(完結)転生ですか?え?民度がアメコミ並みの世界?チェンジで   作:カニバルキャンディー

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千手観音にはちょっと足りない!

 気がついたらマスクの男が吹き飛んでいた、いや違うッ!私のもう1つの右腕がやった事だ。

私の!スタンドが!今!発現したッ!

 

「お、お前その体勢からどうやって!?個性を使った形跡はなかったぞ!?」

「さぁ?悪霊でも取り付いてたんじゃない?こんな風になぁ?」

 

再び右腕がブレる、だが何故か右腕だけしか出てこない…が!それで十分だッ!

「キング・クリムゾンッ!」

時間を吹き飛ばし

マスクの男では無くイレイザーヘッドを地面に叩きつけようとしている脳無と呼ばれた肉達磨をキング・クリムゾンの右腕でぶん殴るッ!先程とは打って変わって面白いように水辺まで吹き飛んでいく。

 

「くふ…アッハハハ!最高だ!癖になりそうだ!ここまでとは!」

世界が正常になり脳無が大きな音を立てて水中に落下する

 

「イレイザーヘッド大丈夫か?立てないなら私が運ぶが…?」

「大丈夫だ…それよりあの大男はどうなった、お前が吹き飛ばしたのか」

 

 頭から血を流しながらそれでもしっかりとした足取りで立ち上がりこちらに振り向く。

「あぁ、私でもよく分からないが…なんか出来た」

「なんかってお前…まぁいい、助かった怪我は?」

「イレイザーヘッドよりは軽傷だと思う」

 

 そうかと呟きマスクの男の方を向き拳を構え私も右腕を前に出し構えるが、奴の周りに黒いもやもやがまとわりつく。

「お前は未来を見て危なくなったら合図しろ」

「あの黒いもやもやはテレポートの個性だ、攻め手は多い方がいいと思うが?」

「ダメだ、何時あの大男が割り込んでくるかわからん、対処できるのは、この場ではお前ぐらいだ見張っていろ」

了解(ダー)

 

 エピタフを起動させ未来を見る、その未来は脳無が水中から飛び出し私に襲いかかり私が宙に飛んでいる様子が見える。

成程…ならその未来を消し飛ばすッ!

 

「イレイザーヘッドッ!あと数秒後に脳無が私に飛び掛かるッ!何とかするから構わず戦えッ!」

スタンドの右腕を纏わせると予定通りに脳無が水から飛び出し私では目で負えない速度で迫ってくるッ!だが問題は無い!来ることはわかっている。

ならば!問題は無い!大事なのはタイミングと恐れを知らない度胸のみッ!ぶっ殺してやるよ

 

しかし私の足元から凄まじい勢いで氷が飛び出し私は宙を舞う、目の前の事に集中しすぎてしまい足元に全く気が付かなかったッ!

 

「おい!集中するのは構わねえが、そいつ以外にもヴィランがお前を狙ってたぞ」

空中で声の下方向に顔も向けると轟が横から来ていた、その後ろからは体を水浸しにした緑谷が走ってくるのが見える。

なるほど、ヴィランを凍らせついでに私を持ち上げていた、私を持ち上げるの要るのか?

地面に落下する直前スタンドの腕で迫ってきていた氷を殴り衝撃を分散させる、初めてやったけどこれ地味に痛いな

 

 「その右腕、どういう事だそんな個性持っていなかったろ」

「知らん、勝手に出てきた、それよりさっきの私を上に上げるの必要だったか?」

「未来が見えるお前が動かないってことは余程の事だと思ったんだよ」

「二人とも大丈夫!?怪我とかない!?」

 

 氷を砕き脳無が拳を振りかぶり飛び込んでくる、流石に足止めをくらっていれば私でも見えるッ

「キング・クリムゾンッ!時よ吹き飛べッ!」

 

 崩壊する世界を駆け抜けエピタフを起動する、その瞬間自分でも分かるくらい体力がゴッソリと持っていかれ未来を見る、見えた景色はこの場に居ないはずのオールマイトが脳無を殴り飛ばしている様子、それが瞳に映り込む。

誰かが連絡しに行ってくれたかッ!

 

迫ってくる脳無の拳を頭を下げて避け、お返しにキング・クリムゾンの右腕で顎をかちあげるッ!並の異形系でも骨ごと砕け散るッ!

「ぐぅ、そして時は刻み始めるッ!」

 

巨体を空中に吹き飛ばし少し遠くに落下する音を聞きながら膝を突く

「少し休んでろ…!」

「僕たちが気を引くから時飛さんは未来予知で援護して!」

「轟!緑谷!あと数秒でオールマイト来る未来が見えたッ!足止めをしろッ!」

「それは本当か?」

 

 私を庇うようにイレイザーヘッドが前に出る、さっきもやられたなこれ…

右腕を見ると消えかけの電球のようにスタンドがチカチカと消えかけている、これ体力が無くなったら消えるシステムなのか?いや気力か?

