ラブライブ!サンシャイン!~ダブルな二人~   作:ぷよでっせMARK Ⅱ

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鹿角理亞誕生日編です!


やばい、理亞編が中々進まなくて先週投稿してない…
一応言っておきます、ここ最近になって忙しくなってきて投稿が中々進みません!
もしかしたらこの先、このようなことが頻繁に起こる可能性があります!
というか誕生日ラスト、ダイヤ編は間に合うのか…
もしかしたら誕生日後に投稿する可能性すらあります

…え?そこは頑張れって?
部活での疲れがやばいんですよ!
あ、そういえば腰の骨折、結構治ってきてやっと軽く走ることが解禁されました
と言っても普通にもう重い動作をして二日前腰を再度痛めましたが…(バカ)


それでは理亞編!

前半は少しシリアス?で後半は半分おふざけになってます!


それではどうぞ!


-追記(12月21日)
今回の時系列は、以前あった鹿角聖良誕生日編で、もし聖良に指輪を渡していなかったら…という世界線です!


鹿角理亞誕生日編 〜Shouting love between the snow〜

ゴーン

 

 

 

 

祝福の鐘が鳴り響いている。

 

 

 

明るい日差しが窓を貫通して、豪華な洋風の一室でティアラをした女性が座っている。

 

 

「…どう?兄様」

 

 

白い祝福の象徴の一つであるウェディングドレスを着ている彼女。

ドアが開く前に喋り、話しかけられた本人はいつもの光景のように話す。

 

それは帽子を被っている男性で…

 

 

 

 

「似合ってる…それ以外にかける言葉なんてあるか?」

笑いながら隣に座る。

すかさず彼女は彼の首に頭を置いた。

 

 

 

「…あの日から7年か。長いような短いような」

 

「そうだね……兄様は…その…どう思ってるの?」

「…嬉しいに決まってんだろ。お前と結婚できて「そうじゃない…」…というと?」

 

 

 

「…七年前のあの事件。兄様はどう思ってるのかな?って…」

 

 

深刻そうな表情で怯えたように聞く彼女。

彼は微笑むように彼女の頭に優しく触れた。

 

 

 

 

 

「…質問するまでもないだろ?」

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七年前、12月12日

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アベシッ!」

 

 

 

 

彼、スキーウェアーの身を包んだ翔はスケート中だ。

 

足がふらつきながらもなんとか根性で滑っている。

しかし横転してしまった。

 

 

「…あ~あ、途中まで良かったのに」

横で滑っていた理亞は手を差しのべて、ゆっくりと立たせる。

 

「…やっぱり難しいな、スケートは」

理亞は残念そうな表情であり、奥の雪山を見つめる。

 

 

「だったらさ、スキーの方がいいよ。なにせ兄様も得意だし。早速準備し「まてまてまて…」」

 

「…忘れてないか?今日は何の日か……本当にやりたいことをやるんだ、スキーしたいなら今はスケートしようぜ?」

 

 

「………」

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同時刻 茶房菊泉

 

 

 

 

「…今頃二人誕生日旅行楽しんでるんでしょうか」

 

 

「じゃない?でもあいつスケート出来るのかしら?」

休憩中、鹿角聖良と左風野は聖良の自室でお茶を飲んでいた。

 

 

理亞は今日誕生日である。

だから自身の両親にお願いして翔と二人で誕生日旅行に行ったのだ。

 

 

 

北海道の冬は寒い。

風野は室内でも上着を着ており、それに対してどさんこ聖良は普通の長袖一枚と暮らしの差が見える。

 

 

 

「にしても、理亞も来年は高校二年か…あなたも卒業だし」

 

「そうですね…私も来年からは東京の大学に行く事になるのでここは翔と理亞に任せることになりますね」

 

その言葉に風野は「…うん?」とすっとんきょうな声で聞き返す。

 

「………私は?」

 

「初日から皿二十枚割ったり、お茶淹れるのに隠し味と称して片栗粉混ぜたり、挙げ句の果てにはサボってリ◯ロのレ◯のコスプレしたのは誰ですか?」

「はい、すみません……」

 

 

風野はそれはそれは頭を下げていた。

 

 

 

「…あれ?そういえば今日の天気、こっちは曇りですけどあっちの方は……」

 

机にある新聞を取る。

 

そこをみると二人が行っている旅行地に猛吹雪のマークが……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガラガラ

 

 

 

 

 

 

 

 

店のドアが開いた。

 

 

「翔〜頼れる愛妻が来たわよ♡」

 

 

真姫だ。

 

 

この頃1ヶ月に1.2回の頻度でやってくる真姫。

真姫は翔の声を待っていたがそれは届くことがないのだ。

 

 

 

「あ、西木野さん。どうも」

「真姫ね、生憎だけど翔は今いないわ」

 

 

「…………へ?」

 

 

「翔は理亞の誕生日ということで二人で旅行中です」

 

 

「ヴェ゛!?わ、私の……翔は……?」

 

 

 

真姫は口が震えながら聞き、返答を待つ。

 

 

「◯◯よ…あ、でも予定とかはわからないから違うところに…「お邪魔しました。美味しかったです」いや、何も食べてませんよね!?」

 

聖良のツッコミを躱して真姫は走って駅方面に向かった!

