ある世界の月の神様と1人の少女が出会い、とある世界からイレギュラーである少女(主人公)を連れてきました。そしてイレギュラーが『その世界で生きていきたい』と思ったことでドッペルは目覚めたのです。つまり月の神様にとって都合の良い物語が始まるのです
ts転生したら現代異能バトルゲーのモブキャラになってました - episode2 『神木咲耶という男』(前編) - ンはベッドの上で目覚める。
時刻はまだ朝と呼べるか怪しい時間だった
ここは神木の家の一室、昨晩ベッドの上にいたはずの少女は一人用のベッドに寝ていた
そして神木自身にも異変があった。 全身が汗まみれになっており気持ちが悪いのだ。まるで何かにおびえるように・・・しかしそれは悪夢が原因ではなかった
「おはよう神木」「・・・あ、あぁ」 おぼつかない思考のままリビングに行くとそこにはソファに座った女性がいた 彼女の名は黒峰樹里 (くろみねじゅり)――昨夜も共に過ごした彼女だ 彼女は優雅にコーヒーを飲んでいたがカップを置くとこちらを向いた
「酷い顔よあなた」「・・・そんなに?」「えぇ、今にも泣き出しそう・・・私以外の人に今の顔を見せない方がいいわね」 鏡見てないから分からないけど俺はそんな酷い顔をしているのだろうか? 「・・・そっかぁ・・・」 ソファから立ち上がった彼女が俺のすぐそばまで近寄ると両肩に手を置いてきた 「大丈夫?
もしかしてまだ昨日のこと気にしてるの?」 私はあなたの味方よ――昨日そう言った時のように不安を取り除くように私の肩を軽く揺らす・「昨日はごめん・・・あんなことを言ってしまって」 私はあなたを裏切ったわ――でも後悔しているわけじゃないの だってあなたは私を許してくれたでしょう?私はそれが嬉しかった。 だからいいのよ、もう気にしないで――きっとあなたはそういうんでしょうけど・・・だからこそ言っておかなきゃいけないことがあるの――彼女は一度深く息を吸った後こちらをまっすぐ見た「ありがとう神木さん・・・あなたがいてくれてよかった」「――俺もだよ黒峰さん」
cue!~si vis pacem, para bellum~ - 序章4 「神木理也」 上 side - ンは
ある夏の日のことでした
神木理也(かみきりんや)は夏休みの自由研究のため近所の図書館に来ていた 普段は家に引きこもっているのだがその日はたまたま外出していたため気分転換のために訪れたのだ
『あら・・・今日も来てるわよ彼』
カウンターにいた女性がこちらを見て驚いている『毎日来るなんてよっぽど本が好きなのかしら?』 どうやら女性にとって見慣れた光景らしくすぐに平常心を取り戻す『彼は最近よく見かけるお客様なのよー、まぁ、お勉強熱心なのはいいことね♪』 そう言うと女性は本棚のほうへ向かう俺に向かって小さく手を振ってきたので一応振り返すことにした
図書館内の一室にある長机に向かい合わせになり俺たちは夏休みの自由研究について話し合っていた。机の上には一枚の紙が置かれておりそこにはたくさんの疑問や情報が書き込まれてあった『自由研究のテーマも決まりましたし次は準備ですね』『とりあえずまずはテーマを決めましょう』『そうね・・・自由ならなんでもいいと思うのだけれど何かテーマを決める必要はあるわね』『それじゃあ「○○ってどんなひと?」とかどうですか?』『それならありきたりだけどいいんじゃないかしら』『そうですねー』 それからしばらくの間俺たちの話し合いは続いた。
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それからさらに数日経った頃だったと思う俺は家の近くの商店街まで買い出しに出かけていた。特に用事があったわけではなかったが外の空気でも吸いたかったので出てきたのだが、その途中見覚えのある女の子がベンチに座りながら分厚い本を読んでいるのが見えた。その子の顔は俯いていて髪に隠れてしまい詳しく見ることはできなかったが雰囲気的に俺と同年代くらいだと思う。ただ、そんな子が一人でこんな人混みの多い場所でいったい何をしているのだろう?そう不思議に思った俺は女の子のほうへ行き隣に座った
「あの、ちょっといいですか」「え!?あっ!はい・・・」ビクッ!!突然話しかけられたことに驚いたのか勢いよく顔を上げた女の子の顔が目の前に飛び込んできた。少し幼さが残る顔立ちではあるがとても可愛らしい子だ。そしてなにより驚いたのが彼女の髪である
「あの、これ君のですよね!」「・・・えっ!?」俺が手にしていたのは一冊の本だった。「この本が落ちてきたときに君が持っていましたよね」表紙を見ると確かに俺の名前が書いてあった『えっと・・確かに私のですけどそれがどうかしたんですか?』「えっと、私も君と同じ本を偶然拾ったんですけど、その・・どうしてそれを読んだのかなと思いまして・・・」そう言いながら彼女はおずおずといった感じで俺に聞いてきた。彼女の言ったとおりこれは俺が最近読んでいたミステリー小説なのだが今は夏休み中であり図書館などに遊びに行くことも多かったためその時に借りて読んでいるのだ。まさかこの子も俺と同じで借りに来たのだろうか?そんなことを考えながら答えようとしたところでようやく気づいた