(完結)転生ですか?え?民度がアメコミ並みの世界?チェンジで 作:カニバルキャンディー
まさか全身麻酔がここまでキツイとは
目が覚めたら病院のベットの上だった!もう何度目か覚えてないっての!気絶しすぎ
やけに軽くなった左腕を持ち上げ軽く揺らす
「お、目が覚めたか」
「んにゃ?ミルコじゃん一緒の病室だったの?」
ギブスで腕をグルグル巻きにされたミルコが軽く手を上げる
私もない方の腕で手を上げる
「丸一日眠りっぱなしだったな、腕平気か?」
「三日後ぐらいに生えてくるから平気平気、それより私が寝てた間どうなった?」
ナースコールを押して、近くの冷蔵庫からお茶を取り出し軽く口を湿らしながらミルコの話を聞く
「お前らインターン生は死柄木との戦いの場には存在してない事になった、世間的に色々めんどくさいんだよ。
爺は取り敢えず逮捕拘束、デカいヴィランも確保された、ヴィラン連合のコンプレスは意識不明の重体で確保、荼毘の方は即死、お前に脳みそ撃ち抜かれて地獄までランニングだ。ザ・自業自得って奴だ
超常解放戦線のリ・デストロと外典?って言う氷のガキ、あと心求党のトップが豚箱行きだな、ここら辺は全員内乱罪で情報引き出し次第刑が実行されるらしい
後ザコ1万6929人確保、刑務所がパンパンらしいな!」
「ふにゃん、だいぶ捕まえたねぇ…被害の方は?」
右腕でお菓子を取ろうとしてずっこける、やべ!バランス感覚可笑しいわ!久しぶりに腕無くなったから感覚つかめね~
「昨日、タルタロスが破られ、七か所の刑務所が襲撃された、多くのヴィラン共が野に放たれちまったよ、デカいヴィランが通ったとこは災害そのものだ、死んだ人間も崩れた建物もいまだに正確な数は分からん、それによって治安が大幅に悪くなった、
正直私も寝てる場合じゃないんだが、腹に一発良いの貰って内臓ぐちゃぐちゃ、あと二日はかかる」
「うわぁ…ったくめんどくさい世界になってんねェ…」
ベットに倒れ込みナースさんと梅雨ちゃん、飯田君が走って部屋に入って来る
お~2人とも怪我が無くて良かった
「っ…紅音…ちゃん…また無茶したのね…!馬鹿…!」
抱き着いてくる梅雨ちゃんの背中を撫でごめんねと呟く…実際腕犠牲にして無かったら相澤先生死んでたし相澤先生死んだら死柄木の個性復活して皆殺しだったし…
これがほんとのサクリファイスエスケープ!
「君は…これからどうするんだ…個性も…腕も…無くなってしまったんだぞ!」
「ん~今から壊理ちゃんに鬼電して戻してもらおうかなって、一週間ぐらいだったらすぐ戻せるでしょ」
2人がぽかんとした顔をして次の瞬間頬に鋭い痛み
「そういう事じゃないのよ!痛いのに…信じさせてくれるって言ったのに…」
「こ、今回はマジで全員死ぬかどうかの…わかったよ…もうしないって…ごめんね梅雨ちゃん」
大きな瞳から綺麗な雫を溢し私の胸に顔を埋めてすすり泣く梅雨ちゃんに何も言えなくなってしまう…
にゃぁぁ!私梅雨ちゃんの涙に死ぬほど弱い!これじゃマジで無茶できなくなっちゃう!私自身無茶って思ってないけど!どれぐらいが無茶なの!?
血だらけになるのはダメ!?
「紅音君」
「は、はい!」
「確かに君の行動が無かったら全員死んでいただろう、だが…だがッ!君が!無暗に傷つく必要は無いんだ、個性も無くなっても立ち向かわなくていいんだ、無様に逃げても君が…紅音君が生きてさえいてくれれば…」
「にゃはは、わかってるよ、けど楽しいんだ、戦うのが、命を賭けるのが。スリルを感じるのが、皆を救うのが。」
クスッと笑って梅雨ちゃんの頭を撫でついでに飯田君の頭を…頭を…しゃがめオラ!背が高いんだよ!
手で合図してしゃがませわしゃわしゃと撫でまわす、ついでにメガネに指紋を付けまくる!
駄々をこねる梅雨ちゃんがナースさんに回収され私はいったん検査の為お医者さんの元に!
