ドッペル名:phantom dreamer(パファン)能力:夢を現実に具現化させる力を持ったドッペル。彼女の作る作品は幻想的かつ非現実的で現実離れした魔法の道具だと言われている。その真偽はまだ不明だが......
人魚姫は英雄に恋をしました - 第5話「一通の手紙」 - ンはその手紙を貰っていた。そこにはこう書かれていた。
『前略。私は今どこにいるか分からないけど幸せです。でも一つお願いがあるの。どうか聞いてほしいことがあります。そして私の最期までずっと見ていてください』
後略。
「......はぁ......」
ンは小さく溜息をついた。どうやら相当鬱になっているようだ。それもそうだろう、なんたって彼女は自分が好きな子に告白をしてフラれたのだから。しかし、それは決して恋愛的な意味ではなく、友人としての好きであって恋愛感情ではないのは事実だった。それでもンにとってはかなりきつい出来事だったのだ。「......」(まさかこんなことになるなんてね......)
第7章/8話は以上です!ここから先の展開としてはンがフラレてその後の話になります。ちなみにンの一人称は私ですが僕に変更しました。
人魚姫は英雄の夢を見るか? - final episord-ofthe ending of the cords. - ンと別れてしまってからもう4年ぐらい経ったある日のこと、とある手紙が届いたんだ。それは僕の知らない名前だったけどきっと彼女からの手紙だと信じて送り主を探すことにしたよ。けれど僕は彼女のことをほとんど知らないから手掛かりは一切見つからなかった。そんな僕にある変化が起きたんだ。彼女の名前が書かれた紙切れがあったんだ。もちろんそれを見たときはとても驚いたし嬉しかったよ。だって彼女が生きていてしかも記憶喪失になっていたんだからさ。
「えっと......『もしや君は私のことを知っている人ですか?』......これは一体どういうことなんだろ?」
そうして僕は彼女と再び出会ったんだ。それから僕は彼女をできる限り支えてきたつもりだけど時々思うことがあるんだよ。本当は僕が傍にいることで彼女には何もしてあげられてないんじゃないのかって。それで考えた結果......僕は君にとってただの邪魔者なんじゃないかなって。そう思ったらすごく胸が苦しくなるんだ......だから僕はしばらく距離を置くことにしたよ。これで君が幸せになるのなら僕も嬉しいんだけどね。でもやっぱり君に幸せになってほしいって思う気持ちもあるんだよ。本当にどうすればいいんだろうね、神様......」
マッチ売りの少女となった彼は救済を望む - prologue~epilogue contact~.2 - イマジン・スカーフ - ンはその話を一通り聞くと何かを思い出したのか自分の話を始めた。「......そういえば、まだ言ってなかったね。僕はウラノ・ウェンズデーっていうんだけど知ってるかな」「え......?
う、ううん......?」
突然告げられる彼の名前に彼女は困惑した表情を見せていた。しかし彼はそれに気づかずそのまま話し続けた。「じゃあ簡単に説明するけど......昔あるところに一人の女の子がいたんだ。女の子には妹がいたんだけどその子も病気を持っていたみたいでね、それで二人は互いを補うようにお互いを助け合いながら生活していたらしいんだ」「............」(それってまるで今の私みたい......)「二人の姉妹はとても仲が良かったらしくてね、お互いに助け合っていたんだって。そしてそれは妹にも当てはまっていたから二人がいれば幸せになれるんじゃないかって思ったそうだよ。実際妹の病気はすぐに治ったし妹も姉を助けることができるようになったから二人は幸せな生活を送ってたって話だよ」
すると彼はどこか寂しそうな表情を浮かべた。「......それが僕と君との関係性なんだ。君も知っていると思うけど僕の本当の名前はウラノ・ウェンディって言うんだ。もっとも、僕自身も君のことをよく知らないんだけどね。君はずっと前に捨てられてしまったからね」「......うん。私はあなたに拾われたの。だからあなたが私のご主人様なんだよね......」「......ああ、そうだね」 そういうと彼は彼女の手を握り始めた。「それじゃあ僕と一緒にこの世界で暮らそうよ!
そうすればきっと君は幸せになれるはずだしさ!」「............でも私、今幸せになりたいわけじゃないの......だって私がいたらあなたの邪魔になるかもしれないんだよ? あなたはそんなことしたくないよね?」「そんなことはないさ! 僕が君を捨てるわけが無いだろう!?
さあ一緒に帰ろうよ!」「本当にいいの......? 私は幸せになってもいいんだね......?」「......もちろんだよ。僕は君を捨てないさ......!」 そういうと彼は彼女を抱きしめたまま泣き始めてしまった