ラブライブ!サンシャイン!~ダブルな二人~ 作:ぷよでっせMARK Ⅱ
題名から不穏な空気が漂ってますね…
なんと今回は読者の皆様方が一度、翔くんの行動を決めることで…
一応、IFルートと正規ルートで別れることになります!
それではりなりー誕生日おめでとう!
翔が小学六年生のときのお話
天王寺家、璃奈の部屋
「寒い中来てもらってごめん」
暖房がついている中、まだ寒さがあるのか、璃奈はマフラーを巻いて話しかけた。
「気にしないで、それでお話って?」
璃奈は「うん」と頷き、トテトテと歩いていき机の上に置かれた謎の物体を隠している赤い生地を取る。
そこには色々な配線が組み込まれているヘルメット型の装置が二台あった。
「よくアニメであるVRMMOを作ってみたんだ、まだ試作品だけど試して評価して欲しいなって」
「は……はい!?ゲームを…作った!?」
璃奈は璃奈ちゃんボード「えっへん」を出して誇っている。
「いや…ちょっと待って!小学生で作れるものなの!?」
「その辺は作者のご都合だから…」
「メタい発言やめい」
まぁそこは置いておき、始めよう。
「…えっと、これを被ればいいの?」
璃奈は頷き、翔にヘルメット型の装置を嵌めて、ベッドに横になる。
璃奈も続いてベッドに…
最初に浮かんだ画面、ゲームのタイトルは…!
『RAO(リナアート・オンライン)』
「ちょい待ち!」
翔はゲームを起動する前にまだ現実に意識があるうちにヘルメットを取り、璃奈も外す。
「いや、これってソー◯アート・オン◯インのパクリだよね!?」
「大丈夫、これはオマージュ。デスゲームは始まらないし、ここは小説内だから」
だからメタ発言やめろや!!!
まぁ、そんなこんなで翔は顔がひきつりながらもう一度ヘルメットを被る。
よく見たらヘルメットもナ◯ヴギアに似ている気がする。
『RAO(リナアート・オンライン)』
うん、オマージュ以上、パクり以上だね。
まぁそんなこと気にしない!
「「リンクスタート!」」
あぁ…ダメだ、こんなん運営さんから怒られるよ……!
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「…!すごい」
翔は目が覚めると本当にVR空間だった。
だが璃奈の姿がない。
それにねずみ色の空間だ。
すると目の前にあるオブジェクトから文字が出てくる。
ようこそ、RAOの世界へ!
Welcome to RAO would
君の職業を決めよう!
decide your profession
「え、英語も対応してるんだ…えっと、職業は…!」
翔は驚きながら、回りにある白い影を見る。
種類は
魔法使い
ニンジャ
レンジャー
ファイター
木こり
ラッパー
盾使い
コック
天使
この種類があった。
え待って、一個明らかなはぐれあったよね!?
ラッパーって……ヒプ◯シスマ◯クでもするんか?
