ラブライブ!サンシャイン!~ダブルな二人~ 作:ぷよでっせMARK Ⅱ
やぁ、ぷよでっせです。
今回の話は、現在までの本編も含めて、かなりの鬱展開となります…コラボなのに
そして、後半には後に本編(ゼロな二人)に登場する予定のとあるキャラが出てきます!
ネタバレはあまりしないようにしてますが、少し注意です。
それではどうぞ!
OP Trust•Last(参加者に門谷士が追加、ただし、仮面ライダーギーツ乖離編のように、翔、唯華が歪んでいる)
前回のスーパーヒーロー対戦Another
穂乃果のひょんなことからスタジアムで戦うことになった海人、唯華と翔、風野。
まさかのスーパー戦隊、ゴセイジャーのゴセイレッドも参戦!さらに本来のディケイド門矢士が現れ、ゴーカイレッド、ドンモモタロウを召喚!
だが…悲劇は起こる。
NEOショッカーがスタジアムに攻めてきて…現れたアナザーディケイド。なす統べなく破れ、異世界に唯華と風野を庇った翔が転送されてしまった。
どうなる!第三話!
今現在μ’s、Aqours、アラタ、マーベラス、桃井太郎、門矢士、左風野と俺は破壊されたディケイドの世界のスタジアムから避難してきた。
マーベラスの機転によりゴーカイガレオンを呼び出し避難したのだが…
「…翔は!翔はどうなるのよ!!!!」
真姫が泣きじゃくりながら風野の首を掴んでいる。
翔と唯華はアポロガイストが変身したアナザーディケイドの力で、異世界に飛ばされてしまったのだ。
「はなしな…さい…!」
暴走した真姫を手につけることができず、手を離せない、そこに士が「やばい」と感じたのか接近し、首にチョップを打つ。
「!!???」
真姫は気絶はしていないが首を押さえながらその場に倒れ込んでしまった。
「おい、そこのスリッパ娘!こいつを風野から離させろ」
「だれがスリッパ娘よ!」
亜樹子はスリッパで士の頭を叩き「いてっ」と頭を抑える姿を見ると、すぐさま言われたとおりに離した席に連れて行く。
風野が深呼吸をする中、ただ一人に違和感を覚えた。
「…だめだ、online Changerにも反応がない、それに…」
海人ら全員は机の上に置かれている、翔が所持していたロストドライバー、ダブルドライバー、ジョーカーと疑似メモリを除くガイアメモリを悲しそうに見つめている。
「何より…このままだと翔は変身できない」
風野の言葉でその場が更に重くなる。
「……マーベラスさん、たしかゴーカイジャーとってあと五人いましたよね?その人達って」
スーパー戦隊シリーズに詳しい善子、一見仲間が集うかと思いきやマーベラスは首を振った。
「アイツら全員は今、一人一人特訓をしている。連絡も取ることは難しいし約束があるんだ、真の強さになってから再開しようってな」
ゴーカイジャーを頼るのは無理だ。ゴセイジャーのアラタはディエンド、唯華に召喚されたため他のメンバーは呼べない、ドンブラザーズ、桃井太郎はディケイドのオーロラカーテンをくぐってきたのだ。つまりこのメンバーでなんとか賄うしかない
「…しょうがない」
士は立ち上がった。そして何を思ったのかマーベラスに向けてこんな発言をした。
「冷蔵庫、借りるぞ」
「何する気だ」
??????
困惑する全員、マーベラスは鋭い目つきをしながら許可したようで、調理室に向かう。
そして数分してから戻ってきた。
「これ、もらうぞ」
入っていたのは「プリン」だった。
プリン、そうあの卵とカラメルソースが絡まって作られたあの子供に大人気のデザート、プリン。
決してポ〇モンのプリンではない。
「…ダイヤ、みっともないよ」
ダイヤは好物のプリンを見て涎が垂れていたが果南に言われたことで、すぐに気がついて咳払いする。
「マーベラス、付いてこい」
といわれ言われるがままについていき、船上に出る。
邪魔にならない程度に風野、海人、ルビィ、桃井太郎も出て、他の人達は窓ガラスから見つめている。
「海東の話だと、これを出して」
と先程のプリンを四個出して持つ。
その時
「!?何あれ!?」
ルビィが風野の左腕に捕まって指差す。
それは、ワープホールのようなものだった。
すると電車の発車メロディが聞こえてきた。
その音に士はニヤッと笑い、海人も「そういうことか」と微笑を浮かべた。
ワープホールからなんと電車が現れた!
