ラブライブ!サンシャイン!~ダブルな二人~   作:ぷよでっせMARK Ⅱ

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第十七話です!

テ☆ス☆ト☆撃☆沈


先日の学校のテストは撃沈でした。


助けてください


それではどうぞ!


Rとの思い出~初ライブ前夜の緊張~

あの事件から日が過ぎていった日。いや、

 

 

 

ついにライブ前夜である。

 

 

「…よし、大体良い感じじゃないか?」

ダンスをしていたAqours三人にマネージャーの翔。

明日のライブの曲にあわせて躍りをした。結果、初ライブにしては良い結果が見えてくる。

「よし!じゃあ、今日は解散!」

 

 

千歌がそう言い、明日に備えて終了となった。

大体時間は四時半、三十分だけだったが良い練習だった。

 

そして浦ノ星を出た後…

 

 

「じゃあ梨子、行くか」

「うん」

翔は梨子の家に行くことにした。理由もある。梨子の母が夜中までいないらしく、料理をしてほしいらしい。東京にいたときはよく作りに行ったものだ。

 

 

「よし、飛ばすぞ」

 

 

梨子をバイクに乗せて走らせた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

梨子の家

 

梨子の家についた。というか千歌の家のとなりか…

 

 

そう思った翔は一言、…

 

 

 

「懐かしいな…」

 

「え?何が?」

 

梨子は唐突な顔の思い出に染み渡る顔を見て、?とマークが浮かぶ顔になっている。

 

 

そうだ…梨子は知らないもんな。

 

 

 

 

「この立地ね、昔は()()()()()()()()()んだ」

 

 

そう、翔の家が焼けるまでは、千歌の家のとなりだった。

 

「…なんという運命」

梨子も驚愕の顔をした。

ちなみに、翔はまだ記憶もない頃だったため、あくまで()()()…だ。

 

 

…とりあえず、中に入ることにした。

 

「お邪魔しまーす」

シーン…

 

まぁ、案の定梨子の話通り、家には誰もいない。

 

まず、翔は手を洗い、バッグを置いた。

 

 

では

 

 

 

「Let's cooking!」

料理が始まった。

 

 

「それで、何作るの?」

 

「ちょい待ち…ほぉ」

翔は冷蔵庫を開けた。具材は結構入っている。

 

 

「…じゃあオムライスで良いか」

 

「オムライス!?」

梨子はワクワクした表情をしていた。

 

「確か翔が初めて作ったのもオムライスだったよね?」

言われてみればそうだな…その時は梨子の母が風邪で寝込んだときだったよな。

 

懐かしさを感じながら翔はテキパキと下準備をしていく。

 

 

 

 

 

しかし、悲劇は起きる…

 

「梨子、レンジの中にピーマンあるから取ってくれ」

翔は玉ねぎをみじん切りしながら梨子にそう呼び掛けた。

 

 

「えっ、ピーマン…」

梨子は少し顔を青ざめたようだがばれないように笑顔を作る。そう、梨子はピーマンが嫌いである。

 

梨子が沈黙し、翔は「どうした?」と聞く。

 

 

その時、梨子は何かを思い付いた。

 

「…ピーマンナイヨ!レイゾウコミルヨ!」

梨子は翔が野菜を切っているため見ていないことを良いことにない()()をして振り切る作戦だ。

 

「声高くね?…わかった。ありがとな」

翔はみじん切りを続ける。

 

 

そんな中梨子はレンジを閉じ、ピーマンの代わりを探す。

 

 

(えっと卵は野菜じゃないし…ニンジンはあるね。…なにこれ、マンドラゴラ?なんでだろ…戻そう)

 

おい、今ヤバイのあったろ!最後のやつ!なんで梨子家の冷蔵庫にあるんだよ!

 

梨子は深く考えずにヤバイ物を冷蔵庫の奥に戻した。

結局代わりにパプリカを用意した。

 

「なかった…パプリカで代用できる?」

「ああ、しょうがない。それで代用しよう」

 

翔はしょうがなく頷いて、みじん切りを終えた。

 

「さてと、次はおひたし作るのにほうれん草だな。これも電子レンジに…」

この言葉で、梨子はハッ…となり電子レンジを守ろうと動いた!しかし、時すでにおそし……

 

 

ガチャ

 

翔の方が早かった。そして電子レンジ内に堂々とマ真ん中にあるピーマンを見た。

 

 

 

「おい」

 

翔は察したのか梨子のところを向き、等の本人は目を合わせないように斜めを向いた。

 

 

「…ピーマン追加な」

 

「嫌だ!ピーマン嫌い!」

キャラ崩壊が起きてしまった。

地べたにおねだりをするような子供みたいに寝転がる。

端から見たらこんな梨子はかなりのレアキャラである。

 

「翔もわかってるでしょ!?ラブライブ公式のプロフィールにピーマンが嫌いだって載ってること!」

 

「メタいこと言うな!つべこべ言わずに食べなさい!」

お前いつからメタキャラになったんだよ…

梨子は渋々運命を受け入れたようだ。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして少し早いがご飯になる。

 

梨子に「せっかくだから一緒に食べない?」と誘われたため、最初は遠慮したのだが、「ピーマン残してやる!」と謎に幼児退行したことを言ったため食べていくことにした。

 

 

「「いただきます」」

 

翔はケチャップをつけて食べ始める。

 

「…よし、味は良いな」

翔は自分の料理に軽く頷いた。

結構自信があるようだ。

 

一方梨子は…

 

「……」

ピーマンをためらっているのか、スプーンを右手に持ったまま硬直していた。

さながら、ゲームのフリーズバグのようだ。

 

 

「食べないのか?」

「…いや、ピーマンが」

 

子供か?

