転生ですか?え?民度がアメコミ並みの世界?チェンジで   作:カニバルキャンディー

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力任せのキュートな願い

脳内に引き続きマンダレイの個性が響く

 

『敵の狙いが一つ判明!狙いは生徒のかっちゃん!かっちゃんはなるべく戦闘を避けてなるべく単独で動かないで!わかった!』

 

アイツ分かってねぇだろうなぁ…少なくとも大人しくしてるタマじゃねぇだろうし!嬉々としてヴィランをぶちのめしに行く私と同じタイプだ!

だけど私は戦うのは好きだけど流石にこの状況では大人しく帰るわ!死にに行くようなものだぞ!

いや…行くかもしれねぇわ!

 

 森をかき分け走るッ!場所はわからないが確か梅雨ちゃん達は五番目に出て行ったッ!だったらまだ森の奥には行って無いはず!

埒が明かないッ!上だ!木の枝をキング・クリムゾンで掴み私の体を上空に引っ張り、飛び上がりながら辺りを見渡す…なんか祟り神みたいなのが蠢いてるんだけどアレもヴィランの個性か…!?

戦いたいより先に怖いが来るなあの個性…

一度着地して再び飛び上がる…

 

 見つけたァ!ここからそんなに遠くない!お茶子ちゃんが木より高く上がってくれて助かった!腰に巻き付いてるのは梅雨ちゃんの舌か!?てことは足止めしてるのは梅雨ちゃんだなッ!早く行かねぇと!

キング・クリムゾンで空中を殴り付けその衝撃で前に吹き飛ぶッ!即席爆豪ってね!距離はそこまで進まないけど

 

「やめて、そう呼んで欲しいのはお友達になりたい人だけなの!」

「や~ァ!じゃあ私もお友達ね!」

 

 ナイフで髪を突き刺され、木に固定されている梅雨ちゃんを見つける

あぶねぇ…間に合った、人が死ぬ瞬間を見せずに済んだぜ。

 

「なら私とも仲良くしてくれよ…ってお前かよ」

音をワザと立てて私に注目を移しながら着地して目の前のゆるふわコーデのトガの腰に抱き着き腕を回してロック

 

「あれあれ?紅音ちゃんじゃないですか?…ねぇステ様に止めをさしましたよね?」

「yes!じゃぁ死ね」

 

そのまま全身のばねとキング・クリムゾンを使いバックドロップッ!

「ぐえぇ!?」

 

体をひるがえしつつ頭を地面に押し付けてピンフォールド 

「ちょっと!紅音ちゃん!パンツ見えちゃいますって!」

「うるせぇ、このタコッ!具も見せてやろうか?あぁ!?」

 

 顔を上げこちらに走って来るお茶子ちゃんを見る

よし、最悪私が殺されてもお茶子ちゃんが居てくれるなら二人は逃げれる

トガの奴逃げるのだけは上手くて強くないから心配はないと思うんだが…

コイツの個性なんだっけ?何かが必要な事は思えてるんだけど

 

「久しぶりですね!一年前ぐらいですかぁ?あの時の路地裏以来ですね!」

「おう、久しぶり、あの時話したお前がまさかヴィランだったとはな」

 

頭をキング・クリムゾンで抑えつつ辺りに気を配るお茶子ちゃんがナイフを抜き梅雨ちゃんを救出してるのを見て一安心

「それよりですね、なんでステ様を終わらせたんですか?」

 

「私の前にアイツが立ちふさがってアイツの前に私が立ちふさがったから、どうしようもなく相性が悪かったんだよだからお互いに殺し合うしかなかったんだ、死んで無いけど」

 

 不満そうにこちらを見上げ唇を尖らす

裏路地で原作キャラだと思って仲良くなったけど…コイツヒーローじゃなくてヴィランだったのかよ、こうなって来るとあのグラサンも知り合い臭いな

ちなみに同人誌とかエロ画像のイメージしかなかった!めっちゃコイツ多かったもんな!一番じゃね?