 

 「死柄木弔……すでに生徒に脱出されています。引きましょう、脳無は私が回収します」

「黒霧ィィ!元はお前がしっかりガキ共を飛ばさないせいだろうがぁ!」

「その件は後でいくらでも責めてもらって結構です、今は脱出を…!」

舌打ちをしイラついたように首をガリガリと掻きむしりまた叫ぶ

 

「撤退だ…!次こそはオールマイトを殺す…!」

だが、次の瞬間マスクの男が膝を突く。

遠くで聞こえたのは…発砲音?誰だ…?百ちゃん当たりが銃でも作って援護してくれたか…?

「あああぁぁあぁあ!!痛てぇ!!クソがぁぁ!!社会のゴミ共!不意打ちとか巫山戯るなぁぁ!!」

 

 2発続けて乾いた発砲音が響き少し遅れてマスク男の肩と手の平を撃ち抜く

悲鳴のように助けを求め叫ぶ

 

「黒霧ぃぃ!俺を助けろ!」

「させるか!」

 

 近くに居たイレイザーヘッドが黒いもやもやを睨もうとするが咆哮を響かせながら脳無がすぐそこまで迫って来ている。嘘だろ?!最悪殺す気で殴ったんだがッ!

こいつに気が付かなかったのは銃の方に意識向けすぎたか…ッ!

「クソ…轟!緑谷!イレイザーヘッド!私に触れろッ!数秒だけ時を吹っ飛ばすッ!」

4人…!この体力だと出来て一秒…!それ以上は無理だッ!

 

 結論から言ってこの時飛ばしは成功しない、体力も限界、集中する暇もなくスタンドすら維持出来ない、そして他人を巻き込んでの時飛ばし、成功するはずもない彼らはこのまま殺されてしまうのか?

 

 

答えはNOだ全てのしがらみを片付ける存在がこの雄英高校には居る、先程紅音が見た未来通りに脳無を殴り飛ばし、頼もしそうに彼は笑う。

 

 

 

「待たせてしまったね!もう安心してくれ!」

 

 

 

「私が来た!!」

 

 

「「「オールマイトォ!!」」」

「脳無ッ!あの屑を殺せェ!」

皆が歓喜の声を上げる中衝動的に死柄木は絶叫する、作戦はボロボロ、自身はナイフを眉間に刺されて顔面も二度、障害とすら思っていなかった生徒にぶん殴られ、肩と手足は銃弾で撃ち抜かれた、彼の子供じみた堪忍袋の緒は既にブチ切れていた。

 

 命令を受け脳無はオールマイトに突撃していく、衝撃吸収、超再生の個性を持ちまともな状態では打撃ダメージは与えられない。

だが問題ないヒーローとは困難を物理的に壊してこそのヒーローなのだからッ!

自分一人では対処出来ないならば近くにいる仲間の力を借りて!

紅音に肩を貸しながらひっそりと脳無の個性を消しサポートするイレイザーヘッド!

 

 先程の紅音のように脳無の顎をアッパーカットで撃ち抜き上空に吹き飛ばす違うのはその圧倒的破壊力ッ!

それに続くかのようにオールマイトが跳躍をし拳を振るう、一発?十発?イヤッ!千発以上ッ!

普通の人間なら数発でお釈迦になるだろうだがッ!オールマイトは確信していたッ!コイツはこんなものでは死なないとッ!まだまだ打ち込まねば生徒たちの安全は確保できないとッ!

ならば自信が信じる必殺技で決めてやろうッ!

 

「これで終わりだ!ヴィランッ!」

脳無の頭を掴み地面に叩きつけバウンドさせる

身動きの取れなくなった所に必殺の一撃ッ!

 

「デトロイトォ!!スマッシュ!!」

強靭な壁をぶち抜きUSJの外にまで吹き飛ばされ停止する。

 

 

 

 スタープラチナや世界ですら多分あんな真似無理だろうな…私の中途半端なキング・クリムゾンなんてもっての他、これがナンバーワンヒーローか末恐ろしい

 

「あ~先生…ちょっといい?」

「どうした、何かあったか?」

「私の体お願いします…」

一気に意識が遠くなる、誰かが何かを叫んでいるが何も聞き取れない、思考がドロドロに蕩け落ちる

 

 

 

 

 

私は誰?

 

 

 

 

───────────────────────────────────────────────

 

 

そこからの記憶が無い目が覚めたら梅雨ちゃんにおんぶされていた。

「もが…!磯臭い…!」

「寝起き早々酷いわね、紅音ちゃん、怪我は大丈夫?」

「おお!紅音ちゃん起きたんだ!急に倒れたって聞いたから凄い怪我だと思ったけど個性の使いすぎで気を失っちゃったのかな?」

 

 梅雨ちゃんの隣を歩いていたお茶子ちゃんが嬉しそうに話しかけてくる。

この様子ならさっきのヴィラン騒ぎも終わったのかな…?

