(完結)転生ですか?え?民度がアメコミ並みの世界?チェンジで   作:カニバルキャンディー

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夢よりも心地よい絶頂

コイツ滅茶苦茶戦闘慣れしてんな、流石ヒーローを殺しまくっても逃げおおせたヴィラン!

なんか不思議な気分だ!前世?の時なんて全然覚えてないけど、こんなスリルと興奮を感じる場面なんて恐らくやってないッ!

 

あぁ!こんな場面でも!私達も下手しなくても殺されるかもしれないこんな場面!

 

 なのに私の胸には興奮と楽しいという感情しか浮かんで来ないッ!恐怖など一ミリも湧き出てすら来ないッ!

自然と笑みがこぼれる!同時にこの瞬間殺されても爆笑できるだろうッ!

 

 緑谷君が私ですら意識しないと見えないぐらいの速度で突っ込み轟がステインの逃げ道を遠距離から封じる私が時を吹き飛ばし意識外から殴り飛ばす。

 

緑谷君はそれっきりステインの個性が再び効いてきたのか壁にもたれかかり座り込む、だが誘導してくれただけで十分ッ!突っ込むか!

 

 

「飯田…俺がお前に言える一言」

 

「なりてぇもんちゃんと見ろ!!」

 

 頼もしい相棒に背中を任せステインの元に飛び込んでいくッ!

奇しくも同時に突っ込み、突っ込んでくるステインの両手首を掴みヘッドバットを決めようとするが、同じことを考えてたのか同時に頭をぶつけ目の前に火花散るッ!

 

痛みで手を放して何とか前蹴りで蹴り飛ばすがほぼ感触がない!先に避けられたか!?

頭を押さえるとぬるっとした熱い感覚…やっば!こんな馬鹿な事で出血しちゃったか!?

 

「くがぁ!痛ってぇ!どんだけ石頭なんだよ!可愛い女の子相手なんだから柔らかくなりやがれッ!」

「時飛さん!轟君!右!」

 

「お前、よく死にたがりやスリルジャンキーと呼ばれるだろ?お前みたいな私欲を優先させる者は贋物にしかならない!ヒーローを歪ませる社会の癌だ!正さねばならないんだッ!」

 

私の胸元に刀が迫る…やべぇ!こいつまだ全力じゃなかったのか!?この距離じゃ…キング・クリムゾンの防御も時を飛ばすのも間に合わない…!最悪右腕捨てるかッ!?

それなら返す刀でド頭を握り潰せるッ!

覚悟を決め腕を斬られた後に反撃する準備をする

だがそうはならなかった。

 

「レシプロッ!バーストォォ!」

後ろから迫ってきた飯田君が刀をへし折りその勢いのままステインを遠くまで蹴り飛ばすッ!

 

「飯田君!」

「ごめん!助かった!隻腕になる所だったよ!」

「解けたか…意外と大したことねぇ個性だな」

 

ボロボロになり体を刻まれてもな雄雄しく立ち上がる

巨悪に対しビビってても震えていても立ち上がる姿はまさにヒーローッ!

 

「轟君も緑谷君も時飛君も関係ないことで申し訳ない…」

 

「だからもう…三人にこれ以上血を流させるわけにはいかないッ!」

 

 いいねぇ…どれだけ私を惚れさす気だ?飯田君体育祭から好感度がストップ高!そのうち告白でもしちゃおうかな?

「友人に感化され取り繕うとも無駄だ、人間の本質はそう易々と変わらない。お前も女も私欲優先させ市民を仲間を助けるより先に俺を倒そうとし復讐やスリルを優先する!そんなお前らなんぞが居るからこのヒーロー社会は歪むのだ!」

「それの何が悪いんだよ、霞でも食ってろってか?」

「時代錯誤の原理主義だ、飯田、人殺しの理屈に耳を貸すな」

 

 紅音のヒーローになる目的は一発逆転とスリルまさしくステインの嫌いな偽物のヒーローだろう!だが人はパンのみでは生きられないヒーローという職業に就いたのだ、貰えるものは当然欲しいし仕事に楽しみを見出したいだろう

それが普通なのだ。ステインが言っているのはボランティアで死ぬ覚悟を持って戦い続けろと言っているようなものであるッ!

