インフィニット・ストラトス-落ちてきた歌姫-   作:シャムロック

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どうも。ロッカーの鍵を無くしたあげく合鍵もどっかにやった上、Vitaソフトを1本どこかに無くした筆者です。

テスト前なのにやっちゃいました。
もう、どうにでもなーれ♪(ヤケ

今回、ついにアイツが出てきます。


7:王、再臨

東京24区 GHQ本部跡地

 

あの戦いから1年が経った。

日本は徐々に持ち直し始め、他国の支援ももうすぐ要らなくなってくるだろう。

 

そんな中、僕たちはあの場所に集まった。

 

「いのり……」

 

「いのりん、会いに来たよ……」

 

綾瀬、ツグミと共に、僕……桜満集はこの場所に来ていた。

 

GHQの本部があり、僕達の最終決戦があった場所。

そこの瓦礫は徐々に撤去され、今はただのコンクリートの更地……らしい。

らしいってのは、綾瀬達から聞いた話だ。

僕はもう……景色を見ることは出来ない。

あの戦い以降、僕は視力を失い、ヴォイドが無くなった事で、右手も義手になった。

正直、ここに来るまでもすごく苦労した。

 

でも、そこは僕らにとって、大切な場所。

いのりと僕らをつなぐ最後の場所。

来ないわけにはいかない。

 

「じゃあ……黙祷しようか。」

 

「うん……」

 

何もない平地で僕らは静かに祈る。

いのりの冥福を祈って。

 

 

「じゃあね、集。帰り道、気をつけなさいよ」

 

「大丈夫だよ、じゃあね。」

 

綾瀬と別れ、再び跡地を見る。

 

「いのり……」

 

その時、回りの音が途絶えた。

空気も変わった気がする。

 

「久しぶりですね、桜満集。」

 

その声、中性的な声には聞き覚えがあった。

 

「っ!?その声は!?」

 

ユウ。

ダァトの総意として存在し、僕の前にヴォイドを駆使して立ちはだかった男。

それが何故、今になって出てくる!?

 

「おや、やはり視力は失っていましたか。

ですが、声で思い出す辺り、流石です。」

 

「ユウ……お前は僕があの時倒したはずだ!」

 

「確かに、僕はあの時あなたに敗れました。

しかし、僕はダァトの意思そのもの。

ダァトが消えない限り、僕は消えません。」

 

「今度は……何をする気だ……っ!」

 

「いえ、今回はあなたに敵対する気は毛頭ありません。

むしろ、こちらからあなたに頼みがあるのです。」

 

「何……?」

 

「あなたが愛した楪いのりは……生きています。」

 

「なんだって!?」

 

「それと同時に真名の意識も。」

 

「真名が……!?」

 

「正確には真名の意識の残滓と言ったところでしょうか。」

 

「……それで、いのりはどこなんだ!」

 

「この世界とは違う並行世界に彼女は飛ばされています。

そして、それを追いかけ、我がダァトから離脱した危険分子も。」

 

「危険分子……?」

 

「名をソウと言い、我がダァトの幹部でした。

彼は真名を利用し、世界を進化させるのではなく滅ぼそうとするダァトの総意からは逸脱した者でした。」

 

 

「それが……いのりに!?」

 

「ええ、だからあなたに止めてもらいたいのです。

成功すれば、あなたと彼女をこの世界に戻しましょう。」

 

「お前は……それでいいのか?」

 

「ダァトは真名の消失により、意思を変えました。

いずれ、ダァトは無くなり、総意の僕も消えるでしょう。

ですが、この非常事態にダァトはあなたに託すことを決定しました。」

 

 

いのりが生きている……

だったらやるべきことは決まっている。

今度こそ……っ!

 

「分かった……行くよ。」

 

「その答えを待っていました。

では、頼みますよ。」

 

その瞬間、僕の意識は途切れた。

 

 

 

_____________________________________________

 

 

 

ドサッ!!

 

「いてっ!?」

 

気がついた途端、僕はどこかに投げ出されていた。

 

機械の作動音……適度な温度……何処かの研究所?

 

「君、どこから入ってきたの?