んで、取り敢えず結果は骨が数本折れてるし内出血も酷い、膝の方ももしかしたら歩くのに支障が出るかも後左腕はどうにもならないって診断です!
電話ができるエリアに鼻歌を歌いながら入り壊理ちゃんに電話をかける
【もしもし?壊理ちゃん?紅音だよ】
【あ、紅音さん…?大丈夫ですか…?どうしたんですか…?】
【そっち行ったら私に個性使って欲しいにゃ!腕がまた取れちゃってさ、お姉ちゃんのお願い!】
【う、うん!わかり…ました!けど…すこし充電しないといけないから…一週間…じかんを…ください】
【全然全然!一ヵ月でも待つよん!お見上げに桃でも買って来るからにゃ~】
ありがと~と電話を切り軽く散歩がてら歩く
そう言えば皆はどうかな?あの場に居て大怪我したの私と緑谷君ぐらいか?爆豪もダメージ貰ってたなそう言えば、ついでに探すか
暫く歩いているとなんか騒がしい…病院やぞここ!?
チラッと曲がり角で見て見ると瀬呂に捕まって砂藤君に持ち上げられている爆豪の姿…何してん??
「お~い騒ぐな馬鹿共、ここ病院、皆怪我とか平気か~??」
「時飛!お前こそ…平気そうじゃない…な」
「お前その腕…」
取れてない方の手で軽く手を振る、ふらふらと左袖が揺れるのが哀愁を誘う
爆豪も含め全員が同情的な視線を向け目を逸らす
「取れちゃった!そのうち生えてくるから(ガチ)気にしなくていいよ?胴体真っ2つの方が酷い怪我だったし」
割とお通夜みたいな雰囲気になってるけど…ほんとに生やすから気にしないで!?一週間ぐらいで溜まるらしいから!
「それより此処で集まって皆何してるの?この病室誰の?」
「あ、あぁ、緑谷の病室なんだ、時飛が起きたって事は後緑谷だけが目を覚まさなくてな」
「マジ?私より酷い怪我してたっけ?てかそっちの話聞きたいから下のカフェでも行かない?おら!爆豪いい加減暴れんな!」
ジャンプして爆豪の頭にかかと落としを決め込み病室に投げ込む!ミッションコンプリート!
そのまま二人を連れて下のカフェに行き適当に注文!私はお腹空いたからホットサンドとホットドックと紅茶
「んでんで?何があったか私様に教えて見なよ、こっちの事情も教えるからさ!」
向こう側何があったか聞く、大規模な乱戦バトルが勃発!サー達プロ組が終始優勢だったが、しばらくしたあとでギガントマキアが起動してしまい大惨事
向こうは人が多かった分多数の死者、中には ミッドナイト や百ちゃんのインターン先であるマジェスティックも含まれる。
無論ヴィラン側もそれなりに死者は出ている
何ともまぁ…やるせないねぇ…てかリ・デストロの本隊そっちに居たのかよ…だ~私が殺した奴が分身じゃなくて本物だったらよかったのに!
やるせねぇなぁ…!
「そっちは何が合ったんだ?轟とか爆豪にも聞いたんだが話がまちまちでよ、紅音の口から聞かせてくれよ」
「良いよ!2人とも!度肝抜いてやるぜ!これが事件の全貌だ!」
話せる範囲の事情説明!ハイエンドを叩きのめした事、そのまま脱出して左腕が何で取れたかとか!
「前からヤバイヤバイ思ってたけど数倍ヤバかったな!紅音ちゃんさ~いつか死ぬんじゃね?」
「にゃに言ってるんじゃ瀬呂君!気合い入れなきゃマジで全滅だったっての」
「だとしても俺達まだ学生だろ?!そこまでしないといけないのか?!最前線にまで出てよ!」
「砂藤君…マジでその通りだと思う!学生にここまでさせるなよなぁ…治る手はあるから良いけど…」
ぶ~ぶ~と机の上に顎を乗せてだらける…あ~左腕が幻肢痛でいてぇぇ…
そのまましばらく駄弁って居たら結構いい時間になったので病室に帰る!
帰る途中にふと外を見る…なんだ?デモ?プラカード見たいなの掲げて集まってるけど…そんな余裕あるの?
元気だねぇ…その元気ボランティアとかに生かせばいいのに
えっと?プラカードには何が書いてあるかにゃ~?
エンデヴァーは説明しろ!ヒーローを驕るな!スカーレットは何してるんだ!
ん!?スカーレットは何をしてるんだ!?え!?どういう事!?私!?
自分の病室の扉を勢いよく開け絶叫!
