オワタ式な神機使いの生き方   作:つヴぁるnet

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第15話

 

 

大雨の中、一つの建物に避難していた。

 

そして二人揃って眠りそうになったその時だ。

 

ガダガダと強い衝撃が響き渡る。

 

アリサと俺はそれに目を覚まし、身構えた。

 

…もしかして地震か?

 

崩壊したこの世界だ。

 

ここも地盤が悪いのだろう。

 

そして外を見れば空が明るくなってた。

 

 

 

俺たちはアリサの神機探しを再開して上流を目指していた。

 

 

 

 

そして…

 

神は俺たちを追い込もうとしていた。

 

 

 

 

「あった!私の神機!!」

 

「アリサ急げ!オウガテイルがこっちに気づいてる!」

 

 

 

アリサの神機を探すために上流へ移動した。 案の定彼女の神機は見つかったが、オウガテイルには見つかってしまった。 しかしこちらも索敵を怠って無かったため不意打ちを受けることはない。

 

しかしマロンが言ってた。

 

オウガテイルは空気を読まない生き物だと。

 

まさにその通りだと思う。

 

そしてアリサの様子がおかしい。

 

 

「だ、大丈夫、ですッ!こ、こんな奴ら、私が!!」

 

「やめろ!退くぞ!!」

 

 

ダメだ。明らかに恐怖を無理やり押し殺している。声も神機も震わせながらなんとかオウガテイルに身構えているが、危うさだけが物語っている。

 

 

 

「ぁ…ぁぁ!」

 

「アリサ!」

 

 

 

俺は半壊した神機を振るいながらアリサとオウガテイルの間に割って入る。

 

ダメだ。

 

自分も視界がフラつきまともに戦えない。

 

 

「ごめんなさい…!ごめんなさい…!!ごめんなさい…!!!」

 

 

 

後ろを見れば、彼女はアラガミに対する恐怖心によって完全に崩れ落ちてしまっていた。いつも冷静に立ち向かっていた彼女はどこに行ったのか?

 

そしてあの震えは一体何があったのか? 「パパ、ママ、助けて」と懺悔するかのように怯える姿は痛々しく感じた。

 

 

「スタングレネードは無いか…」

 

 

半壊した神機では何もできない。

これではアラガミを殺せない。

肉体はボロボロで体はうまく動かない。

 

 

「………」

 

 

絶体絶命とはこのことだろう。

 

勝ち目がない。

 

だから…

 

だから……

 

俺は握っていた神機を落とした。

 

 

 

ああ。

 

もしこの両手を握りしめながら跪き…

天に向かって神に祈れば助かるだろうか?

 

 

 

 

 

いや、そんなことはしない。

 

こんな世界で意味がない。

 

神に襲われていて、神に祈るなんて。

 

 

 

「こいッ…!」

 

 

 

握りしめるのは両手ではなく"鉄パイプ"だ。

 

途中で拾ったこれを腰に引っ掛けていた。

 

俺は鉄パイプを真っ直ぐとオウガテイルの目の前に伸ばし、そこに注意を集めさせる。

 

オウガテイルは初手の一撃を大いに警戒する傾向が見られるらしく、その大口で大胆に獲物を喰らうかと思いきや、とても慎重な生き物であることをマロンから教えてもらった。

 

もちろん周りのオウガテイルもなんとかしなければならないが…

 

まずは目の前のオウガテイルだ。

 

 

「ッ、こんな状況ッ! 覆してやる!!」

 

 

後先考えない。

 

助かる確率なんて関係ない。

 

何もしないなんてそれこそ神に願うのと同じ。

 

絶望に溺れやしない。

 

鉄パイプを強く握り、覚悟を決めたその時だった。

 

 

 

 

「レンカァー! アリサを守れ!!」

 

「!!」

 

 

極東支部に来る前から聞き慣れた声。

 

何故ここに?

