転生者の復活記~死にぞこないの物語~   作:バトルマニア(作者)

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転生できた

 

 今転生者は、とてつもなく混乱していた。

 何故かというと、それは思っていたのとは全く違う転生方法だったからだ。しかもそれで放り出された場所は、人っ子一人見えない大自然のど真ん中である。

 

 

(これはどういう事だ?転生っていったら、母親の腕の中で目覚めるんじゃないのか?美人な母親に格好良い父親。それに周りには兄弟姉妹とかいたりして……。まぁ、まだ慌てる時じゃない。とにかくここから移動して安全な所に行かなければ!)

 

 そう思い転生者は、体を起こそうとしたが

 

(ん?体がうまく動かないぞ。そういえばステータスを見ていなかったな。この身体についてわかるかも知れないな)

 

 そう思いステータスを見てみると

 

 

 

-----------ステータス-----------

 

・名前  無し  / 年齢  0歳

・性別  女

・種族  不明

・Lv  1

・能力   不明

・スキル  成長補助Lv1

      言語理解

---------------------------------

 

 

 

(ん?は?なんだこのステータスは?)

 

 自身のステータスを見て呆然とする転生者。

 

(は?0歳?0歳ですか?なんとなく分かってたけど流石にこれはないでしょ。嘘だと言ってくれよ。大自然に0歳児が1人はないだろ!しかも種族が不明って……、結局なにも分かってないとか。てかどうしようこの状況)

 

 自身が何を思っているのか考えがまとまらずに、簡単に混乱していた。

 

(とりあえずスキルでどうにかなるかもしれない。詳しく見てみよう)

 

 打開策を求めてスキルの詳細を見る事にしたようだ。

 

 

・成長補助……あらゆる成長を補助してくれる優れもの。これさえあれば大抵の事は人並み程度にはできるようになる。あとは努力次第。

 

・言語理解……転生者に与えられるスキル。ありとあらゆる言語を理解し、読み書きができるようになる。おまけとして若干の思考強化が含まれる。

 

 

(いい……のか?)

 

 いいのか悪いのかわからなくて困惑する転生者。それもそうだろう、言語理解は転生者なら誰でも持っているスキルで、成長補助はあらゆる低レベルスキルの詰め合わせである。適性が読み取れず、苦肉の策としてどうにか頑張って入れてくれたのが伺える代物だ。

 

(まぁ詰め合わせ系は上位スキルって話だから良い物なんだろうが)

 

 適当にスキルを取りまくった者への応急措置スキルに満足する転生者。

 

 そう考えていると

 

 

(あっちの方に人影みたいなのが見える。もしかして人でもいるのか?……いや待て、ここは異世界なんだぞ!ゴブリンとかコボルトかも知れない!ここは慎重に解析だ)

 

 

 そう思い、その人影に解析をしてみることにした転生者。

 

 

 

~ステータス~

 

小鬼(ゴブリン)

・Lv???

・スキル???

 

 

(あれ?解析がうまくいかなかったかな?もしかしてレベル不足?だったら成功するまで連打だ!)

 

 そう思ったので周りに向けて解析を使い始めた。それも手当たり次第に頭痛がするほどに

 

 

・草・草・草・草・草・草・草・魔草・・・

 

 

 そこらじゅう解析を使いまくったら、草から魔草になっていた。レベルは相変わらず変わっていないが、あくまで基準でしかないので無視をして使い続ける。

 

(頭痛がひどくなる一方だ。だが我慢できないわけでもないな。この調子で……)

 

 そのまま使い続けること数分、名前に続き簡素な説明文も出始めたのでもういいだろうと、もう一度近くにいたゴブリンに解析を使うと

 

 

ステータス

小鬼(ゴブリン)

・Lv31

・スキル・身体強化Lv3・棍棒術Lv2・打撃耐性Lv2

 

 

(えっ!?何あのレベル!ゴブリンってこんなに強いやつだったっけ?ってまてまて、これが普通のレベルかもしれないじゃないか)

 

 と、転生者が戸惑っていると、急に巨大な影が差した。

 

「次はなんだ!?」

 

 その瞬間、巨大なドラゴン、龍?がゴブリンのいた近くに舞い降りた。上手く見えないとは言え、その壮大さに驚き呆然としてしまった転生者だったが、すぐさまハッと我に返る。

 

(そっ、そうだっ!解析しとかなきゃ!)

 

 

 解析しようとしたその時、ゴブリンが高い身体能力で龍に攻撃しだす。しかし龍には傷一つ付かず、コバエを払うようにゴブリンを払いのけ、ゴブリンはボロボロになりピクリとも動かなくなった。

 

 そして邪魔者がいなくなったのか龍はその場に蹲り、のんきに寝始める。

 

 

(ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ!あいつ強すぎだ!レベル31のゴブリンを一瞬でって……そ、そうだ解析、解析だ!)

 

 

ステータス

 

・リントヴリム

・Lv100

・スキル???

 

 

(え?龍というよりドラゴンだ!それにレベルが100だと!?ダメだ危険すぎる!速く何処かに逃げないと!けど、体が動かねえぞ!!どうすんだ!!!)

 

 

 とにかく逃げようと体をジタバタさせていると

 

 

(か、体が少し動くようになったぞ!なにかスキルでも手に入れたのか?そんなことは後回しだ!とにかく速くこの場から逃げないとっ!)

 

 転生者は必死になって体を動かし移動する。そして逃げた先にあった横穴に入り込んだとたん、すぐに意識を落としたのだった。

 

 




 ~おまけ~
 ・転生方法について
 通常であれば親がいる環境に送り込まれるが、種族や能力の関係上それができなかった。初期スキルに関してはカスタマイズしたとおりになる。
 ・成長補助について
 あらゆるスキルを組み合わせて使用できるようにしたもの。正規の方法で取得できておらず、システムへの依存度が高いため、スキルを失うと通常以上に弱体化する。また一つ一つの性能が、専用のスキルより低い。
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