 

「紅音ちゃん!知り合い!?」

「昔ちょっとね!」

「あ!お茶子ちゃん…あなたもステキ…私と同じ匂いがする…好きな人が居ますよね?」

 

 甘く蕩けるチョコレートのような声色で囁くお茶子ちゃんに話しかける。

 

「アハ…!そして…その人みたいになりたいって思ってますよね…わかります…乙女だもん、好きな人と同じもの身に着けたいと思っちゃうよねぇ、でもだんだん満足できなくって…!」

「いい加減黙れ」

骨が折れる寸前まで手首を握り潰す。

 

「うぐぅ!痛いです痛いです!紅音ちゃん!トモダチなんですからもっと優しくしてください!」

 

 体をくねらせて脱出しようとするが上から乗ってるせいでまともに動けていない

「むぅ…ねぇ…アナタ達の好みはどんな人…?私はボロボロで血の香りがする人…だぁいすきです」

 

「だから最後にいっつも切り刻むの、お茶子ちゃんが居てくれてよかったぁ、紅音ちゃんとも恋バナで来たんだもん」

突如足に鋭い痛みが走る!痛ってぇ!なんだ!?なんか刺されたぞ!?

 

「チウチウ、チウチウチウ、チウチウチウ、うふ…!紅音ちゃん初めて血をくれたね」

「「紅音ちゃん!」」

だが私のロックはその程度じゃ外れねぇぞ!

「ってぇな!こんのクソ吸血鬼擬きが!」

 

 気絶させてやるよッ!頭に拳を叩きつけようとするが後方から物音!

思わず後ろを振り向くとズタボロの緑谷君が障子君に背負われその後ろから轟が現れる…やべ!視線逸らしたッ!

 

「アハッ!」

 脇腹に先ほどとは違い激痛が走り反射的に手が緩む

対格差を物ともせず草むらに弾き飛ばされトガに逃げられる

 

「人が増えたから…殺されるには嫌だから…バイバイ…あっ」

恋する乙女のように笑い草むらの中に逃げていく…アイツの目的なんだ…?てか脇腹刺しやがって…

 

 私の代わりに追いかけようとしたお茶子ちゃんが梅雨ちゃんに止められる、ナイス判断!流石に危険すぎる…トガの奴どんな個性持ってたっけ…?あ~血液に関する事しかだったか?

つまり私の血を使ってなんかしようとしてんのか?ダメだ分らねぇ…

 

あ~痛ってぇ…

 

「なんだ、今の女は…お前が一本取られるなんて」

「敵よ…クレイジーよ紅音ちゃん大丈夫?」

「朝の百ちゃんの時の方が強力だったから平気」

 

 どす黒い血が流れている脇腹を抑えつつ緑谷君の話を聞くとマンダレイの言葉の通り爆豪を護衛しつつ先生たちが居る施設に向かっているらしい、私が未来予知で見た時より微妙に緑谷君が汚れているのは常闇君の個性が暴走したせいらしい

 

あの祟り神、常闇君だったのか!?

 

「ケロ…?爆豪ちゃんの護衛…?その爆豪ちゃんは何処にいるの…?」

 

 そう、アイツ後ろに居ないんだ…何処行きやがった

上空から呑気なしかしこちらを小馬鹿にしたような声が聞こえてくる

 

「彼なら俺のマジックで貰っちゃったよこいつぁそちらに居るべき人材じゃねぇもっと輝ける舞台へ俺達が連れて行くよ」

「返せェ!!」

 

 趣味の悪い白い仮面を被り丈の長いトレンチコートを来た胡散臭いマジシャン…?なんだアイツ…

「返せ?妙な話だぜ、爆轟君は誰のものでもねぇ彼は彼自身の物だぞ?エゴイストめッ」

「返せよッ!」

「轟ッ!足場作れ!」

 

 上空にジャンプして即席の氷の足場が産まれ木の上に居る仮面野郎をぶん殴ろうとするが一瞬早く空中に飛び出し逃げられる。

 

「我々はただ、凝り固まった価値観に対し…それだけじゃないよと道を示したいだけだ、今の子たちは価値観に…っと!」

へし折った木の枝や轟の氷を不意打ち気味にぶん投げるが…目の前で消えた…?なんだあの個性?私の見たいなすり抜け…?いや違うッ!

 

「わざわざ話しかけてくるたァ、舐めてんな」

「もともとエンターテイナーでね、悪い癖さ、常闇君はアドリブで貰っちゃったよ?」

 

 私達に緊張が走る、常闇君もタダではやられる男ではない…緑谷君たちに気づかれずにこうも一方的に捕まえるとは…アイツの個性なんだ!?

良く手元を見ると…なんだ?丸い…ビー玉?あの中に二人が入ってる…つまり物の中に閉じ込める個性…?

