インフィニット・ストラトス-落ちてきた歌姫-   作:シャムロック

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お久しぶりです。
前回から2年もの時が過ぎてました。
リアル的にも精神的にも比較的落ち着きが出て来まして、再び筆を取ろうと思った次第です。

もっとも、コレを覚えてる読者さんがいるのか……
完結までのプロットは出来上がってるのでゆっくりでも完結させようと思います。


25:理想と現実

医者の間ではこんな忠言がある。

『身内あるいはソレに近しい人の手術はするな』

それは手術の成功率に大きな影響を与えるとされているからだ。

失敗した時の心理的ダメージ、ソレを恐れるあまりのメンタルの変化。

人はどのように鍛えたとしても近しい人を傷つけ、まして殺しかねない状況では真の実力は振るえないだろう。

 

僕も……そうなのだろうか。

 

 

 

        ☆

 

 

 

「ハアッ!」

 

ハレの振るうIS刀が目前に迫る。

ソレをシザーで受け流し、スラスターを吹かして距離を取る。

 

「止めてくれ、ハレ!僕達が争う必要なんか無い!」

「私だってそうしたいよ……でもね、集。コレは意思なんかじゃない。しなきゃならないっていう『使命』なんだよ。」

「……っ!」

 

ハレが刀をコチラに突き出す。

 

「止めるなら……私を倒す他無いんだよ!」

「ハレ…っ!」

 

刀をシザーで防ぎ、弾く。

ハレの動きは優しいハレがするような動きではなかった。

織斑千冬(ブリュンヒルデ)ほどでは無いものの、代表候補生……もしくは国家代表レベルに近い動きをしていた。

使用している機体が打金という量産機だけにワンオフアビリティを使うトリッキーな事をしないのが救いだった。

しかし、その分安定しながらも防ぎにくい刀さばきをしてくる。

大上段からの斬撃で防御を誘い、直ぐに返し手で下から切り上げ、直後に蹴りで隙とダメージを与える。

完全に実戦を予期した動きだった。

 

「なんでこんな……なんでハレなんだ…!」

「なんでかって?それを知ったところでどうにもならないよ!」

 

剣戟がシザーを弾く。

咄嗟に武器をコール。ほぼ反射的に取り出されたのはストライクハート。即ち、涯のライフルだった。

至近からの発砲でハレを後退させ、態勢を整えつつライフルを構える。

 

「そうだよ、集。それでいいの。」

「くそっ……っ!」

 

ライフルを持つ手が震える。照星の先に見えるのは知った顔。いのりと同じくらい知った顔に向けて銃を向けてるのだ。

模擬戦なんかじゃない。本物の戦闘。殺し合い。

まさしく、これを仕向けてきたであろうソウは余程の強かさのは間違いなかった。

 

(どうする……どうすれば……!)

 

一度は自分の手で殺してしまったようなもの。

今度は……本当に僕の手で殺すのか?

 

(絶対に嫌だ…!僕はもう、何も失いたくない…!)

 

救う為ならこの身はいくらでも罪を背負おう。

助かるのならこの身はいくらでも差し出そう。

 

そうやって救ってきた。だが、それは『こうすれば助かる』と分かってたからだ。

分かってることを実行するのは容易い。しかし、今は完全に手詰まりであった。

ISを無力化したところで、ハレの催眠ないし洗脳は解けない。

と、ここで一つの案が頭をよぎる。

だが、かなり分が悪くましてやその予想が当たってる保証なんかない。

だけど、不思議とある種の確信を抱けた。

 

「いのり!」

 

ゴーチェと交戦中のいのりへ声と飛ばす。

 

「集!」

 

その声に応じていのりが返す。

そうすると、ISのシステムが一変していく。

 

_GuiltyCrownSystem___Rady

 

双方向リンクシステムを起動させ、王の力を呼び覚ます。さらに、

 

「……っ!ようやく本気になったみたいね。」

 

ワンオフアビリティ:ヴォイドフルバーストを起動させ、ヴォイドを展開させる。

その姿にハレはニヒルとでも形容する表情でIS刀を構える。

 

「ああ……僕は、君を殺す。そうでしか君を救えないのなら!」

「いいじゃない……やってみなさい!その化けの皮がどこまで保つのか!」

 

その刀を受けるようにシザーを構える。

他のヴォイドは手に持たない。

 

「どうしたの!それだけで受けるつもり?」

「ああ……これが、僕の……答えだ!」

 

そして、僕の体にIS刀が突き刺さった。

 

 




今回は2年前に書きかけのを進めただけなので短め。
次回から長めに書こうと思います。

また、本作品の文書を修正、加筆するつもりです。
かなり稚拙な文書でしたので……
修正状況はあらすじに書く予定です。
ご意見、ご感想お待ちしております。
皆様の感想が筆者のガソリンです。
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