インフィニット・ストラトス-落ちてきた歌姫- 作:シャムロック
艦これ夏イベに全力出撃で死にかけたシャムロックです。
E5クリアでもう資材もバケツも尽きました。E6?知りませんね。
次はEGOIST東京ライブへワクワクが止まりませぬ。
私が軽音楽部に入部してから数週間後。
この数週間で私の立場は大きく変わった。
試しということで開催したミニライブ。
これが想像以上の反響を呼んで、軽音楽部はIS学園内で一躍有名になり、次のライブはいつという声が相次いでいた。
そして、ボーカルを務めた私は学園内でも有名になり、昼休みの私の机には一夏達の他に何人かのクラスメイトが相席するようになった。
そして、ある日の事。
「ねえ、いのりちゃん。」
「何ですか?」
「バンド名……決めない?」
今までは軽音楽部という部活名で細々と活動していた。
でも、今回のライブで一気に有名になり、ここでバンド名を決めたいという京子部長の意向だった。
「バンド名は…いのりちゃん、キミが決めていいよ」
「良いんですか?」
「そりゃ、ウチの部が有名になったのはいのりちゃんのお陰だしね。
このぐらい、当然さ。」
「じゃあ……」
バンド名、それはあの世界でも使っていたネーム。
私の心を体現する居場所。
「…EGOIST。」
「EGOIST……いいね!ミステリアスなネーム!気に入ったよ!」
こうして、バンド EGOISTはIS学園で知らぬ者は居ないほど有名になっていくのだけど…それはまた、別の話で。
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その日、私はいつもの走り込みを終えて部屋に戻ると、珍しくセシリアが起きていた。
「お早うございますですわ、いのりさん」
「おはよう、セシリア」
因みに…私達の部屋は、ほとんどがセシリアが持ち込んだ家具等に置き換えられている。
私のベッドまで簡単な天蓋がつくほど模様替えに本気を出していた。
『やっぱり、私はこのような家具がないと落ち着きませんの』
…と、模様替えの時に言っていた。
私は、特に異論は無かったからそのままにしていたけど…いずれ、シンクやバスルームも変えてしまうんじゃないかと思ってしまう。
「早いね…どうしたの?」
「ええ、ちょっと早く目が覚めてしまいまして……」
「そう……」
時々ある、意味もなく早く起きてしまうアレだろうと思い、私は汗を流すべく、バスルームに向かう。
「ですから、今朝は自分でお弁当を作ろうと思いますの。
いのりさんのも作りましょうか?」
せっかくセシリアが作ってくれる…これを断るのは野暮と思い、返事をする。
「じゃあ…お願い。」
「分かりましたわ、お昼を楽しみにしていてくださいね!」
後にこれを後悔するなんて思ってもいなかった…
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朝のHR。
今日は普段と少し違った。
「今日は転入生を紹介する。」
織斑先生の一言にクラスがざわめく。
「えー、転校生?誰だろ?」
「この時期って…なんかタイミング外れてない?」
「ボーデヴィッヒ、デュノア、入って来い」
そして廊下から入ってくる二人の生徒。
一人は銀髪の小柄な子。
もう一人は金髪のボーイッシュな子。
「シャルル・デュノアです。
フランス出身で二人目の男子操縦者といことで編入されました。
皆さん、よろしくお願いします」
金髪の子が笑顔でそう言った。
……男子?
「だ…」
「だ…」
「「「「「「「男子ィィいいいいィいいいい!?」」」」」」」
クラスが騒然となり、うるさくなる。
「ちょ、二人目の男子って!」
「金髪の王子様系男子!! ヤバイ、お姫様抱っこされたい!」
「一夏×デュノア……いや、デュノア×一夏も……グフフフ」
…想像以上にカオスになっていたのかも。
「お前ら、少しは静かに出来んのか…次、ボーデヴィッヒ」
「ドイツ所属、ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「「「「……」」」」
ボーデヴィッヒの次の言葉を待っていると…
「以上だ。」
ズドドドッ!
