インフィニット・ストラトス-落ちてきた歌姫-   作:シャムロック

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前回投稿から五ヶ月経ってた…

大体レポートによる忙殺と、光の戦士やってました(白目)


それはさておき、今回はあの力が出ます。
あの曲をかけてお楽しみください。


20:力は誰の為に

織斑班の壊滅、福音の合流。

その2つは絶望ともいえる状況を表していた。

 

唯でさえ、2機に手間取っているのにここにきて福音が追加。

質でも、数でも劣勢な私達に勝てる術は残されていなかった。

通信からは山田先生の撤退命令が幾度となく繰り返される。

なのに……集は敵を見据えて動こうとしなかった。

 

「…束さん。」

「はいよー!何だねー?」

「あのシステム…使わせてもらいます。」

「…分かった。機体とバイタルデータは常時監視しておくから、危なくなったら止めるからね。」

「ありがとうございます。」

 

集が束さんとの通信を終える頃、敵2機は福音との接触をする為に遠ざかっていた。

既にこちらの望遠カメラで福音を確認できる程度に接近している。

だけど……不思議と危機感は感じなかった。

状況的には圧倒的劣勢。

普通なら全力で撤退しなければならないのに、そういう気持ちにも…そうしなければならないとも思えなかった。

それは多分…集が居るから。

集が戦うというなら私は全力でそれを支えよう。

集が前に出るなら私もその隣にいよう。

集が…もしも倒れるというのならその前に…私が今度こそ助けよう。

 

私は、もう集と一緒に居ると決意したんだ。

もう、その手は離さない。離したくない。

そう思ってるからこそ、ここに居る。

 

「いのり…。」

 

集が不意に話しかけてきた。

その顔は一つの決意をした表情で…私にはとても嬉しくなるような感じが、した。

 

「僕は…君を必ず守ると決めた。その気持ちは決して揺るがない。」

「うん…。」

「だから…受け取って欲しい…。僕の覚悟を。

そして…僕に渡して欲しい。いのりの…本当の気持ちを。」

 

そうして私のISに送られてきた一つのウィンドウ。

 

 

 

僚機 ロストクラウンより双方向リンクシステムの受諾依頼が来ました。

 

承諾しますか?

 

YES No

 

 

 

 

双方向リンクシステム。

それがどんなものかは分からない。

でも、私の気持ちは本物だ。

集とずっと居たい。ずっと守ってあげたい。

だから……私は迷わずYESを押した。

 

 

 

双方の受諾を確認。

双方向リンクシステム《ギルティクラウン》起動します。

 

 

そのアナウンスのあと、私達のISに変化が起こる。

お互いが光に包まれ、その中で私と集の右手が赤い糸状の物で結ばれ、二人の腕に絡みつく。

そして、集の右手が私の胸元に迫ると、そこに光の穴が開く。

 

「んっ……ああっ!」

 

懐かしい感覚。

私の中の本質が掴まれ、取り出される感覚。

その感覚に苦しくも心地よい気持ちを抱き、身をよじらせる。

 

「……フッ!」

 

そして集の右手が引き抜かれ、ソレは頭上に突き出される。

初めは光の柱だったソレは紫の結晶と化し、先端からパリパリと弾け飛ぶ。

結晶が全て取り払われた時、私達を包む光は消え去り、代わりにソレは世界に光の柱を見せながら顕現する。

 

 

ヴォイド。

 

 

私の心を具現化させた、あの剣が、集の手に握られていた。

 

 

 

 

 

 

ふと、意識が集に向いてたのを周りに戻すと、私はいつの間にか集に抱えられていた。

まるで、収監所の時みたいに。

 

そして、私の機体と思考が大きく変わっていた。

まず機体のシールドエネルギーは通常の二倍になり、武装はさっきまでは無かった集の武装がリストに加わっていた。

そして、もっとも変わったこと。それは。

 

『いのり…聞こえる?』

 

集の思考が伝わってくる。

コアネットワークを介した通信じゃなくて、もっとこう…集の考えがダイレクトに伝わってくる…。

 

『うん…大丈夫。』

『これは僕といのりを精神レベルでリンクするシステムだ。だからISのシールドエネルギーは2機の合計になり、武装は共有され、思考は言葉を介さず、ダイレクトに伝わる。そして…僕はもう一度、君を守る力を手に入れた。だから…』

『集。』

 

そこから先は何て言うのか分かってた。

だから…私も言いたい。言わせてもらいたい!

 

『私は、守られてばっかりじゃない。今度こそ、集を守って、一緒に居たい!

だから…私も戦う。』

『いのり……。ありがとう…。じゃあ……一緒に、生きて帰ろう!』

『……うん!』

 

そして私達は動き出す。

目の前の障害を倒し、あの世界へ帰るために。

今度は、二人で肩を並べて帰るために!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




リンクシステムによるヴォイドは擬似再現であるため、原作と同等の性能ではありません。

とはいえ、かなり破格の性能をもっていますが、詳細は福音戦の後に。
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