ツッコミ所が多い中、長考に至っていると、コックにこんな文章があった。
とりあえず説明文を見てみよう。
コック
攻撃力は著しく低いが、料理を作って仲間や自身を回復できる、長期戦向けのヒーラーポジション
※コックになると、スイーツを作れます!味も変わらないままですし、勿論「金平糖」も……
璃奈が誘導しているようにしか見えない…が翔にそんなことは関係なかった。
「金平糖!コックに決定!」
その文字を見た瞬間にして飛びつくように決定ボタンを押して職業が決まった。
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「…お兄ちゃん、終わった?」
気がつくと、街の中、噴水がある広場にいた。
目の前には白い翼が生えて弓を持つ璃奈がいた。
「終わったよ、璃奈は…多分天使?」
璃奈の様子を見て、御名答だったのか璃奈ちゃんボード「ウンウン」と頷くボードを出している。
「えっと…とりあえず、何をすればいいの?」
翔があたりを見渡す。
そこには街の商人や芸者、小さい子供などたくさんのNPCがいるのだが、戦闘特化した人は、試作段階のプレイヤーである二人しかいないようだ。
「とりあえず、モンスター狩りに行きたい、まだ私もこのゲームを実践してないから」
璃奈に案内される形で翔は街の出入り口に向かった。
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第一層 草原
「見つけた!敵キャラ!」
街から出て数分、すぐにモンスターが現れた。
出現したのはスライムと剣を持ったゴブリンの二体。
二人は武器を構える。
翔が選んだ職業、コックの武器はフライパンだけ…ではない。回復食の場合、護身用のための包丁も初期装備としてもらえる。
璃奈の職業、天使は弓を使うためどうしても遠距離中心に対応していかなくてはならない。
「さて…と!行くよ、璃奈」
「うん」
スライムが突進してくると、翔は包丁を構えて思いっきり刺す。
ジタバタ暴れるスライム…だが包丁のダメージは予想以上に少なく、刺さっている状態だと、継続ダメージとして減っている…のだが包丁は取れない。
「キシャァァァ!」
ゴブリンが翔に剣を振るってきた。なんとかフライパンで弾き返すがまだレベルは1であるためか、ダメージが少し通ってしまった。
「うわぁっ!」
「お兄ちゃん…!」
璃奈は弓を引き、矢はゴブリンに命中した。
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あの後、二人はさらにモンスターを狩りまくり、レベルが10後半になってきた。
そこまでのレベルとなると、第一層モンスターは楽勝というレベルになってきて一度ボスに挑むことに。
「こ、怖い…」
おばけが出そうな雰囲気の第一層のボスダンジョン。
夏合宿でのホラー映画にてトラウマを抱えている翔からしたら、ダンジョン内の移動だけでボスと戦っている感覚に近かった。
肌に凍えるような風が吹いている。
演出も、暗闇の中にポツポツと所々にお浮いてある松明のオブジェがいい味を出しており、恐怖心を倍増させている。
「り、りなぁ〜…」
いつもとは反対になっており、翔は璃奈の後ろに隠れている。
その様子に、璃奈は頬を赤らめており、肩においてある翔の手に自身の手を重ねている。
どこからでも敵キャラが出てきそうな状況…しかし気配は何も感じない。
翔の視線は温度で揺れゆく松明にあり、行きも少し荒らげている。
ギィィィィィ…
眼の前に現れた大きなドアが開いた。
全長3メートルは多く見積もっても間違いない大きさ。
「…来るよ」
璃奈の言葉で、翔は震える足でフライパンを構える。
「…!ギャァォォォ!!!」
第一層 ボス ボスゴブリン
ボスの姿が現れると同時にボス部屋のあかりが照らされ、翔は一安心したがそれもつかの間。
ドアよりも大きなボスゴブリンが威嚇するように雄叫びを上げて混紡を振り回して歩んでくる。
「…お兄ちゃんは私のサポートをお願い」
翔は頷いて料理を開始した!
璃奈はその翔への注意をひくように弓を撃ち続けてボスゴブリンを自身に集中させる。
「…出来た!璃奈!」
数十秒した後、フライパンから白い煙が黙々と出ながら皿に料理を盛り付けて、弓を撃ちながら璃奈はかけよる。
「ありがとう…いただきます」
一口食べてみると、弓に炎がついた。
翔特製料理 チーズin辛味チキン
そこら編にいた鳥型モンスターから得た鶏肉の中にチーズを入れ、辛味スパイス(一味やクミン、ジンジャーなど…)にまぶした後、隠し味のはちみつで食べやすいように味付けをした一品。
辛いものが苦手なお子さんにも好評があるという一品(あれ?この商品何処かで…)
「…美味しい……… !すごい、力が」
弓を引く力も上がり、威力も増した。
その上、炎もエンチャントされているためこれなら有利盤面だろう。
弓を放ち、ボスゴブリンの原に着弾すると、たちまち肉体が燃えていき、もがき苦しそうに床に倒れ込む。
「お兄ちゃん…!」
璃奈に指示され、翔はフライパンを熱で温め、白い煙が出ながらそのフライパンでタコ殴りにする!
