俺達がドイツに帰国すると、母さんと束博士と千冬さんが出迎えてくれた
レオナ
「今回はとんでもない事になっちゃったわね」
束
「まさかいっくんがISを動かせるだなんて、束さんビックリだよ!」
千冬
「胸騒ぎがすると思えばこの騒動だ。一体何があったんだ?」
箒
「実は、試験会場が複合施設だったんです」
一夏
「貰ったマップ通りに進んだら何故かISが安置されている部屋に辿り着いたんだよ」
「よくマップ見たらIS学園受験者用って書いてあってさ」
箒
「それで物珍しさでISに触ったらこんな騒動になりました」
ユウマ
「今回の事は想定外で俺も一部始終は見てないし、知らないんだよ」
「食堂のテレビで見て知ったからさぁ。ホントビックリだよ」
束
「とりあえずいっくんの診察をしてみよっか!」
千冬
「変な事をするなよ」
束
「分かってるよ~!束さんは道徳心をマスターして生まれ変わったんだから!」
「いっくんの生体情報をモニタリングするだけだよ♪」
「とりあえず研究所にレッツゴー!」
「あ!ゆ〜くんも一緒に来てね♪」
ユウマ
「何で俺まで・・・」
研究所・・・
束
「ではこれからいっくんとゆ~くんの生体データをモニタリングしたいと思います!」
「二人とも、上着を脱いでベッドに横になってくださ~い♪」
一夏
「何でこんな事するんですか?」
束
「いっくんとゆ~くんが何でISを動かせるのか解明する為なのです!」
ユウマ
「こんな事しても分からないと思いますよ?」
束
「良いから良いから♪」
俺と一夏は、博士に言われるがままにベッドに横になった・・・
束
「うわ!ゆ~くん、鍛え過ぎじゃない?何そのマッチョなボディは⁉」
ユウマ
「別に普通じゃないですか?」
一夏
「一般男性はそんなにムキムキじゃありませんよ⁉」
束
「とりあえずデータを取ってみようか」
データ採取中・・・
束
「今の所特に珍しい所はなさそうだね・・・身体能力は、ゆ~くんはずば抜けて高いけど」
「いっくんは、目立ったところは無いね」
一夏
「何かそう言われると傷付きます・・・」
ユウマ
「俺は別にどうでも良いけどな」
束
「ん?いっくんからちーちゃんと同じ反応があるね・・・何々、遺伝子レベルで99%一致?」
「ちーちゃんといっくんは双子だっけ?」
千冬
「年が離れているのに双子な訳ないだろう」
束
「だよねぇ~・・・もしかして遺伝子が同じだからISが反応したのかな」
「そうだとしたら納得がいくけど・・・ゆ~くんの場合は何でISが使えるのかが分からないよ!!」
ユウマ
「俺は特別だからな」
束
「こうなったらゆ~くんのパーソナルデータを隅々まで調べちゃうんだから!」
ユウマ
「いくら調べても分からないと思うぞ。俺人外レベルで可笑しいし」
束
「そう言われちゃうと科学者魂に火が付いちゃうのだ~♪」
博士は、俺のパーソナルデータを隅々まで隈なく解析していった・・・
俺のデータをいくら解析しても俺が何故ISが使えるかは分かる筈がない。何故なら俺がアマテラス様によって作られたスーパーコーディネーターで、しかも神の加護を貰っているからだ
俺のコピーやデータを流用して強化兵を作らせないようにとアマテラス様が調整してくれたそうだ
故に、俺の全てのデータはトップシークレットと言う訳だ
束
「あ~!!!!全然ゆ~くんの詳細データが汲み取れない!!」
「ゆ~くんは一体何者なの⁉」
ユウマ
「俺の存在はトップシークレットなんだぜ」
束
「そこんところを詳しく教えてください!!」
ユウマ
「嫌だ」
束
「何でぇ~!!」
ユウマ
「だって博士に俺のデータ渡したら碌な事にならなさそうだから嫌だ」
束
「そんな事しないよ!!束さんを信じてよ!」
ユウマ
「ならこの誓約書にサインしてください。これに同意するなら俺の秘密を教えても良いですよ」
束
「ハイ!サインします!」
ユウマ
「では内容の確認を・・・1つ、俺の秘密を絶対に口外しない事」
「2つ、俺の詳細データを宇宙に行くIS開発だけに使う事を約束する事」
「3つ、俺のISを無理やり解析したり、勝手に使ったりしない事」
「4つ、俺に関するデータは博士が厳重なセキュリティで管理する事」
「この約束を1つでも違えた場合、俺はこの研究所とデータを全て跡形もなく破壊します」
「これに同意する場合は、この誓約書にサインをする事」
束
「内容はしっかり確認したのでサインします!」
ユウマ
「はい、確認しました」
「それで俺の何が知りたいんですか?」
束
「ゆ~くんがどうしてISを使えるのかを教えて!」
ユウマ
「それは俺が神様に選ばれた人間だから」
束
「ゆ~くんが使ってるISは誰が作ったの⁉」
ユウマ
「俺を選んでくれた神様お手製のISです。この世界には存在しないオーバーテクノロジーが満載です」
束
