転生者の生存記~このイカれた過酷な世界で~ 作:バトルマニア(作者)
人が増えた景色をビルの上から外を眺める。
「騒がしくなったな」
「人口が増えたからな」
「ほい、コーヒーできたぞ」
鉱納と小嶌と水科が、とあるビルの上で昼飯を食っていた。
「ありがと、水科。にしてもどうするか。この調子で増え続ければ、小さい町ぐらいになるんじゃね?」
「俺たちの静かな田舎がな。まぁそうなったらなっただ。慣れるなり出ていくなりすればいい」
鉱納と小嶌がそう悩む。今や一か月前に比べて倍近い人口になっている。静かな田舎がいい二人にとっては、少々住みづらくなって来ていた。
「一級クラスが来ない限りそこまで長持ちしねぇだろ。てか二人とも外に出れんの?」
「たまに出てるぞ。まぁ極力人と出くわさないようにしてるがな」
「怪物と戦うならいいんだがな。人付き合いは苦手だ」
安全地帯の外に行った事がある二人は、移住するか悩んでいた。まぁそれは個人が決める事なので、別の所を質問する。
「外の怪物ってどんな奴らがいるんだ?」
「まぁヤバいヤツとは戦ってないが、最低でも一段階強くなるな」
「やっぱ二級が縄張り張ってるのはすごい影響だって思うぞ」
ある程度の実力者が縄張りを張っているだけで、それ以上の脅威は来にくくなる。その恩恵は凄まじいらしく、中では見ないような強い怪物と出くわしやすくなるらしい。
「徘徊してる機械も怪物もそうだが、一番はやっぱ盗賊だな。厄介なのが」
「そいつらは縄張りとか巡行ルート外せばいいだけだが、盗賊は動きが読めないんだ。相当気を使ったな」
へ~と話を聞く水科。
怪物も機械も溢れる程沢山いる訳ではないので、気を付ければ戦うどころか出会う事もない。だが盗賊はあっちから来るので、気は使うらしい。
「お前は町に行くんだろ?気を付けろよ?旅の仕方知らなきゃ、一方的に狩られるぞ」
「俺たちが不意打ちされないのだって、事前に調べて行ってるからだし」
平然と出て行って帰ってきているが、それもあくまで情報あっての事。二人とも戦闘は好きな方だが、無暗に狩りすぎたり、あとで厄介になりそうな相手には挑まない。
「戦闘回数意外に少ないんだな。もっと混沌してると思ってた」
「そう言う所もあるが、殆どは気持ち多めになるぐらいだ。意外に中も外も変わらないぞ」
「ヤベー所には近づかない。消耗とか勝てるのかとかもあるしな」
当たり前だが、数時間毎に戦うなんてことはない。戦闘回数だけで言うと、町とか人口の多い所の方が多いだろう。
「てか怪物は別に人の事積極的に狙わねえからな」
「何なら弱い奴は逃げる事も多い。ま、縄張り荒らされたら話は別だがな」
だがそれもちゃんと避けて通った場合の話だ。勝手に人の縄張りに入って荒らしたり、深く潜りすぎれば深手を負う事は普通にありうる。他にも罠であったり、怪物同士の争うに巻き込まれたりと様々だ。
「なるほど。因みに教えてくれたりは?」
「いいが、なんか飯でもおぐってくれよ」
「俺たちだって楽に情報仕入れた訳けじゃないんでな」
そう言いながら、晩飯なんかおごるから話を聞かせてと交渉するのだった。
~おまけ~
・怪物たちについて
言ってしまえば野生動物なので、生存重視で弱い奴らと出くわす事も戦闘になる事も少ない。だが逆に強い奴は、目立つし出くわしやすいので、それが非常に厄介。また罠や不意打ちに特化した怪物、その怪物たちの争いなどに巻き込まれることもあるので注意が必要。場所にもよるが、無知だと最悪戦い続ける事になる。