転生者の復活記~死にぞこないの物語~   作:バトルマニア(作者)

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あれから三か月

 あれから三か月。古内は村の一員のように馴染み、村人たちとも仲良く狩りに行ったり、村の仕事を手伝ったりと、親睦を深めていた。

 

「さて、模擬戦と行こうか。本気で来いよ」

 

 目の前には、紋章の付いた剣を持った小鬼がおり、周囲はザワザワとしていた。あの剣は、古内の協力の下作り上げた魔導が付与された魔銀製の剣だ。今回は、戦闘訓練ついでに、この剣の性能を確かめるために古内が名乗りを上げてこうなっていた。

 

 

「おっと!はえぇ!」

 

 小鬼は素早く距離を詰め剣を突き出してくる。それを寸前で避けた古内は、今まで小鬼たちが使っていた魔物製の牙でできた短剣を反撃に振るう。

 

「避けるよな!」

 

 だがその一撃はギリギリで避けられ、薙ぎ払いが古内を襲った。それを滑りこけるように思いっ切り地面を蹴り距離を取る。

 

「ふ~隙がねぇぜ」

 

 古内が体勢を整えている内に相手は構え直しており、次は上から脳天目掛けて剣を振り落とし

 

 

「これも中々だな!」

 

 受けきれないと判断した古内は、短剣で受け流しズラしながら空いた手で拳を叩き込んでいた。

 

「おっと!浅かったか!」

 

 一瞬怯んだが、追撃を撃つ暇なく雑に斬撃が放たれる。それに距離を取りながら短剣を確認する古内。

 

「一発受けただけでこれかよ……」

 

 強化していたはずの短剣のは部分が少し削れ、冷汗を流す。それと同時に

 

「どうです皆さん!これを見てください!一発でこの威力!すごいでしょう!」

 

 チキンと宣伝しておく。

 

「お?まだやるか?中途半端だもんな」

 

 だがまだ訓練は終わらない。まぁそうだよなと感じ取った古内は、そのまま短剣を構え、一気に距離を詰め短剣を振るう。しかしそれを見切った小鬼は、最低限の動きで避けて、両者の激しい攻防が始まる。

 

(俺が協力した甲斐があるな。この短剣とはホントに性能が違いすぎる!)

 

 後手に回るわけにはいかないので先手を打ってギリギリでどうにかしているが、同レベルの相手がより強い武器を使っていればこうなるだろう。

 

(ここで見比べて確信したが、魔物の素材は上手く使えば強いが癖が強い。それに比べて金属製の武器は単純に強くなりやすい)

 

 幸威が使っている剣は別に属性を付与したり、特殊な力など付与されていない。ただ単純に耐久や斬味などの基礎スペックを上げ、取り扱いがいいだけだ。だがそれが凄く強い。斬り殺せるのであれば相性など考えずにこれを使えばいいほどに強いのだ。

 

 

「っ!?あぶね!」

 

 斬り上げを躱したが、斬撃波は地面を抉っている。

 

「強化したな」

 

 力を流し込めば紋様である術式がさらに性能を引き上げてくれる。こうやって軽い斬撃を放つことだって可能なのだ。

 

「じゃあこっちは斬味と刺突だ!」

 

 本格的に古内も力を回し、この短剣の特性である斬味と刺突を強化する。それで剣の腹に突き刺す。

 

「よし!勝った!」

 

 剣は欠けながら弾かれ、態勢を崩した小鬼に拳を叩き込む。それにより勝利宣言した古内が堂々と勝ってしまったのだった。

 

 

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