転生者の復活記~死にぞこないの物語~ 作:バトルマニア(作者)
結界から出た古内は、森の探索のために気配を薄めて地図を持って歩く。
「七歳か。レベルも50超えたし、スキル7になった。上々だな」
転生して七年。前世の記憶も薄れ、ライムと今世を楽しむ事が生きがいと化している残念転生者、古内。
「迷走中に武器も作ったし、道具も揃えた。家作ってからやるんじゃなくて、同時進行しちまったな」
新しく作った装備を思い返しながら、短刀を取り出す。
「何度見てもいい出来だ」
ダマスカス鋼のような綺麗な刀身。可能な限りあらゆる金属の合金を試し、その最適解で作り出された合金刀の一つ。その性能は素晴らしいの一言であり、刃物として理想的な仕上がりでできている。
「やっぱ俺には短刀が似合ってるな」
因みに短刀に拘っている理由は、扱いやすく愛着があるのと、単に身長的な理由で長物が扱いずらいからだ。古内は別に腕力が強いわけでもないので当然だが。
「予備も複数あるし、役に立つかどうかわからんが一応他の武器も用意してある。完璧だな」
当然予備も他の武器も複数持っている。スキルのお陰で最低限は扱えるので問題ないだろう。それにどれだけ強力だろうがいずれは壊れるし、弾かれてはい終わりではたまったものではない。幸い所持容量は亜空間でどうにかなるので、嵩張ることもない。
「ライムも俺と同じ姿になれるようになったし、あとは喋れるようになるだけだな」
そしてライムも古内と同じ姿になれるようになっていた。とは言え、ライム曰く戦闘が出来る程度に安定しただけであり、言葉も喋れなければ生物として細かいところを完全に真似られている訳ではないようだ。なので今もそうだが、完全体になるまでは古内の中で補助に徹するとのこと。
「そう言やライム。あの
適当に歩き続けて、それなりの範囲の地図を浮かび上がらせた後にライムに話しかける。因みにこの地図は魔道具で、行った場所の地図を勝手に作ってくれるものだ。
「
アダマンタイトゴーレムは、この山脈近い森の中で一番強い魔物だ。4メートルに近い巨体でその名の通り、全身アダマンタイトと言うこの世界で最も硬い金属の塊でできた魔物である。
「魔法も使わなければ能力もない。ただ硬すぎて攻撃が全く効かないし、あの質量攻撃は脅威だな」
アダマンタイトは変形どころか欠けすらしない超固く重い金属だ。そして魔法や特殊能力を一切通さない性質もあり、その耐性は極め抜かれている。そして防御性能は、古内の攻撃は勿論、超越種の攻撃も防ぎきる。そのお陰で、本人が動いている以外の特殊能力が全くない。
「世界三大金属の
本音はこれである。アダマンタイトゴーレムを倒して、貴重なアダマンタイトを大量に取りたいのだ。一応古内もすべての金属を所持しているが、この三つに関しては合金としてしか使えない程度の量しか持ち合わせてない。
「にしても他の二つは見つけられなかったな。
この山脈には様々な金属が集まっているようで、様々なゴーレムが大量に生息している。そのため素材には困らない。困れば適当なゴーレムを狩ればいいのだから。
「まぁ、それはさておき。小鬼……がいるな」
視線の先に小鬼を見つけ、短刀を構えるのだった。
~おまけ~
・世界三大金属について
世界三大金属の
・金属の種類の説明
その他の金属、銅、銀、鉄、金、アルミニウム、チタン、タングステンなどなど現実にあるものに加え、それらに何かしらの力が染みついたものがある。てか大体は、現実にあるものを主軸にそれが歪んでしまったものが大半。あとはちょくちょく特殊なものが各地にあるだけ。
なお世界三大金属についてに関しては例外で、採掘量自体は少ないが大抵の場所からは採掘できる。