「ねぇ!ミルコ!ルミ!外なんか私のプラカード上げてるんだけどどういう事!?」
「本名で呼ぶな本名で!なんか荼毘の奴が動画サイトに変なの上げてんだよ、ほらこれ」
そう言って手招きするミルコのベットにダイブ!添い寝しろオラ!ついでに手が使えないから動画見せろやー!
腕枕をしてもらい、問題の動画を見る、流れる動画はなんか荼毘が身の上話をしている光景。こういう感じの偶にYouTubeで流れてるよなぁ、七光りの息子的な奴?
やべ、まんまだ
要約すると父親のせいで、あぁ~俺…ヴィランニナッチャッタヨォ…
未成年の主張に中二病とファザコンをバケツ一杯かき混ぜて雑な甘みを隠し味に入れて作った自己中な主張ってか~んじ、そもそも三十人殺してさも自分が被害者面するの凄いな、なんていうか顔の面無いのに面が厚い
自己中甚だしいのにいまだに愛されてる必要とされてるって思ってる時点でヤバイクズ、次も弾丸頭に撃ち込んどくか
あ、あとホークスがトゥワイスを殺した時の動画が音無しプラス安っぽい文体で主張されてる…あ、ジーニストを殺したとか言ってるけど普通に生きてるからなあの人、ミルコに聞いた話だと普通にメディアに今出てるらしいし
てか、え!?これって犯罪になるの?バリバリ人殺してるし国家転覆しようとしてますけど…無個性の犯罪者でもその場で殺しても罪に取られんぞ?そもそもあの場面で殺さずとか大分厳しいけどにゃぁ!
うわぁ…私の事も乗ってるよ、げ!?公安に入ったりジョンと一緒に車に乗り込むところとか撮られてるじゃん!?何処で撮った!?未成年が依頼を受けて仕事をとか、体が欠損しても戦わせる悪しきヒーロー団体とかそんな感じの事言われてるぜ!ブラックなのはそう
お、この動画オーバーホールの時の欠損しても殴り合ってた光景だ!後私がはじめて死んだ時の動画も流れてる…やけに素材が多いな…
「えぇ…この動画見てマジでデモやってるの?皆暇人じゃね?」
「馬鹿ではあるな、弱い奴は不安なんだろ、誰かに当たってないと恐怖でおかしくなっちまうとかな、不安から目を逸らしたいんだろ」
わしゃわしゃと頭を撫でられその日は眠りについた
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「スカーレット、怪我してる時に悪いわね」
「全然、暇してましたからね?ホークスと会長お揃いで私に何の御用?」
「明日、エンデヴァー、私、ホークス、スカーレットで会見を開く予定よ、その打ち合わせをと思って」
にゃるほど…え?私も出るの?あ、一応荼毘の動画のせいで?
めんどくせぇ~暇は暇だけどネットの玩具になるのはなぁ…
「まぁまぁ!紅音ちゃん、紅音ちゃんはムスッとした顔で席に座っててくれるだけでいいからさ!」
「え~なんかデカいのやりたいな!私もイッチョかましてやりますよ!」
「やめなさい、今ホントめんどくさい事になるから…色んな所にヒーロー派遣して…市民たちが何を思ったかアイテム使って自衛してるのよ、訓練もしてないから自分諸共建物を壊しまわって…」
はぁぁ…と深いため息を付く会長…いやぁ!苦労してますな!私達は下っ端でよかったわ!肉体労働頑張るから胃を痛めてね!
んで、真面目な話をするか、流石に遊んでばっかじゃいられない~
「ワン・フォー・オールと緑谷くん、恐らくこれからの中心は彼になるでしょ、先の戦いで参加したヒーローがメディアに伝えちゃってます。まだそこまで広まってないけど、それも時間の問題でしょ…さっきオールマイトに話を聞いてきました、紅音ちゃんが居るからまだ言えないけど大分重要な話だね」
「大方オールマイトの個性とか受け継いだとかそんな感じでしょう?ここまで情報出されてわかんない方がどうかしてますっての」
メタい話、私は緑谷君が主人公だって事を知ってる、原作知識なんてもんは、エロ方面しか持ってないけど主人公が特別なモノを持ってるのだけはわかる
そこでこの世界の重要人物と一緒にいたり訓練したり同じような技使ってればいやでもわかるって
「ちなみにエンデヴァーさんは荼毘が息子だってことまでは全然喋るらしいですよ、俺はトゥワイスの事とかを説明するから、会長はヒーロー達が何をどうしてるかの説明、紅音ちゃんはマジで何もしなくていいから」
「あい、え?やることないんだったら何で私この場に呼ばれたの?」
「部下の怪我の様子とメンタル確認よ、その調子だと問題ないわね」
「問題ないけどこの心の傷はお金じゃないと癒せませんわ!」
「全部の仕事が終わったら積み木するほど用意してあげるわよ」
よっしゃ!色々終わったらヒーローリタイアして悠々自適に過ごすぞ!マジで!暇になったら雄英でインストラクターでもやればいいし!
