転生者の復活記~死にぞこないの物語~   作:バトルマニア(作者)

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あれから一か月

 あれから一か月がたち、無害さのアピールや泣き脅しや同情を誘っての好感度?稼ぎが上手く行き、どうにか村の中に納品目的で入れるようになった古内は、道具の納品のために村長の家に出向いていた。

 

「これが納品物です。どうです?いい武器たちでしょう?」

 

 そう言い、村長を中心に村で武器や装備を作っている小鬼たちが、机の上に並べられた品を手に取って見ていく。

 

「ここじゃ珍しい金属製の武器ですぜ。へへ、どうですかい、村長さん?」

 

 ニコニコとした笑顔で、まるで悪徳商人のように武器の説明をする古内。ここの小鬼たちは、金属製の武器を使っておらず、魔物製の装備や武器を使っているのだ。そこに自信作を出したのだ。

 

「あの時は見せるだけが限界で大した数は渡せなかったけど、今回は村全部に行きわたらせられる数の武具を用意しやしたぜ」

 

 ライムも手伝ってくれたとは言え、満足のいく品を百個以上も用意するのは苦労していた。なので失敗できないと、ゴマすりの如く手をさすりながら、この一か月の事を思い出す。

 

 

(嫌われない程度に村に何度も足を運んでよかった。村のみんなに顔も覚えてもらったし、警戒心はあるがここまでこぎ付けられた)

 

 あの後見逃してもらえたものの、「もう近づくなよ」的な雰囲気を喰らったが、そんな事にはへこたれずに村に何度も足を運んでいた。

 

(最初は大変だったな。俺の事を知らない奴からボコられたり、追い払われたり、ライムが居なかったら逃げ出せなかったかもしれない)

 

 適度にボコられたり、追い払われたり、そのまま森の中で放置され魔物に襲われたりと何度か死にかけたが、それもすべてライムのお陰で何とか生き残る事に成功していた。

 

(仲良くなろうと思って、狩りに出てた小鬼たちにも出会いに行ったが、普通に攻撃してくるし、説得大変だったな。まぁこうやって外堀を埋めるのも大切な事だ)

 

 偶然を装って小鬼たちと接触し、仲良くなろうともしていた。勿論最初は攻撃されていたが、最近は挨拶する程度には仲良くなっていた。だが古内は知らない、変な目で見られていたり、避けられている事に。

 

(そしてここまでやって来た!俺を受け入れてくれたのだ!)

 

 いや違う。しぶとい古内に根を上げて仕方がなく迎え入れたのだ。今も変な動きをしようもんなら即座に攻撃できるように準備がなされている。能天気な古内とは違いライムは、その事に気が付いており、静かに主人を守っていた。

 

 

「っと、どうです?いい品でしょう?」

 

 妄想に耽っている所をライムに戻され、品の拝見と話し合いが終わったらしい村長たちに話しかける。その顔は何とも言えない顔だ。どうやら、持ってきたものが粗悪であれば放り出す気でいたらしいが、感心を持てるほどいいものだったので、対応に困っているようだ。

 

「定期的な納品とメンテナンスからでいいんで!」

 

 悪意はなくともどこか嫌な感じがする変人とは付き合いたくないのか、判断を渋る村長に「ヤバい!」と感じた古内は、乗り出してそう迫る。

 

「どうぞ!ぜひ!うちと契約してください!」

 

 頭を机にぶつける勢いで下げる。いや、ぶつけてゴンッ!と鳴って、ライムに治してもらっている。その勢いに負けたのか、疲れた顔をした村長は了承の意を古内に伝えていた。

 

「あ、ありがとうございます!」

 

 それに喜んだ古内は、お礼を言って話の続きを進めるのだった。

 

 

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