「は、はぁぁ!?で、電車!?」
風野は開いた口が塞がらない様子でレールが自動で敷かれていき、その上を通る電車、「デンライナー」を凝視しており、窓越しに見ている他の人も口がぽかんと開いている。
デンライナーのレールはガレオンの目の前で停まり、それの合わせてデンライナーも停車する。
「ああっ!バーコードやろうじゃねえか!!って、そのプリン!?」
ドアから出てきたのは兄の格好をした少し怖めの怪人、ルビィは足が震えてしまうがそれに気づいた風野は頭を撫でて次のように話す。
「大丈夫よ、あいつは見た目が怖いかもしれないけどおそらく味方よ、風がそう言っているわ」
風が吹き荒れる夜。味方が到着した。
OP~
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一方その頃…元の世界
お台場
「…」
無表情のピンク髪で小学生のように見える少女…
天王寺璃奈は虹ヶ咲学園中等部から帰宅している…
「…お兄ちゃん」
私はお兄ちゃん…翔が作ってくれた璃奈ちゃんボードをただひたすら見つめている。
唯一、私の感情をわかってくれるお兄ちゃん…
誰よりも優しくて、頼れるお兄ちゃん…
私が大好きで…恋愛として見ているお兄ちゃん…
あの日、私は親の転勤の都合で切ノ坂小学校を転校した。
あの日から私はお兄ちゃんと会えていない…
日に日に会いたい!という欲求が溜まってくる。
だが発散なんで出来ない………
そんな靄がついた気持ちで今日も帰路に着く…
「よっ!」
背後から声がした。
璃奈は振り返る…!
そこにいたのはアポロガイストだった!
「!来ないで!」
足に力が入らなくなり、しゃがみこむと、後ろずさるように荒い息で怯える。
「待っていただきたい、お兄ちゃんに会いたくはないか」
「…!どうして」
「私に協力してくれたらお兄ちゃんに会わせてあげよう」
警戒を怠らない。
「…どけ!俺はお兄ちゃんだぞ!みたいなことにはならない…?」
「あぁ、お兄ちゃん…いや、左翔、仮面ライダージョーカーに会わせてやる」
「…わかった」
璃奈は頷いてしまった。
アポロガイストは笑い出すと、背後からオーロラカーテンが現れた。
出てきたのは、ロイミュード001(フリーズ)
璃奈に氷の針が刺され、ハイライトが失われていく。
お兄……ちゃん♡
璃奈の記憶は翔のこと以外の記憶が抜け、新にNEWショッカーとしての記憶が入っていく。
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「すごい、本当に電車だわ…」
デンライナーに乗車した梨子は興味深く車内を見ている。
デンライナーには風野、海人、マーベラス、士、ルビィ、梨子、にこ、海未が入り、他のメンバーはゴーカイガレオンで待機することになった。
「…海東の言うとおりだったな、おい桃」
「桃じゃねえバーコード!俺にはモモタロスって名前があるんだ!」
「まぁまぁ先輩、ベルトの帯が桃だしそう思われてもね、あぁ、僕はウラタロス、よろしくね子猫チャン」
「え、えぇ…」
にこは若干引きながら青い亀のような怪人?のウラタロスに頷いた。
「そんなナンパなんかするんでない、あ、ワイはキンタロス、よろしゅうな」
「は、はぁ…」
海未はキンタロスの黄色の体を見ながら警戒しているようだ。
「警戒なんてしなくて良いよ!僕はリュウタロス!よろしくね!梨子ちゃん!」
「う、うん……」
紫色の子どもみたいな性格のリュウタロスに梨子は困惑している。
「…それで、士さん、何かあったんですか?」
とナオミという販売員がそれぞれにコーヒーを持っていき質問をする。
だがルビィとにこはコーヒーは受け取らなかった。
「まぁな、お前らに探してほしい人がいる」
イマジンズがいる机に二枚の写真を出した。
それは翔と唯華の写真、いつ撮ったのかは知らない…
「ショッカーに巻き込まれて唯華と翔が異世界に飛ばされてしまったんだ、頼むこのとおりだ、救ってくれ」
海人は頭を下げ、それに続いて風野も「お願い、翔は唯一の家族なの…!」と懇願する。
二人にとってそれほど大事な相棒なのだ。
だがイマジンズとナオミは困った反応を見せている。
「あの…なぁ、デンライナーは時間は超えられるが世界を移動できないんだ、それに第一そんなことしたらオーナーに怒られちまう!」
と言いながらモモタロスは三個のプリンを机に返す。
だが門矢士は諦めない、
「そのことだが、俺が協力して、一時的だが別の世界に移動する力を与えることも可能だ」
「で、でも先輩…それって」
ウラタロスが何か言いたそうにしたその時!