夢が広がリンクス!
何もないと良いんだけど…絶対何かあるよ経験上わかんだよ!!もう分るのが目に見えてる!
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次の日!記者会見!私は雄英高校の制服を着て隣にはホークスとエンデヴァー!少し先には会長が歩いている!
「スカーレット、お前やけに自然体だな、少しぐらい緊張したらどうだ」
「いやぁ…そう言っても全然緊張しないんですよねぇ、これなら荼毘狙撃したほうがまだ緊張感ありましたよん」
そうか、と頭に手を置かれ撫でられる…どしたどうした~?そっちは滅茶苦茶緊張してるけど!
そう言えば荼毘ってエンデヴァーの息子だったなもしかしてそれ関係?
「えっと…やっぱり息子さん撃ち殺した事恨んでいますか?」
「思う所はないわけではないが…恨んではいない、あのまま放置してたらアイツはもっと被害を増やしていただろう」
んにゃ…まぁそうだね!具体的には骨だけになってもなんか恨んでそうだし、爆炎の中心臓に氷でも突っ込んで向かっていきそう、言っちゃ悪いが性根までヴィランだよ
そんな事より記者会見だよ記者会見!私はじめてなんだよね!LINEとかでA組の皆には宣伝しておいたけど見てくれるかなぁ~不快にさせるだけかもしれんけどにゃ!
ぶっちゃけこの記者会見は八割ぐらい晒上げに近い、だって町はパニックに陥ってるし不安もある、誰かを、上を私達を守ってくれる存在に、大勢で殴っても文句も言ってこない存在に
ストレスを発散しサンドバックにしたい、そんな気持ちが透けて見えるぜその精神!
めんどくさいから適当に行こ、前世ではこういう時緊張してたんだろなぁ…
欠伸をしながら四人そろって記者の前たちに現れる
途端に眩しい程のフラッシュ、おおう、記者の目が獲物を狙う目をしてるぜ
まず記者の前で一礼、あ、私はしないよ?怠いし、寧ろお前らが下げろ
腰辺りに軽い衝撃!
「いて…!何で叩くの…先輩…」
「こういう時は嫌でもやっとくのが処世術って奴」
地味に生えてきているホークス先輩の羽で腰の辺りを叩かれ渋々頭を下げる
「ヴィラン連合の荼毘こと轟燈矢は、私の息子に間違いありません。真実です。お詫びの申し上げようもございません」
エンデヴァーがそこから語ったのは自分の家族の痛ましい過去。世間一般では蔑まれるべき事態で有ろう
ちなみに紅音は引いてすらいない
個人的にはほ~んて感じ、まぁ、有名税?一般人ならニュースで少し上げられるぐらいじゃね?
「真実と仰いましたが!」
「ホークスとベストジーニストは荼毘の告発と異なる様ですが!」
記者からのヤジが飛ぶ!
「アレは正式に公安からの依頼です、私がホークスとベストジーニストに協力を依頼しヴィラン連合に潜入捜査するための、詳しい事はベストジーニストが記者の前でお話してるとこちら側聞いているのだけど」
「ぐっ…」
会長結構きつい事言うねぇ…お前ら聞いてんじゃねぇのか?そんな事も調べてねぇのかよ?って言ってるようなもんだし、もしかして会長も割とキレてる?
「会長…ここからは俺が…父の件も逃げるヴィランを刺し殺したのも事実です、父について隠していたことにつきまして謝罪申し上げます、これに関しては俺の個人情報でありセンシティブな話題なので親しい間柄の相手にしか知らせて居なかったです
父に関しては警察および公安機関から正当防衛と判決を貰っていますので罪には問われないと回答は得ています。
ヴィラン名トゥワイスこと分倍河原に関しましては、ああするより他になかったと考えております、彼が個性を発動していれば、想定される被害規模は今の比ではありませんでした
彼に罪を償わせる事ができなかったのは私の不徳と致すところであり残念に思います」
てか美談にしないんだな、ヴィランの父親からこんなに立派な№2ヒーローに育ちました!って結構視聴率取れるんじゃない?