動きが無い間にエピタフを起動…未来を見る…轟が私事巻き込んで大規模な氷塊を生み出している未来ッ!

 

時間を消し飛ばし私の中を氷が貫いていく…その隙に轟の隣に着地し時を正常の時間に戻す。

「ダメだ轟ッ!避けられた未来が見えたッ!」

「おいおい!エンターテイナー殺しだな!直ぐに種を見抜かれちまう!」

 

一瞬氷塊の後ろに姿を消し二人をポケットにしまう仕草をする…

 

「開闢行動隊!目標回収達成だ短い間だったがこれにて幕引き!予定通り五分以内に回収地点へ向かえ」

させるわけねぇだろうがよ!

 

「絶対逃がすな!」

皆が走ろうとする中私だけ足がもつれ転び倒れこむ

…あ…ヤベェなこれ…

 

「紅音ちゃん!?」

「ごめん…致命傷じゃないけど内臓刺されたかもしれない…」

 

 立とうとするが足に上手く力が入らない…やっべぇ…感覚としては死ぬような怪我じゃないけど脚に力が入らなくなる感じだ…

目の前が暗くなる…

 

 あぁ!ダメだダメだッ!脚に力を入れろ!大した奴と戦ってねぇだろ!何より!

 

 

「あの爆豪を助けらんねぇだろうがッ!」

 

 

 キング・クリムゾンを内蔵辺りに出現させ傷口を直接抑える、激痛が走るが目が覚めたから問題ねぇ!

「これで大丈夫だッ!」

「語尾が荒いときの紅音ちゃんは無理してるから駄目よ」

 

意識外から首元に強い衝撃…多分梅雨ちゃん……か…な……?

 

そこでいったん意識が途切れる

最後に見た光景は心配そうにこちらを見る梅雨ちゃん

 

助けられて良かった…

 

────────────────

 

 次に目が覚めたのは病院のベットの上だ目の前には眠っている百ちゃんの姿

窓を見ると既に真っ暗だ…あ~最後の記憶がほとんどない、

 

「あの後どうなった?てか今何時だ…これ保険降りるかなぁ…」

 

百ちゃんを起こさないようにベットから降りナースステーションに向かう

 

 普通にナースコール押してくださいと怒られた

そりゃそうか、ついでに保険降りるかどうか聞いたら全額雄英持ちだった!太っ腹!

時刻は深夜と早朝の境目5時、早起きに人は早朝だし寝坊助の人はまだ深夜

 

【梅雨ちゃんへ、なんか目が覚めました、微妙にお腹空いてるけど元気だよん!何でも内臓に針が届いていたらしく一時的な麻痺だったらしい!脚の方は問題なかったよ、眠りすぎたせいか無茶苦茶元気デウス、起きたら連絡くだしぃ、みつお】

 

梅雨ちゃんに連絡を入れ再びベットに潜る…眠れにゃい…ちょっと歩くか

もう一度百ちゃんを起こさないように時間を消し飛ばし部屋を出る

 

 

 こういう時の定番は屋上だよね~

ベンチに座りながら朝焼けに焼けている街を見ながらボーっとする

前世?ではタバコ吸ってたしちょっと吸いたいな

 

「おはようございます…朝早いんですね」

余程気が抜けていたらしいいつの間にか隣に座って居る女性が話しかけてきた

髪が真っ白で肌もアルビノのように真っ白だ

 

「おはようございます、そっちも早いですね、不躾ですけどタバコ持ってません?切らしてしまって」

「あはは…ごめんなさい持ってないんですよね、それと未成年ですよね?ダメですよ~?」

「よく私が未成年って思いましたね、初見でわかる人中々居ないんですよ」

 

 足を組み動き始めた街を見る、今日もいい日だ、治安最悪だけど

 

 「わかりますよ?ふふ、テレビで見ましたもん、時飛紅音さん?決勝戦凄かったですよね」

おら~と気の抜けたパンチを可愛らしく繰り出すのを横目に確かに納得するわ

 

おっとと体育祭の時見られてたのか、まぁあれ滅茶苦茶視聴率凄いらしいからそりゃぁそっか

このネット全盛期にあり得ない視聴率叩きだすもんなぁ。

 

 そんなこんなふわふわしたお姉さんとふわふわした会話を楽しみながら時間は過ぎていく

ふとスマホを見ると時刻は六時半、ふわふわしたまま一時間近く喋っていたらしい

 

