転生者の復活記~死にぞこないの物語~ 作:バトルマニア(作者)
木々に隠れて三体ほどいる小鬼の方を見る古内は、さっそくステータスを確認した。
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・Lv53
・スキル・斥候Lv5・心体強化Lv4・対物理Lv3・対異常Lv3
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・Lv55
・スキル・戦士Lv5・察知Lv4・対物理Lv3・対異常Lv3
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・Lv58
・スキル・術者Lv5・探知Lv4・心体強化Lv4・対異常Lv3
(うえ、つえ!格上じゃん!)
各自役割におったそれなりの装備を身に着けた小鬼たち。一対二なら割と余裕で倒せそうだが、三体相手は正直言ってムリと言う差があった。
(正直あいつらの上位互換もいるし、なんならあいつらが集団でかかってきただけで死ぬ自信がある)
補正モリモリの古内にとって、単に基礎レベルが高いだけの敵ならどうにかなるが、残念ながらここ最果ての大陸の魔物は、軒並みスキルの練度も高いので、今の古内は徹底的に戦闘を避けなければ生き残れない。
(ん、魔物?)
そんなことを思っていると、茂みを分けながら大型なクマが現れる。
・銅熊《ブロンズベアラー》
・Lv48
・スキル・体術Lv4・嗅覚強化Lv4・強靭Lv3・対異常Lv3
そいつを確認した瞬間、慣れた手際で小鬼たちは戦闘態勢に入り、簡単な術も仲間にかけて、その追加の準備もできていた。
(小鬼ってこんな強かったけ?)
改めて今まで見てきた小鬼と前世で読んでいた小説などに出てきた小鬼を思い出し、そう思考を巡らせる。
(あんなに賢くないし、鍛え上げられてもないよな)
戦士が前に出て、クマの攻撃をスレスレで躱しながら斬撃を仕掛ける。それによりクマは斬り裂かれるが深く斬れなかったようで、痛みに悶えながら反撃をしてきたクマから一旦距離を取っていた。
(外傷気にしてんだな。賢い)
少ない手数で斬り殺せるように強化を更に強める小鬼。いくらレベルが上でも、基礎が違うのでこうやって強化しないと都合の良い戦いはできないようだ。
(強いし上手い!俺よりも!)
先ほどよりも明らかに速くなった足取りで、クマに攻撃を仕掛ける小鬼。その一撃一撃は、あとの事を考えているのか、急所と言うか筋や関節などを的確に斬り裂いていた。
(おお、そうやるのか。観察の一つでもしとけばよかったな)
それを興奮したように見入る古内。古内も何度か倒したことある魔物とは言え、あんな手際よく戦えない。そして今まで関わらんとこと避けていたことを少し後悔していた。
(最後は首を斬り飛ばす気か!よくっ……)
戦士が最後の仕上げと言わんばかりに、動けなくなったクマの首を派手に斬り飛ばし、古内は頭部に衝撃を感じ、意識が吹き飛ぶのだった。
~おまけ~
・小鬼たち含む亜人種について
知能面が低いので大したものはできないが、人類に近い性質を持つ亜人種は、武器を作ったり村を形成したりする。だがレベルが高ければ知能面の低さがカバーされて、どんどん成長していく。
・銅熊《ブロンズベアラー》について
人間界では、浅い森の中ではそこそこ強い方の魔物で、こいつを倒せれば一人前と言われる魔物。肉は少し臭いが食料になるし、皮は衣類や装備に使える便利な魔物。人間界での固体は、強くても30レベ台でスキルも低レベルなのが二、三個あればいい方。
因みに銅もあれば銀も金も、なんなら鉄や各種属性ごとの色もあるクマ系の魔物。