「…ヒートアタック!」
赤く染まったフライパン、炎はどんどん威力を強め、熱したフライパンによって着実にダメージが入る。
そして…
ピシュゥゥゥゥ…
電子状のポリゴンとなって消えていった。
目の前には「YOU WIN!!」と書かれており、バトルリザルト画面が出てきた。
「…勝った?」
「そうみたい」
事実を確認するために、周りを見る。
カラーテープが飛び散っており、勝利を本当に確信できる。
「ぃやったぁぁ!」
上に拳を突き上げて翔は喜んだ。
璃奈は安心したように弓を片付けてリザルト画面を見る。
「…あつ、そうだ。お兄ちゃんのリザルト画面に報酬が行ってるはず」
「報酬?」
翔は喜びを隠さないままニコニコと笑うまま、ドロップアイテムを見る。
そこには、トドメの証としての特別衣装、「???」という記載があったのだ。
「何だこれ、とりあえずつけてみよっと」
メニュー画面から装備を選び、「???」と書かれている装備を使うボタンを押した。
すると翔の周りにくるくると回るようなエフェクトが付き、三秒後には衣装へとチャンジが完了していた。
翔が獲得した衣装、白黒シマウマ模様の服で手首にはジャラジャラと割れている合金の手錠。
「…これって囚人服だよね!?」
まさに、よくゲームなどである囚人服。
璃奈は小さく頷いた。
「やっぱり囚人服はダメかな?」
「うん、最初のステージなら派手すぎなくて、地味すぎないのがいいと思うよ、例えば…制服とかさ!」
「なるほどね、参考になる」
顎に手を当てながら考えをまとめているようだ。
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ダンジョンを出た二人、街に戻ることなく今は草原の一メートルほどの岩に座って話をしている。
「それで、ひとまずの感想を知りたいんだけど」
「そうだね…第二層以降のボスもボスゴブリンと同じ強さなの?」
「第五層までは同じ感じ、だけど、第六層からはレベル2,レベル3って感じで難しくなっていく」
「個人的には四層でレベル2にしたほうがやりがいがあって面白いと思うんだけど、あと、レベル1から攻撃職じゃない職業は何かしらの能力が欲しいな。外だと結構苦戦しそうで怖くてさ」
「早めにレベルをあげたほうがいい感じで、初期状態でも戦闘に不向きな食は何かしらスキルをもたせたほうがいいと…それも有りだね」
その感想を述べて、翔は体を伸ばす。
「…もうすぐ、お別れなんだよね」
「………うん」
お別れ…
それはゲームの話ではなく現実の話
今は11月
そして今日は璃奈の誕生日ということで、実はこっそりプレゼントも持ってきている。
まぁ今はその話はおいておくとして三学期終了と同時と言ってもその数日後、親の仕事上の関係上で璃奈はお台場に引っ越してしまう。
璃奈は携帯を持っていないため、連絡は取れない。
正直もう合うことはめったにないかもしれない
翔だって親しい仲の璃奈と分かれることは嫌だ。
それは璃奈も同じなのだが。
思い返せばこの3、4年面白いことやすごい体験などたくさん、数えきれないほどあった。
「…」
両者とも何も言えないまま、時間だけが過ぎていく。
「…お兄ちゃんはさ………」
「?」
「お兄ちゃんは…どうして、私のために一緒にいてくれたり、私の感情を出しやすくするためにトレーニングとか、してくれるの?」
「…そうだね」
返答に困りながら、翔は考える。
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さぁ、ここで分岐です!
翔はなんと答える?
IFルートに進むか、
1「妹に見えたんだ、多分家族がお姉ちゃんしかいない僕からしたら、たくさん家族が欲しかったんだと思う」
2「なんかさ、僕困っている人を見ていると放っておけないんだよね」
ドチラ?