 

俺たちの救出だと直ぐに理解した。だがその安息より先に体が動いた。水面に落とした神機を拾い上げると俺は姿勢を低くアリサを庇いながら片手に神機を構える。次の衝撃で壊れそうな神機だが躊躇なく盾を展開した。

 

 

そして、次の瞬間___光った。

 

 

 

「グァ??___???」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

けたたましい音が自分を中心に広がる。

 

しかし断末魔は何一つ上がらない。

 

周りを見渡せば沢山が砕け散っていく。

 

そして何が着弾した時の衝撃はとてつもない破壊力を生み出していた。

 

だがそれに見合った衝撃はコチラに飛んでこない。それでも壊れそうな盾が軋む音を立てて耐えている。しばらくして光が静まった。

 

 

 

「……終わっ…たの、か?」

 

 

 

周りを見渡す。

 

アラガミは駆除されたのか一匹もいない。

 

そして…

 

 

 

「よく頑張ったな、レンカ」

 

「マロン…」

 

 

 

この声に安心を得た。

 

極東の最狂は、頼もしかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうも甘い名前の男、台場マロンです。

 

姉さんとミッション終了後に緊急連絡が舞い降りたので俺は帰投せずそのまま緊急ミッションへと洒落込みました。

 

そのミッションとは変異種と言われるピターに襲われて消息不明となったレンカとアリサの救出であること。

 

普通なら俺以外の神機使いを駆り出して救出に向かわせることが正しい。てかリンドウが適任だとおもうのだが。しかし救出に向かうそのポイントは俺の方が近いため白羽の矢が立った感じだ。あと俺が前に調査した区域だから動きやすさを考えると台場マロンが適任になるんだろう。あとユーバーセンスの関係かな。

 

ちなみに姉さんも救出の同行を申し出たが俺の足について来られる訳でも無いため置いて行くことにした。

 

仕方ないね。そのかわり姉さんから余った回復剤をありがたく貰った。レンカ達のバイタルが危ういなら使う必要があるからだ。あと携帯してきたボマークッキーも受け取った。しかし残念ながらクッキーは割れてる。裏カノンで砕けたっぽいな。味は美味しいだろうが。

 

それからヒバリさんから出されたポイントまで馳けているところだ。途中現れる小型アラガミからオラクルを回収しながらオラクルリザーブを行い、万が一のために備える。あとスキルのお陰で息切れはしていない。

 

 

 

「?? あれ? これってレンカのオラクル? いや、違うな…」

 

 

 

非常に薄いオラクル反応。

 

しかしそれはレンカでは無い。

 

だが、知っている別のオラクル反応だ。

 

 

「もしかしたら、アリサの方……ッッ!!!」

 

 

 

これは違うっ!

 

禍々しいオラクル反応だ。

 

しかも。これって…

 

 

 

「知ってるぞ。これは間違いなく変異種と種別されたピターだ。まだこの辺をうろついてやがったか」

 

 

 

これはレンカ達を探してるのか?いや、それはわからない。でもこの場で放っておくとまたエンカウントする可能性がある。まぁ俺がいる限りそれは無いと思うがまだこの付近にフラフラさせておくのは非常に厄介だ。

 

さて、どうする??

 

 

「オラクルリザーブのストックはいま最大の9までカウントしてる。先程姉さんとなミッションに出たが、まだ一度も放火してないから冷却装置も未使用だ。なんならエディットの破壊光線は1発放てる。そして"アレ"も持ってきた…」

 

 

 

 

 

もしかしたら。

 

……ここでピターを殺せるのでは?

 

 

 

 

 

「……オラクルリザーブを導入したブラストの真価値を見せる時だな…」

 

 

 

俺はバースト状態の効果が切れそうなるので強制解放剤を摂取する。

 

体がチリチリと焼ける感覚に襲われるが慣れたので気にしない。

 

むしろ最近はこのチリチリ感が心地よいくらいだ。生きてるって感じがする。

 

 

 

「さて…」

 

 

 

俺は一直線にピターの方へ走る。建物から建物に移り、瓦礫の間を潜って壁を走る。途中フヨフヨ浮いてるザイゴートを捕食してバースト状態を持続させ、オラクルもゴッソリ回収した。

 

縮んだ風船のように地面に落下するザイゴートを横目に進み、そして…

 

 

 

「見つけた…」

 

 

 

ピターを視認する。

 

俺は物陰に隠れた。

 

すごいな。

 

凶悪なアラガミにドキドキしている。

 

まだゴッドイーターになったばかりの俺ならこんな感情あまり感じられなかっただろう。

 