 

 

 

 

 

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翔、理亞視点 どこかの雪山

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…兄様、スキー板外して」

「あ、あぁ…」

 

 

 

天気予報をしっかり見てからきうどうしたほうが良かったと思い、つくづく馬鹿だな…と思う翔。

 

 

スケートの後にスキーをするためあまり人がいない山を登り、滑っていたのだが途中で雪崩が発生し、気がつくと二人は迷子になってしまったのだ。挙句の果てには猛吹雪という…

 

 

 

 

「…見えるか?」

「無理、視界が一面真っ白…でも兄様……」

 

翔の頭から少し血が出ている。

先程の雪崩で怪我をしてしまったのだ。

 

「…気にするな、応急処置はあとでもできる。今は避難場所を探そう」

 

 

 

翔は思い詰めた顔をしながら再度足を動かす。

 

 

理亞の体感温度はマイナス20度。

函館は北海道の南の南。

マイナス20なんてそうそう無い為寒そうにしている。

ここまで来るとカイロなんて効果がない。

それどころか二人のスキーウェアも所々の破損が見受けられる

 

 

急いで近くの洞穴に入り、息を吐く二人。

 

 

 

「兄様……どうしよう………」

 

翔の頭に包帯を巻き終わり、不安そうな声を上げる理亞。

 

 

 

 

「…大丈夫だ、なんとかなるさ。スマホは…圏外か…そっちは?」

 

 

理亞は横に首を振った。

 

画面を見ると、こっちも圏外。電話は繋がらなかった。

 

 

 

 

頭を掴んで悩むなか、翔はバットショット、スパイだーウォッチ、スタッグフォンをライブモードに起動した。

 

 

 

 

「機械のお前らに頼みだ。人里に降りて俺たちの存在を教えてくれ。頼りはお三方だけだ、よろしく頼む」

 

 

 

 

三体は急ぐように洞穴から出ていき、白い吹雪に姿をくらました。

 

 

 

 

「…人里までたどり着くまで大体2.3時間くらい……だが道を間違うかもしれないから多分6.7時間はかかるかもな………」

 

 

 

「そんな…」

理亞は落胆した表情で岩に座る。

 

 

 

 

とりあえず翔は持ってきたマッチや木の棒で焚き火を作る。

とはいえ木の棒も限りがある。

この猛吹雪、外に出るのは危険だが万が一、近場で木の棒を調達しなければいけない。

 

 

 

 

 

「…理亞、何を持ってきた」

「えっと…水とタオルと医療セット。他には缶詰めのおかずとお菓子、カイロ…あとモバイルバッテリー」

 

 

「…大方同じか。俺はそれプラスでランタン、ロストドライバーとジョーカーやらのメモリ…」

 

 

もしダブルドライバーを持っていたなら風野に連絡して何かしら対処できたかもしれない…

 

後悔を出しながら吹雪の外をみる。

 

 

 

 

 

「…兄様、ごめんなさい」

「……謝るな、俺が先にスキーに行かせなかったからだ。お前には関係ない」

「でも………」

 

 

理亞は返答に困りながら俯いた。

 

 

 

 

それから一時間が経った。

 

 

 

まだ思い空気の中、翔はこの空気を変えようとバッグをいじる。

 

 

 

「…お菓子、食うか」

「お菓子!?」

食いついたように理亞はバッグを見る。

 

色々お菓子があったが取り出したのは…

 

 

 

 

 

 

 

ウ◯娘ツインウエハース

 

 

 

 

 

「…兄様?」

「まだ腹は半分余ってるだろ?少しだけ食べるならこれだ。六つあるから一人三個ずつな」

 

 

とりあえず二人は開封…

 

 

 

「……えぇ…マン◯ッタンカフェかよ……もう五枚目だぜ…」

 

 

「…あっ、こっちはケイ◯スミラクルだ」

「よりによって中の人ネタかよ……あっ、うめぇ…二枚目は……」

 

 

慣れた手付きで二枚目…!

 

 

 

 

「…なんだよもうぅぅぅぅ!またかよぉぉぉぉ!」

 

 

ライ◯シャワー(8枚目)

 

 

 

「…お兄様?」

「『お』を抜かしてくれ『お』を!……全く何でだよ、マン◯ッタンカフェといい、ライ◯シャワーといいゲームだと既にカンスト…チュートリアルで二枚引きすると同時に毎回十連回したらほぼ出てくるし…てか多分カフェは七凸、ライ◯に至っては十凸はしてるぞ…」

 

「…ヤンデレ?」

「ヤンデレはもうこりごりだ…真姫だけで十分だよ……」

 

「アハハ……じゃあ二枚目…あっ、キ◯サンブラック」

 

 

 

 

 

 

「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!」

 

 

 

 

 

 

 

「…今なんか聞こえたな」

「だね、高咲の侑ってやつが……」

 

 

 

 

そしてラスト…

 

 

 

「ラストこそ推し…!しゃあっ!ス◯カたん!」

 

 

「…推し引いたの?」

翔が引いたのは最推し!愛馬!サイ◯ンスス◯カ!

 

 

 

「おれ、これ引くために雪山に着たんだ」

「兄様死んじゃうよ!」

そんなこんなでラスト理亞…

 

 

 

 

 

ニッコニッコニー!