それは最早ヒーローではなく気狂い(えいゆう)の分類になってしまうだろう。

 

「いや、奴の言う通りさ、僕にヒーローを名乗る資格などない、それでも折れるわけにはいかない。俺が折れればインゲニウムは死んでしまうッ!」

「論外ッ!」

 

ステインが吐き捨てるようにナイフを投げるが予知していたのかスカーレットが易々と柄の部分を掴み投げ返すッ!

「いい啖呵だ!そう!私達は絶対に折れるわけにはいかないッ!例え資格がなくとも悪性だろうともヒーローはヒーロー外道は全力で叩き潰すッ!」

紅音と飯田の間から轟の爆炎がステインに向かい走るッ!だが簡単に上に飛ばれ躱される!

 

「馬鹿!そいつの狙いは俺とそこの白アーマーだろう!応戦するより逃げろ!」

「そんな隙を与えてくれそうにないんですよ!さっきから明らかに様子が変わった!奴も焦ってる!」

紅音がステインに向かって走り接近戦を挑むが先ほどと変わって足を止めず飛び跳ねるようにして上空に逃げる。

 

 個人的な感想だとコイツの個性はそこまで強くないぶっちゃけそこに倒れてる人は知らないけどこの中の誰よりも個性的には弱い、不確定要素に加え私みたいに接近戦を必ずしないといけない挙句に武器も刃物系と限定される…

ならなんで逃げない?少なくとも4対1時間が立てばプロすら来る…あぁ…なるほどイカレてるのか?飯田君と私と倒れてるプロ確実に殺してバラしたいってか!

 

 

「ッ!轟君!温度の調節は可能なのか!?」

「左はまだ慣れねぇ!何でだ!?」

「俺の脚を凍らせてくれ!排気筒は塞がずにな!出来るか!?」

「邪魔だッ!」

 

 ナイフがショートとインゲニウムに向かって飛んでくるがそれはスカーレットがカバーをするようにキング・クリムゾンで受け止め握り潰すッ!血が滴るが今はそれすら今は彼女の興奮に代わるッ!

 

「そうは問屋が許さねぇよ!逃げ回んじゃねぇ!」

「お前も止まれ!偽物がウロチョロするな!だが…そうだな…お前が避ければ友に当たるぞ?」

 

 最高だぜクソッたれ!目の前に新たに飛んでくるナイフを見て即座に覚悟を決めるッ!受け止めるのは無理だッ!キング・クリムゾン腕は一本しかないッ!ラッシュも出来ねぇッ!

両脇をしっかりと閉めガードしその上にキング・クリムゾンでカバーする次の瞬間投げナイフとは思えない衝撃が全身を襲うがッ!

 

熱さは三か所ッ!腕に二本腹に一本!どれもガードした上だから致命傷では無いはず…!中身も漏れてねぇ!

 

「時飛!」

「時飛君!」

「時飛さん!」

「私は大丈夫だ!いいからやれッ!」

 

 スカーレットが膝から崩れ落ると同時に二人のヒーローが同時に飛び出すッ!

不屈の覚悟を持って友の思いを胸に友が必死になって稼いでくれた時間を無駄にせずにッ!

 

「レシプロォォ!エクステンド!!」

 

「デトロイトォ!スマッシュッ!」

 

「ガッァ…!」

 それぞれの渾身の一撃がステインに直撃するッ!

だが!それでも狂気を持ったヒーロー殺しは止まらないッ!止まるはず等ありはしないッ!

即座に体制立て直しインゲニウムに向かい刀を振るう!だがインゲニウムも止まらないッ!脚のエンジンをふかし空中で体の位置を調整し攻撃した後の隙だらけのステインを空中で再び蹴り上げるッ!