ガラガラ
と車両の扉が開かれた、そこから出てきたのはスーツ姿の体が大きい人物だった。
「まぁまぁ、いいじゃないですか…今回だけは許しましょう」
と諭すような喋り方で会話に上手く入ってくる。
風野達は知らないため首を傾げるが、イマジンズは驚きの声を上げた。
「「「「オーナー!」」」」
「ショッカーが絡んできていて、この世界も時間軸も歪んでいる…本来なら異世界に行く力もなく、ましてや行くことは断固拒否ですが、正しい時間軸に戻すためです」
と言いながら奥の席に座り、ナオミがご飯を持っていく。それをゆっくりと食べ勧めていく。
二口ぐらい味わって食べると、オーナーは口を開いた。
「それに、もう一人は契約しているみたいですからね」
全員が「え?」となりながらキョロキョロと見渡す、その時、キンタロスが気づいた!
「あっ、プリンが一個なくなってしもうてる!」
「はぁぁぁ!?」
モモタロスはプリンを指さしながら数える、1,2,3…うん3個しかない。
残りの一個はどこへ消えたのか…
それは簡単
リュウタロスの机の上に空になったプリンが一個。
「イエーイ☆美味しかったよ☆」
「お前かァァァァァ!」
モモタロスとの取っ組み合いが始まった!
その間に2つのプリンをウラタロスとキンタロスが食べ始めた。
「行け!そこだ!刺せ!」
そこに風野のノリが乗っかかる!
千円札を持って大声で応援する!
「あんたなに賭け事してんのよ!」
にこの激しいチョップが風野を襲う!
一瞬怯んだ風野だがすぐさま応援に差し掛かる!
「イケイケ!リュウタロテイオー!カッチャウモンニ!」
「ウ〇娘!?」
海未もツッコミを入れた。
その様子を見て海人は梨子に小さく話しかける。
「なぁ、翔の姉っていつもこうなのか?」
「ま、まぁね…私が聞いた話だと高校時代に音ノ木坂にスト〇ングゼロ持っていってその罪を矢澤さんになすりつけようとしたらしいですし…」
「なんで退学にならないんだよそれで」
呆れた顔で風野を見ている。
あっ、完全にこいつ(風野)の顔がキマってやがる。
そして数分後、取っ組み合いが終わった。
疲れたかのようにモモタロスはプリンをゆっくりと開封して食べ進める。
「…負けたァァァ!」
はい、左風野がは千円を失いました。
もうツッコむ気力すらない海未とにこ、
そこにマーベラスはなにか考えたのか、モモタロスの目の前に近づく、
「あぁん?このプリンは俺のだぞ!絶対にあげないぞ!」
「そんな子供っぽいことじゃねえ、お願いだ」
マーベラスは机に一本のレンジャーキーを置いた。
いや、レンジャーキーと言うべきだろうか、
それは仮面ライダーオーズ、タジャドルコンボのキーだ。
「火野映司ってやつにこれを返してくれないか、もし見つけたらでいい」
「火野映司…あぁ、あのパンツの人?」
リュウタロスは頷きながら答えた。
ということで、イマジンズと協力することになった。
モモタロス、リュウタロスが翔と唯華を捜索し、ウラタロス、キンタロスはショッカーと戦うために一度、電車から降りることになった。
そして全員は、モモタロスとリュウタロスを送る為、オーロラカーテンをくぐって消えていくデンライナーを見送った。
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その頃、元の世界、秋葉原
人気のない公園でスマホをいじり、受験の癒しをしている中須かすみ。
中須かすみは、中学時代の翔の後輩であり、梨子のことも知っているのだ。
「…会いたいな、先輩」
ウ◯娘をしながら黄昏る。
「ハルウララ!ガンバリマス!」
スマホからウ◯娘のキャラ、ハ◯ウララの声がする。
しっかり育成しており、スキルレベルMAX、星五、育成レベルカンスト状態だ。
「…でも!次に先輩に会ったときにまたかわいいって言われるように頑張らないと…!ハ◯ウララをお手本にして…!…にしても先輩にまたかすみんがかわいいって言われたらどうしよ~う♡かすみん困ってプロポーズするかも♡」
妄想まで進んでいて………
背後にいるアポロガイストに気づいていない。
アポロガイストは呆れたようにため息をした…が、その息が、かすみに当たり気づかれてしまった
「…!嫌!不審者!」
「待て!」
逃げようとしたがだめだった。
アポロガイストの剣先に首筋を当てられる。
血は出ていないが、危ない状態だ。
「…なん……ですか………」
怯えながらかすみはアポロガイストに震える。
「左翔…会いたくないか」
「…!?どうして先輩のことを」
「会いたいか?会いたくないのか…?」
「…かすみんは………」
先輩に会いたい。
そう答えたい…が着いていっていいのだろうか。相手はドーパント?だ。
だけどかすみんは…!