 

 

 

 

「…テイエムオペ◯オーだ」

 

「さっきから中の人ラブライブ声優なのなぁぜなぁぜ!?」

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それからさらに数時間、吹雪は止むことを知らず、逆に強まり続けている。

 

 

「…眠い」

「だめ!ここで寝たら死んじゃうよ!」

理亞が翔の頬を引っぱたきなんとか目を冷ます。

「やべぇ…」と呟いて次は自身の手を殴る。

 

 

 

「…もうすぐ夜だ、今のうちのご飯を作ろう。缶詰を温めるぞ」

 

 

 

色々な魚などの缶詰を取り出し、持ってきた割り箸も用意。

 

サバ缶を温めて軽く暖を取っている。

時間は五時頃。

あの3機がもう集落についていてもおかしくない。

もう少しの辛抱のはず…

 

そう思いながら今にも凍えそうな手に息を吹きかける。

 

 

 

 

 

「…兄様はどうしてμ’sのマネージャーをやろうと思ったの?」

 

 

「どうして…か」

翔は思い出す、μ’sとのかけがえのない日々を…

 

 

自分一人懐かしさに浸りながら口を開く。

 

 

 

「思いつきかな…最初は面白そう!から始まったんだ。いや、というよりかこれかな?」

 

「これ?」

「今の自分を変えたかったんだ。ほら、高海千歌って知ってるだろ?」

 

「高海千歌って…あぁ、あのAqoursのみかん女…」

どんな覚え方してるんだよとツッコミたいが今は置いておこう。

 

 

「俺な、沼津にいて小学に上がるまで頃は極度の人見知りだったんだ」

「兄様が!?」

驚いたようで少し取り乱している様子、少しオーバーすぎやしないか?

 

 

「…だからか、幼少期の友達は今のAqoursメンバーの千歌、曜、果南あと…あいつか」

「あいつ?」

「あぁ、小学一年のときに別れた孤児院の友達だ、その四人くらいしかいなかったんだ」

「…やっぱり聞いてて疑うよ、コミュ力おばけな兄様にそんな過去があっただなんて」

理亞は落ち込むようにため息を吐いて顔をうつむかせる。

 

 

落ち込むように…

 

 

 

「…無理に友達は作んなくていいんだぞ、自分に合う友達を見つけるべきだ」

「でも、私の場合、誰も…」

「俺さ、友だちを作って後悔してることがあるんだ」

「後悔?」

翔は火が弱まっていることに気づき、新たにマッチと木の棒を追加しながら話す。

 

 

「…中学一年の夏頃に起こった事件で事件の黒幕と友達だった俺は何も知らずに悪いことに加担されていたんだ。そんなことを知って、すごく後悔したんだ」

 

「…悪いことも、あるんだね」

 

理亞は更に落ち込み、どうすればいいのかわからない心境の狭間だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「無理に変わろうとしなくてもいいんじゃないか?変わることはたしかに大切だけど、今の自分を捨てないってことも大切だぞ」

 

 

「…兄様」

 

 

困ったのか理亞は翔によってきて、翔はそんな理亞を抱きしめた。

 

 

「難しいよな、俺だっておんなじさ、お前はお前の好きなようにすればいいんだ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

少し理亞が泣いてからさらに数時間がたった。

ご飯を済ませて、もう夜遅く。

 

 

流石に集落にSOSは伝わっていると思うがまだ吹雪は止まない、それどころか冷え込んでさらに強さを増している。

 

 

 

 

「寝ちゃだめだ寝ちゃだめだ寝ちゃだめだ寝ちゃだめだ寝ちゃだめだ寝ちゃだめだ寝ちゃだめだ寝ちゃだめだ」

 

 

 

 

 

ブツブツと翔は呟いており、体を震わせながら携帯用カイロを掴んで身を温めている。

気を抜けば眠ってしまいそうだ。

そんな気温の中意識朦朧の二人は持ってきたお菓子などを食べながらなんとか眠気を覚ましている。

 

 

 

「…兄様、水が」

ペットボトルの上に上げながら飲もうとするが、もう水滴しかない。

「切れたか…まぁもう半日経つもんな」

寒さを感じていると、喉が渇いたのかわかりにくいのだ、だからこそ水分は多めに取らなければいけない。

ついに水が切れてしまった。

 

 

「理亞、缶詰の空き缶と空のペットボトルあるよな?それを貸せ」

言われたとおり、バッグから缶詰の空き缶を出してどうするのか聞く。

 

「簡単な話さ、水を作る」

「…氷で?でもこの氷汚いんじゃ」

「そこは二本のペットボトルでろ過装置を作る、こんな事もあろうかと昔にサバイバル術の本を読んでいたから任せてくれ」

 

翔は凍えながらも手作業に取り掛かり、意識が朦朧の中、なんとか完成させた。

雪を水に変えた後、ろ過装置で安全な水を作り出した。

 

水が完成した時刻は22時、と言っても口を潤すほどしかなかった。

 

 

「…兄様、寒いよ……」

寒さには強い理亞だったが流石に凍えている。

スマホを見ると、現在地の気温はー20度。

いつ凍え死んでもおかしくないのだ。

 

 

「理亞……しゃーねぇ、一肌脱いでやる!変身」

翔は何を思ったのか仮面ライダージョーカーに変身して理亞の隣に座る。

 

 

「兄様…?どうしたの?」

 

「仮面ライダーは強化服みたいな扱いだ、だから血とか体力を使うことで鎧に温かい熱が流れるんだ。理亞、これで暖まれ」

 

「ありがとう……兄様の体、温かいね………」

理亞はウトウトしながらジョーカーに抱きついた。翔はそんな理亞の頭を撫でながらいつでも起こせるように理亞の顔を一点張りに見つめる。

 

 

 

それから数時間がたった。

理亞は完全に寝てしまったが、ジョーカーに抱きついているため低体温症になることはないだろう。

 