でも今は心を麻痺させることもなく確かな強さとまともな恐怖心を手に入れた俺ならやれる。

 

うまくやれるはずだ。

 

これは命を投げうる行為ではない。

 

確実に倒せる見込みがあるから、やるんだ。

 

 

 

「触る神に祟りなし。そう言うのも分かるけど俺はゴッドイーターだ。時には自分からアラガミを屠ってなんぼだろ」

 

 

 

俺はバレットを切り替えると銃口を真上に向けてトリガーを引いた。

 

超消音の効果もあり、音もなく銃口からは小さな球体のオラクルが真上に飛び出す。

 

ある程度空に伸びると停滞した。

 

すると停滞した丸いオラクルは着々と空中に漂うオラクルを吸収し始める。

 

 

 

「ググッ?」

 

 

 

しかしそれでも雰囲気の変わり具合は流石に気づいたか。

 

何が起きている事を感知したピターは周りを見渡す。

 

けれどまだ上には気づいていない。

 

 

 

「オワタ式なんだけど、俺も相当バカだよな」

 

 

 

タイミングよくバースト状態が解けた俺は物陰から出てピターの前に姿を現わす。

 

超消音じゃ気づいてくれないからな。

 

視覚的にも気づかれづらい。

 

 

 

「御機嫌ようピター」

 

「!?」

 

 

 

ピターはこちらに気づく。

 

そして表情豊かなのか驚いたような顔をする。

 

神が人になろうとしてるのか?

 

お前らは化け物だろうが。

 

 

 

「よくも俺の可愛い後輩をズタズタにしてくれたらしいな?」

 

「?」

 

「二人だよ。わかるだろ?青と赤のな」

 

「グッ、フフフッ…ゥァハッハッハッ」

 

 

 

俺の言ってる事を理解してるのかそれに答えて笑っているように見える。いや、コイツ笑っている。相当知能が高いアラガミなんだろう。

 

ヴァジュラテイルの時と言いアラガミが確かな知能を持つとこんなにも腹立たしい存在に成り代るとは。

 

やはりアラガミは害悪、はっきりんかんだね。

 

 

「グォ…」

 

 

 

銃形態から剣形態に変形させた俺は冷静に告げた。

 

 

 

「なぁピター、俺はお前を殺すんだが……?」

 

「グガァァア!!!」

 

 

駆除対処を見るような目。

ピターを格下にして言葉で嘲笑う。

 

すると知能高きアラガミは理解する。

 

神の怒りに触れたようにピターは大声で威圧するとマントには禍々しい電気が集う。

 

しかし、こんな簡単な挑発に乗るとはね?

 

随分と己の力に自信があるらしい。

 

俺はスッと息を吸い、足に力を込めてピターに向かって走った。

 

 

「…」

 

 

ピターに集まるオラクルからして広範囲の攻撃はこない。

 

だが腕に電気を纏っている。

 

しかも攻撃準備が早い。

 

やはり周りとは違う。

 

俺は少し関心を抱きながら強制解放剤を神機に注入しながら足に力を込めてピターの足元に突っ込んだ。バースト状態になった瞬間、踏み込んだ場所から残像が出来上がる。

 

ピターはその早さに驚いたかのように見えたが走り迫る俺を叩き潰そうと腕を振り下ろした。

 

 

 

「遅いぞ」

 

 

 

猫パンチの着撃地点にブラストから生成した"オラクル手榴弾"を置き去りにして通り過ぎ、ピターの腕は遅れてその場を叩き潰す。

 

しかし叩き潰したのは神属性のオラクル手榴弾、ピターの片腕はゼロ距離爆撃でズタズタになった。

 

 

「グガァァア!!!!?」

 

 

二足歩行で立ち上がるほどの痛みが走り、それに比例した悲痛な叫びがこの戦場に広がる。

 

哀れすぎる怯み方に、情けない姿を晒す王様がそこにいた。

 

 

「新人の二人を圧した程度でイキってたとか恥ずかし過ぎだろ。 はよ死ね」

 

 

マントに流れていた電流は怯んだ時に解除されている。もっと近づいて良さそうだ。

 

天を仰ぐように二足歩行の格好で痛みに悶えるピターの後ろ足に近づくとオラクルソードで後ろ脚を滅多斬りにする。

 

