくまで技札を使って、他人の技や行動の良い所取りして隙なく動けるようにしただけである。また事前に自身に書き込んでおくという手もあるが、これもこれで疲れるし後々の対応性にも欠けるのでやりたがらない。

 

「何より疲れる。自分の動きじゃないから」

 

 効率が悪く消耗が大きい。真似る作り替えるなどの工程を挟んでいるので当然だが、他人の力を使うというリスクはそこにあった。なんせ仕組みや構造を同じにできても、エネルギーは自前で準備しなければいけないからだ。格上のを使うとその影響はより大きく出て、体力がゴリゴリと削れてしまう。

 

「他の模倣系みたいにできればいいんだが……そもそも俺の能力はそこは主力じゃないから考えるだけムダか」

 

 作者の能力は、情報の観覧や抜き出し 書き加えを行い、物質化させた際に紙や書物などにできる能力である。それを主軸にして様々な応用をしているだけなので、本家にかなわなくても当然と言えば当然と言えた。

 

「てか、そんなことしたら戻れなくなっちまうな」

 

 完全に書き換えるということは、元の形を崩して組み替えるということだ。そこまでしてしまうと対象者は、実質的に死に別の何かに変わってしまう。そうやらないように安全策を付けているのだが、それこそが作者のような能力者の弱点ともいえる。

 

 

「まっそんなことより、隠れて休憩と行こうかな。これも読みたいし」

 

 そう呟き、あの参加者たちから抜き出した本を取り出す。

 

「虚空の先の世界。さて、どんなところだろうか」

 

 人生とは最大の物語だ。それは善悪問わず英雄や勇者、悪人や魔王などの異端者や上位陣たちであればある程壮大で面白いものになりうる。しかも自身の知らない世界のものとなるとなおさらで、読者はいつだってワクワクとドキドキで楽しみにしているものだ。

 

 だからこそ……

 

「面白い」

 

 作者はそれらを読み漁り、一般化させたり参考にして数多の作品を作り出してきた。

 

 そしてそれは……

 

「ああ、他の奴はどんな人生(物語)を歩んでるんだろうか?」

 

 彼の趣味としてこれからも永遠に続くことだろう。

 

 




 ~おまけ~
・道具の作成について
 他人を利用しているので許可がないと作りずらく、格上の場合はそれは必須になってる。一応参加者にやったように全部抜き出して作ることはできるが、時間も手間もかかり、許可を得て協力してもらった方が楽で速い。

・属性札について
 各属性を付与した札。使用すると、簡単な属性攻撃ができる。簡単に作れるので日常生活用にそれなりに持っている。時頼他人にあげたりもする。

・強化札について
 使用対象を強化する札。手間や隙の有無を考えなければ直接書いた方が調整が効くのでいいが、簡単な強化ならこっちの方が手早くできる。なおコスパはいい方。

・技札について
 他人から引き出した技を付与した札。改造したり組み合わせたり、行動や性質 能力なども使用できるが、自分から離れたり多く詰め込みすぎると負荷が大きくなる。
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