しかし、翔の様子がなにか変なのだ。

 

 

「…なんだ……温かいはずなのに、寒気が止まんねぇ…」

ジョーカーに変身していて、ドーパントに攻撃されていないのにも関わらず、体の状態がおかしい。体が少し冷えている。

理亞のスマホを見ると、もう23時。

1時間が経っていた。

 

 

「…落ち着け……理亞を生かせるためにも寝ちゃいけねぇ、たぶん夜が明けたら捜索隊も出るはず…それまでは…」

外に意識を向けると、まだ吹雪は続いている。

いつになったら止むのかわからない。

しかし耐えるしかない、幸なことか少し目が冷めた。

だが寒すぎて手が震えている。それに加えて頭に違和感がある。

どこか崩れているような気がしてたまらない。

 

 

「…歌うしかないか」

一度痛さや寒さを紛らわせるため、震える声で歌うことを決意した。

 

 

「凍りついたLonely planet、誰か大きな声で叫んだら」

歌っているのはSaint snowのLonely Planet

 

翔がSaint Snowの曲を作曲、編曲しているので曲の理解は聖良、理亞にも負けないほどだ。

 

「求めるのは安心じゃない〜強く激しい吹雪の中〜負けずに跳ね返すんだつらいつらい痛みを〜」

 

吹雪の中…偶然にも今の状況を表している、吹雪は完全に視界をシャットダウンしているようで、白銀の新世界のようだった。

 

 

 

「I never stop 立ち上がれば目の前に現れる〜次なる世界、次なる未来、新しい私へと〜変わる勇気なら〜言葉よりもっと踊ろうか〜」

 

 

歌いながら翔は理亞を見た。

優しい寝顔でジョーカーは思わず見とれてしまった。

 

 

「…この歌、今の理亞と俺を表してるんだよな……」

 

 

理亞は変わりたがっている、今の孤独な自分自身に、そして俺は新しい世界…俺の未来を考えて……

 

 

 

少し前だったか…あんな事があったのは

 

翔は思い出すよう凍えるような違和感がある脳に力を入れる。

 

 

 

 

 

 

数ヶ月前のことだ、

 

聖良の誕生日があった日の近く…だったか?

まぁそんなところ、スクールアイドルの練習中の休憩にこんな話があったよな…

 

 

 

 

「翔、ずっと思ってたのですがあなたは私のことをどう思ってたんですか?」

「どうってか…お前らのことは好き…ぐらいか?」

翔は考えたように発言すると、聖良はいつものように呆れたため息をして翔を見る。

 

 

「好きって…翔の好きはどういう好きなのかわからないんですよ、私達が東京に来て初めてあったときの、帰りに空港でも同じこと言ってましたよね?」

「それはそうだが…」

翔は目をそらして理亞を見る。

少し離れたところにおり、タオルで額の汗を拭いていて見つめられたことに気づくとすぐに駆け寄ってきた。

 

 

 

「何?何の話?」

「翔は私達のことをなんと思ってるのか聞いてたんです、それでどうなんですか?」

 

 

「俺は…」

理亞をちらっと見る。

虫をしているようだが少し期待している表情とも見れるのだ。

その表情が翔からしたらいつもの少しツンッとした翔からしたら可愛く見えたんだ

 

 

「…理亞が好きだ」

 

 

 

 

 

 

「「………え?」」

 

 

俺はクズだ

 

 

 

 

思ってもいなかったことを言ってしまった。

 

 

 

 

それからというもの、聖良は俺と理亞をくっつけようと二人きりにするようにさせたりもした。

 

たしかに理亞は好きだ、けど俺はあいつの思いに応えてやることなんてできない。ましてやあの言葉は嘘なんだ。

 

 

だけど、二人きりになるに連れて少しずつ理亞を見るとドキドキするようになった。

 

 

このことを恐らく恋愛に強いであろうにこに相談すると「それが恋なのよ、ようやく湧いたのね!」と嬉しがるように言われた。

何も嬉しがる必要ないと思うが…

 

 

でも、理亞の寝顔を見てはっきりわかったことがある。

 

「…やっぱり好きなんだよなぁ」

現実風景に戻った翔はそう呟いたがその声は吹雪で通らなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「…兄様?」

 

 

朝になった。

翔はなんとか睡魔と戦って起きていた。

理亞が目を覚ますと、翔は理亞がいる右を向いて顔と顔が近い距離で「おはよう」と返す。

 

 

「…寝なかったの?」

「当たり前だろ?片方が寝たら本当に死んでしまう…」

少し疲れが見栄始めているのか、呼吸からカヒューッ…と肺に穴が空いているような音がする。

 

 

 

「…もう大丈夫だよ、仮面ライダーに変身しっぱなしなのも疲れるだろうから解除した方がいいと思う……」

言われるがままにジョーカーは変身を解除しようとベルトに手を伸ばす。

 

 

(…?何故だ、変身を解いたらいけない気がする。このままのほうがいいのだろうか)

ふと、理亞に視線を向けると心配そうな表情で見られていることに気がついた。

理亞のとおりこの姿のままだと逆に不安になるかもな

そう思いながらドライバーに手を掛けて変身を解除した。

 

 

この判断が自分の少し先の未来を変えるなんてこのときは思ってもいなかった。

 

 

シュゥゥゥ…

 

ジョーカーメモリを抜き、アーマーが消えていく。

違和感に気づいたのはすぐだった。しかし、対応することができなかったのだ。

 