オラクルソードと超回避バックラーはとてつもなく軽い。秒で7回は斬りつける事はとても容易いく、右、左、右とひたすら交互に斬り裂く。

 

しかし絶命させるためのダメージはない。

ただオラクルを抜き取るだけ。

 

でも俺はひとつだけ、このオラクルソードで面白い方法を身につけた。

 

 

「(それでも、皆等しいオラクル細胞ッ!)」

 

 

アラガミの体はオラクル細胞がそれぞれ脳や筋肉や臓器に変化して体を作ってる。

 

簡単に言えばアラガミはオラクル細胞の『群体』である。

 

それこそほとんど絶滅してしまった"獣"と同じような体を構成してるわけだ。

 

肉質も、骨格も、重力のある地球に適応した形に進化している。

 

そして俺はひとつここでとある考えに行き着いた。

 

四足歩行で活動する獣の形をしたアラガミも絶滅しただろう犬や猫や猿などの動物と体内構成が同じならば、ヴァジュラ種にも獣と同じように『アキレス腱』があるのではないか?と考えた。

 

もしアキレス腱もオラクル細胞が作り上げてるならば、オラクルソードでそのオラクル(アキレス腱)を抜き取ってしまい、アキレス腱を支えてるオラクル細胞の活動を止めてしまえば脚の機能を奪い取れるのではと考えた。

 

 

そして一年間の細かな検証結果により…

その答えは…

 

 

 

 

「ガッ……ァ?」

 

 

 

 

ブチっと、音が鳴った気がした。

 

ガタガタと震える脚。

 

そして、奴は立ち上がれなくなる。

 

 

 

「無様だな、ピター!」

 

「ガァァ…!? ガァァ!? ガァァア!!??」

 

 

 

四足歩行の生き物の弱点は脚。

 

獣は脚力がある生き物だ。

 

だが失った時の代償は計り知れない。

 

それは獣の形を司った神も同じだ。前足と後ろ足を震わせながら立ち上がろうとする。

 

獣が、神を偽るケモノが、泥に塗れながら、ひどく、ひどく無様な姿を晒している。

 

こんな奴がレンカを追い込んだ?

 

地面をのたうち回り、そして立ち上がることもできない神様が?

 

ああ、馬鹿みたいだ。

 

俺はどこか冷めたように神機をプレデターモードに切り替えてピターの首元にかぶりつく。

 

 

 

「グォォオ!!??」

 

「動くな、食いづらいだろ」

 

 

 

攻撃力が皆無なオラクルソードだから、当然プレデターモードにも殺傷能力はないためピターを喰い殺す事はできない。

 

しかしオラクルは吸血するかのようにガブガブと吸い上げる。

 

そしてそのまま『オラクルリザーブ』を行った。

 

 

「2…3…4っと、オラクルの回復が早いな? 腐っても上位種と言ったところか。ドンドン吸収してリザーブのストックが増えてく」

 

 

ピターと言うオラクルの泉を吸い上げる。

 

 

 

「おっと、マントは展開しようとしても無理だぞ?お前が力一杯踏んづけたオラクル手榴弾はお前らピターが弱点とする神属性。当然ながら『封神』の効果は絶大だ。柔らかい肉球(肉質)からその属性を踏んだ訳だ。効果覿面で困ったなぁ?」

 

「アアァァ!!!」

 

 

言葉を理解してるのかわからない。だがピターは足掻こうと地面をのたうち回る。しかし封神の効果でうまくオラクルが働かず、首元にプレデターが噛みつき、切れてしまったアキレス腱では何もできない。

 

なにより自分より何倍も小さな人間に転がされている状態は屈辱そのものだ。

 

屈辱塗れで、泥まみれ。

 

こんなにも汚れた神様はいないだろう。

 

 

 

「ところで真上にあるコイツを見てくれ。コイツをどう思う?」

 

「ァァァ??」

 

 

 

言葉は理解できるようピターだからこそ、素直に空を見上げて…

 

 

「!!!??」

 

 

絶望を見せたように目を見開く。

 

 

「すごく大きいだろ?そりゃこの一帯な漂うオラクルを吸収しまくって肥大したんだ。ここまで回収してきた多量のオラクルを使って作り上げた最強のバレットエディットだ」

 