建前だとしても先輩しっかり考えてる、正直個性発表してあのタイミングで殺してなかったらお前ら全員皆殺しにされてたぞ!ぐらい言えばいいのに
「時飛 紅音ちゃんが不当にヒーロー活動していたり接待の様な事をしているという噂を聞きましたが!そこの所はどうなのでしょうか!」
「あぁ?私に言われてんのかならちゃんと「スカーレットに関してはこちらが正式にスカウト、言うなれば青田買いをしました、これに関しては本人の意思も確認済み、盗撮された写真は訓練と実戦を経験してもらう為に移動の様子です」
げ!滅茶苦茶喧嘩売ろうとしたのに会長にインターセプトされちゃったぜ…!
「よろしいでしょうか」
およ?質問か?
「ギガントマキアの縦断によって私の母は重傷を負いました。“全て事実でしたすみません”じゃ取り返しのつかない事態なんですよ
この一週間弱でどれだけの人が住む家を失ったかご存知ですか!? なぜそんな澄ました顔でいられるんですか!?やったのはヴィラン!しかし己の過ちがそうさせたのだとわかっている顔には見えませんが!」
いや…うん…えぇ…どうしよう…殴っても良いかな…この女…すっごいムカつくんだけど、なに一人で盛り上がってんの?
あれか!悲劇のヒロイン症候群!実際に親に被害起きてるから違うか?
「憔悴した顔で泣いていれば、取り返しがつきますか?」
「はあ!?つくわきゃねーだろ!社会の不安を取り除け!ヴィランを全部片付けろ!それが!」
エンデヴァーの回答に質問した記者が激昂したように怒鳴り上げる!
瞬間ッ!スカーレットが机を思いっきり蹴り上げるッ!
全員が天井に当たった机を視線で追う!そして蹴り上げた少女を見るッ!
エンデヴァーは唖然とした表情、ホークスはくっくっくっと笑いを抑えきれない風に、会長は仕事が増えると頭を押さえる
紅音は凶暴に笑う
「それがぁ?なぁなぁ!それが?言って見ろよおばさん」
通常、会見者と記者の間には見えない線がある!それがあるから記者は安心して不躾な質問を浴びせられる!自分が害される心配がないからだッ!だが!彼女はそれをいとも簡単に飛び越えた!
ひらひらと軽くなった袖口を揺らし質問を浴びせた赤髪の記者の元まで歩いて行く
「おばさんさ、なんでここでキレてんの?」
「あ、アナタは反省してないの!?」
「おっと、会話が成り立たないアホがひとり登場~~質問文に対して質問文で答えるとテストで〇点なの知ってたか?マヌケ」
指を銃のポーズにしてアホの頭を撃つ
「あのねぇ、お馬鹿さんわかんないようだから教えてあげるけど、こっちのヒーロー側も大分死んでるし、私みたいに腕とか取れてる人も居るの、PTSDで動けなくなった人もゴロゴロいる、その中で必死に努力して市民を助けて助けて 被害を最小限まで納めてる事をしてるわ・け?
わかる?てかさ、おばさんはギャーギャー、キレてるだけで何で戦おうとしないの?」
「た、戦う?」
「そう、記者でしょ?何で市民の皆さん自分たちで戦わず逃げましょう!とかこのヴィランはこういう個性を持っていますとかこういう時にはこの個性を当てて十分注意しましょう!とか常に放送してないの?私達ヒーローの足を引っ張るばかり!
「ヒーローに守ってもらいすぎて赤ちゃんになってんじゃねぇのか? ばぶばぶ~ってか?考える事を諦めて、上位者に命渡してんじゃねぇよ、渡すなら文句言うな黙って死ねホークス、羽一本貸して」
紅音が手を上げ指で寄越せと合図、一拍置いて赤い羽根が紅音の掌の中に納まり、何を思ったか自分で自分の服をバラバラに切断する!
服が落ち下着姿を見せる、完璧に整ったプロポーション、張りのある胸、鍛えられ薄っすらと割れた腹筋、ギリシャの彫刻を思わせる肉体美ッ!
だがその体には無数の傷、火傷跡、縫い傷ッ!そして無残にも無くなってしまっている左腕ッ!しかしッ!ミロのヴィーナスのように欠けているからこそその美しさを想像し、その美を数倍まで跳ね上げるッ!