 

 

「…!?兄様!血が………って兄様!!??」

遭難直後に怪我をした頭から大量の血が翔の頭を抱える汚していた。

ガーゼなどもう意味はなく、血の海に達していた。

いつの間にか翔の顔には冷たい感触が…目の前には白い景色…いやこれは視界

 

 

 

 

これは雪だ。

翔の体から力が抜け、倒れてしまった。

 

 

「…大丈夫!?兄様!兄様!!」

理亞は翔の体を揺らして呼びかける、かろうじて声は出せるようで理亞に頼んで体を仰向けにさせてもらった。

 

「…吹雪は…止んだか、恐らく…もうすぐ救助隊が到着する…」

「…でも、そんな体じゃ……」

血が未だに広がっており、目にかかった。

すぐに反応して目を拭くが血跡は完全には消えない。

 

 

 

 

 

「理亞…不安なこと言わせてもらう、俺生きて帰れるか分からねぇ」

 

「だめ!姉様だって翔とやりたいことがいっぱい…」

「そこだ」

「え?」

何かを指摘したが理亞はわけが分からない顔で涙を流している。

 

「自分の気持ちをもっと出せ、理亞に足りないのはそれだ」

「…!!わかった。兄様…生きてよね」

 

翔はその言葉に返答することができなかった。

 

自分でもわかっている、この出血量だとガーゼを巻いても収まらないし数十分したら恐らく貧血で死ぬ。

 

 

理亞は絶望した表情で翔の手を掴んだ。

 

 

 

 

 

 

「理亞、俺はお前のことが好きだ」

「!?急にどうしたの!?」

「お前に謝らなければいけないって思ってな…」

 

 

「あの日のこと、覚えているか?俺が理亞が好きだって言った時の話」

 

 

「忘れるわけないよ…!あの日は」

理亞は手を掴む力を強めて答えた。

 

 

「起こらないで聞いてくれ、実はあのときの言葉、本心じゃなかったんだ。許してくれ、あのときの理亞を見る目が新鮮で、可愛くて…好きって言ってしまったんだ。……ごめん………」

 

重い目を開いた翔。

理亞は

 

 

 

 

 

 

泣いていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…最低……最低だよ兄様」

 

「っ…ごめん、こんな俺で、どうしようもないクズで……」

 

 

想定外の反応だった、翔は「これが俺の最後の罪か…」と考えながら意識を遠ざけようとした瞬間

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんで、なんで!今そんな話するの!!!」

「へ?」

更に想定外、意識を取り戻して弱々しく理亞を見た。

 

 

 

 

 

「知ってたよ……兄様がそう思ってるの…!最初から気づいてた……!!だからね…私、兄様を振り向かせようと頑張ったんだよ…!いつも着ない服とか着て…兄様と一緒にいたいから……!」

 

 

粒が雪に落ち、濃く水玉が出来る。

 

 

「…そうか………やっぱり俺……バカだな…………」

翔の瞼は限界だ。

今度こそ永遠に眠りにつこうと目を閉じた。

 

 

 

「…でも私、そんな兄様が好きになったの!だから…だから…!」

 

 

 

理亞は一呼吸おいて決断を下した

 

 

 

 

「責任……取って?」

 

沈黙の間が開く。

理亞は緊張しており胸の高揚に目を閉じている。

 

 

 

 

 

 

 

「…あぁ、もちろん」

 

 

 

 

 

 

 

 

その時だった。

 

 

 

 

「…見つけたわよぉぉぉぉ!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤い髪の女性が走って洞穴に入ってきて翔を押し倒した!

 

 

 

「ちょっ!いてぇぇぇ!」

 

 

更に血が吹き出てしまった。

 

 

「…えっ?真姫さん!?」

理亞が気付いた。

真姫は理亞にダークオーラを発しながらにらみ続ける。

 

 

「…何したか知らないけど、翔は渡さないワヨ…」

「まって…血……血!!」

 

「「あっ…」」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後…あの後真姫が救助隊を要請したことでなんとか下山することができた。

 

というかどうしてわかったのだろうか。

 

翔が聞くと「そんなの愛の直感よ!」との一点張り。

 

 

まぁ今回は助かったから良しとするけど……

 

 

 

一応理亞共々、病院に行くことになって結果としてふたりとも低体温症、そして翔は頭が割れてしまったいてしばらくは安静にと言われた。

 

 

そしてクリスマスの数日前、正確にはラブライブ北海道地区予選の前くらい。

 

 

「ねぇ兄様…あのときの言葉、覚えてる?」

 

 

「…あのとき?」

 

夜ご飯を食べ終えた後、理亞は翔の部屋に話があると言い、訪れた。

 

やはりまだ気温に慣れていなく寒いのか、ストーブをこれでもか!と加熱していて、理亞は手で顔を仰ぎながら質問をした。

 

 

「ほら…あのときの…さ………」

 

「…?」

 

 

鈍感なる翔は頭に?を浮かべながらポカーンとした顔で理亞を見つめる。

 

 

 

「…責任!!!もうっ、言わせないでよ…本当に兄様は鈍感なんだから…!」

理亞は拗ねたように頬を膨らまし、そっぽを向いた。

その向いた方には窓ガラスがあり、外景色には雪が少し降っており、先日の遭難時のあの猛吹雪は一体何処へという感じ。

 

「は、はぁぁ?俺は鈍感じゃねぇ!」

「じゃぁクズ」

「ぐはっ!言い返せない!!」

「兄様のバカ!アホ!妖怪筋肉お化け!料理上手!」

「なんで最後褒めた?」

ツッコミを入れてから気づいたが、理亞は少し笑っていた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…嬉しかった、人生で一番」

 

 

現実に戻った。

 

 

そう、彼らは翔、理亞。

あのあと、本当に責任を取って結婚を果たしたのだ。

 

 

「兄様…!」

理亞は翔を押し倒すように飛びかかり、倒れると同時に翔の胸に顔を埋めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「…家政婦は見た!」

 

 

そこに現れる風の悪魔、左風野!

