転生者の復活記~死にぞこないの物語~   作:バトルマニア(作者)

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システムとの会話

 システムがいきなり話しかけてきて驚く古内だったが、そんな事お構いなしにシステムは話を続ける。

 

『変な場所に転生させてしまって見失ってたので死んだかと思ってましたよ』

(いや補正有るから大丈夫だろ……ってそうじゃない!聞きたいことがいろいろあるんだ、答えてくれ!)

 

 突っ込みながら冷静?に話を続けようと努力する古内だが、やはり心は安定しないようだ。

 

『いいですよ。不手際のお詫びです。どんな質問にも三つだけ答えましょう』

(なぜ三つ!?ってわかった!三つだな!わかったから消えないで!見捨てないで!)

 

 システムの気配が薄くなるのを感じ、急いで引き留める古内。それに引き止められてか普通に戻ってくるシステムに安心してかため息を吐く。

 

『長い話は受け付けませんよ。こちらも用事があるので』

(ああ、道理で……すまない、ホントごめん。つい話すのが楽しくなってな)

 

 どうやらシステムも仕事があるようで、それは悪かったと古内は反省する。だが次の瞬間には気を取り直し質問が始まっていた。

 

 

(じゃあ一つ目なんだが、ここはどこだ?掲示板にもそういう情報は無かったが?)

『ここは世界の裏側、最果ての大陸です。地図はこんな感じで南北に大陸が一つづつある感じですね。表世界には知られていない場所なので、そうそう情報は出てきませんよ。特に位置や細かい情報は制限をかけてますので掲示板でもやり取り不可能です』

 

 簡単な説明とともに世界全体の地図が出され、最果ての大陸の情報が出される。地図としては大まかな枠組みでしか認識できないようだが、南北のアメリカ大陸を歪ませたような形だ。

 

 

(じゃあ二つ目なんだが、この大陸での生存方法を教えてくれ)

『五歳までにレベルを30以上にしてください。毒とか使えばそこらの魔物は簡単に倒せるので楽ですよ。あとスキルも5以上であればより生存率は高まります』

 

(いや、そうかもしれないけど……具体的には?)

『そこらに生えてる毒草を使うんですよ。それをスキルでも何でも使って毒装備を作って、暗殺とか特攻するんです。生きたいと思って行動し続ければ滅多に死なないので頑張ってください』

 

 古内にとってこの大陸のレベルは高すぎるので、解決法を聞いていた。それに対しシステムは、転生者得点で限界まで無理できるから簡単だよね?と無茶な方法を提案してくる。

 

 

(……最後に、俺の能力について教えて)

『すみませんが無理です。こちらも把握していないので。ですがレベルを上げて行けばいずれ使えるようになりますよ』

 

 能力に関しては、教えなくてもある程度は使えるようになるのだ。なぜならそれが自分自身だからだ。それをより分かりやすくするためのステータスだと言うだけで、絶対必要かどうかと言われるとそうではない。もちろん古内の様に自覚がない者薄い者もいるだろうが、基礎能力が上がれば能力も自ずと自覚できるようになってくるのだ。

 

『そのかわりに魔導について教えましょう。能力と魔法系はあまり相性よくないですが、最低限の事はできるでしょう。……あとここでは学ぶのが難しいですからね』

 

 そう言ってシステムは魔導についての情報を古内に送り込んだ。因みに、基本的に能力と魔法系は相性が悪い。理由は、能力は便利で強力だがその分容量を多く使っていたり、特化しすぎていて他の力を受け付けなくなるからだ。

 

(これが……魔導?魔法と魔術の合わせ技みたいなもんか?)

『そうです。才能がいる代わりに汎用性が高い魔法と、誰にでも使える代わりに決まった事しかできない魔術。その両方が使え、更に組合わせることが出来る技術です。本来なら才能と容量が豊富で、その上で努力を怠らないものにしか成せない技ですよ』

 

 スキルで補強できるとは言え、元である存在の能力も高いことが求められるのが魔導と言うものだ。その知識と技術をいつでも回覧できるようにしてくれていた。

 

(なんとなくだが感覚も分かったし、教材は多いに越したことがないからな。ありがとな)

『まぁこちらも手を出し過ぎるとダメなのでこれが限界ですが、頑張ってください』

 

 そういうとシステムは、古内との会話を切り辞めて消えるのだった。

 

 




 ~おまけ~
 ・最果ての大陸について
 世界の裏側、最果ての大陸。世界最大の危険地帯であり、そこらかしこに表世界たる人類界に多大なダメージを与えられる奴がうじゃうじゃしている。

 ・魔法、魔術、魔導について
 魔法とは、周囲の特定の量子に干渉して、思いのままに周囲を改変する力である。周囲の影響を押しのけるエネルギー量と想像力があればできないことはない。汎用性という面では能力を上回っているが、影響力の多くを特定の量子に依存しているため、それがないと発動できない。
 魔術とは、魔法を体系化、技術化して誰にでも使えるようにしたものだが、魔法と違い個々での応用に欠け一定の結果しか出ず、さらには術式を作ったり覚えたりと事前準備が必要になるものである。
 魔導とは、魔法と魔術をどちらも使え組み合わせた技術の事を言う。古内はシステムの補助ありきで、成長補助のスキルレベル分の魔導が使える。
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