マギアレコ ード
「蒼」は、白を表しています。そして一話での、『蒼い空』という曲名にちなみ、その作品内における舞台設定として『フレイムヘイズの世界』の成り立ちについて軽く触れています。
真紅の災厄 - 第3章 ~『夜這坂邸にて』(前)~ - ンはまた、夢を見ている・・・
この丘の先にある街はずれの古びたアパートの一室は、今宵もまた眠りに就いていた・・
それはまだ幼い少女だった。年の頃は10歳にも届いていないだろう・・・幼さ故なのか、少女はただ無邪気に笑いながら夢の中ではしゃいでいた
部屋の中央にある食卓に乗せられている鍋からは湯気が出ており、部屋全体が良い匂いで充満していた。そんな部屋に少女が一人いた。椅子に座っている少女の正面には長方形の大きなテーブルが置かれており、その上には色取りどりかつ大皿に分けられた料理が沢山載せられていた
『お父さん、早く起きてよ!今日学校でしょ!』
そう言って少女が笑顔で手招きをする。それを聞いてテーブルに突っ伏して寝ているのは、彼女の父親であった。彼の顔には今だ生気が戻っておらず、死んだ魚のような目をしながら寝息を立てている『お母さんなら早起きできるのに』そう文句を言いながら少女は父親の元へと駆け寄っていく。するとその時、父親がゆっくりと目を開けた。「・・・んん?おはよう、朱乃」そう言いながら少女の方に顔を向ける。その顔は血色のいい肌色をしており、とても30代とは思えないほど若々しいものであった。そんな彼の顔を見た途端、少女は嬉しそうに笑って言う
「あ、やっと起きたね、お父さん!」その声に反応して再び目を閉じる父、それを見て少女は呆れながら言う
「朝ごはんもう出来てるんだから、ちゃんと顔を洗って目を覚ましてからリビングに来てよね?」そう言ってキッチンへと向かい、ご飯の準備をし始める。そんな彼女を見ながら彼はこう呟く
「あぁ・・・・今日も可愛いなぁ・・・」と・・・・・・・・・・・・・・「ねぇ!朱乃!!」朝、登校するために玄関を出た直後突然後ろから名前を呼ばれ振り向く少女、その先には自分の母親である女性の姿があった。「今日の放課後、友達と遊ぶ約束があるんだけど良かったらあなたも来ない?」母親の誘いを聞いて笑顔で返す少女
「うん!行く!」 それを見た彼女はほっと胸を撫で下ろすと同時に申し訳なさそうな顔で彼女に言った「ごめんなさいね。でも、最近色々忙しくてなかなか一緒に遊んであげられなくて本当にごめんね...」 「ううん大丈夫だよ!また今度遊ぼうよ!」 そう言って笑顔で話す親子、だが母は笑顔になると共に更に申し訳なさそうに話を続ける 「それと、少し頼みたい事があるんだけど...お願い出来るかしら...?」その言葉に頷いて彼女と一緒に家に向かう母娘、そして家の地下室にあるモノを見て絶句する、それは・・・血の海の中で倒れる男性と女性に寄り添うように息絶えている2人の男性だった。「お母さん!!これ・・どういうこと!?」そう叫ぶ彼女を余所に2人に近づく母、それに気づいた少女が死体を見るとそこには・・・・男性の首が何者かの手によって斬り落とされていたのだ
silver bullet in the dark-black no.i - 3話 『紅き世界の始まり』 - ンはあの後すぐに家に帰って来た、家につくと直ぐにシャワーを浴びて服を着替えた後に自分の部屋に行き制服から私服に着替えてソファに座った。
「・・・はぁ~~疲れたぁ~」
そう言って身体を伸ばしてリラックスする彼、そこに彼の妹である姫島小夜子が部屋に入って来る、彼女も今日は友人と遊びに行く予定だったのだが急用が入ってしまって中止になったために暇を持てあましていたのだ
「お兄ちゃん大丈夫?今日、遊びに誘ってくれた友達は用事があったみたいだけど」
「平気だよ心配してくれてありがとな♪そうだ、ちょうど良いところに来てくれたから今からケーキ作るけど食べるか?」 「えっ!?本当っ!?食べる食べる~っ♪」そう言うと元気よく返事をする彼女の返事を聞いて立ち上がる彼は台所に向かって行き調理を始める、数分後にはテーブルに美味しそうなフルーツタルトが用意されていた
「さぁ召し上がれ」 「いただきま~す♪」 手を合わせて早速食べ始める兄妹
しばらくしてお互いに会話をしながら食べ終えて皿を片付けた後、ソファで寛ぐ兄とそんな彼の隣に座ってもたれ掛かる妹。そんなまったりとした時間を過ごしていると突然インターホンが鳴り響いた
「お兄ちゃん誰か来てるよ?誰だろうね?新聞なら頼んであるのに・・・」そう言って疑問になりながら玄関に向かい扉を開けるとそこにはスーツ姿の女性が立っていた
「おはようございます、突然の訪問申し訳ありません。実はこちらの不注意により貴方のご友人の1人が怪我をしてしまってしまいまして・・・治療費はこちらまで振り込んでありますので振り込み先の方より受け取ってください。失礼いたします。」
そう言って一礼をしてから彼女は去っていった
「・・・お兄ちゃんあの人って」 「ああ、今連絡あったぞ。どうやら俺の友達が怪我しちまったみたいだから見舞いに行かなきゃなんねぇんだとよ。悪いんだけどこれから学校行かなきゃならないんだ、また今度行こう