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1を選んだ場合
「妹に見えたんだ、多分家族がお姉ちゃんしかいない僕からしたら、たくさん家族が欲しかったんだと思う」
翔は思いをぶつけた。
「…そうだよね、私はお兄ちゃんの妹なんたから…♡」
「うん……血は繋がらなくても家族は家族なんだもん!」
「お兄ちゃん…♡」
璃奈は翔を正面から押し倒すように抱き締め、岩から背中が倒された翔。
胸に璃奈が顔をスリスリしてきてかわいい…と思いながら頭を撫でた。
そんなことをされたからか、璃奈は更に胸から火が出る勢いで頭を擦り付けた。
そんなことが続いた数分後、ようやく開放されてもう少しモンスターを狩ってデモプレイは終了となった。
「…えっと、このログアウトボタンを押して」
ピッ!と近未来風な効果音と共に翔は粒子となって消えていき、ゲーム画面からログアウト。同時にりなもログアウトをして同じように消えていく。
最後には心地よい草原の風が吹いていて、川のせせらぎもBGMのように薄っすらと聞こえていた。
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「戻ったぞー!」
ヘルメット型の装置を取り外し、自身の手を確認する。
周りの空間も確認すると、璃奈が隣で装置を嵌めながら仰向けになっている。
数秒後に璃奈も目を覚まし互いに顔を見た。
「…というかさ、小学生がゲーム作るって結構中々カオスな話だよね」
「呪〇の館って知ってる?」
「あっ…」
いつもの如くのメタ発言でございまイ「ェェアアア!
その後も璃奈と話をすると、親は仕事で今日もいないということを聞いた。
μ'sが活動していた夏休みのある日、璃奈の親はゲーム会社の結構な重役と聞いていて、家に帰ることが少ないということで晩御飯はコンビニ弁当が中心ということを知ってからは翔がご飯を作ってあげたりしており、その頻度は、μ's活動中は大体週一、終わってからは週三、四という最近はかなり多くなっている。
何なら引っ越しが決まってからは璃奈の親の仕事の引き継ぎ作業などが重なってなかなか帰れないらしいため、先週に至ってはほぼ毎日ご飯を作っていた。
「…できたよ〜!」
料理の直前にどこからともなく、エプロンを取り出して開始した40分後、途中璃奈を置いて食材を買いに行ったりして正確には約一時間。
翔が作った料理は「甘辛たれの唐揚げ・ポテトサラダ・コーンポタージュ」の三品。
ちなみに、翔は璃奈の親と顔見知りであることに加えて、璃奈は一応翔がご飯を作ってくれていることも話しているため、璃奈の部屋に置いてあるお金で食材を買っている。
「…じゃあ、僕帰るね、あっそうだ、こr「待って」ん?」
玄関に行こうとすると、璃奈は服の素手を掴んで翔を止めた。
「…寂しい」
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「「いただきます」」
二人はご飯を食べている。
璃奈の両親にも一応作っていたのだが、先程幸か不幸か今日は帰ってこれないということが電話でかかってきた。
電話中、璃奈は何事もないように接していたが電話を切った直後に翔に抱きついてきた。
まるで翔が璃奈の親のような光景…
まぁそんな事があって、璃奈の両親のために作り置きをしたご飯はもったいないため一緒に食べることに。
ちゃんと風野には遅くになるということだけは伝えた。
まぁ風野は怒ろうとしていたが強制的に切って電話も着信音の切っておいた。
「…ここのところ毎日美味しいものばかり」
小さい口で唐揚げを頬張る璃奈。
翔は微笑ましい様子で白米を食べている。
「よかった、今日も美味しかったようで」
そして食後…
「バット、お願い!」
キッチンから翔はライブモードのバットショットに頼み、電気を消す。
「ハッピーバースデートゥーユー…ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデーディア璃奈~」
璃奈がいる机にケーキを置く。
明かりがないためいまはあまり見えない。しかしろうそくが刺さっており、歌が終わると同時に璃奈が息を吹き掛けて火が消えた。
「ハッピーバースデートゥーユー…おめでとう~!」
「…ありがとう」
バットショットが明かりをつけると、そこには5切れのケーキが…
それぞれ1個ずつ取り、残りの3個はケーキは明日明後日まで消費期限が持つため璃奈の両親が帰ってきた日に食べるように…だ。
翔はバットショットにも一口だけケーキを食べさせて自信も食べる。
「…美味しいね」
「うん…イチゴのケーキ……好き」
璃奈は少しずつケーキを食べ、途中でいちごを食べる。
「…そういえば忘れてた」
なにかに気づいた翔。
いつもより少し大きいバッグからペーパーホワイトと赤のリボンの装飾で包装されたプレゼントを出した。
「…これ、誕生日のプレゼント。自分で作ってみたからもしかしたらすぐに壊れるかもしれないけど…」
璃奈は「ありがとう…」と伝えてゆっくりと袋を開ける。
「…これ、作ったの?」
中に入っていたものは、方にかかっているフードから白い引っ張り紐が出ている水色、そして青色のパーカーが。
「うん!μ’sの衣装を作ってたからこういうのは得意だからさ、というか熱中しちゃって二着も作っちゃったんだ笑似合うといいんだけど…」
その反応に、璃奈ははやぶさの如くパーカーを着る。
「…どうかな」
「…よかった、似合ってる!、今後も着れるよう2周りに大きく作ってみたんだ!」
いつの間にか翔はバットショットで写真を収めている。
それに乗っかかるようにカメラに向かって璃奈は「ぶいっ」と…
Happy Birthday璃奈!