 

知らない原作プレイヤーはほぼいないと言っても過言では無い。

 

最初はバスケットボールサイズしか無かった。

 

しかし今はウロヴォロスくらいのサイズだ。

 

空は肥大するオラクルで埋め尽くされていた。

 

 

 

「お前が相手とするゴッドイーターは調査隊の神機使い。凡ゆる事を把握している。この辺りのオラクルの濃度とかな。まあ元々知ってたこともあるけど。まあ今のお前にはどうでも良い話だろう。さて、再現しようとソレに近づけることには成功したが、近づけただけで全てはマネすることができない。あのバレットエディットには欠点があるんだよ」

 

 

風船のようにただ肥大するだけ。

 

下に落ちてこない。

 

 

 

「ホーミングしながら落ちるところまで全自動でやってくれるなら助かったけど、そこまで再現はできなかった。まだ研究がそこまで進んで無いからね。でも威力はそれ相応に真似する事はできた。だから…」

 

 

 

__落とすのは俺がやるんだ。

 

 

ブラストの銃口を真上に掲げる。

 

 

 

 

「ゲーム画面では伝わらない本当の恐ろしさをお前に教えてやろう……喜べ!お前が最初だ!ピター!」

 

 

 

トリガーを引けば一発分のオラクルが放たれる。

 

空中で肥大するオラクルにゆっくりと近づく。

 

 

 

「いま吐き出した一撃はお前のオラクルで作り上げた。そしてお前を殺すために肥大しているあのオラクルはお前のオラクルに触れると一目散に()()()()()()降り注ぐ」

 

「グォォッッ!!!」

 

「しかしながらあのバレットエディットは火力全振りなオラクルだ。故に誘導性は無いに等しい。しかも途中で拡散してしまう。しかしこの場から動くこと叶わないお前ならあとはわかるよな?」

 

「グガァァア!!」

 

 

 

貴様ァ!とばかりに封神の効果が切れたピターは鋭いマントをこちらに伸ばしてきた。

 

鋭さはある。しかし反応は出来る。

 

俺は腰に持っている鉄パイプを握りしめて…

 

 

「ふん!」

 

 

それを思いっきり振り落とした。

 

バキッ!!!

 

カラン、カラン…カラン…

 

 

 

「!!?」

 

「わからないか? アキレス腱を支えてるオラクルを絶つ事が出来るなら、そのマントを構築するオラクルも絶てばソレすらも落とすこともできる。わざわざオラクル細胞を使わなくても鉄パイプでこうやってな?」

 

 

地面に転がったマントの破片を鉄パイプの先端でグリグリとねじ込んで、耐えれずに割れた。

 

 

 

「グォォオオオオオ!!」

 

「お前の体は強靭だ。しかし強力な攻撃ができるほどオラクル細胞は繊細だ。それが崩れてしまえば何の意味もない。どんなに凄い建物や装甲を備えても中身の骨組みが無くなれば簡単に崩れちまう。それと同じだ」

 

 

 

例えば、オウガテイルはオラクル細胞の濃度はそこまで高くない。そのため鉄パイプなどで体内を突き刺して動きを制御させることができる。

 

ピターもオラクル細胞を抜き取り、骨組みを壊してしまい、オウガテイル並みの濃度にしてしまえば鉄パイプで刈り取ることも可能だ。

 

あと銃型のスナイパーが放つ一撃で肉質が柔らかくできる。中身の骨組みを破壊して、オラクルの濃度を低下させるから。それをピンポイントで狙撃できるサクヤさんがいるからリンドウやソーマが大型アラガミ相手に無双できるわけだろう。これが第一部隊の総合力。

 

まああくまで一時的だ。オラクルは勝手に生成して回復するので、時間が経てばピターのアキレス腱はまた構成されて元に戻るだろう。

 

 

 

まあ、その前にコイツは殺すけどな。

 

 

 

「ァァ…グォォオ…」

 

「こうなったのは全部強いお前が悪い。何せ俺のオラクルソード(アラガミ)は敵のオラクルが濃ゆければ、濃ゆいほど、嬉しがって吸い尽くしてしまうからな。つまりピターはソレ相応に美味しかったわけだ」

 

 

 

