転生者の復活記~死にぞこないの物語~ 作:バトルマニア(作者)
レベリングを初めて一か月が過ぎていた。
「全く上がらん……」
20レベまではすいすいと上がっていたものの、それ以降は驚くほど上がりずらく、古内は苦戦していた。
「格下だからか?」
現在の古内のレベルは21だ。それに対し倒しているのは相変わらず20レベ以下のスライムたちであった。20レベになってからすでに100を超えるほどのスライムを倒しているが、大した成果は見られない。
「ちょっと掲示板で情報収集するか」
そうして古内は掲示板を開いて、スレを見ていく。
「え~と、レベルについては……ん?すぐ出てきたな」
大量にある変なタイトルの中から、目的のものを探そうとする古内だったが、思い浮かべただけで目的の情報が出てきていた。
「便利なもんだ。これだけあれば書き込む必要ないな」
あまり人付き合いが得意でない古内にとって、転生者コミュニティどころか普通のコミュニティに入ることすら難易度が高い。なので極力関わらないように生きているのだ。こうやって前世でも他人に興味を示さず、何でも自分一人でできてしまうため大抵のことは問題にならなかった。
「レベルの上げ方ね。思った通りだ」
古内が見たスレには、効率のよいレベルの上げ方が書かれてあり、同時にやってはいけないことも簡単に書かれていた。
「格上と戦うこと、二十歳前後なこと、一人で戦うことか」
格下ではそもそものエネルギー量が足りずに吸収効率が悪く、肉体の全盛期である二十歳前後でなけれ還元効率が悪く、複数人ではエネルギーが分散してしまう。
「エネルギーが多い場所でもレベル上げしやすいのか。まさにここだな」
要はどれだけエネルギーを吸収して自身へ還元するかの話なので、エネルギーが満ち足りている最果ての大陸はレベリングに打って付けの場所だった。
しかし……
「とは言えな。勝てんだろ……」
エネルギーの多い場所の魔物は強くなりやすい。なぜなら魔物は、人類や他の生物よりも吸収率還元率共に高水準だからだ。特にここ最果ての大陸では、表世界の地上ではお目にかかれない強力な魔物がうじゃうじゃしている。おまけに言うなら、各地で縄張りを作っている最上位種たちは、高難易度迷宮の深層で出会うような奴を遥かに凌駕する実力者ぞろいだ。
「でもな。年齢の方はあきらめざる終えないし、タフネス特攻で戦わなあかんのか。やりたくねぇー」
何度も言うが、転生者はよほどのことがない限り5歳までは死なない。だが死なないというだけで、ストレスも感じるし苦しくもあるのだ。そこで心が折れてしまえば即死亡だろう。
「お、ちょうどいいところに小鬼がいるな」
そう思い、小鬼のステータスを見る古内。
ステータス
・
・Lv25
・スキル・身体強化Lv1・打撃耐性Lv1
「……あいつ倒そうかな」
運のいいことに、今まで一番レベルの低い小鬼を見つけた古内は、そいつを倒そうと動き出したのだった。
~おまけ~
・世界に漂うエネルギーについて
あらゆる世界には、あらゆる力の源であるエネルギー量子が漂っている。これはそれ単体ではほとんどなにも影響をもたらさないが、何かしらの方法で合成変換されることにより、魔力や気力、妖力などになる。
なお本来ならエネルギー量子は、纏まってなにかしらの物質になるが、この世界のように多量に発生している世界だと、過剰分が明確な物質にならずに特殊現象の発生源になることが多い。