「…まだ会いたくないです!かすみんはまたかわいく成長して、先輩にかわいいって言って貰うんですから!」
勇気をもって否定した。
アポロガイストは残念そうに剣を下ろすと、先程同様オーロラカーテンを使い、ロイミュード001を召喚した。
「しょうがない、手荒に行かせて貰います」
かすみ背後から飛んできた氷の針
それは目に見えないスピードで刺さる…が
「…!なんですか!…って増援!?先輩!助けて!先輩!」
かすみは泣き叫んでいた。
記憶改竄が効かない…?
「特異体質か…仕方ない、実力行使だ」
次はかすみの真上からオーロラカーテンが現れた。
「………!?先輩!翔先輩~!」
かすみは逃げきれなく、アポロガイスト諸とも、オーロラカーテンに吸い込まれてしまった。
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???(異世界)
生暖かい風が吹く、涼しいというより異様に気持ちが悪い風が吹く。
「んぅ…」
翔は目を覚ました、目の前には火がつけられており、焚き火をしてるようだ。
「あっ!目が覚めたの!?」
唯華の一言で完全に目が開いた。
「唯華…?何があったんだ」
周りを見渡すと、荒れ果てた土地が広がっている。
草木が暴走するように建物や道路に力強くかつ気味悪く生えている。
「わからない、ここは私も知らない世界なのよ、ジャマトって怪人がそこら中に大量発生しているし、少しでも休めそうな場所はここしかなかったのよ」
「知らない世界…?待ってくれ、つまり今起きてるのってよくラノベである異世界召喚みたいなものか!?」
「正確には転移だと思うわ、でも、ちょっと私がピンチでね」
と苦しそうに唯華がディエンドライバーを出した。
「…は?」
ただそれはディエンドライバーだったものと化していた。
色が抜けて透明になっており、使えそうにない。
「アイテム説明欄がずっと『更新中』ってなっていて起動は疎か、銃弾まで発砲できないの……」
と絶望の状況下であることを話したとき、茂みから足音がした。
(まずい)
一瞬にして悟った翔はロストドライバーを取り出そうとした…だが
「ね、ねぇ!?ドライバーが!」
ロストドライバーが消えていた。
ロストドライバーはダブルドライバーもろとも、前の世界で転移させられるときに転送されなかったのだ。
「ジャッジャッ!」
足音の正体はやはりジャマトだった!
ジャマトが襲いかかってくる。
翔は瞬時のその攻撃を避け、腹にパンチをする。
「分が悪い、逃げるぞ!」
二人は走って逃げ出した!
数百メートル離れ、また違う場所に隠れた。
「…人の気配は無いな」
「翔さん、何か使えそうなものは」
服の中をまさぐる、
出てきたのはジョーカーメモリと疑似メモリ、マンティス二本にスパイダー、バット、スタッグそれぞれ一本ずつ、ギアも残っているのだが、メタル、トリガー、クラッシュ、ニンジャのメモリがない、きっとこの四本は前の世界にあるのだろう。
「これだけだ、スパイダーウィッチとスタッグフォンを貸す、これでなにかあっても護身くらいにはなる」
唯華は「助かるわ」と受け取り、もう一度状況を把握するのにここから出ようと決意した。
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ジャマトから攻撃を受けないスピードでハードボイルダーを翔が運転して、その後ろに唯華が乗車している。
まず、二人がヘルメットをしているバイクを使っているため、人間か判断されていない為、襲われないようだ。
「…どこもかしこもジャマトだな」
「もう頭痛くなってきたんだけど…」
たしかに、唯華の言う通り、この世界はなんとなく気味が悪い。
植物に支配されているためか、若干道路も走りづらい。
何より…
((こういうとき、どんな会話すればいいのかな?))