一夏の時みたいにクラスの皆がコケた。
と、ボーデヴィッヒが一夏の前まで行く。
「お前が…教官を…」
「な、何かな?」
次の瞬間、一夏は平手打ちをボーデヴィッヒから食らっていた。
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その後の休み時間。
一夏は涙目で頬を撫でていた。
「イテテ……なんだよアイツ、いきなり叩きやがって…」
「大丈夫?」
デュノアさんが一夏の頬を心配そうに見る。
「あ、ああ。大丈夫。」
「そう…」
と、今度はこっちを見た。
「えーと…楪いのりさん…だよね?」
「うん…」
「これからよろしくね。あ、デュノアとかの他人行儀じゃなくて名前呼び捨てで全然構わないからさ」
「よろしく…シャルルさん」
そうして私はシャルルさんに微笑んだ。
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お昼休み。
いつものメンバー+シャルルさんで食事を取る。
でも、今日はセシリア特製ということで私の分はセシリアが持っている。
「へえ、今日はセシリアがいのりさんのもつくったのか」
「ええ、今日のは私の得意料理でしてよ?」
そうしてバスケットを開ける
「おお~」
「…美味しそう」
中身は色とりどりの具がサンドされたサンドイッチ。
綺麗に詰められ、見るからに美味しそう。
「じゃあ、ちょっともらっていい?」
「ええ、どうぞ」
一夏がサンドイッチを一つ取る。
「いただきます」
思い切りかぶりつく。
と…一夏の様子がおかしい。
汗が吹き出し、心なしか顔色が青くなりつつある。
「どうですか?」
「う、うん。旨いよ」
顔面蒼白で一夏が答える。
その時点で、私の脳内サイレンが鳴り渡る。
これはヤバイ。
食べるなと。
でも、昼食はこれだけ。
今から購買に行く隙はない。
次にシャルルが取る。
「じゃあ僕も頂くね。あむっ」
と、シャルルは瞬時に口を抑えた。
「あら?どうしましたの?」
『ふぁ、ふぁいりょうふ! ほほひしゃるふひゅはっははけらはら!(だ、大丈夫!喉に軽く詰まっただけだから!)』
シャルルさんも必死に堪える。
…これはどうも逃げられないみたい。
「いのりさんもどうぞ」
差し出されるバスケット。
私はそれを、手に取り、食べた。
集…私…もうダメかも。
そこから私の記憶は休み時間終わりまで途切れている。
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放課後、アリーナ。
私はセシリア、一夏と日課の訓練を始めていた。
一夏はこの数週間でメキメキと技術を吸収し、高機動での近接戦は完全に習得していた。
とはいえ、対遠距離機戦は未だに対応が取れず、撃墜判定をもらい続けている。
更に、近接戦を習得したとはいえ、雪片弐型をを扱いきれず、押し負ける事も多々あり、剣術と戦略面はまだまだと言えた。
そんな時、アリーナにIS姿で出てくる者がいた。
「あれ、織斑君達何やっているの?」
「訓練さ。俺はまだまだ未熟だからな。」
「へえ、じゃあ今は忙しいかな?」
「あ、いや大丈夫。何ならシャルルも入るか?」
「え、いいの?」
「戦う相手は多いほどやりがいはあるからな」
「言うね。僕も簡単には負けないよ?」
ちょっとした雑談で挨拶代わりにしていると、他の所で訓練している生徒の声が聞こえてきた。
「え、あれってシュヴァルツァ・レーゲン?」
「ドイツの第三世代IS?もう出来てたんだ…」
向くと、ピットから出てくる黒い機体。
所々、赤いラインがあり、肩には巨大な砲門。
私にはそれがエンドレイヴのゴースト部隊の機体と重なって見えた。
無機質に死を与える、無人エンドレイヴ。
その空気がボーデヴィッヒさんから出ていた…気がした。
「……フン」
カタパルト端に居たボーデヴィッヒさんは、肩の砲門を展開、砲口を一夏に向けてきた。
「っ! 危ない!!」
発射される音速の弾丸。
それが一夏に着弾……しなかった。
「いきなり撃ってくるなんて…ドイツ人は頭の沸点が低いのかな?」
シャルルさんが実体盾で弾丸を防御していた。
「貴様…私の邪魔をする気か?」
「問答無用で撃ってくるヤツなんかにやらせたくないからね」
「いいだろう…お前から潰してやる」
ボーデヴィッヒがグラウンドに降りると、シャルルさんを見据えた。
まさに一瞬即発。
どっちが先手を出すかと思っていると…
『そこの生徒!!何をやっている!!』
響き渡る声。
どうやら巡回の男性教師の声のようだ。
「チッ…仕方ない。
今日の所は見逃してやる。」
そう言ってボーデヴィッヒはピットに戻っていった。
「ふう…それにしても、一夏君なにかやったの?」
「いや…俺、何か気に障らせちゃったかな…?」
そうして頭を掻いた。
私は、ボーデヴィッヒが一夏への態度とさっきの事態を見て、少し得も言えない不安がよぎっていた。
艦これイベしていて、たまに艦これのも書きたくなっています。
しかし、ストーリーが思い浮かばん…っ!
何はともあれ、ようやくヒロイン全員出場。
え、楯無さん?
…知りません(目を逸し
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