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これは、あり得たかもしれないもう一つの世界線
もし違う決断をしていたら…
翔が…
璃奈の返答を適当に返したら……
「なんかさ、僕困っている人を見ていると放っておけないんだよね」
「…え?」
一瞬璃奈の声が重く脳内に響くが翔はまだ話している。
「頼まれたりしたことだって、なんか断れないs「違う」…ん?どうしたの」
視線を横にする。
そこには
「チガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウチガウ」
「っ!璃奈!?どうしt「お兄ちゃんっっ!!!!」っはいっ!」
いつもの璃奈からは考えられない程の重い声。ビビってしまったのか敬語で返答してしまう。
「ねぇ、お兄ちゃんは私が産まれたとき、ドウオモッタ?」
「…う、生まれたときってその時はまだ「お兄ちゃん!!!!!」痛っ!!」
璃奈が翔を押し倒してフライパンを投げ捨てる。
「…ワタシハオボエテルヨ、ウマレタトキオニイチャンワラッテタ。カワイカッタ」
「まっ…待って僕たち血は繋がってな「ゴメンネ」い、いやっ何が!?」
「あの頭狂ってるお姉さんや赤髪の成金たちのグループに洗脳されているんデショ?」
「大丈夫、ちょっとマッテテネ」
璃奈は突如メニュー画面を開いてログアウトした。
「え!?ちょっ、璃奈!」
残ったのは紫色の粒子だけ。
一度状況を整理しようと翔は体を芝から起こして岩に座る。
「…もしかして璃奈が……真姫ちゃんと同じように………」
これも恐らく真姫と同じように自身への恋心に気づけなかった自身への試練の壁。
そう思い、なんとか説得しようとメニュー画面を開く。
違和感に気づくまで時間はかからなかった。
「!?ログアウトボタンがない!」
ゲーム開始時からあったログアウトボタンが消えている。
メニュー画面にはアイテムボックスしか反応しない。
アイテムボックスを押した瞬間…
グニャァァァッ
一瞬世界が歪んだように感じた。同時に少し空が紫色にも見えた。
なんだろう、気味が悪い。
メニューから目を話していた。
再度目を放つと…
「は?え、エラー!?」
メニュー画面にはおびただしく赤い文字で「エラー」と書かれている。
困惑して口が空いたままな状態、すぐに画面が消滅したのは言うまでもないだろう。
「もう何が何でどうなってるんだよ…」
岩の上に寝転ぶように仰向けになる。
目に映るのは現実ではない綺麗な青空。
現実ではない…
おかしいのだ、虹らしきものが掛かっているが一色しかない。
それも普段かかるようなことはない白に近い色…
「…もう、いいや」
眠くなってきた。
まぶたが重い。
足がうまく動かない。
手の感覚も感じない…
「…おやすみ」
空から聞こえた声と同時に意識を手放した。
数年後…
大きな学校、いや高校。
カジュアルな部室の中で、少女天王寺璃奈は祝福された。
「「「「「「りなり〜!誕生日おめでとう!!」」」」」」
12人の声と同時にクラッカーの発砲音。
ホワイトボードには「今日はりなり〜の誕生日!」とピンク色の文字で描かれており、大きな席の一番窓側にいるのは、肩に「今日の主役!」とプリントされているたすきを掛けている璃奈である。
「璃奈ちゃん、何歳になったかな〜?」
黒い髪だが髪先が緑という特徴的な髪の少女、高咲侑はカメラを回して記録を保存しようとしている。
カメラに向かって手で先に10、そして後に6を作った。
虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会…
