転生者の復活記~死にぞこないの物語~ 作:バトルマニア(作者)
あれからおよそ3か月……あと数日で生存補正が切れるところまで来ていた。
「現在のレベルは38レベ。そして風龍のステータスは……」
・風龍
・Lv52
・スキル・風龍Lv5・流操術Lv5・感知Lv4・察知Lv3
「やっぱ強い。レベルも種族も勝ち目がない……」
緑かかった西洋ドラゴンのような見た目の龍。その戦闘能力は非常に高く、まさに生態系の最上位に位置していると言っても過言ではない。それが風龍だ。
「だが俺には補正がある。どんな攻撃を食らっても死にはしない」
精神が折れない限り決して死なない補正。これを軸にしてゾンビアタックをするのが狙いのようだ。
「ってことで今回レベリングと同時進行で揃えたのがこの一覧!」
そう言って、どこの誰に話しかけているのかわからない古内は、勝手に自分の装備の解説を始めた。
「下着類はもちろん、ジーパンや長袖を中心とした旅人セット&作業着セット。やっぱこういうのだね」
そう言い作り出した机の上に並べる。
「素材はなんと土蜘蛛の糸だ。丈夫で質感もいい高品質な糸、最高!」
土蜘蛛を乱獲している最中に、糸を回収して衣類を作っていた。勿論スキルや掲示板、魔導などをフル活用して作ったので、非常に高品質なものとなっている。
「めっちゃ大変だったけど作ってよかった。これが文明人の第一歩だ」
大変なだけではなく結構グロい作業もしていたが、もう慣れっこになった古内は何とも思わなくなっていた。
「生産性を考えるなら蜘蛛はダメだよな~。危険だし共食いするしで問題が多い。蚕とかミノムシとかか?異世界だからできるのか?まぁいいや」
人間界にいけばこの技術を使って大儲け……などと考えているが、掲示板に書いている時点で先駆者がいることに古内はまだ気が付いていない。もしいなくても問題があるのは明白だが、それも同様だ。
「次に武器はこれだ!」
そして次に出したのが武器だった。
「短刀をアップグレード!金属製に!しかも強化した各種状態異常と魔導も搭載!」
そう掲げられた短刀は、銀色の刃に紫がかった輝きを放っていた。
「俺が考えた最強合金だし、服もそうだが最大限の魔道も付与しといた。これで最強だろ。向かう所敵なし!」
土魔導を使い地道に金属を集め、火魔導で精錬などを行ってできた短刀に満足する古内。なお短刀でドラゴンが倒せるかどうかは非常に微妙な所だ。だが同時に風龍戦は、これが古内が打てる最善であるのだからこうするほかない。
「あとは投擲武器の針だ。これで遠距離も大丈夫!」
魔導が未熟な古内にとって、投擲武器を作るのは当然だった。それに便利なものほど対策されているだろうという考えもある。ドラゴンなんて最たる例だ。物理が効きやすいかと言われれば微妙だが、魔法関係は高い耐性がありそうである。
「いけるぞ!勝つぞ!なんとしてでも!」
そう気を奮い立たせて周囲を片付け万全の装備した古内は、一気に風龍に攻撃を仕掛けたのだった。
~おまけ~
・風龍
属性龍の一種。その名の通り風属性のドラゴンである。リントヴリムが通り過ぎた際に大量の龍力がまき散らされ、それが原因で発生したドラゴン。自然生成された魔物なので普通のドラゴンより弱いが、それでもこの安全地帯で無双できる程度の実力がある。てかそもそもドラゴンが自然生成されること自体稀である。
風龍……風を司る龍っぽいことが出来る。またはそれの補正。色々持たせるよりこれである程度まとめ上げた方が楽だということで、こういうスキルは結構ある。
・古内の精神状態
結構ヤバい……