本人はそんな視線を気にした様子もなく赤髪の記者の隣にいる少し歳のいった男性に話しかける
「おじさんおじさん!娘とか息子とか居る?居たら何歳?」
「あ、あぁ、君と同じぐらいの娘が…1人居るが…」
「良かったね! 娘と同じぐらいの女の子に一生消えない傷付けながらそのヒーローに罵詈雑言飛ばして娘を食べさせられるんだから、娘に好きなもんでも買ってやれ」
「皆さんも息子さん娘さんに言ってあげてくださいね、私の仕事はこんなになってまで自分たちを守ってくれたヒーローを並べて揃えて晒して潰して剥がして断じて壊して歪めて曲げてお金を貰ってるんだよって!」
ケラケラ笑いながらもとに居た席に戻って行く、エンデヴァーがため息を付きながら自分が着ていたスーツを頭から紅音に被せる、体格の違いから身体がすっぽりと収まり、ちょっとしたパーカーの用だ
「んっんっっ!話を戻すわ、スカーレットが言ったようにこちらも少なくない数のヒーローが亡くなっている、全ての人々を守るのは困難と言えるわ、ついては守るべき範囲を削減することをここに宣言します」
要約!しっかりとした学校および施設を避難所として開放、既に私達の家族は雄英に避難を進めてるよん!無論任意だから別に避難しなくても良いけど、その場合文句は言うな、出来る限り助けはするが絶対とは言えないし責任も取らない
「ヒーローが篩に掛けられた、人々から求められる者をヒーローだと言うならば、あの日ヒーローは消えた、それでもまだ立ち上がる人はいる」
「みんなで俺を見ていてくれ」
エンデヴァーがそう締めくくり四人が頭を下げ、訂正三人が頭を下げ記者会見の場から離れていく、頭を下げなかった紅音は普通に手を振って欠伸をしていた
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「この馬鹿者が!!」
「ぎゃふん!!」
公安の施設に戻ったとたんエンデヴァーに拳骨を頭に落とされる!めっちゃ痛い!鍛えられた一撃はホントに痛い!!
頭を押さえて蹲る…痛いぃぃ…!
涙目でエンデヴァーを見上げる…睨んでるの怖!炎まで出して本気じゃん!
「まったく…そもそも未婚の女が大勢の前で肌を晒すな!後ちゃんと事件が終わった後にインタビューを受けろ! それから言葉遣い! 銃を使うなら人の脇腹を掠らすな!」
「まあまあ、エンデヴァーさんも落ち着いて…紅音ちゃんも悪気は…悪気はあったかもしれないけど俺達の言葉を代弁してくれただけですし…ん?」
「パパ煩い!汗臭いんだよ!家にも帰ってこない馬鹿親!…あれ?エンデヴァー今なんて言った?」
「九州の時助けてくれたヒーローお前だろう、大方そこの公安から依頼でもされていたのだろう」
チラッと会長の方を見る、ため息を吐いて頭を押さえる。
「スカーレット流石に誤魔化しきれないわ、エンデヴァーなら別に話しても良いわよ」
「はい、ボスからOK出ちゃいました! 私実は公安直属の何でも部隊なのです!半年前ぐらいにスカウトされました!あの時九州に居たのはホークス先輩から情報のアイテムを回収するため!脳無との戦闘はマジで巻き込まれ!臨時ボーナス!」
手をひらひらと振ってソファーに座る、実は足が痛い、そう言えば足でも攻撃逸らしてたわ…
ぎゃーぎゃー言ってる三人を尻目にいまだにゴッサムシティみたいになってる街並みを見る
や~一応一段落したけど結構傷跡が酷い、身体のじゃなくて社会の方、通常ならこのクソみたいな市民共でも流石に自分たちを守ってくれるヒーローを面と向かって糾弾は流石にしない。
でも今は流石に向こうも余裕がないからクソ度が上がってる、もしかして…これがアレか?市民がヒーローを排除する系のイベント…えぇ…フレクト・ターンじゃないの…?あそこまで大々的にやっておいてマジで違うのかぁ…
「マジかぁ~もう最悪じゃん…めっちゃ気合入れて解決したのに…今年一最悪だっての…」
天井を見上げ空を仰ぐその後もう一度怒られ解散!
雄英に戻り一番初めに聞いた言葉は
「デク君が…雄英校から出て行っちゃった…!!」
「今年一番の最悪更新しちゃったよ」
爆豪「な?反骨精神の塊だろ?」
感想高評価お待ちしております!
バトル続きなので小休憩として日常が
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欲しい
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バトル進めろ