と困っている。
なんとか唯華が口を開いて質問する。
「…翔さんってなにか夢はあるんですか?」
「夢?」
翔は考えている。
「…俺の夢はな、あいつら、」Aqoursをラブライブで優勝させるマネージャーになることだそれと…」
「?それと?」
唯華は問い詰めてくる。
正直話したくはなかったのだがしょうがない…
「…家族に会いたいんだ」
「家族に会いたいって…翔さんには風野さんが」
「そうだ、だけど、家族はお姉ちゃんだけじゃねえ、俺には母さんに父さん、あと
「…そっか」
唯華は納得したようだ。
「でもね、私思うのよ。翔さんには、まだ家族がいるって」
「?どういうことだ」
「μ’sの人たち、それにAqoursに人たちも翔さんの家族じゃない?」
「あいつらか?あいつらと家族…か」
たしかに、Aqoursの面々とはまだ家族と呼べるほどの間柄ではない…が真姫や絵里、にこや希にことり、家族同然のような仲間もいる、それに聖良に理亞だって…
そう考えているうちに翔はとあるところで止まった。
「な、なぁ、ここ」
周りにジャマトは偶然いなかった。
唾を飲み込む。
「え、ええ、どうして」
唯華も目を丸くして強く息を吐く。
それは翔が小学4年の頃から活動していたμ’sの大切な場所の…!
「「音ノ木坂が…!?」」
中に入ってみることにした。
入っってみると、靴箱には靴がポロポロとしか入っていなく、靴箱の外から出ていたり、校内に植物が充満している。
「…やっぱ電気も止まってるか」
自販機は停止したままだった。
喉が渇いたため、自販機をスタッグフォンでぶち壊し、飲水の確保をした。
次に向かったのはスクールアイドル研究部の部室、
中にジャマトがいないか不安だが、もしかしたらなにかヒントは…
ゆっくりとドアを開ける、するとそこにはとある人物がいた。
オレンジ色のサイドテール
音ノ木坂の制服
「「穂乃果(ちゃん)!?」」
高校生姿の紛れもない穂乃果だった
「あっ、見つけた!」
と可愛げに穂乃果は翔に近づく。
「よかった…この世界で生きてたんだな」
翔は涙を浮かべた、
だがそれは穂乃果ではなかった。
「ガハッ!」
腹部に激しい痛みが走った。
何が起きたのかわからないまま翔は研究部のドアに叩かれるように飛ばされる。
「ほ、穂乃果ちゃん…?」
「さて、翔くん、唯華ちゃん!」
穂乃果のまわりに蔦が生まれ、体を包むように動かす。
穂乃果は
ジャマトだった
「ファイトだよ!!」
「唯華!」
翔は急いでドアを開け、唯華の手を握って走る。
「なんだよあれ!?穂乃果じゃないのか!?」
「…もしかしたら」
唯華は何かを考察したようだ。
なんとかルークジャマト(穂乃果)を撒き、空き教室に入る。
「なにかわかったのか、教えてくれ。いまは不確かな情報でもなにか欲しい」
「えぇ、だけど詳しくはまだテレビ本編を見てないでようつべの解説しか見てないからわからない…だからわかる範囲で。…ジャマトってのは仮面ライダーギーツの敵キャラ、そのギーツらに変身するには、IDコアってものが必要なの、けど、ジャマトを育てるにはそのIDコアが必要不可欠。つまり、この世界の穂乃果ちゃんは仮面ライダーとしてデザイアグランプリってのに参加してジャマトにやられてしまった…と考えるのが妥当かもしれないわ、でも」
翔は唾を飲む、
もしかしたら言うことがわかったのかもしれない。
「この世界に人はいない、つまり、仮面ライダーになって命を落として、ジャマトに擬態されてしまうようになった…そう言いたいんだろ?」
唯華はため息をつく、
だが、いつまでもここに留まっていたらジャマトに見つかる危険性が高い。
翔は空き教室から出ようと提案し、外に出ようと扉を開けたその時…
「見ーつけた」
そこには希がいた。
「希さん…!」
「待て」
唯華が希に歩もうとしたが、翔は急いで肩を掴む。
「…どうせお前も希の皮を被った化け物なんだろ?」
「ふふっ…正解や♡」
希の顔の皮膚から血管が見え始める。
二人はそれぞれスタッグフォンとバットショットを起動し、逃げ腰を作る。
「さ、翔くん、二人で愛し合お?♡♡♡」
希ジャマトは崩壊したディスコアIDをデザイアドライバーに装着、ベルトをはめ植物に覆われたバックルを左側のスロットに装填する。
ジャマト…
植物が纏わりつくように希ジャマトに集まり、ジャマトライダーに変貌した。
「おいで?可愛がってあげるで♡♡」
ハグの構えをしながら一歩一歩歩み寄ってくる…
「逃げるぞ!頼むバット、スタッグ!」
二人は走り出した。逃げる時間を稼ぐため、ジャマトライダーにメモリガジェット二体を戦わせる。
「逃げても無駄や…♡翔くん、首を洗って待っとくんやで…」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
