転生者の生存記~このイカれた過酷な世界で~ 作:バトルマニア(作者)
水科は目標を決めたものの、ある事について悩んでいた。
「そういや俺ってまだ子供だよな?活動範囲はそんな広くないぞ」
この世界では一日は36時間、一か月は360日、一年は十二か月と時間だけで見たら地球の約15倍の差がある。そして水科は只今一歳になったばかりであり、この世界ではまだ子供判定なのだ。
「肉体も十歳超えた程度だししばらくは離れられないな。あと単純に弱い」
急成長という例外を除けば、水科の肉体成長速度は一般的かやや速い程度だ。そっから環境や状況に合わせて成長したりする。
そして大人の判定は……
「10歳以上か。地球換算で約150年……ま、すぐだろ」
前世の感覚を持つ水科にとっては長い道のり……かにみえるが、狭間の住人となった事により大した時間には感じていなかった。
「と決まれば早速修行……の前にネットでなんか調べてみるか」
廃墟から拾ってきたパソコンを開き、画面が映し出される。どうやらこちらの世界の機械類は、中身はさておき見た目は地球と余り変わらないようだ。
「サイトの雰囲気とか前世と変わらんな。センスの問題か?まぁ、人それぞれだろうが」
通販、掲示板、金融機関、ニュース、天気予報、アプリ、広告……様々なサイトが点在しており、地球と遜色がない。一般で出回っているものはこんなものが大半で、近未来的な物は探さなければ出てこない。
「お~、武器や兵器なんかが当たり前のように……高すぎて手が出んが」
試しにと通販を除いてみると、開口一番に武器や兵器が売ってある。そのどれもが高額で、資金らしい資産を持っていない水科では一番安い物さえ出が届かない。
「カード決済ようのでも買おうかな?それでも初期手数料10万近くするが、安いやつは……ダメだな。保証がない」
この世界の通貨は、硬貨とカードである。前者はどこでも使用でき、後者は通販や設備の整っている施設などで利用できる代物だ。町以上の場所で住むのならカードがあれば事足りるだろう。
「っとそんな事より、この海底都市の情報だな」
海底都市のシステムに接続し、大まかな情報が出てきた。
「俺がいる位置は……端っこだな。中心都市とは500キロは離れてる。防御システムとかは……流石に無理か。あとは個人で提示してるものだけだな」
地図を見ながらどこに何があるのか把握して、足りない情報や公式で公開されていない情報は各掲示板などで調べ上げていく。因みに無闇に中枢システムに侵入すると、即座に場所を特定され迎撃部隊が送り込まれるのでほどほどにしよう。
そして時間をかけて海底都市の把握を終えようとした時だった。
「……またか?元気なもんだな」
近くで爆発音が聞こえ、水科はパソコンを切り窓際まで行き外を眺める。
「こっちに来られても困るから止めに行きますかね」
そして武器を持って、窓から飛び降りたのだった。
~おまけ~
・海底都市について
海底に作られた超巨大都市。維持どころか略奪をされまくっているため現在急速に崩壊中であり、放置するとあと100年もしないうちに完全に崩壊する。