ピーマン美味しいだろ

 

 

しかし翔はそんなことを予想していたのか、ある得策を用意していた。

 

 

「しょうがないなー、デザートも作ったのにこれじゃ食べれないな~?」

そう、デザートで釣る作戦だ。

先程、梨子は上で本を見ていたのだが、その時に作っておいたのだ。

 

「うっ…わかったわよ」

梨子はケチャップをかけ、手をプルプル震えさせながらオムライスをすくった。もちろん、ピーマンは入っていた。

 

「い、いただきます…」

恐る恐る口にいれてみた。

 

我慢しながら食べる!目を強くつぶったのだが…

 

「…あれ、美味しい」

味は好評のようだ。

 

「よかった…梨子の母さんの分は取り分けてるからおかわりあるぞ?」

梨子はスプーンで食べるスピードを早め、その後、おかわりもした。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

梨子の部屋

 

 

ご飯を食べ終わった翔は梨子に連れられて部屋に来た。

時間は五時半、バイクで来ているためまだ入ることは出きるため、最初は遠慮していたのだか入ることにした。

 

「…なんかさ、こうして二人でいると昔を思い出すよな」

「そうね、小学校の時はよく遊んだけどね」

梨子は懐かしい景色を思い出していた。翔は微笑んで頷いた。

「でも、たしか東京に来て二年目?くらいだったような…よく用事があるって言ってたけど何かあったの?」

 

 

 

 

え、

 

 

翔は知らないという顔をしている。

 

 

「えっと…小四の時だったか?………わからないな」

「…忘れちゃったのね、あと中学の時にあったことは覚えてる?」

 

「中学の時…色々ありすぎて覚えてないな……あれか?文化祭の時に二人で舞台にたったことか?」

 

 

以前も梨子が言ったが、翔は梨子と共に文化祭で歌ったのだ。

メタい話をすると歌ったという曲はAnything goesという曲で、皆さんは知っているかもしれない、仮面ライダーオーズの主題歌である。

 

「違うよ!たしかにそれはすごい思い出だけど…あれよ、中二の頃にあったでしょ?翔がドーパントに教われたさぁ…」

 

「あっ、そっちのことか」

翔は頷いた。翔は記憶を失っているのだ。以前にも説明はした。もちろん、梨子は翔と中学が同じだったため知っているのだ。

 

「…まだ戻りそうにはないの?」

「ああ、というか戻す気持ちはあまりない…かな、姉ちゃんを困らせるわけにはいかないしよ」

以前説明した通り、翔の記憶喪失となった部分の記憶自体、一番大事な部分とも言えるものだったらしく、思い出すと約半分の確率で死に至る可能もある。

 

まぁ、死の概念自体を確率では表したくはないのだが…

 

「そうなんだ…たしかかすみちゃんって後輩もいたの覚えている?」

 

梨子は翔に覚えているかを聞いた。

まずもって中三の頃は翔とかすみが仲が良く、梨子も後にかすみと仲良しになったため、よく三人で帰ったり少し遊んだりもしたものだ。

 

「バカにするんじゃねえよ(笑)さすがに覚えているぞ。かすかすが何かあったのか?」

「…実は内浦に来る前に少し話してね、彼女の進路について」

翔の耳がピクッと動いた。気になっている目線を送った。

 

「かすみちゃん、虹ヶ咲学園に行くらしいよ?」

 

「虹ヶ咲?あの虹ヶ咲にか!?」

虹ヶ咲といえば都内でもかなりの人気を博し、今全国で一番近未来といわれている高校である。その分倍率が高く、かなり難しいということは暗黙のルールである。

 

「あいつ…落ちたな」

「早いよ!まだ可能性はあるでしょ!?」.

翔は悟ったような目で窓から空を見上げた。

 

「…まぁ、だな。数学22だけど」

「うん!数学22だけどね」

二人は昔のことを思い出して笑った。

 

 

「…話変わっちゃうが、梨子って本が好きなのか?」

 

「え」

梨子は青ざめた表情をした。何かあるのだろうか…

 

しかし翔は本が気になるようだ。

「…ま、まぁ本は好きよ?」

梨子は焦りながら冷汗を拭き取る。

 

「ほぅ…これ、見るぞ」

と翔は本棚にあった厚さが薄い本を取り出そうとした。

 

 

 

「ダメ~~~!!!!!」

 

 

梨子が全力でそれを阻止した。

 

「…り、梨子……もしかして見られたくなかったのか?」

「…そうだよ、翔のど天然」

 

実際に翔にはあまり表紙は見えていなかった。唯一、「壁」という単語は見えた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

そして帰る時間になった。

帰りに弁当でも買っていこう。

 

 

「…さてと、明日だな」

「そうね、お客さん、たくさん来るかな…」

梨子は不安そうな顔をした。

全く……

 

「えい!っと…!」

翔は何を思ったのか梨子の頬を揉んだ。

 

「ひゃっ!////…翔?何するの…?」

梨子は顔を赤くしている。少し興奮したようだ。

 

 

「…うん、かわいい」

 

「ひぇ!?」

「お前な、そんなかわいい顔してるのに不安な顔したらせっかくの顔が弱くなっちゃうだろ?」

 

「…か、かわいい/////」

梨子は照れてきたようだ。

 

 

「んじゃ、明日な。絶対成功しような?」

翔はガッツポーズをした後、バイクにまたがってエンジンをかけた。

 

「うん、色々ありがとうね」

梨子の不安な顔はなくなったよう。先程からはみれない笑顔である。

 

「ああ」

 

 

翔はバイクを発進させた。

 

 

 

 

運命の日…明日へ




ということで次回はついに初ライブになります!

あのキャラも久々の登場になる……!かも



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