~異次元大会~作者と愉快な仲間たち(乱入者視点) 作:バトルマニア(作者)
草木をより分ける音がし、生臭い血の匂いが漂い始める。
「不死、機械、龍、吸血鬼、そんでこの森の主か」
「85点、73点、83点、65点、84点。随分と高いな」
「一人一人つづね」
「お母さんやる気だね」
「さて、どんな戦いになるかな……?」
そして現れる、少女、ロボット、小さめのドラゴン、お姫様、森の歪み。
「いつになったら出られるのよ」
「……」
「あやつが元凶か」
「随分と陰気臭い場所」
各々にそう言い、上から見下ろしている何を見上げ
「我が領域にようこそ、餌たちよ」
その一言が終わると同時に、一斉にそこに向かって攻撃が殺到した。
「面倒になったな」
「いつもの事だろ?」
強い怒号と光に包まれ、衝撃波は枯葉のように木々を吹き飛ばす。だが相手は健在だ。流石は参加者だけはある。
「おおっ!?」
「これはこれは」
「体内って事か」
各々が反応しているい間に、林の色が変わり、血色のいい血肉に変わり始めた。それと同時に世界が揺らぎ、気色悪い肉の木々や植物が急速に成長を開始する。
「さぁ、乱戦の始まりだ!楽しむといッ!?」
「逃がさないわよ」
「お母さん!」
世界に溶け込もうとした相手、肉林の主を一瞬で殴り飛ばすイチケイ。そして引きずり出された肉林の主は、反撃を刷る間もなく、無数の風に斬り刻まれ跡形もなく赤い霧が広がる。
「分体。しぶとさは一人前ね。あいつは私がもらうわ」
「おう、わかった」
「気を付けてね、お母さん」
そう言うとイチケイは、動き出した肉林に向かって行き、風と植物が肉林とぶつかり激しい戦いが巻き起こる。それをバックに、残った者たちは向かい合い、近くにいた相手を見た。
「俺の相手はお前か」
「そうみたいだね。っと自己紹介でもしようか?」
鈴木は不死少女、夢幻はロボット、ニナイは神龍、作者は吸血姫に決まり、他三人はすでに戦闘を開始していた。
「いやいい、今見た。で、合図は?」
「へ~ん~、ならいいや。いらないよ。好きなようにかかっていいよ」
男装した幼女と言った吸血姫、ムゥガラ・ズェナは、不思議そうにした後に、面白そうな顔をしてニヤリと笑う。その瞬間に、作者の曲斬が吸血姫を穿つ。
「うわっ!硬った!?」
仰け反ったものの目立った傷は付いてない。そのくせ再生能力も高いらしく、作者が刃を直し終わる頃には何事もなかったかのように元通りだ。
「酷いな~。じゃあ次はこっちね!」
一瞬の踏み込みと、ぶつかり合う刀と硬化された手が火花を散らしながら大気を震わせる。
「タフネスフィジカル強者ってところか!」
「そう言う事!」
手元がズレ、掠れ、斬撃と衝撃が周囲を荒らす。だがその均衡は長くは続かず、作者が吹き飛ばされ終わる。
「強引だな。驚くほどの怪力に機動力、それに霧化もできるのか」
真正面から突っ込んで来たムゥガラの攻撃を避け、側面から斬りつけた。
「だが技量が足りないな」
「ふっ」
振り払われ、距離が空く。
「圧倒的力の前に技術など無意味だ!」
「正に人型戦車だな」
避けず受けきり、力でねじ伏せる。本能と直感に忠実な戦い方。それ即ち生物的強者である。
「刃物とは相性が悪そうだ。じゃあ……」
「?」
ムゥガラは不思議そうに首をかしげた。作者が刀を仕舞い、手のひらに不思議な文字を書き込みながら、彼の全身が淡い光に包まれていく。
「それが、お前の次の手か?」
ムゥガラは興味津々に尋ねた。
「そうだ、精々楽しんでくれ」
「面白い、ムゥガラ様は楽しみにしているぞ」
ムゥガラは冷たい笑みを浮かべた。
光が消えた瞬間、作者はムゥガラに向かって駆け出す。その動きはまるで――
「は?」
まるで見えず、作者の拳がムゥガラの腹にめり込んだ。ムゥガラは驚いた表情を浮かべ、息が詰まる。
「弾け飛ばないか」
「ガハッ!?ん!ふん!ならムゥガラ様も本気を見せてやろう!」
彼女は地面を削りながら踏ん張り、破裂しそうな衝撃を抑え込み、蝙蝠の翼を広げて空中に舞い上がった。
「なら遠慮なく!」
ムゥガラは空中から暴風で起こそうと翼を羽ばたかせる。だが何も起きずに、暗闇と無重力、極低温と真空の宇宙空間の再現に目を血走らせる。
「くっうグッ!」
ムゥガラは痛みを感じながらも、脱出と適応のために力を注ぎ、その傷がすぐに癒える。
「遅いぞ」
「っ!?」
ムゥガラは驚きを隠せなかった。作者はその空間で平然と生存していたのだ。そして再度殴り飛ばされ、高速で宇宙空間を抜け出し、肉林の木々を薙ぎ倒しながら勢いが収まった。
「ちょっと強くし過ぎたな。調整がむずいわ」
「な、なにが起こって……」
血を垂らし、傷を治し、体を強化しながら問いかける。
「いや、時間くれたから強化しただけだけど?」
「は?」
あの短時間で?いくらなんでも無茶苦茶だと思うムゥガラ。
「お前、同格以上との戦闘経験少ないよな。どうせ元の世界で楽して戦ってきたんだろ」
作者は調整さえすればいくらでも自分を強化できるのだ。その代わりに負荷もコストも大きくなるが、相応の時間さえあれば大体はどうとでもなる。
「言っとくが、隙や時間を与えるってのはこういう事だぞ」
普段は相手がそんな隙をくれないので、道具を使うなり、頑張って隙を見てやるなりしなければいけないのだが、今回は時間をくれたので割と簡単に強化できたのだ。
「ふふ、そうか。そうだったか。なら言う通りボクも強くなるとするよ!」
ムゥガラは自信満々にそう言うと、跳び起き全力で殴り出す。その一撃は初撃を凌ぐ速さと鋭さを帯びていた。
「それは良かった。楽しもうぜ」
だが受け流され、反撃の蹴りが入る。
「ああ、存分にね!」
しかしムゥガラは耐えきり、二人の激しい戦闘が始まるのだった。
投稿キャラを出しました。
随分遅くなったけど、追加です。