 

「お前を倒そう!今度は犯罪者として!ヒーローとしてッ!」

 

「ガハ…」

 

おぉ空中で身動き取れない二人を上手く氷で回収したな…こういう時轟便利だよね…

 

「立てお前ら!まだ奴は…!」

ステインを見ると流石の奴もあれだけの攻撃を受け無事なわけは無い。

 

「流石に気絶してる…ぽい?」

「じゃあ、拘束して通りに出よう、なんか縛れるもんは…っと!時飛、怪我は大丈夫か?動けねぇ感じなら言ってくれ」

「そ、そうだよ!時飛さん!大丈夫!?ナイフ滅茶苦茶刺さってたけど止血しないと!?」

「一応ガードはしたし腹のナイフは腹筋で止まってるはずだから大丈夫…嘘付いたわ、轟、怪我の場所ちょっと凍らせてくれる?割と痛い…後腕のナイフ抜いといて…腹のは流石に怖い…」

 

 

──────────────────────────────────────────────

 

 

 その後ステインの武装をすべて奪い取り、ゴミ箱の中から何故か合った丈夫なロープでステインを捕縛していく。

「ちょっと…私の事も担いでって…お腹に刺さってるからお姫様抱っこで…」

「はぁ…ワリィ飯田、ヒーロー殺し引いてくれるか俺がコイツ抱くから」

「ああ!任せたまえ!女性なのだから優しくするんだぞ?」

 

 よっとと軽い感じに轟にお姫様抱っこをされる…私身長そこそこ合って発育も良いから結構重いはずなんだけどコイツ普通に持ち上げやがったな…ひょろいけど鍛えてるってやつなのかにゃ?

 

「悪かった…プロの俺が完全に足手まといだった…」

「いえ、一対一でのヒーロー殺しの個性だと申し方ないと思います…強すぎる」

「四対一の上に自身のミスと焦りがあってギリギリ勝てた、多分緑谷の復活時間が頭から抜けてたんじゃねぇかなラストの飯田のレシプロはともかく、緑谷の動きに反応がなかった」

ワイワイと先ほどの戦いを思い返していると表通りに出るそこで待って居たのは…

 

ん?誰だあの小さいおじいちゃん…ヒーロースーツ着てるんだからヒーローのはずだけど

「誰?」

「グラントリノ…僕の職場の担当ヒーロー…でもなんでここに?」

 

 グラントリノからこの辺りの様子を聞いているとプロヒーロー達が走って駆けつけてきてくれた。

もうちょい早く来てくれませんかねぇ…死ぬほど楽しかったし脳無がそこら中で暴れてたのは聞いたから強くは言えないけども…

その後も続々とプロヒーロー達が駆けつける、その中にミリオ先輩とバブル先輩の姿は見えない…

バブル先輩は消火活動に仕える個性を持ってるし、ミリオ先輩は瓦礫潜って市民の救助かな?

 

「酷い怪我じゃないか!ナイフが腹に刺さって…!意識はあるか!?出血してどれくらいたった!?今すぐ救急車を呼ぶ!」

「怪我の場所は軽く凍ってるんで出血は無し…お腹の方も私の個性で受け止めたので深くは刺さってないです…」

 

「待って…コイツってもしかしてヒーロー殺し…!?」

 

 辺りは騒然となった、当然だろうヒーローを何人も殺したヒーロー殺しを捕まえたのだいくら捕縛していても危険な者は危険なのだから

プロヒーローの一人が警察と救急車を呼び慌ただしく走り回る。

「うがぁ…血が足りない…下から出た時より大量に出血した気がする…」

「時飛…反応に困る冗談はやめろ」

クスクスと紅音は轟をからかいながら笑いそれにつられて他の皆も笑う

 

「三人とも僕のせいで傷を負わせてしまった本当にすまなかった…!怒りで…何も見えなくなってしまった…!」

「僕もごめんね、君があそこまで思い詰めてたのに全然見えてなかったんだ…友達なのに…」

「気にしなさんな!私はこう言っちゃなんだけど楽しかったし怪我もヒーローになれば自然と負うものだよん」

「この馬鹿はほっとけ、それよりしっかりしてくれよ、委員長だろ」

 

 酷いひ!と緊張が解けたのかクスクスとあちこちから笑い声が聞こえる。

だが、その油断が命取りになる。

 

「いかん!伏せろ!」

 突如私を攫った個体と別の脳無が緑谷君を攫うッ!やべぇ!未来みてなかったッ!油断してたッ!