「…そういえばさ、愛さんいつも思ってたんだけど璃奈ちゃんボードって自分で作ったの?」
パーティーの途中会話をしていた面々、宮下愛の質問に璃奈はハイライトを失った目で答える。
「チガウよ…私のお兄ちゃんが作ってくれたんだ」
「…え!?りな子に兄がいるの!?」
中須かすみは驚いて机に身を乗り出すと、衝撃で自身のジュースがこぼれてしまう。
そんな様子に「もうかすみさん…!」「だ、大丈夫?」としずく、エマがタオルでこぼれたコップいっぱいのジュースを吹く。
「ご、ごめんなさい…!」と小さく謝る。
「…あ、でも前に璃奈ちゃん言ってたもんね、ツナガルコネクトは璃奈ちゃんのお兄さんが作詞作曲したって」
侑の言葉に頷く璃奈。
「へぇ〜、案外璃奈のお兄さんってすごい人なのかもね」
考えるように果林は言う。
「…璃奈のお兄さんね……璃奈、今度会ってみたい、ツナガルコネクトは名曲だしどういう人なのかなってテイラー家からしたら気になるから」
ミアテイラーはどこから出したかわからないハンバーガーを取り出し食べながら話した。
璃奈の様子が一変した。
どこかどす黒いオーラを出して威嚇するようにミアを見つめる。
「…璃奈?」
「…っ!ごめん」
急いで訂正しようと璃奈はいつも言っていること…決まり文句を…………
「…お兄ちゃん、昔……悪い女子高生に襲われたりして……女性恐怖症なの…」
「っ………ごめん」
ミアはすぐに頭を下げるが璃奈はあたかも気にしてない素振りを見せる。
(…ま、嘘なんだけどね)
目のハイライトはいっそう消えた気がする。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あの後場の空気は戻り、パーティーもとい同好会が終わった後、私はどこにも寄らないで帰宅した。
帰宅すると私は制服を脱ぎながらテレビを付ける。
幾つか番組を変えると、とあるニュース番組を付ける。
ニュースのテロップには「あの事件から…」とある。
「…約六年前の今日、東京都秋葉原に住む小学生男児、左翔くんが行方不明になりました。家族の姉、風野さんと里親、鳴海壮吉さんと妻の華子さんに話を伺いに行きました」
テレビの画面が変わる。
しかし、璃奈は狂ったように笑いながらテレビの電源をすぐに消した。
「あははははは、今すぐ行くからね」
璃奈は部屋着に着替えて数年前に作成したゲームハードを装着し、起動する。
お兄ちゃん調教♡日記
「…お兄ちゃん♡♡♡」
「…!璃奈ちゃん♡♡」
璃奈はゲームにログインした。
着いたのは窓がなく、壁に鎖や足枷がある部屋…
そこにいたのは手足が鎖に繋がれ、囚人服を着ている翔。
しかし、翔の体がおかしい…
手足が半透明だ。
まるでデータから産まれた体のような……
そして虚ろでありながらハート目である。
璃奈を見るや否や頬が赤くなり、息を荒げる。
「ただいま…聞いてお兄ちゃん♡誕生日なんだ…私」
いつもの璃奈とは違う…………………
笑顔だ。
笑顔で璃奈は体のお腹に抱きつき、体を堪能するように息を吸う。
「覚えてるのは当たり前でしょ?誕生日おめでとう♡」
その言葉に璃奈は高揚したように嬉声をあげすぐに鎖を外すと押し倒した。
あの日、お兄ちゃんは私だけの傀儡になった。
何度も何度も教えた。
私は天使、エンジェル。
他の誰にも姿を表さない。あなただけの女神様……
私を崇拝できるのはあなただけ…
最初はこんなことを言っていたがやっぱり2ヶ月たって気づいた。
困難じゃダメだと…
だから私は決めた。
お兄ちゃんが思いどおりになるまで命を奪おうと…♡
