インフィニット・ストラトス-落ちてきた歌姫-   作:シャムロック

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お久しぶりです。

筆をようやく取ることが出来ました。
ここから完結まではなるべく空けないようにしていきたいと思います。

EGOISTは不滅。


27:g術コウkan

ハレとの戦闘から数日後。

ソウの尖兵であると判明したハレはIS学園側に拘束……される事は無く、普通に学生として過ごしている。

集は束さんにハレをこちら側に引き入れた事を事後報告で言い、束さん経由で千冬先生を納得させたのだ。

かと言って野放しには居られないとして、束さん特製の発振器兼盗聴器を身に着けておく事が条件だった。

しかしハレは

 

「このくらいで集の所に帰れるなら、安いものだよ」

 

といって承諾。そのままハレはこちら側へと合流を果たした。

 

先に戦いで急襲してきた2機のゴーチェは集のヴォイドによって腐敗した鉄屑へと成り果てたため、そのまま廃棄。情報なんかは殆ど取れなかった為、私と集の戦闘データから解析が進められている。

 

 

そうして過ごしている平穏な学園生活。

そんな中、束さんから私達に内密な通信が飛んできた。

 

「やぁ3人とも。エンドレイヴ戦闘データの解析が終わったよ~。」

「ありがとうございます、束さん。それで、あのゴーチェはやっぱり……」

「うん、しゅー君の見立てはほぼ当たり。あのエンドレイヴはゴースト……要は無人機に可能性が高い。」

 

ゴースト

かつてGHQがエンドレイヴパイロットを必要とせずにエンドレイヴを稼働させるために開発した無人操作装置。

パイロットへの痛覚フィードバックが無いから無茶な機動、戦術をも可能にし、貴重だったエンドレイヴ戦力を飛躍的に増加させる。

とはいえ、技術にAPウイルスが使われているため、オーバーロードで結晶が生え、暴走しかねないリスクをも孕んでいた。

綾瀬たち曰く、「穢れた操り人形。あんなものがエンドレイヴであるはずがない。」と言っていた。

 

問題は、そのゴーストが人間が入ってるかのように稼働出来ていた事。

 

「並行して以前のゴーチェの装甲板解析もしてたんだけどねー……。既存のIS兵装じゃキツイんだよねこれー……。」

 

束さん曰く、装甲板にはIS系統の技術とAPウイルス系統の技術をハイブリットさせた装甲板で、接触時に微小なAP結晶を生成。硬度と耐久性を瞬間的に増加させるものとの事。

基本的に既存火器をIS用にスケールアップさせただけのIS兵装はほぼ効かないというのが束さんの見解。

例外的に通じるのはブルー・ティアーズのビーム兵装やラファール・リヴァイヴのシールド・ピアースなどの近接大威力な兵装くらいとの事。

 

「けど、しゅー君やいのりんのISは別。そのISにはAP技術を盛り込んでるからね~。」

「なるほど……でもこれじゃ、戦力としてはかなり……。」

「ふっふっふ……この束さんがそんな事も考えてないと思った?」

「いやそんなことは」

「だから!この束さんが!ハレちゃんにISを作ってあげることにしたのだ!」

 

ハレに……ISを……?

 

「ハレ専用IS?」

「そう。しゅー君たちはアポカリプスウイルスによってISコアに対して特異的なまでに親和性があるの。

だから、既存機よりも高性能に作れるし、あの装甲板にも通用する。でもソレを活かすには既存のISじゃ到底発揮し得ない。かといってそのまま戦力にしないのも惜しい。だからいっそ束さんが作ってあげようじゃないか!ってわけ」

「それは有り難いのですが……いいのですが?一応敵だった私に専用機なんて……」

「しゅー君が絶対に大丈夫って言ってるからね。私はそれを信じるよ。」

「束さん……。」

 

この人は集に全幅の信頼をしてる。

天災と言わしめた人がここまで……。やっぱり集は「王」の素質あったんだと思った。

 

「でも束さん、なんでわざわざ内密になんて?千冬先生にも言わないなんて。」

「んーーーーー。それなんだけどねぇ……。まぁいいか……。」

 

頭ではなくウサミミをポリポリと掻いた束さんから発せられた言葉は私達を絶句させるのに十分だった。

 

 

「ソウと思われる動きを捉えた。多分近いうちに大きな事を仕掛けてくる。」

 

 

 

 

      ☆

 

 

 

 

同時刻、某国にて。

 

 

真っ白に塗装された廊下。本来であれば目が痛いくらいの明度を発するであろうその色は本来の色を発していない。照明は最低限に落とされ、靄すらかかる廊下をソウは歩く。

 

「側室は王の元に戻りましたか。でしたら好都合。」

 

誰も居ない廊下で誰に聞かせるでもなく一人語る。

 

「もうまもなく、ボクの計画は極点へと至る。最後に残ったピースを完成させましょう。」

 

そう言うと、一つのゲートを潜る。

扉を過ぎた先にはダァトの制服を身に纏った研究員らが忙しなく部屋を徘徊している。

その中心にはシリンダー状の装置があった。

 

「最後のピース……偽りの王は果たしてどちらなのか……。『外典』の完成は近いでしょう。」

 

そこに浮かぶ物……右腕らしき物体を見てソウは呟いた。




これが完結したらFGO系で短編作るつもりです。

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