~異次元大会~作者と愉快な仲間たち(乱入者視点)   作:バトルマニア(作者)

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森を抜け

 目的地へ向け走る作者は、森を抜け荒地で相手を補足していた。

 

「いたいた。丁度良さそうなのが!」

 

 そう言い属性札を使用し、視界を埋め尽くす火炎が空間に展開される。

 

「何者だッ!!」

 

 火炎の中から大声が響くが、それを無視して取り出した源光刀で即座に曲斬を放ち、何かを断ち切った。

 

「貴様ッ!!」

 

 体の一部を切り落とされた相手は、全力で火炎を払い除ける。そこには、驚いている堕天使っぽい親子と、触手の怪人っぽい奴が触手を斬られたせいか怒りをあらわにして作者を見ていた。

 

「ん~、50点前後か。それが三人」

 

 三人の点数をサッと見て、構える作者。

 

「大丈夫だな。よし、かかってこい。勿論三人一気でもいいぞ」

 

 そう言い三人を挑発し、攻撃されやすいように敵意をばら撒く。

 

 

「乱入者か。横槍を入れたことを後悔させてやるッ!」

 

「リンコ!あいつはヤバい!先にあいつをやるぞッ!」

「はい!お母様ッ!」

 

 一瞬で三人を手玉に取った作者に、触手や闇の斬撃が向かい三人から一斉に攻撃を受ける。

 

 だが……

 

「遅い遅い!」

 

 作者に攻撃が届く前に曲斬で切り落とされる。

 

「ッ!?」

「いっちょ上がりっと!」

 

 そして瞬動により怪人の目の前まで来た作者は、重撃を拳に乗せ放つ。それを諸にくらった怪人は、地面を削りながら吹き飛んでいった。

 

「っと、次はそっちだな」

 

 上空から降り注ぐ闇弾の雨を瞬動で回避し、仕返しと言わんばかりに曲飛斬で斬撃の嵐を巻き起こす。それにより相手の手が緩んだ隙に、作者は空へと飛び上がり、通りすがりに母親の方の堕天使を斬り裂き落とす。

 

「よくもッ!?」

「遅いんだって」

 

 リンコが怒りをあらわにしながら闇魔法を放とうとする。だが作者の方が圧倒的に早く、空動で距離を詰められたのちに親と同じく地面に斬り落とされていた。

 

「あっけなかったな。この程度なら素で十分だ。さて、回収するか」

 

 そう呟き、地面に着地した瞬間――

 

「おっ?」

「捕まえたぞ。このまま捻り潰してやる!」

 

 地面から飛び出てきた触手に拘束される。そしてそのままギチギチと軋みを上げて、作者は締め付けられていた。

 

「なんてやつ。よくもリンコを!」

「お母様。私は大丈夫です。それよりもお母様の方が……」

 

 闇を湧き上がらせ、武器である鎌を構える堕天使の二人。娘の方は軽傷だが、母親の方は特徴である漆黒の翼の片方を斬り落とされており、再生にはもう少し時間がかかりそうであった。

 

 

「ちょいとキツイな」

「なっ!?」

 

 自身を締め付けている触手に反発を書き込み、緩んだその一瞬で拘束から逃れる作者。

 

「だったらこれでどうだ!」

 

 別の触手で作者を串刺しにしようと、尖らせた触手が高速で作者に迫る。

 

「じゃあな」

「なにッ!?」

 

 そして当たる寸前に作者は一枚の紙を取り出し、触手がその中へと入っていく。そして抵抗の仕方も知らない怪人は、そのまま吸い込まれるように紙の中へと収納され、作者は紙を折りたたみしまった。

 

「あとでゆっくりやるとして、次はお前たちだな」

 

「「ッ!?」」

 

 上機嫌に堕天使の二人の方を見る作者に、二人は後ずさる。

 

「どうした、こないのか?逃がす気はないぞ」

 

 

「「――ッ!はぁぁっ!!」」

 

 逃げられないと悟った二人は、無意識で瞬動を真似て距離を詰めてきていた。しかもどちらもタイミングが違い、片方をやってももう片方の攻撃が当たる按排だ。

 

 これでは大きく避ける他ない……

 

「ガハァ!?」

「グゥッ!?」

 

 だがそれは使いこなしていたらと言う前提であり、見様見真似の技など隙だらけであった。

 

「流石は一般流。初見の相手でも使えるシンプル設計だな。まぁこの程度だが」

 

 危機感によりあらゆる能力が引き上げられ、本能がフル回転したことによる取得では、長年使いこなしてきている相手にはかなわない。現にそれなりの精度に届いていた瞬動も、作者にとっては容易に隙を突き斬り伏せられる程度のものだ。

 

 

「さてと……ん?」

 

 堕天使の二人から情報を抜き出そうとして、その手が止まる。そしておもむろに怪人を仕舞った紙を取り出し

 

「出て来られても厄介だし、ほいっと」

 

 微弱に震える紙を容赦なく破り捨てた。すると紙や隙間からバラバラになった怪人が出てきて

 

「貴様ッー!!」

 

 触手が集まり肥大化し、よりバケモノへと変貌していく。

 

「ここで――!!」

「やっぱ死なんか。ちょうどよかった」

 

 変形中の怪人に手を突っ込んで、容易く情報を抜き取る。そして続けて曲乱斬で細切れにした後、属性札による火炎により完全に滅却された。

 

「動揺しなけりゃもっと戦えただろうに、あと変形中の結合の弱さか……まぁいいや」

 

 思うところがあった作者はそれを切り捨て、残りの作業をするために堕天使たちからも情報を抜き取るのだった。

 

 




~おまけ~
・めんどくさいなどについて
 めんどくさい、キライ、苦手などと言う狭間の住人がいるが、鵜呑みにしてはいけない。飽きずに戦い続ける戦闘狂に比べてだったり、自分から積極的に戦わないというだけと言う、あくまで戦闘に入るハードルの話であって、入ったあとは戦闘狂化するのだ。同格以上と戦う際は特にそうなりやすい。

・収納について
 作者は、紙や本の中にものをしまいこむことが出来る。しかも閉じ込めた紙などを破壊すると、中のものも一緒に破壊される。対象がいる世界ごと壊されていることをイメージしていただければわかりやすいだろうか?そんな感じ。
 これがあると、無暗に触れると取り込まれると思われるので相手の戦術が大いに制限される。狭間の住人以外ならなおさらそう思う。
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