正直辛かった。
愛する
でもそれは最初だけ…
1ヶ月したら痛め付けるのが癖になって心がときめくようになった。
弓でお兄ちゃんの目を撃ったり、ナイフでちょっとずつお腹を切り落としたり…その度
時には体でわからせたこともあったっけ…
まぁいいか。
というか気になるよね…何でお兄ちゃんの手足に攻撃しないのか…
だってお兄ちゃんの手足は私がポッキリ壊したんだから…♡
記念すべき監禁生活一日目、お兄ちゃんの手足は消えた…
私がね……♡
だって現実にあってももう意味ないし…
なにより、お兄ちゃんの体をコレクションしたいし♡
今、お兄ちゃんの手足は防腐剤や氷で覆わせたりして部屋の冷蔵庫に冷やしている。
そして大切な体はゲーム機が心臓の変わりになるようにしているから死んでない。
だからゲーム機をパソコンに繋げて体は段ボールで隠している。腐る必要もない。
完璧な永久機関。
でもやっぱり二年経ってもお兄ちゃんは傀儡にならなかった。
だから、私はこんなことを思い付いた。
お兄ちゃんが持っていたジョーカーメモリ。
ジョーカーとお兄ちゃんが過剰適合なのら知っていた。
だからジョーカーメモリを解析して私のゲーム機のアカウントに能力を与えた。
するとね、少し心を開いてくれたみたいなの♡
私の命令をちゃんと聞いてくれるようになって…そこからは早かった。
お兄ちゃんのアカウントを弄って記憶改竄。
そして今に至るんだ…
傀儡になってからは私の兄で私以外にこの世界にメスはいないと話すことで完璧に洗脳もした。
そこからさらに数年後、現実で同好会に入ってお兄ちゃんにツナガルコネクトを作曲してもらって…
μ'sの作曲を経験していたからか記憶を奪ってもかなりの曲が出来た。
同好会のみんなにはお兄ちゃんの存在だけは話してる。
だって…みんな、
オニイチャントワタシダケノセカイニハハイレナイカラ♡
もし仮にバレたとしても、私のギアにもお兄ちゃんと同じような機能が一部搭載されていて私が外そうとしない限り外部から外されるような設計にはなってないし、加えて仮に接続中に死んだって機体がパソコンの一部と連動していることで例えパソコンも破壊されても一つのネットワークからお兄ちゃんと一緒…♡
…警察?
……簡単だよ、お兄ちゃんを狙っていた女狐らに冤罪擦り付けた。
それを見越して、お兄ちゃんが死ぬ直前にDNAだけ奪って、あの真姫…っていう泥棒猫の服にこっそり付着させた。
だからね、気にする必要はない♡
心は痛まなかったかって?
全然…むしろ清々しかった。
さてお兄ちゃん…私達がいるのは同じネットワーク、同じ世界…
オナジ心…違う姿にしちゃったけど私好みだからイイヨネ…♡
私達が行く世界はきっとステキ…
さぁ、コネクトしよっか………♡♡
~bad end~ ココが私の好きな場所♡
天王寺璃奈誕生日編でした!
正規ルートは普通?に進みますがIfルートを選択した皆様は…
Ifルート、今回はかなり重めとなりました。
ここから選択選に戻れます!
璃奈ちゃんボード値下げ求む
感想や好評価、お気に入り登録などお願いします!
ダブルな二人 スーパースター編作ったら見たいですか?
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ヤッテイーヨ(見たい)
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間に合ってます(早く進めろ)
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俺に質問するな(自分で決めろ)