三十分前ぐらいに梅雨ちゃんから連絡が入っていた、全然気が付かなかったわ

 

「そろそろ自分は行きますね、お姉さんも体が冷えないうちに病室に戻ったほうがいいですよ?」

 

 軽く手を振って病室に戻る、病室に帰ると丁度、百ちゃんが起き上がり朝ごはんを食べていた。

食欲があるなら元気そうだね、良かった良かった

 

「おはよ、百ちゃん気分はどう?」

「あ、おはようございます、紅音さん…?同じ病室に居るという事は…紅音さんもヴィランに何かされたんですか?!」

「内臓を微妙に刺された!まぁ、全然酷くないから明日には退院できるんじゃない?百ちゃんは?」

「頭を強くやられましたわ…私の方も思ったより酷くは無いので退院できるかと」

 

 よかったよかったと頷いているとドアから二人、オールマイトと警察の人が入って来る

やっべぇ…塚内さんだ…まあ大丈夫でしょ!最悪見つかっても仕事辞めてもいいし!お金入ったからね~!余裕があるって素敵よ!!

 

「二人とも意識戻ったか、調子はどうだ?」

オールマイトが少しだけ心配そうな表情で私達を見る

ほへ~いつも笑顔のイメージが強かったけどこんな感じの表情もするんだ

 

「私は今から検査です!まぁ、内臓の穴も塞がってますし、直ぐ退院ですかね?」

「私は頭を強く打ちましたけど受け身は取りましたので…こんな時に意識外からの攻撃の訓練が役に立ちましたわ!」

なんか私しか使わないって思ってた攻撃の受け方が身に付いてる…着々に私の対応されてる…!?

 

 そうかと一言…その後事件の結末を語ってくれた

意識不明の重体16名、重軽傷者11名無傷で済んだのは12名、行方不明2名プロヒーローは6名のうち一名が大量の血痕と共に行方不明

ヴィラン側は3名を現行犯逮捕

 

 私は意識不明重体らしい、実際はそこまでしんどくなかったけどね!

と言うかあの後どっちか…多分爆豪かな…?話の流れからするとだけども、言っちゃなんだが盛り上がるしね!こういう展開!現実でやれるとムカつくが

てかなんとなくわかってたけどあのメンツでも助けられなかったのか…相手もやりやがるぜ

 

「すまない時飛少女よ、ちょっと席外してくれるかい?余り人に聞かれたくない用事なんだ」

「あ、はーいちょっと離れてた方がいいですよね?緑谷君の所行ってますよ」

 

 ありがとう!の声を背に受け部屋を出ていく出た瞬間なんかばったりと切島君と轟が居た

おっと!私と百ちゃんのお見舞いかにゃ!?

 

「やっほ!二人とも無事だったんだね?」

「時飛!お前無事だったのかよ!」

「お前も無事だったか、最後知らねぇ間に気絶してたから毒でも塗って合ったと思ったんだがな」

いや~二人とも無事でよかってぃ~何かあったら目覚めが悪いって騒ぎじゃないっての

 

「おい、中でなんか話してんぞ?」

 

 再開が嬉しくてちょっと忘れてた、オールマイトと塚内さんが居るんだったけ

塚内さんどうしよっかなぁ…流石に気が付かれるかなぁ…

私の心配事を他所に切島君と轟ついでに私も三人積み重なって盗み聞き…えっと?

 

 ヴィランの一人に百ちゃんが作り出した発信器をB組の人の個性で結合したらしい

やるねぇ、とっさの判断もできるようになってるし、いよいよ接近戦ぐらいしか勝てる要素無くなってきたかもしれない…か…も!

 

「おっと、お二人さん私に捕まって」

 

オールマイトと塚内さんが出てくる瞬間二人を巻き込んで時間を消し飛ばす

 

「おい、わざわざ飛ばさなくてもよかったんじゃねぇか?」

「おお!紅音の個性ってこんな風に見えてたのか!スゲェ!」

「私から手を離さないでね?ほら!切島君が見たいって言ってたし轟も見た事なかったでしょ?リハビリついてにってね」

 

丁度十秒経過して解除する

 

「百ちゃんに挨拶してく?私は緑谷君の所に行くけど…?」

「そうだな、俺はちょっと八百万に挨拶してくけど轟、お前はどうする?」

「俺は時飛と一緒に緑谷の所に行ってくる、そもそもお前病室知らねぇだろ」

 

 テヘペロ♡と舌を出したら軽く頭を叩かれたでござる!!