振り切ることに成功し、二人はなんとか三回の教室にたどり着き身を潜める。
「…ジャマトライダーまでいるのは相当ヤバイわよ」
透明になった唯華のアイテム、ディエンドライバーを持ち、見つめている。
あの後、すぐさまGPSでバット、スタッグと合流して手元に戻っている。
「二人で行動するのは危ないかもな……しゃーない、唯華。お前だけでも先に逃げろ、俺が囮になる」
「は、はぁ?なにいってるのよ、それじゃ翔さんは…!」
翔は自身の手を握りしめながら目を細めて語る。
「唯華はあいつの大切な人だ、大切な人を失うことは俺もよくわかる…」
帽子を取り、埃を取りながら苦笑いしながらあの日のこと、ビギンズナイトを思い出した。
「だからって…風野さんや他の人達だって翔さんのことを大切に…!」
唯華は説得を始めるが、翔は聞く耳を持たずに首を横に振る。
「…俺はな、海人とお前に助けられた。だから次は俺が助ける番だ、さぁ、行け、俺は生き残って見せる。これをやる、だから最初に休んだ場所で会おう」
とマンティスギアを渡す。
つまり、ハードボイルダーを預けたのだ。
「自動で運転が出来る。これなら本来法律上ダメだが無免でも行ける」
唯華は「でも…」と申し訳なさそうにしているが、翔がマンティスギアを押し付けた。
「行け、そして生きろよ」
スパイダーウォッチを起動し、唯華は「…約束だよ」と悔しそうな顔を浮かべながらスパイダーのワイヤーで校舎三階から校庭に降りた。
「…行ったな」
見送った翔は深呼吸をしてトントン…と軽くフットワークする。
そして
「行くぞ…!」
勢い良くドアを開け、ジョーカーメモリを起動する。
Joker
メモリの起動音につられて、音ノ木坂の学生、職員に擬態したジャマトが集まってくる。
擬態元のモデルには、ヒフミトリオや山田先生などがいる。
「さて、こっちだ!付いてこい!」
ダッシュで逃げる…!
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数分が立った。
ポケットに入れていたバットショットがメモリを外してなかったため急に起動し、指示無しで翔のヘイトを引き継ぎ、今は逃げ回っている。
そしてようやく一階にたどり着き、音楽室の前にいる。
「ここからなら出れる…!」
ドアを開ける。
希望の光が見えた所に……!
恐怖が待っていた。
「翔…♡」
真姫…いや、真姫ジャマトだ。
ドアを閉めるや否や、真姫ジャマトは擬態元と同じように翔を抱き締めて押し倒す。
「真姫…!?」
落ち着け…俺!これも真姫じゃない!だから…!
「離せっ…!てかお前、怪人の癖に…!」
「アハッ♡怪人ね、そうよ、私は貴方から見たら怪人、だけどね、人間でもあなたは守るわ♡にしても…ほんとうに愛らしくて堪らないわぁ…♡♡」
…はい?
なんだろう、困惑してきた。
こいつ本当にジャマトなのか…?
と思ったが、見た感じうっすらと血管が見えていた。
ジャマトではあるのだ。敵意は感じないが…
「えっと…じゃあ味方って認識で良いんだな」
「そうよ、はい金平糖」
真姫はすぐさま金平糖を取りだし、翔は嬉しそうに食べ始めた。
「ううっ…!うめぇ…」
涙しながら翔は金平糖をぺろりと平らげた。
そして翔は真姫ジャマトを信じて学校から出ようと決意した。
音楽室から出ようとしていたのだが、運悪くご都合のように蔦が窓を邪魔していて外には出れない。
なので音楽室から出るには他の教室または玄関から出なければならない。
「…玄関から行こう」
翔は音楽室に蔦が生えているなら他のところにも邪魔されているはずだと考えた。
スパイ映画のようにこっそりと動く、途中にジャマトが見え、途中の教室には入ったりしてやり過ごし、ついに玄関にたどり着いた。
「出れるわよ♡さ、行きましょ?」
真姫に手を繋がれ、外に出る。
待ち受けていたのは…!
「惜しいな〜もう少し」
希ジャマトと数体の雑魚ジャマトであった。
「う、嘘…」
翔…ではなく真姫が驚きの声を上げた。
「…お前がそういう反応ってことはグルじゃないんだな」
二人は臨戦態勢を取る。
希はジャマトライダーに変身し、殴りかかってくる。
しかし、真姫ジャマトはそれをなんとか受け止め、翔がカウンターでキックをして軽く飛ばす。
「翔、後ろに隠れてて、私が守ってるから」
真姫ジャマトはデザイアドライバーをディスコアIDとともに装着し、邪魔とバックルを左側に装填する。
ジャマト…
真姫ジャマトに蔦が纏わり付き、ジャマトライダーに変身した。
ただ、真姫ジャマトは希ジャマトと違い敵でありながら味方、翔を守るために戦う。
「ザコ敵は頼むわ、私は希を止める!」
ジャマトライダー(真姫)はジャマトライダー(希)にパンチをする。
翔は四体の雑魚ジャマトをバットショットと共に相手にしていて、互角だ。
「真姫ちゃん!裏切る気なん!?」
「違うわ!