ヒーロー全員が構えるが早くヒーロー殺しが空を駆けるッ!

空中で脳天にナイフを突き刺し脳無をクッションにしながら地面に墜落ッ!ナイフをさらに深く突き刺し完全に脳無の息の根を止める。

 

「全ては…正しい社会の為にッ!」

 

 野郎…!あんなボロボロなのによくあの速度出せんなッ!オラ!もうちょっと気合い入れろ私の体ッ!緑谷君が死にそうだぞッ!

そこにエンデヴァーが走って来る、プロヒーロー達が少し安心したような雰囲気を出す、当然だろう、彼はオールマイトに次ぐ№2!安心感が違うのだ!

だが、それはヒーロー殺しを興奮させるだけだったのかもしれない。

 

「エンデヴァー…!アァ…!偽物ッ!正さねば!誰かが血に染まらねばッ!」

ヒーロー殺しの気概にここに居る全てのヒーローが気圧される…!狂って居ても…いや!狂ってるからこそ出る凄みッ!

 

「ヒーローを取り戻さねば…!」

だが!ここに一人居るッ!皆がブルっちまう状況で一歩だけ前に進める勇気を持った女がッ!

 

「来いッ!来てみろ贋物ども!俺を殺していいのは本物のヒーローオールマイトだけだッ!」

 

 

────────────────────────────────

 

雨が降り始める。ポツポツと熱されたアスファルトを冷やす様に降り始める。

 

ヒーロー殺しに指を向け向かい合う

「そういえばファンの由来って素晴らしい(fantastic)じゃなくて狂信者(fanatic)が由来なんだよな…心でそれが理解できだぜ、なぁ、狂信者君」

 

(オールマイト)がそうあれかしとお願いしたのだ、我々人間も(ヒーロー)にそうあれかしと願うのは間違っているか?」

 

 お互いにボロボロの体で敵の眼前に立つ

雨が体を濡らす、だが、彼女の両腕は一回り不自然に雨が当たっている。

発現したのだッ!今度は左腕にキング・クリムゾンが生み出されたのだッ!

だが彼女は少しも気にした様子はない、出て当然なのだッ!缶を握り潰せるの疑わないのと同じようにッ!これが当たり前なのだッ!

 

 

 スカーレットは頭から血を流し、腕も穴が開き、腹にはナイフが刺さったままだ

ステインは折れた肋骨が肺に刺さって呼吸すらままならない

だがッ!お互いにわかっているッ!眼前のコイツを殺さねばならぬとッ!限界などお互い等に超えている、それが何だ問題などみじんもないッ!

 

 

覚悟が満ちるステインはナイフを構え、スカーレットは音が出るほど両腕を握りしめ構える。

目の前で雫が弾け飛ぶ────

 

――両方が同時に突っ込むみ激突ッ!

 

 ステインは上空に飛びあがりナイフを振り下ろして目の前の贋物の脳みそを飛び散らせようとする―だがスカーレットは動じないッ!冷静に自分のスタンドの腕ではなく生身の腕で頭をガード、吸い込まれるように腕に刺さりナイフが腕を貫通して切っ先が目の前に見える…が!

 

防ぎきってやったぜッ~!なら次は私の番だなァ!?

 

獰猛な笑みを浮かべ暴力が解禁されるッ!

 

「WAAAAAAAANNABEEEEEEEEEEッッ!」

 

 揃ったキング・クリムゾンの両腕で猛烈なラッシュッ!成人男性を数秒間空中に留める程の凄まじい連打ッ!

 

「ぶっ潰れなッ!」

 

そのまま顔面を貫き、吹き飛ぶッ!近くのゴミ収集車に激突し生ごみを散乱させながらズルズルと崩れ落ちる、今度こそは立てないだろう、二度と目が覚めないかもしれない、だがッ!そんな事は今は気にすら留めないッ!

 

「生ごみの日は水曜日と日曜日だッ!テメェは腐りきったゴミだがなッ!」

次の瞬間糸が切れた人形の用に崩れ落ちアスファルトを真っ赤に染める。

 

 

 




テンションが上がったので予定より早く投稿させてもらいました

バトル続きなので小休憩として日常が

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