インフィニット・ストラトス-落ちてきた歌姫- 作:シャムロック
ちょっと短いですがゴメンナサイ。
試合が終わり、ISスーツから着替えて戻る。
ISスーツは私が着ていた金魚服と同じオレンジだったこともあって少し気に入っていた。
「楪。」
織斑先生が声をかけてくる。
「さっきの試合、見事だった。
だが、姿勢制御とビットの扱いがまだまだだ。
これにいい気になどなるなよ?」
「……はい。」
「それと、クラス代表の件だが……やる気はあるか?」
クラス代表……要は草間 花音と同じ位置づけなのだろう。
向こうにいた時だと葬儀社の任務で天王州第一高校にはいっただけだからやる気も無かった。
今は……葬儀社もない、唯一の目的はあの世界に戻るだけ。
「はい。」
「……そうか。
では、無礼を承知で言う。
織斑に譲ってくれないか?」
「何故ですか?」
「アイツは、現状世界唯一、男でISを動かすヤツだ。
何処かの組織、国から狙われるのは明白だ。
だから、実力を付けさせたい。」
そこで理解した。
これは教師としての反面、肉親であることの配慮だと。
今や唯一ISを動かせる男である一夏はその生体データを欲しがる国や組織から狙われれるリスクを持つ。
IS学園が原則的に他国などの干渉を受けないというのがあるが、テロ組織などが襲撃する可能性は捨てきれない。
そうなれば、一夏の身が危うい。
ならば、一夏自身を強くし、せめて援軍が来るまで持たせるようにしたいのだろう。
「分かりました。」
「済まないな……代わりに、楪は副代表としてアイツを支えてやってくれ。」
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織斑先生と別れ、寮に行く。
今までは一人部屋だったけど、今日から相部屋になると、山田先生から言われていたのを思い出した。
なんでも、私の戸籍作成等でゴタゴタしていて、ここまで回らなかったらしい。
あてがわれた部屋に行くとルームメイトらしい人が部屋の前に居た。
「えっ……!?」
……セシリアという英国美女のルームメイトが。
部屋に入り、ベッドに座る。
「貴女がルームメイトだなんて……驚きですわ。」
「私も……。」
「さっきの試合、見事でしたわ。
教官を倒したというだけで良い気になっていた自分が恥ずかしいですわ。」
「そんな事無いよ……?
ミサイルの発射タイミングがあっていたらやられていたかも……」
「負けは負けですわ。
……そういえば本国から届いたばかりの茶葉がありましたわね。
楪さんもどうです?」
「じゃあ、もらおうかな……」
そう言うとオルコットさんはキッチンに茶葉の缶を持って行った。
数分後、2つのティーカップを持って戻ってきた。
「どうぞ、私が好きなストレートティーですわ。」
そう言ってカップが置かれる。
「頂きます……」
一口。
軽い苦味と豊かな香りが鼻孔を駆け抜け、喉を滑り落ちていく。
「……美味しい」
「当然ですわ。
紅茶はイギリス名物。
そこらの市販なんかには負けません。」
そう言ってカップを口につける。
「そういえば貴女、歌が好きと言っていましたわね。」
「うん」
「でしたら、何か1曲、簡単なものでいいので歌ってくれません?」
「……いいよ」
カップを置き、すこし考える。
「……ここに証そう お前の名を……」
原罪の灯
集を想い、作った曲の一つ。
アポカリプスによって暗く、GHQによって先が見えない日本を振り払う光として集を置いた歌。
この歌に、私の覚悟も込めて作り、結局集には渡せなかった歌の一つ。
「来る日まで共にあらん……共にあらん……」
集と共に生きる事を決めた部分。
結局……できなかった。
歌い終わると、オルコットさんは真剣に聞いていた。
「素敵ですわね……でも…何処か悲しい歌……。」
「なんで……そう思うの?」
「だって、貴女……」
その一言が私の心を揺さぶる。
「……泣いてますわよ?」
「!?」
慌てて手を目にやる。
そこにあるのは透明な雫。
(やっぱり……。)
私は……集に会いたい。
自分から別れてしまったとしても、もう一度……彼に。
筆者はISではオルコッ党ゆえか原作より物腰やわらかくなっている気が……
Q:セシリアが紅茶を旨く作る件
A:英国貴族だからです。
それと、アンケートも引き継き実施中です。
現在、2対1で集介入ルートが優勢です。
アンケートは活動報告よりどうぞ。