ジャマトライダー(真姫)は怒りの感情を込めて正拳突きをした。
「さよなら、希。正確には私と同じ化け物の皮を被った偽物さん」
真姫がジャマトバックルに手を触れ、必殺技を繰り出そうとした瞬間…!
「させないよ」
ジャマトライダー(真姫)の背後にいたのは、先程翔と唯華が追いかけられたルークジャマト(穂乃果)であった。
ルークジャマト(穂乃果)はジャマトライダー(真姫)をタックルでふっとばす。
「今だよ!」
ジャマトライダー(希)が即座に起き上がり、ジャマトバックルを思いっきり押す。
ジャジャジャストライク
ジャマトライダー(希)がジャマトライダー(真姫)に拳に蔦を纏ったパンチをする。
その攻撃は大ダメージのようで、ジャマトの真姫の状態に戻されながら飛ばされ、翔にぶつかる。
「真姫…!?………おい……!」
真姫の体は…
消えかかっていた。
「…ごめんね、守りきれなかった……」
「真姫…おい!真姫!!」
翔は真姫の所に駆け寄り、看とるように膝枕をする。
「…貴方に私は……助けられて………私のことスキ…?」
「ああ…当たり前だろ、大好きだ、結婚…するんだろ!?」
真姫ジャマトは苦しそうな顔で笑う。
「アハハ……そっちの世界では、私と翔は結婚するのね…………♡」
「そうだ……真姫」
二人は見つめ合いながら最後の時を過ごす。
「…生きて」
その言葉を最後に真姫ジャマトは消滅していく…
「真姫……?真姫!真姫!なぁ真姫!!」
真姫は完全に光になって消滅していった。
ヒビの入った黒猫のIDコア、デザイアドライバー、バックルを残して……
「…さ、次はお待ちかね、翔くんの番やで♡♡うちらは翔くんをジャマトにする気はない。安心して…♡」
「…真姫……!真姫………」
涙を流しながら真姫ジャマトの遺品を掴みながら息が荒くなる。
「…だめやんな~こんな裏切り者の物を持ってちゃ…やっていいで」
ジャマトライダー(希)が手を叩くと回りに雑魚ジャマトが翔を囲むように現れる。
(…もういいや……姉ちゃん…真姫……みんな)
「諦めるの?」
回りが紫に光輝いた。
光によって飛ばされるジャマト。
「何事!?」
「何したの!?」
ジャマトライダー(希)とルークジャマト(穂乃果)が警戒する。
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目を空けるとそこは雲の上に立っているような軽さ。
青空の景色が広がる空間だった。
「…死んだんだな」
自身の手を見つめ、悔いがあったようなため息を吐く。
「ヤッホーいいえ、まだ死んでないわ」
背後から声がした。
振り向くといたのは神々しいオーラを放ちながら神のような服。茶髪で美しいダークオレンジで少々ハイライトの消えた瞳を持つ女神のような…
俺はこの人と会ったことがある……?
