転生者の生存記~このイカれた過酷な世界で~ 作:バトルマニア(作者)
黒球体が話をし始めた。
「じゃ今から種族を決めようか」
「種族か、どんな奴があるのか楽しみだな」
転生者はワクワクしながら、どんなものがあるのか思いふける。
「結構あるよ、大きく分けても二十ぐらいはね」
「大きく分けてそれだと、期待できそうだ」
黒球体は、そう言いつつ、種族のことを教えた。
人族……平均的で可もなく不可もない人型の原点。身体能力は微妙だが、汎用性は随一でありやろうと思えばどんな能力でも持てる。
獣人族……動物の特性を持った種族。基本的に身体能力が高く、本能で動きやすい。
樹人族……植物の特性を持った種族。全体的に穏やかな傾向で、生命力が非常に高い。
龍人族……龍の特性を持った種族。普段は人型だが、最終的にはドラゴンや龍になることが出来る。
透人族……幽霊のような特性を持った種族。浮かんだりモノをすり抜けたりでき、気配も薄く、やろうと思えば透明化みたいなことも出来る。
鉱人族……鉱石や結晶の混じった種族。体が重く硬いので耐久性は高いが、泳ぐことが困難。よく鉱石などを食べている。
水人族……水中に適合した種族。ちょっとした液体の操作や水中呼吸なんかができる。水や液体が関わっているところでは調子がいいが、それがない場所だと調子がよくならない。
血人族……血肉が操れる種族。血液や肉体の操作ができ、特に血液は大抵のものは溶かしてしまう毒みたいなものなので結構ヤバい。
巨人族……身体が大きな種族。通常で2~3m程度の身長を持つ。更に巨人化で最大十倍までデカくなれる。
小人族……手のひらサイズな種族。普通の人間の十分の一程度の大きさで、宙を飛び回れるようにと羽のようなものがついている。すばしっこく機動性に優れているが、通常での攻撃範囲が狭い。
天人族……神や天使みたいな種族。漏れ出したエネルギーがそれっぽく形取り、見た目がそうだというだけで、実際のところはほぼ関係がなかったりする。空が飛べたり、放出系が得意。
機人族……機械の混じった種族。機械と繋がったり、自己改造したりと色々出来る。記憶能力や演算能力に優れているが、合理的に動くかと思えば案外そうでもない。
幼児族……見た目も中身も子供のような種族。無尽蔵の体力に高い成長能力を持っているが、どれだけ取り繕っても中身は子供であり、精神が不安定になると子供っぽくなる。
武具族……武具などを生成できる種族。当人にとって最も最適な武具が生成でき、当人の実力に合わせて性能が上下する。武具は体の一部であり、壊されるとその分ダメージを受けるので注意。
不滅族……圧倒的回復能力を持つ種族。小さな傷や欠損であれば戦闘中でも問題なく治せ、大きなダメージでも時間をかければ完治させることが出来る。
粘体族……人に擬態したスライムのような種族。見た目は人と変わらないが、中身はスライムのようになっており、体を変幻自在に変形させる事ができる。硬質化で耐久の無さを補えるが、変形に制限がかかる。
殊眼族……特殊な目を持つ種族。種族全体で目に関した何かしらの能力を持っている。
表裏族……二つの人格を持つ種族。生まれながらにして二つの人格を持ち、いつでも交代可能。仲がいいかはさて置き、何やかんやでサポートしあっている為隙が少ない。
頭角族……角の生えた種族。鬼人族などとも呼ばれているが、他にも種類がいたのでこれで統一された。角には色々と用途があるが、みんなからは頭突きが強そうだと思われている。
異型族……異形の特性を持った種族。力を出せば出すほど異形の姿になる。いろいろと厄介な能力を持っている奴が多い。
現霊族……現象そのものみたいな種族。自然現象などが人化したみたいな種族であり、どいつもこいつも規格外に強力。
原種族……個体数の少ない種族。他の種族と似ていたりする奴も多いが、組み分けが済んでいない、または研究が進んでいないやつら。探せばチラホラいたりする珍しい程度の種族枠。なお自己申告(神族、悪魔、天使、吸血鬼、死人、書物、不滅鳥、人形、電脳、迷宮種、建築種など)
「まぁ大まかなのがこんな感じかな。あとはハーフとか血の濃さとかによって色々変わるけど、その時は質問してね」
「マジで多いな。え~と……」
黒球体の説明に頭を悩ませる転生者。どれもこれも魅力的な種族なので中々決まらないようだ。
「因みに狭間世界には“一般流”ってのがあって、それ覚えれば他種族や能力者の劣化版みたいな技が使えるから安心してね」
狭間世界には、一般人でも使える一般に流通している技術、略して“一般流”というものがあり、私生活で役に立つ小技のようなものである。
「一般流?例えばどんな?」
「水中呼吸に空間移動、斬撃飛ばしたり高速移動、周囲のものを利用したり火を出したりかな。他にもいっぱいあるけど、私生活や戦闘で役に立つ小技みたいなものだね。それなりに使えるよ」
なんだか当たり前のように言っているが、狭間世界の住人は全員が超人だからこんな高レベルなことが出来るのだ。決して誰でも出来るわけではない。
「ま、言ってしまえば足りない部分を補えるってところか?」
「うん、まぁ能力者とか専門じゃない種族には劣るけどね」
どの種族を選んでも、足りなくなったら技を覚えればいいと言われ、便利なもんだなと思いながら転生者は決めた種族を黒球体へと伝えることにした。
「それじゃあ、水人族で」
「珍しいの選ぶね。みんな龍人とか武具族とか無難に人族とかなのに」
不思議そうな雰囲気を出す黒球体。
「そういうかと思ったぜ。だから水人族にしたんだ。珍しいだろ?それに水使いは強いと思うし」
「そうだね。キミがそれでいいのなら別にいいや。特段変な種族ってわけでもないし、強いのも確かだしね」
転生者は、珍しさを求めて水人族に決めていた。そして何より、水使いは強いはずだとも思っているようだ。
「じゃ、次は特殊能力とか能力配分を決めようか」
「待ってました!さて、どんな能力が出来るんだろうな」
転生者はそう喜び、能力などについて話を聞くのだった。
~おまけ~
・狭間の住人
種族も多種多様で、大人から子供までみんな超人のイカれた集団。競争や闘争が大好物で、中にはいつまでもそれを繰り返し続けている輩もいる。
・一般流について
一般人でも使える、または一般に流通している技術の総称。強さというより便利さを重視したものなので、精度はさて置き出力では能力者や専門者には届かない。