異能学園の用務員   作:バトルマニア(作者)

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休日二日目

 少女との遊びが終わり、島で休むだけ休んだ後、友人のと約束の為に本土に帰っていた。

 

「はぁ~、ひどい目にあった……」

 

 帰った時点で夜が明けており、待ち合わせの場所に着くころには集合時間より少し早めの時刻となっていた。そこで少女との遊びを思い出しながらため息をつき、出された水を飲みながら友人を待つ。

 

「お~速いな。待ちきれなかったか?」

「久しぶり、元気してたか?」

「就職おめでとう」

「しかもあの異能学園だって?話聞かせてくれよ」

 

「遅れるよりかはいいだろ。さっさと座ってなんか頼め」

 

 そこで友人たちが集まり、席に座りそれと同時に昼食にとメニューを見ながら呼び出した定員に注文していく。

 

 彼らは小崎の学生時代からの友人で、二人は社会人になり残りは大学に行った者たちだ。小崎には他にも友人や知り合いが多いが、今回は特に仲のいいこの四人と会う約束をしていた。

 

 

「いや~最近どうよ。うまくやれてるか?」

「まぁ仕事の方はな。あと異能学園については何も話せないからな、佐藤。企業秘密の塊だし情報漏洩とかシャレにならん。お前も社会人なんだからわかるだろ?」

 

「分かってるって、試しに聞いてみただけだ。すまんな小崎」

 

 前に座った友人の一人がそう話しかけてくる。だが小崎は仕事の話を嫌い、佐藤はそれを悟って引き下がった。

 

「お前ほどの奴がな。もっと上に行けるだろうに。まっそんなことより、彼女とはうまくやってるか?」

「そんな関係じゃねえよ。あっちが勝手に絡んで来るだけだ。というか巻き込まれてるだけだ。正義感の強い奴ってのは面倒なもんだな」

 

 母親関係の知人も多いが、小崎もそれなりに色んな所に行ったり体験したりを繰り返している。そんな中で厄介な者たちとも多く関わっていた。

 

「なんだ小林、自分だけ彼女がいないからそんなこといってんのか?」

「そうだよ次期社長様。お前らと違って俺は、彼女いない歴=年齢なの。俺の兄弟姉妹だってそれっぽいのがいるのに俺だけなしだぜ?悲しくなるね。このままじゃマジで仕事が恋人になっちまうよ」

 

 そうかみしめる小林は、運ばれてきたジュースを飲み喉を潤した。

 

「別に俺が社長になると決まったわけじゃないんだからそういうのはやめてくれよ。社長令嬢とは付き合ってるけど彼女だって弟がいるわけだしさ」

「渡辺、お前はすこぶる優秀だ。成績優秀だし性格も容姿も文句なしのな。だからその可能性は高いし、そうでなくても重鎮にでもなるさ。それに加え俺はずっと下っ端だ。同僚も真面目で近寄りがたい奴ばっかでよ。お前らが羨ましいぜ。特に山田が」

 

 いつものように軽い愚痴を放つ小林は、そう言って山田に話を振った。

 

「確か同棲してるんじゃなかったけ?」

「いや、まぁ、そうだけど。あいつは行き場所ないから……」

 

 山田は大人しめの人であり、自分の考えはあるものの押しに弱い人物だった。そして何より面倒見がよく優しい性格だ。それを知っているみんなは、各々で勝手に考えを巡らせ納得する。

 

「お前昔っからそうだよな。捨て猫拾ったりよ」

「どうせほっとけなかったか、押しかけられでもしたんだろ」

「人助けはいいがちゃんと考えてな。ま、いざとなったら言ってくれ」

「いつでも相談してくれていいんだぞ。助けてやるから」

 

 小林、佐藤、渡辺、小崎がそう声をかけ、みんな一斉に小崎の方を見る。

 

「え?どうしたんだ?」

 

「確かにお前に言ったらどうにかなりそうだな」

「俺もそう思う」

「まぁ親が親だし」

「頼りにさせてもらうよ」

 

 小崎の母親は知る人ぞ知る凄い人だ。表に出ていないだけで特定の業界では超が付くほどの有名人でもあり、間接的に助けられたことも少なくはないのだろう。

 

「いやいや、母さんがすごいのは確かだけど俺はそうでもないぞ。母さんはああ見えて実力主義だから、かろうじて助言はくれても助けてはくれないからな。結果的にそう見える事はあるけど」

「それを差し引いてもお前は凄い奴だ。なんせあの実力主義の魔境を、平然と生き延びてついてってんだから」

 

 小崎の母親は、息子に対しても容赦なく実力主義を叩き込んでいる。しかも、これぐらいできるだろうと遊び感覚であり、それを英才教育と言えば聞こえがいいが、同じ状況でもついて行ける者など数える程度しかいないだろう。なのに日常生活かのように平然としている小崎もまた、異常な実力者であった。

 

「てかそんなのどこで知ったんだよ」

「いや何年付き合ってると思ってんだ。それにこっちの業界じゃ有名な話だし」

「強引に実力を付けさせに来るとか地獄以外の何物でもないからな」

 

 大学組を放って三人で話し出してしまう。あくまでも仕事の一環として出会ったり話を聞いたりとは言え、直接関わっていない小林と佐藤にもその噂は届いており、学生時代に見たこととすり合わせておそらく事実だろうと思われていた。

 

「っと、すまんな置いてけぼりにして」

「いやいいよ。にしても相変わらずだな」

「表立って話は聞かないけど、やっぱすごいんだね」

 

 学生時代からの付き合いもあって理解のある仲間たちに安心する小崎。

 

 そこに渡辺が続けて声をかけ

 

「まぁとりあえず、料理も来たところだし食べながらってことで」

「あ、そうだな」

 

 頼んでおきながら忘れていた料理を食べだすのだった。

 

 

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