舌噛むからやめろや!

「てかお前さっき重なった時私の上に居たよな?普通こういうのって女の子が下だろ?」

「お前の方がデカいんだから仕方ねぇだろ」

 

 

 切島君と別れ緑谷君の病室に向かう、その道中事の顛末を聞いた

追いついてマジシャンを捕まえたのはいいけどヴィラン達が最初の襲撃事件で居たテレポートする個性で逃げられたって感じか

にゃるほどねぇ、後やっぱり捕まったのは爆豪の奴だったらしい、ムカつくぜ

 

「所で病室前まで来ちゃったけど緑谷君起きてるの?見た感じ凄い怪我だったけど」

「昨日見た時点では目覚めてなかったな、今日はわからねぇが」

なんやそれ…

まぁいいか!

 

「緑谷君起きてるかにゃ~?」

ドアを開けて中を覗くと残念なことに色々管につながれており見るからに重病者

 

「よくこれで無事だったね…腕使えなくなるんじゃない?」

「相当悪いらしい、今までで一番酷い怪我って言ってたな」

 

マジかよと驚いていると後ろから突かれる…?

はてな?誰じゃ?

 

「ダメじゃないけが人が出歩いちゃ」

ケロッとした表情の梅雨ちゃんが立っていた、梅雨ちゃん普段猫背だから偶にピンと立つと大きいね!

 

「チャァオォ怪我大丈夫?」

「大丈夫よ、紅音ちゃんはどう?」

モーマンタイ!と笑い、流石に場所がヤバいので一階にある喫茶店に移動する、途中で轟は気を利かせてくれたのか百ちゃんのお見舞いの為途中でわかれる。

 

「んで?世間の様子とかどんな感じ?私一日寝てたっぽいけど」

「私達の事件で大変らしいわ、数日は休校するって連絡があったわ」

 

だろうね、無かったら逆に怖いわ、二人行方不明なんだよ!

丁度コーヒーが来たので一息入れる。

お、外に居る褐色の兎耳のお姉さんめっちゃ好みムチムチしてて抱き心地よさそう、この世界私も含めてスタイルのがよくて顔が良い人多いんだよねl…

 

「ねぇ、紅音ちゃんどうしてあんな無茶をしたのかしら」

柄にもなく冷たい声色で思わずビックリして思わず振り向くき真剣な表情をしている梅雨ちゃんを見つめる

 

「紅音ちゃんどうして?、お医者さんに聞いたわ、内臓を直接掴んで止血したような跡があった、相当の激痛が走ったと思うって」

あ~怒ってる梅雨ちゃん久しぶりだ、何時ぶりだ?ヤクザに喧嘩売られて買った時以来か…?

 

「…私達がそんなに力不足に見えるかしら?」

「それはない…けど…唯一の幼馴染だから…その…心配で飛び出しちゃった…」

こういう時は嘘言わない方がいい…ほんとに怖いし…多分心配かけてるから…でも私の大切な親友…幼馴染

分かってはいるけど…それでもと思ってしまう

 

「ケロ、気持ちは嬉しいわ、けどね?私達はヒーローを目指しているのよ、紅音ちゃんは私がヒーローになって危なくなったら毎回助けてくれるのかしら?」

 

「違うでしょ?」

 

 カップを持つ手が震える…わかってるよ…けど…けど…こんな世界だぞ…私は怖い

私は身寄りがないけど梅雨ちゃんはダメだ、妹もお母さんもお父さんも居る…死んだら誰かが悲しむ…私は…梅雨ちゃんとA組の皆は悲しんでくれると思う…けど…それだけだ血縁者じゃない…

 

「だからこれからはお互いに助け合いましょ?首痛かったかしら…ごめんね?」

「大丈夫だよん?アレは痛みより衝撃で落ちちゃったから!」

 

力を付けようじゃねぇか、ゲラゲラ笑いながらヴィランをぶちのめしてコイツなら任せてもいいわ!って思われるためにな!

 

あと…ふふ、お金の為かしら?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

紅音ちゃんわかってないわ、紅音ちゃんが私の事を心配してくれてるように私も紅音ちゃんの事をすっごく心配してるのよ?

もう無理はさせたくない、どうして紅音ちゃんはそんなに先を行ってしまうの?

 

 

 

 




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