 

台詞通り家政婦は見た!のポーズをドアの後ろで体を半分隠して行っており、ニヤニヤと笑っていた。

 

 

 

「…雰囲気ぶち壊すなクソがぁぁぁ!」

翔は理亞をゆっくりと起こして風野にドロップキックをしたのち、テキサスコンドルキックを再度空中に飛んで食らわせた!

 

 

 

 

 

「あ、いました!風野さん何してるんですか!帰りますよ!」

そこに新たな風野の保護者、聖良が現れ風野の服の襟を掴んでズルズルと引っ張っていき、軽く「ごめんなさいね、翔、理亞」と言って去る。

 

 

 

 

 

 

「…そういえばさ、今する話じゃないけど、風野さんって彼氏っていたの?」

「彼氏?…今思えばいねえな。というか姉ちゃんと結婚した人は多分数日でうつ病になると思うぞ」

 

おそらく風野が作った料理(ゲテモノ)を食わされたり、仮面ライダーの特訓と称して卍固めさせられたり、或いは加えて、気づいたらスイカ割りのスイカになってた!とか充分にありえる。

 

 

 

 

 

 

 

式が一時間前に迫った。

翔は緊張を紛らわそうと金平糖を口にしている。

 

 

コンコン

 

 

 

ドアのノック音

 

理亞は「また風野が着たのか!?」と警戒したように構えるが翔が否定した。

 

 

「よせ、姉ちゃんじゃない」

翔が「どうぞ」と言い、中に数人が入ってきた。

 

 

「理亞ちゃん!翔さん!ご結婚おめでとう~!」

 

「「おめでとう~(ずら)!」」

 

 

出てきたのはAqoursの一年生三人。

 

それぞれ各メンバーカラーのワンピース(善子だけ黒)を着ており、ルビィは二人に花を手渡した。白いチューリップと青い薔薇が交互に並べてあり、翔は嬉しそうにそれを受け取った。

 

 

「ありがとう、ルビィ、花丸、善子」

翔は帽子を外して軽く頭を下げた。

 

 

「Aqoursのみんなもμ'sの人たちも、それにあの人たちも来てるわよ!」

「…虹ヶ咲学園の人だよね?」

理亞が質問すると花丸は頷いた。

 

 

「…式まであと一時間か。良かったら理亞と話しててくれ、俺は、抜けるかr「待って!」おん?」

 

 

 

ルビィは一泊おいてから深呼吸をして…

 

 

 

 

「翔さんに、話があるの!」

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「なんだ?話って」

 

理亞の許可を取って翔はルビィに連れられて、あまり人気のない室内のベンチにやってきた。

 

腰を下ろして座っており、翔は再度帽子を着用している。

 

 

「その

「…翔さんは、理亞ちゃんのことどれだけ好きなの?」

 

「どれだけってか……こんだけだ」

 

すると翔は自身の帽子を投げ捨て空き缶入れの蓋の上に着地した。

 

 

 

 

「え!?」

 

 

「おれは理亞のためなら自身のエゴも、プライドも全て捨ててやる。たとえ、俺が死んだってな」

 

翔は真っ直ぐな目で帽子ではなく自身のジョーカーメモリを見た。

 

 

 

 

「…なんだ、負けちゃった」

 

 

ルビィは安心したように息を吐いて体を伸ばすように「ん〜!」と声を出す。

 

 

 

「ルビィね、小さい時から友達がいなかったんだ。けど、中学で花丸ちゃんと仲良くなって…だけど、理亞ちゃんが抱えていた気持ちもわかるんだ。誰かと仲良くなりたい、認めてもらいたいって」

 

「…」

 

 

「だから、そんな理亞ちゃんの相手の翔さんにそんな覚悟があるのか知りたくて…だけど、安心した」

 

翔は乾いた息を吐きながら「当たり前だ」と受けた。

 

 

 

「…理亞ちゃんのこと、おねがいします」

 

 

「あぁ…お前も、早く相手が見つかるといいな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

そして二人は再度理亞の控室に戻った。

すると三人はなにかのビデオの映像を見ていた。

 

 

 

 

「…?なんだこれ」

翔も首を出してパソコンの画面を見る。

そこにはμ'sのメンバー写っていた。

 

 

 

「…!ビデオレター?」

理亞は嬉しそうに「うん!」と頷いてそれを見せている。

 

 

 

「一応、今見てたけど真姫さんとダイヤさんのは完全にアウトだったからデータから削除したんだ」

「何があったんだよ」

迫真な顔で翔はぎょっと理亞を見つめ、そんな翔に善子は「世の中知らない方位が良いこともあるのよ…」と言いながら肩に手を置いた。

ちなみにルビィは呆れたように笑っていたのは秘密…

 

 

 

そして最後は虹ヶ咲学園

 

 

 