「どんなオーバーテクノロジーが搭載されてるの⁉」
ユウマ
「無尽蔵にエネルギーを生み出せる動力源と、特殊な念動装置と、単機でどんな過酷な環境でも活動できる汎用性」
束
「それは宇宙でも活動できるの⁉」
ユウマ
「理論上は可能だな」
束
「そのISを見せてください!」
ユウマ
「はい、これですよ。俺が持っているのは5機です」
束
「詳しく見ても良い?」
ユウマ
「壊さないでくださいね」
束
「壊さないよ⁉」
束博士は、俺のISをマジマジと観察し始めた・・・
「これって誰でも使えるISなの?」
ユウマ
「現状、俺専用の機体です。他の人が使ってもフルスペックを発揮するのは無理です」
束
「なんで?」
ユウマ
「特殊な能力が必要になるんですよ。いわゆる超能力ですね」
「先読み能力だったり、高度な空間認識能力だったり」
「後、生まれつき強化された肉体が必要になったりもしますね」
束
「ゆ~くんは、人工的に作られた人間なの?」
ユウマ
「受精卵の段階で遺伝子弄って生まれた人間って言えば分かりやすいかな」
「一応、人外スペックの人間ですけどね」
束
「そうなんだね・・・ゆ~くんは私の事恨んでない?」
ユウマ
「何でですか?」
束
「だって束さんが未完成のISを発表したせいで世界情勢がおかしくなってゃって・・」
「世界が女尊男卑主義って言う可笑しな思想に支配されたから・・・」
「世の中の男の人達が住みにくい世の中にしちゃったから・・・」
ユウマ
「俺は別にこの世界にそこまで執着してるわけじゃないし、島に戻れば平穏な生活が出来るし、束さんを恨む節がありませんし」
「それに、俺は自分がしたいように生きていく方が楽なんで」
束
「ねぇ、束さんはこれからどうすれば良いのかな?」
ユウマ
「俺は神様じゃないからどうすれば良いかは分かりません」
「でも、束さんは今どうにかしようと、毎日ISの研究と開発を頑張ってるじゃないですか」
「今日、俺と一夏のデータを取ってたのも、男性でも使えるISを作る為だったんでしょ?」
「なら、自分の心の赴くままにやってみれば良いと思いますよ」
「失敗したって諦めなければ何とでもなりますよ」
束
「そうだね・・・束さん頑張っちゃうよ!」
「研究に行き詰ったら、ゆーくんに手伝ってもらうけど良いかな?」
ユウマ
「別に良いですよ。仕事が無ければやる事も特に無いですし」
束
「ならこれからよろしくね、ゆーくん♪」
ユウマ
「コチラこそよろしくです、束さん♪」
それから数日後、ドイツでもISが使える男性を探す為に大規模な検査が行われた・・・・
ユウマは、仕方なく、非常に仕方なく検査会場に来ていた・・・
ユウマ
「絶対面倒な事になるじゃん、コレ」
「検査をバックレると母さんに怒られるしなぁ・・・もう検査無しで公表すればいいじゃん」
「ハァ・・・憂鬱だ」
検査官
「次の方どうぞ」
ユウマ
「は~い」
検査官
「お名前をお願いします」
ユウマ
「朝霧ユウマで~す」
検査官
「ではISに触れてください」
俺は、言われた通りにISに触れると頭の中に色んな情報が流れ込んできた・・・
俺のISはこんな情報流れてこないのに、なんでまたこんな無駄な情報ばかり流し込んでくるのかね・・・
検査官
「ウソ⁉新たな男性操縦者を発見!急いで国に報告しないと!」
ユウマ
「やっぱり面倒な事になった・・・」
それから俺は、なんやかんやの手続きをして正式にドイツ専属の二人目の男性IS操縦者になった・・・
ついでに俺もIS学園に入学する事になってしまった・・・何で今更学校に行かないといけないんだよ・・・
そんなこんなイベントが有って、気づけば正式にIS操縦者になってから半年が経っていた・・・
半年の中で少し面白い事になっていた・・・
ラウラ
「隊長、本日の訓練は如何いたしましょう?」
この子はラウラ・ボーデヴィッヒ。先日、俺のゴースト小隊に入隊してきた女の子だ
何でも、束さんが違法な研究をしていた研究所から保護してきたらしい。ラウラはいつも俺の側に居て、俺の後ろを着いて来てくる可愛い子だ
ラウラも母さんが養子として引き取ったので、実質俺の妹になる。クロエ達との仲も良好で仲睦まじい光景が俺の癒しの一つになっている・・・
そんなラウラは、ゴースト小隊でISの試作機のパイロットをしている。ISの適合率が高かったので本人が望んでこの仕事に就いている
ちなみにラウラもIS学園に入学するとの事なので、同級生になる。年が離れた同級生って・・・なんか複雑な感情があるな・・・
それからまた数週間経って、今日はIS学園に向けて出発する日だ。向かうメンバーは、俺・一夏・箒・ラウラが生徒として
千冬さんと束さんは教師としてIS学園に向かう事になっている
ドイツを出発しておよそ十三時間後・・・俺達はIS学園に到着した