上を見上げる。

 

そろそろオラクル同士が融合しそうだ。

 

 

 

「じゃあなピター。このマントの破片はありがたくもらっていくから」

 

 

「グガァァアアア!!!!!!」

 

 

 

最後の雄叫びだろう。

 

必死にもがこうとする、哀れな声。

 

俺はピターと戦闘開始に置いていたビデオカメラの一までやってきた。

 

ピターの暴れる姿。

 

そして地面の色が禍々しく変わる。

 

オラクルが迫っているからだ。

 

 

 

「これが、人間(プレイヤー)の考えたやり方だと言うなら、どっちが化け物やら…」

 

 

 

まるで小さな【終末捕食(メテオ)】だ。

 

それがピターのために始まろうとする。

 

 

 

 

 

「さて、これが終わったらレンカ達を探すか」

 

 

 

 

 

 

そして指で数える程度の時間が経ち。

 

崩壊した都市の狭間で断末魔をかき消すような爆音が響き渡り、この区域を揺らした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やったぜ投稿者 : 極東最狂(オワタ式)

 

 

緊急ミッション進行中の先程、希望のホープである新人くん(15歳)と、ロシアの新人ちゃん(15歳)と、オウガテイル(8体)と、土手下で盛りあってた。

 

救出対象を探すも誰もいない崩壊都市なところなんで、そこでしこたまオラクルリザーブを補給しながら探し始めたんや。

 

するとおっさん(ピター)が地下足二足歩行からぐるぐると横たわってじゃれてきた。

 

プレデターモードがおっさんの首元にかぶりつくとオラクルがドバーと吹き出してきた。

 

それと同時にブラストがオラクルを吐き出したんや。

 

もう顔中オラクル塗れ。

 

リザーブで溜め溜めたオラクルを真上に打ち上げて、それがヒクヒクと肥大して…

 

あぁ^〜たまらないぜ。

 

お陰で計二回も多量のオラクルを吐き出した。

 

もう一度やりたいぜ。

 

やはりバレットエディットは最高やな。

 

GE2のVer1.0による非アップデートのメテオまみれになりたいやつ、至急、メールくれや。

 

 

 

 

 

 

「って、感じに道草食ってた」

 

「そんな道草があるのか??」

「そんな道草かありますか!??」

 

「仕方ねーだろ。お前らの救出中にアレに見つかってみろ。助けれる気がしねーぞ」

 

「だからと言って、ついででピターを殺すなんて、あなた本当に極東最狂なんですね…… ドン引きです…」

 

「規格外もここまで極まるのか…」

 

「倒すために沢山準備したからな。倒さなきゃ準備した意味がなくなる」

 

 

 

もしアレがグアトリガとかだったら当然アキレス腱の切断とかやり方は変わる。

 

そのためにまた色々と準備しなければならない。

 

今回はヴァジュラ種のピターだったから倒せた。

 

てか、ヴァジュラ種は比較的簡単な部類だぞ?

 

それがピターだろうと獣なら変わりない。

 

 

 

「さて、ここで留まっても仕方ないので移動するぞ。あと救助のヘリは期待できない」

 

「え? なんでだ?」

 

「俺がメテオ落としたせいで今頃極東支部は混乱状態だ。そもそも俺の開発したこのバレットエディットは非公開だ。もちろんこの存在はリッカしか知らない。だから極東からすると突然オラクル反応が肥大して、それが落ちて弾け飛んで、クレーターまで作った。そうなると極東も行動が慎重になるだろ。柔軟な対応ば望めない」

 

 

 

あとただ単に人手不足。

 

 

「そんなわけで俺たちはまとまって行動する必要がある訳だ。まぁここより安全な場所があるのでそこに一直線だがな」

 

「安全な場所?」

 

「ああ。なんならレンカにとってそろそろ"約束"を果たす時だろう」

 

「約束?」

 

 

首を傾げるレンカ。

 

俺は回復剤を渡しながら答えた。

 

 

 

 

「お前のだよ、レンカ」

 

「!!!」

 

 

 

 

 

もうそろそろ立派なゴッドイーターだろう。

 

なら、約束を果たしてもいいだろう。

 

そう考えて、目的地は決まった。

 

 

 

 

 

 

つづく

 

 

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