「翔く〜ん!理亞ちゃ〜ん!」

「「「「「「「「ご結婚おめでとう〜!」」」」」」」」

そこに写っていたのは侑を筆頭に歩夢、せつ菜、しずく、栞子、エマ、彼方、ミアの八人。

 

 

歩夢「翔さんには色々とお世話になりました」

せつ菜「裏で侑さんのサポートをしたりして裏の裏で同好会を支えてくれたり」

しずく「みんなにアドバイスをくれたり」

彼方「遥ちゃんの悩みも聞いてくれたり」

しずく「理亞さんは合宿でダンスのお手本になってくれて」

エマ「作ってくれた料理も本当にボ〜ノ♪」

ミア「誰よりも情熱的で」

栞子「私達の目標の一人でした!」

侑「そして、翔さん!私は翔さんのお陰で夢を叶えることができました!同好会何人かの作曲をしてくれたり、私に作曲の極意を教えてくれたり、本当にありがとうございました!」

 

「「「「「「「「二人とも、お幸せに!」」」」」」」」

 

 

 

映像はここで終わっている。

 

 

 

 

「…すごいずら、今や世界でも有数の作曲家になっている侑ちゃんにあの世界のテイラー家、完璧で究極の女優の桜坂しずくから来てるだなんて」

 

「それだけじゃないわよ!翔さん宛にはあの金輪際現れない一番星の可愛さアイドル、中須かすみや世界的モデルの朝香果林、中国料理業界じゃ知らない人はいない名会社の令嬢、の鐘嵐珠、もんじゃグランプリ日本一の店長宮下愛や今や誰もが知っているあのゲーム「RAO」の開発者、天王寺璃奈まで個人でメッセージきてるのよ!」

 

 

「本当か?嬉しいな」

 

 

翔は心が温まりながら次のファイル、中須かすみのメッセージ開いた。

 

 

 

「翔先輩〜!世界一かわいいアイドルかすみんですよ〜!…かすみんは先輩と出会ったからこそここまで成長できたんですよ、だから、先輩…いつもは恥ずかしくて……言えないんですけど………絶対に幸せになってください!あと理亞子!先輩のこと、絶対幸せにするんだよ!世界一かわいいかすみんとの約束!」

かすみの映像はここまでだ。

 

 

「…なんというか」

「かすみちゃんらしいずら」

花丸の言う通りだ。

しかし翔は

 

 

「…いいやかすみ、俺の理亞のほうが可愛い、訂正しろ」

と無駄に冷静で理亞の公開処刑な発言をしており、頬を赤らめた理亞。

 

 

 

「…このバカ夫婦!」

善子はそんな二人を罵倒した!

 

 

 

 

 

 

 

 

次は宮下愛からのビデオレター

 

 

 

 

 

 

 

「やっほー!翔っち!理亞ぴ!元気〜?」

 

「相変わらずの愛ワールド前回だな…」

翔はツッコみながら画面を見つめる。

 

 

「いや〜びっくりだよ!二人が本当に結婚するなんて!…結構驚いたよ!結婚だけに!……でも二人の自由だもんね、結婚おめでとうね、これからも、…もんじゃ宮下をよろしく!」

 

 

ビデオレターがここで終わっている。

 

 

 

 

「…?なんか愛のテンション、低くなかったか?」

 

「そこは察するズラ、この鈍感」

花丸に軽くあしらわれた。

 

そして次は嵐珠

 

 

 

 

「你好!久しぶり!翔!理亞!ランジュは元気よ!二人が結婚するって聞いて私、プレゼント考えたの!恭喜你们喜结良缘!私の会社系列の飲食店で使える優待券よ!でも一人分しか用意できなくて…ごめんなさい!…翔、私がスクールアイドルやめるって言ったとき、寄り添ってくれてありがとう、多分翔の言うとおり、あそこで止めたら私、後悔していたわ。だから翔、大好きよ!最後に私が本当に思ってることを言うわ!『我不擅长放弃』…フフッ♡絶対に調べたらダメよ!ランジュとの約束!」若干ハイライトオフ

 

 

映像が終わった。

 

 

 

 

「…これ、いいのか?」

「ギリギリセーフ。大丈夫、私が許す」

理亞は耐えたようだが、善子には何か嫌な予感がしていた。

 

「…最後の言葉、嫌な予感かよぎるんだけど……」

 

 

 

 

 

 

 

次は朝香果林なのだが…五人はまだ知らない、これからこの場が凍りつくことになることを……

 

 

 

 

 

 

 

朝香果林のビデオレター

 

 

 

 

 

 

映ってるかしら…よし、翔、結婚おめでとう。出会った時は正直、貴方を弄りたくなって少しちょっかいとかけてるうちにね…

 

 

 

 

 

 

貴方のことが好きになったの♡」

 

 

 

 

 

 

「「「「「…ゑっ?」」」」」

 

予想外の事態に五人の顔がへのへのもへじみたいになっていた。

 

 

 

「…私の恐怖に寄り添ってくれたあの時くらだったわ、好きだって思ったのは♡私ね、今度フランスのパリコレにモデルで出るのよ、だからお金とかはもう働かなくても暮らしていけるし、なんならもう少ししたら翔を一生養うくらいのお金は貰えるわ♡だから……

 

 

 

 

私と逃げましょ?私の理亞どっちを選ぶのかしら♡」ハイライトオフ

 

 

 

 

 

 

「「「「…………」」」」

一年生ズの視線が凍りつきながらパソコンを凝視したのち、理亞はゆっくりと翔の顔を向いた。

涙目で今にも溢れそうだ。

 

 

 

「…当たり前だろ理亞!お前しかいねえよ!というか消せ消せ!なんちゅーもんつくりやがった朝香!」

 

とりあえず結婚式にはいるらしいから明日くらいに凸って半殺しにしてやろうか、とりあえず式前に見つかって良かった。もしこれが式場で流れたものなら結婚式が崩壊していたし、それこそ果林の思う壺だった。

 

 

 

 

「…どうする?最後璃奈ちゃんだよ?」

「…大丈夫だ、璃奈は健全な子だ、俺が知るかぎり」

「なんか説得力に欠けるわね」

善子もまずい…という顔だ。それではラスト!