「あ~さっきの騒ぎどうなったの?先生達が何かやってくれた?」

「オールマイトが来てドカーンてあのでかいヴィランをやっつけちゃったんだ!所で梅雨ちゃん重くない?オイラがおぶるの変わろうか?」

お前の大きさじゃ無理だと総ツッコミ、峰田くんスケベもここまで来ると凄いな。

 

 そうしてUSJのヴィラン騒ぎは私が気を失っている間に幕を閉じていた。

何故ヴィラン達は雄英高校に侵入してきたのかあの大男は何者なのか

私の腕から何故キング・クリムゾンが飛び出したのか…謎が深まるばかりだ。

 

 

 「取り敢えず、生徒たちはいったん教室に戻ってもらおう、すぐに事情聴取ってわけにもいかないだろみんな大きな怪我もなくて安心した、落ち着いたら我々警察に詳しい事情を教えて欲しい」

「刑事さん…相澤先生達が見えないけど…もしかして」

「そこまで心配するような事じゃないないよ、あの腕力で殴られたんだ骨の数本折れててもおかしくないしもしかしたら内臓がやられてるかもしれない、その為に先に病院に行って検査してもらってるんだ13号先生は治療は終わってる、背中からの裂傷が酷いが命に別状はない」

 

ん…?私たちの前でコートを着た中年くらいの警察の人…あの人塚内さんじゃね?え?待って待ってヤバいヤバい!ヴィランが現れた時よりも数百倍焦ってるんだけど!私見つかったら色々ヤバいんですけど!?

おいおいおい!流石にバレたら捕まるんだけど何でここに居るんだよ!?

 

「百ちゃん百ちゃん!マスク!緑谷君とか飯田君みたいなマスク出してッ!早くッ!マジお願い!」

「え?構いませんけどどうしましたの?」

 

百ちゃんのお腹から貴族が使うようなパピオンマスクを引きずり出し私に装着!これでバレる心配多分無し!

「顔合わせづらい人が居たからバレたくなかったの…ごめんね!」

「そうでしたの、私はまだヴィランが居るかと思いましたわ」

 

 顔を必死に逸らしその場を切り抜ける、最悪時飛ばしてでも逃げ切る予定だったけど流石にそうならなくて良かった…あそこまで割がいいバイト先そうそうないし助かってぃー

その後は流石に授業が中断され少し早めにと言っても一時間程度だが早めに学校が終わった、この学校何時も早く終わってんな!ほんとに学校か!?教育機関としては正解だけどな!

 

 私は私でちょっと確認したいことがあるから助かるけども!

そういう訳でバイトには少し遅刻して行くぞー!テレレッテッテー!カーン

 

確認したいことは私の右腕、正確にはスタンドの右腕、なぜこのタイミングで発現したのか、今までどれだけ頑張ってもうんともすんとも言わなかったのに!なんか喋れオラ!

という訳で場所は私のバイト先であるBAR!こんばんはこんにちは私は元気!

ではお客さんも居ませんし早速練習していきまショウタイム!

 

「キング・クリムゾン!」

再び右腕がブレ、拳は白く赤い腕に白いラインが入った細くとも鍛えられた腕が私の意思通りに現れる。

「おお~ほんとに出た…ファンだった身からしたらかなり興奮するなぁ、右腕しか出ないけど」

あ、というかこれ他人から見えるのか?もし見えるなら色々めんどくさいし見えなくてもまためんどくさい、店長に聞いてみるか

 

「HeyHey!店長!これ見える?」

「あぁ?何が見えるんだよ、昨日と何一つ変わってねえ手しかねぇぞ、というか遅刻した分際で遊ぶな仕事しろ」

「私が居なきゃ客取れないんだからいいじゃん別」

 

中指を立てられ厨房に戻っていく、ほーん私以外に見えんのか、透ちゃんとか見えんのかな?同じ透明同士だし、明日聞いてみるか。

 

 

 

んで!

小一時間程振り回したりシャドーボクシングをしたりそのせいでガラスのコップを落として全力で受け止めたりして分かったことが1つ

 

スタンドの腕使いずら!私の思い通りに動いたり若干、体から離れたり手の届かない所に行ったりさせることができるけど…手が3本あるって脳みそ混乱する。

 

産まれつき人型のスタンドが出たり、腕が複数ある個性だったら慣れてたんだろうけど、私前世?合わせて何十年2本の手で頑張って来たと思っとるんじゃい!

やひー!どうするよ!現状右腕の少し上に出して強度のある防御盾にするか、えげつない威力のパンチぐらいにしかならんなぁ…強いには強いんだけどそれはスタンド本来の強さじゃないんだよねぇ、人型が出てこそだし…まぁ練習かな

「頑張っちゃうもんに!」

 

 

 

 

 

そうして夜は深まっていく、悪意と熱意と暴力によりさらに深く暗く。

バトル続きなので小休憩として日常が

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