魔女図鑑   作:秋穂ソラト

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第45話

ドッペル名:schwarze wolf(シュヴァルツベオウルフ) 姿:黒毛に赤眼で全身に赤いラインが走っている狼のような少女。両腕から伸びる鋭い爪は月明かりに照らされてギラついている。右耳に銀色のピアスを付けているが魔力の影響で常に発光している(変身後は光が弱まるため普段は見えない)

里見灯花が星合千晶に救われる話 - story5-1 - ンは一人ぼっちだ - ンは一人きりだ

story1

ひとりぼっちの私

ある日私は、夢を見たんです。真っ暗な海の中にたった一人で立っている夢を。何も無い空間の中でただ立ち尽くし続けていて......。

その日もいつもどおりだった。学校に行く準備を整えて家を出る。いつも通り電車に乗り込んで、学校へ向かうために。最寄り駅について電車から降りる。改札を出て、学校に向かおうとすると携帯が鳴り出す。見てみると、それはお母さんからのメールで『今日は少し帰りが遅くなります』と書かれていた。珍しいこともあるんだなと思いつつ、私も『分かった』と返して再び歩き出す。

その日一日はとても退屈なもので、特に面白いことも起きなかった。学校の課題をこなして、友達と喋って授業を聞いて過ごすだけの日々。勉強自体は苦ではないけれど、どこか満たされない気持ちがあるような日もあった。そんな時に限ってあの変な夢を見るのだから、余計にやるせない気分になってため息が出る。そんな日は決まって公園に向かうことにしていた。そこは遊具なんてほとんど無くてベンチしかない寂しい場所だけれど、私にとってお気に入りの場所で、嫌なことがあればすぐに来てしまうくらい安らぎを感じることができたからだ。今日も公園で時間を潰そうと思って、いつもの場所に足を向ける。そこには見慣れた後ろ姿があった。私が一番最初にここで会った人だ。あの時と同じようにベンチに腰掛けて本を読んでいる人の姿がそこにあった。だけどあの時とは違ってその人はずっと下を向いていた。その表情は分からない。俯いているから髪に隠れてしまっていて。気になってつい声をかけてみることにした。

「あ、こんにちは」「......?」 私の声に気づいてその人は私の方を向く。男の人にしては長めの黒髪で前髪に隠れてしまった左眼だけが覗く彼は、私に視線を向けると少し驚いたように目を見開いた。彼の視線が気になったけど、彼が急に立ち上がってしまったせいでそれ以上聞くことはできなかった。そして彼はそのまま何も言わずに立ち去ってしまう。不思議だった。どうして私のことを知っているのだろうかと思ったけれど、それ以上に何かとても大事なことを忘れているような気もしたのだけれど何も思い出すことができなかった。それがいつだったのかは分からないし思い出そうともしないくらいに些細なものなのかもしれないから気にしなかったのかもしれない。それから何度か彼と会って話をするようになった。とは言っても私は自分から話しかけに行っていたから、いつも彼から話しかけることが多かった気がする。彼はよく図書館を利用していたけど、私と同じ図書委員だった。だからよく二人で話すようになって自然と仲良くなったのだと思う。でもあまり喋ったことはなかった。会話らしい会話をしたのは一度だけだ。それは図書室を利用する時に一緒に利用していた時のことだった。お互いに好きな読書家が同じだったから、たまたま二人揃って借りる本を探していた時に出会った。その時彼は私が手に取った本を覗き込んで読んでいたのだ。別に何でもないような普通の内容だったはずだけど、それを横から見ていただけのはずの彼が夢中になって読み進めていた。それ以来何度も彼と一緒に本を読むようになっていた。その時に彼はいつもどこか悲しそうな目をしていたのだけれどもその理由を聞くことが怖くて聞けなかった。それに彼に話しかけるようになってから気づいたことがあった。彼といると不思議な気持ちになるのだ。初めて話した時からそうだったのか、それ以降からなのかは分からないけれど......ただそんな気持ちになっていたとしても私自身がどうしたいのかは分からないままだった。

ib~ハッピーエンドへ行き着くためには~ - 第3話:魔女の世界1 - ンは魔女と呼ばれる存在です

『マギウス』

その組織について知る人物は少ない。いや、正確には情報自体が少ないと言った方がいいだろう。魔女の存在を知っている者なら誰でもその名を知っている。しかしその実態を知らない者は多いのではないだろうか?

『マギアレコード』に登場する謎の神浜の歴史において、彼女たちの存在を知る者はたった三人しかいないとされているのだから。これはその一人である和泉十七夜との出会いのお話である──

第1章

始まり──第2章

その男(前)へ続く──

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第0話『始まり』

「ん......」

目が覚めるとそこはいつものベッドではなく見知らぬ部屋で目覚めたことに違和感を覚えつつ、周囲を見渡す。部屋の中にはシンプルな装飾が施されており、いかにも高貴な貴族か何かの部屋だということが分かる。そして自分の置かれている状況が理解できないでいたため、私は思わずこう呟いてしまった。

「......私、誰?」

私の言葉に部屋に取り付けられていたドアが開く。そこに現れたのは黒い髪をポニーテールにまとめた女性であった。彼女は驚きながらこう尋ねてくる。「えっと......?」「あのーもしかして寝ぼけてる?」「あ、

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