転生者の復活記~死にぞこないの物語~ 作:バトルマニア(作者)
暗い場所で赤ん坊が目を覚ます。
(ここはどこだ?そういや俺はなんでこんな所で寝ているんだ?今は大変な時期で早く仕事に行かなくちゃいけないのに!)
転生者はそう思いながら立ち上がろうとするが、なぜか立ち上がれない。
(あれ?なんで立てないんだ?)
と周りを見渡すと……
(あ、そうだった。俺は異世界に転生したんだったな。それから危険すぎる敵を見て逃げてきたんだった)
はぁ~と溜め息をする。
(これからどうしろっていうんだよ~。いくら強力なスキルがあったって、勝てるどころか逃げられるかどうかわからねぇよ。そういえば、ステータスの方はどうなってるんだ?見てみるか……)
-----------ステータス-----------
・名前 無し / 年齢 0歳
・性別 女
・種族 不明
・Lv 2
・能力 不明
・スキル 成長補助Lv2
言語理解
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(あ、なんかレベル上がってる、なんでだろ?身に覚えがないし上位スキルってレベル上がりずらいんじゃなかったっけ?低レベルだからか?)
最初は上がりやすいのは確かだった。しかしそれでも上位スキル。そんな簡単に上がるとは思えないでいるようだ。
(まさかこの中に成長補正とかも混じってるのか?だったら嬉しいんだが、内容が見えないからな、わからん)
スキルの内容は見れない。なぜならそんな能力も特殊スキルも持ち合わせていないからだ。システムはあくまでも簡単なものしか見せてくれないのだ。
(にしてもこのスキル、特殊スキル以外を取り込むのか?まさかそれでレベルを上げてるとか?)
転生者の考察は間違えてはいない。だがそれに頼ると一定の水準で頭打ちになるので、経験や技量を鍛えなければいけないのだ。ここではそれに困る事は無いだろうが……
(……で、食料どうしようか?)
辺りを見渡すが、視界が上手く機能せずに草しか見えないようだった。
(どうしよう、そこらの草でも解析して食べれそうなやつないか見てみるか。最悪不味くても我慢すりゃいいだけだしな)
そんな事を考えながら、周りの草を見てみると…
毒薬草
(ん?なんだ【 毒薬草 】?いや、まぁこんなんもあるのか?)
と思い首をかしげる。
毒薬草・毒薬草・毒薬草・猛毒薬草……
(な、なんだと?ここ一帯、毒薬草しかないんだがどうなってんの?)
そんな事を思って周りを解析しまくった転生者だったが、結局何も見当たらなかった。そのうちに周りは暗くなり、気が付いた時には疲れたのか寝てしまっていたのだった。
こうして転生者の異世界での一日は幕を閉じた。