「久しぶりだね、翔」
そう言われたが翔は誰だかわからない。
「…なぁお前どこかで」
言葉の途中でため息を吐いた女神。
「忘れてたよ…記憶は毎度消されること」
「………?」
理解が追い付かない。
すると、女神の体が消えかかっていることに気がついた。
「おい…体!」
「気にしないで、私は死なない。だけどここでこうやって話せる時間は限られてる」
女神が指パッチンをすると、翔の目の前にピンクで「?」マークが描かれた箱が現れた。
「早く開けるんだ、説明の時間がない」
急かされながら箱を横にスライドして開ける。
そこには仮面ライダージョーカーのライダーズクレストが描かれたIDコアがあった。だがヒビが入っている。
「…真姫が持ってたやつ」
見比べ、翔はあのドライバーで使えることを確信した。
「バックルも用意できたら良かったんだけど…おっとここまでのようだ」
女神の体は半透明になっていた。
翔は鳩に豆鉄砲を食らっている。
「異世界からだとあまり長いこと繋がれないことは知ってたけどここまでだなんて…」
翔は理解てきない。そんな女神に消える土壇場で翔は質問をする。
「待ってくれ…!君の名前は……!」
「………」パクパク
声も消えかかっており、なんと言っているのかわからない…
目覚めの刻………!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「……!」
ジャマトが吹き飛んだ。
……?誰かと大事な話をしていた気がする。
だがここには誰もいない
「…なんだ?誰もいn…ん?」
手に何かある。
手を開くと、ヒビが入った仮面ライダージョーカーのライダーズクレストのIDコア?と呼ばれる物があった。
「…使える…のか」
真姫が持ってたIDコアを照らし合わせる。
輝くように一瞬光った。
「真姫…力、貸してくれ」
デザイアドライバーを装着する…がベルトの様子が変だ。
デデザ…ドララライバー………
壊れたかのように音声が掠れていて、不安定に音程があっていない。
そこにIDコアをセットする…が
『……』
反応しない
痺れを切らしたジャマトライダー(希)が翔のところに歩み寄る。
「動け!」
翔は思いっきり両手を抱き合わせながらIDコアの部分を殴る。
E…E…ENTR…RY
プログラムのバグのような音声が鳴りながら、翔に口元除く頭部が仮面ライダージョーカーでアーマーは黒く、何もない弱そうなアーマーに変化する。
だが複眼の色は失くなり、ヒビがある。
仮面ライダージョーカー エントリーフォーム
「…アームズなしじゃ、余裕やね♡」
希は恍惚の表情をしながら翔に思いっきりキックをかます。
「ぐああああ!」
飛ばされ、校舎の柱にぶつかる。
だが翔は立ち上がる。
「…これ……だ」
苦しそうに翔は真姫ジャマトが残したもう一つの遺品、ジャマトバックルを取り出した。
「…!ダメや!それを使ったら翔くんは…」
人間のまま捕まえたい希は止めようとする…が
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!゛」
左のスロットに無理やりジャマトバックルを装着する。
すると複眼の色が気味が悪いほど緑色に変色し、翔の回りに蔦が現れ、人間が着けるには危険なアーマーが無理やり張り付くように装着される。
ジャマト…
「あ゛ぁ゛っ゛!゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!゛」
変身が完了すると、この世の人間が出せそうにない苦声を挙げながら地面に垂れ回り、苦しみが襲う。
仮面ライダージョーカー ジャマトフォーム
「翔!」
「真………姫の………敵……ダ!」
翔は勢いでジャマトバックルを押し、声を挙げながら必殺技を発動する。
ジャジャジャストライク
地面から蔦が生え、地面を殴り付けると、蔦は雑魚ジャマトを貫通し、ジャマトライダー(希)の四肢を絡ませ、拘束し、腹にパンチをする。
「!!!」
希は飛ばされ、危険と感じたルークジャマト(穂乃果)は退散する。
飛ばされた希ジャマトは変身解除していき、消滅しかけている。
「のぞ………み…………!」
震える手でジャマトバックルを無理やり外し、覚束ない足で希ジャマトに駆け寄る。
「…ありがとうな……これで、解放される」
安堵した笑顔を見せる希。
すると消えかかる自身に手を突っ込み、翔の手にIDコアを渡す。
それは白と赤、狐IDコアだ。
受けとると同時に希は光になって消滅した……
…回りからジャマトが消えた。
よかった…と安堵の息を吐く…すると
「………っ!」
唐突に心臓が草に覆われるような感覚に襲われた。
「…ガハッ………」
体力も限界を迎えてしまった。
翔は無防備ながらそのままうつ伏せに倒れてしまった。
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「…どう?ってあの子…」
近くのビル…
三つの影があり、人間がいる。
人間。
全員が女性でスーツ姿で立っている紫髪の女性、
茶髪で揺っとりとした女性、
クリーム色の髪で少し背が小さめの女性、
その三人は仮面ライダーゼロワン、バルカン、ヴァルキリーが所持するプログライズキーを手にしている。
「翔が危な…って、おっ?あの魔王が言っていた人が来たぞ」
遠くから翔を見ている。
すると音ノ木坂に倒れていた翔に二人の人が近づく。
「…ジャマトではないわね、男性……ビンゴ…フルハウスね」
と、茶髪の女性が言う。
「さ、行きましょ。
「そうだな、
彼女らは…A-RISEだ
次回、反撃開始
女神…一応オリキャラとして出すことが確定しているキャラです。
容姿はウマ娘のアグネスタキオンを想像してください。
そして最後のA-RISEに、腐れ果てたこの世界、翔のジャマト化…。
次回語られるので乞う、ご期待!
ダブルな二人 スーパースター編作ったら見たいですか?
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俺に質問するな(自分で決めろ)