この束さんのセキュリティを欺くなんて。」

 

「ここは……どこですか?」

 

「……ちょっと待ってね」

 

そして女の声は遠ざかる。

 

 

 

「お待たせ。

どうやら君、別の世界から来たみたいだね。」

 

「どうして……それを!?」

 

「この束さんにわからないものなんてないんだよ~♪」

 

「はぁ……」

 

なんというか……天才なのか変人なのかわからない人だった。

 

「ん~……キミ、もしかして目が見えないのかな?」

 

「あ、はい。

昔ちょっとあって……」

 

「じゃあ、この束さんがなんとかしてあげよう!」

 

「え!?」

 

視力を戻すってこと!?

そんなの出来るわけが……。

 

「ちょっと待っててね~」

 

そう言って足音は遠ざかって行く。

 

 

 

 

 

 

 

「お待たせ~

ちょっとチクっとするかもだけど、我慢してね~」

 

束さんが戻ってくる音がした。

 

そして、後ろ首に何かの器具を取り付けられる感触がする。

 

「てっ!?」

 

取り付けられた直後、本当にちょっと鋭い痛みが走る。

 

だが……

 

「これは……?」

 

見えなかった視界が見えていた。

細部までくっきりと。

 

だが、その視界は過去に僕が見ていたのと少し違う感じがした。

 

「それはね~束さん特製センサーで、専用化したハイパーセンサーと高精度の集音器がキミの周囲の情報を集めて内蔵コンピュータに転送して映像化、それを首の神経を介して脳にダイレクト投影しているんだよ~。」

 

ハイパーセンサー?

少なくとも僕達の世界より技術が進んでいる事は確かだ。

 

「ありがとうございます……。

桜満集と言います。」

 

「篠ノ之束。気軽に束さんって呼んでね♪」

 

「それで束さん、一つ聞きたいことが。」

 

「何かな~?」

 

「……楪いのりという人を知っていますか?」

 

そういった途端、束さんの顔が真面目になる。

 

「多分、キミが言っている子ってこの子でしょ?」

 

そう言ってモニターに出される画像。

間違いなくいのりだ。

 

「そうです!!

彼女は今どこに……っ!」

 

「……その前に、一つ確かめたいんだけど、いい?」

 

「……はい。」

 

「これに触れてみて。」

 

そう言って出されたのは丸い黒色の球体。

言われた通り、触ってみる。

すると、球体は黒色から少し紫色が加わった色になる。

 

「やっぱり……」

 

「なにがですか?」

 

「君たちは……やっぱり特異な存在だよ。」

 

「……どういうことです?」

 

「端的に話せば、これはISコアっていう女性にしか動かせないマシーンのコアなんだけど、キミやいーちゃんが触ったコアは変異してその人専用コアになっているんだよ……たとえ、男でもね。」

 

 

「つまり、このコアは……」

 

「うん。しゅーくん専用コアに変異しているね。

……しゅーくんはいーちゃんのどんな存在?」

 

「僕は……いのりが好きなただの高校生です。」

 

「その割には修羅場をくぐったようなオーラだよね~」

 

「っ!?」

 

どうもこの人にはごまかしとかは効かないみたいだ……。

 

「僕は……いのりが好きで結局守れなかった。

でも、今度こそ僕はいのりを守りたい!」

 

「うん!そのセリフ気に入った!!

じゃあ束さん、しゅーくん専用IS作ってあげる!」

 

「え?」

 

「キミ専用ISを作ってあげるって言ってるの。

どのみち、そのコアはもうしゅーくん専用だしね。

 

その代わり、しゅーくんがいーちゃんを守りきれるって判断できるまではここで訓練すること。いいね?」

 

「はい!」

 

 

こうして、僕は束さんのところでISの訓練をすることになった。

 

待ってて、いのり。

今度こそ僕はキミを守って見せるから……!

 

 





はい、集復活&視界復活しました。
束さんにかかればなんでも出来ちゃうんですね~(おい

とはいえ、いのりと再開するのはもう少しあとになりそうです
ヒロインズまだ3人出てないし……。


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