 

 

 

 

 

ラスト 璃奈のビデオレター

 

 

 

 

「お兄ちゃん、結婚おめでとう…♡

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私との♡♡♡」ハイライトオフ

 

 

 

 

 

 

「クソガッッッ!」

パソコンの画面に翔は遂に暴言を吐いた。

 

 

 

 

 

 

「お兄ちゃんは私のオニイチャンだよ♡あんなやつに毒されてるだけだよね♡でも安心して♡私、新たなゲームを開発したの♡お兄ちゃん調教日記♡これがあれば私とズットツナガルコネクトデキテ…『カチッ!』プツン!」

 

すぐにビデオを止めて璃奈の箇所、ついでに果林のもゴミ箱に送填した。

 

 

 

 

なんだろう、さっきから脳内に存在しない記憶が流れている。

璃奈に監禁されているような…(((((

 

 

 

 

「…翔、あんた」

善子が完全に冷たい視線を送ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チクショー何もデキネー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

それから式が始まった。

回りにはμ's、Aqours、虹ヶ咲(本当は上記の数人は来て欲しくないが……)以外にも二人の同級生やBOARDの職員、志満姉美渡姉、そして風都イレギュラーズの面々がいた。

 

 

そして新郎新婦入場の際、翔は唯一の親族、風野、理亞は姉の聖良と入場することになったのだが、風野がなぜかウ◯娘サイ◯ンスス◯カのコスプレをして、聖良は風野に付き合わされたのか知らないが、理亞の推しであるケイ◯スミラクルのコスプレだった。

 

 

ちなみに入場曲はSaint snowの代名詞、Believe again…ではなくうま〇ょい伝説である。

 

裏話をすると、あの遭難から理亞もウマ娘にハマったのだ。

推しは上記の通りケイ◯スミラクル。

 

 

次にスピーチ

 

風野と薫子さんが担当であり、荒れると思っていたがそうでもなかった。

 

むしろ空気を読んだのかめちゃくちゃ感動した。

 

 

そして問題の食事会…

 

 

 

「…オニイチャン♡ゲームしよっ♡」

「翔、私のビデオが流れてないということは私と賛成なのね?さ、早く逃げるわよ♡」とか言ってきた璃奈と果林だったので愛とエマに頼んで二人は柱に拘束しておいた。

 

去り際に果林が「捨てるの…!?私と貴方の仲でしょ!?」とか璃奈が「お兄ちゃん♡お兄ちゃん♡」と呟いてるため先ほどの二人に頼んで監視させてもらった。

 

 

 

後は…やっぱり嫁の理亞はかわいいってえ?それはわかったって?はいはい、まぁあと……あ、ランジュにあったんだけどボディタッチめっちゃされたな。

それを見て理亞に足踏まれたっけ…

まぁそれがかわいいんだけどな←は?

 

 

 

まぁそんなこんなで指輪を交換して遂に式が終わった。

 

家に帰宅した。

家と言っても風野と聖良がまだいるが…

 

あれから、翔は風野と共に探偵業をする傍ら、暇なときは茶房菊泉のサポートをしており、結構繁盛していた。

 

 

 

ま、余談はさておき帰宅した夜の23時半。

理亞の部屋

 

 

 

 

いつもならとなりにある自宅に泊まっているが、今日は理亞の部屋にで寝る。

 

 

 

 

「誕生日に結婚式か…なんだかすごいな」

 

「…うん、本当は兄様の誕生日に会わせたかったんだけど、その日は予定ある人が多すぎたからね……」

他愛もない話をしていると翔はあることに気づいた。

 

 

 

「…あっ!理亞にプレゼント渡し忘れてた!」

 

「プレゼントあるの!?」

驚いた様子で理亞は翔の肩に抱きついた。

翔は左ポケットを触るが、感覚はない。

 

 

「…失くした」

 

「え?」

どうやら失くしてしまったなようだ。

 

すると次の瞬間、翔が驚きのことを…!

 

 

 

「よし理亞!俺がプレゼントだ!好きなだけ甘えろ!」

「…いいの?」

理亞は舌をペロッ!をだし、次の瞬間翔の唇目掛けて…

 

 

 

「兄様…いや、貴方♡」

 

 

 

 

 

誕生日おめでとう理亞!

 

 

 

 

 

理亞ちゃん誕生日おめでとう!




ということで、鹿角理亞誕生日編でした!

まさかの虹ヶ咲キャラクターズが全員登場という…
そして個別でビデオレターを送ったキャラの五人、実はAqours編(ダブルな二人)終了後の虹ヶ咲編の翔ヒロインになります!
璃奈はヤンデレ気味、朝香果林はすこしメンヘラになっているなど中々カオスになっていますがなんとか頑張ります(小並感)

そして先日東京に言ってきたのですが、それは今週投稿する本編にて…


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