ドッペル名:vanitytwinsの名の通り、悪逆非道を貫く双子のドッペル。 一人はその外見においてあらゆるものに酷似する能力を持ち、そしてもう一人は「正義」と呼ばれる全ての概念に対する憎悪を抱いたまま生まれた存在である。 しかし、そんな彼ら彼女らでも唯一共有できる要素として「善性」があった。 それはつまり、彼らがどれだけ邪悪であっても彼らは人類種であることであり、たとえ彼らの行動原理がどんなに歪で醜かろうとも「悪(・)」ではなく「人(・)類(・)種(・)」であるという前提のもとに成り立っているということであった。 故にこそ彼らの思想は、その在り方は大きく歪であったとしても人類種の常識から逸脱していないものであり続けることができた。
俺はただ俺の好きなようにやる - 1 - ハーメルンは、この都市が好きだ。
「今日もいい天気だねー!
こんな日は散歩日和だよねー!」
朝っぱらから元気ハツラツといった様子の彼女の名はアトネ=ユピテイル。
「そうですねー。
今日なんて雲ひとつない快晴ですよ―。
......っていうか、なんでボクまで付き合わないといけないんですか?」「......別に良いじゃんかよー!
つれないなー!」 現在二人がいるのはとある公園。 特になんの変哲もない只の遊具が備えられただけの簡素なものだが、それ故に子供たちの遊び場としても親しまれている場所ではある。 だが今日は休日ということもあってか、幸いにも周りに人の気配はない。 「いや、別にダメとは言っていないじゃないですか......」
そんな彼女に対し溜息交じりに苦言を漏らす彼女はリリーシア=ディルヴァーナ。 名前だけは聞いたことのある人も多いのではないだろうか? かつて大戦において英雄として讃えられるほど活躍し、そして現在はこの国に仕える騎士の一人として活躍している人物でもあるのだ。 そしてもう一人の名前は――
「ねえ、ユピちゃん! こっちにボール転がってきたよ!
取りに行こうぜー!!」「......はいはい、ちょっと待ってくださいねぇ~」 今まさにボールを追いかけているところであろう彼は、先ほど彼女が呟いた彼と同じ存在であった。 そう、彼こそが例のアレなのだ。 彼がどういう存在なのかについては、語るまでもないだろう。 しかし彼女たちにとって、そんなことはどうでも良かった。なぜなら――
『うわあぁぁぁぁぁん!! お母ちゃーん!!』 『よく頑張ったわね、エルナ♪』
それは、彼らの家庭環境が非常に複雑なものであったためである。
fate/decarnation - gamestart - ニクイセカイモノ - 1話『greatfallen-land(偉大なる大地)』 - ンッ
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「――おはようございます!
今日も一日頑張っていきましょうね♪」
『はい!』 朝のホームルームが始まると同時に、担任の女性教師からそんな言葉があった。
その言葉に対して元気良く返事をした少女たちであったが......、
「............」 一人の少年はただ一人、退屈そうな顔をして黙っていた。 するとそれに気づいた先生が話しかける。「どうしたのですか? エルザスさん」「......何でもないです」
彼の名前はエルザス・ローヴァリアフレイム、愛称は“el”という少年だった。 白髪で長身の彼は年齢に比べて少し背が低く童顔であることに加え、さらに体格も良くないためかクラス内で最も小柄に見える生徒だったのだ。ちなみにエルザスは苗字の通り“the
elder's"という意味であり、名前からも分かるようにイギリス人の母親を持つハーフなのである。 身長が低いことに関しては本人が一番気にしており、そのため背の高いクラスメイトたちが羨ましくて仕方がなかった。
fate/decarnation - 第2話 loading - ンは突然現れた男の正体について考える - ンは突如現れた謎の男の正体について考え始める。 (......本当に誰なんだろう?) 彼の言う通り、エルザスの脳裏には先ほど言った通り不明である人物の顔が浮かんできていた。 しかしいくら考えてもそれが誰か分かるはずもなく時間だけが過ぎていくのであった。
「♪~」 昼休み――食堂にて......、「うふふ......」「えへへ~!」「............」 昼休みになり生徒たちは食事や雑談などで盛り上がりを見せる中、食堂の端っこに座りながら楽しそうに会話をする女子生徒がいた。 彼女の名はアシュリー・ベルンハルト、金髪ショートヘアーで明るく可愛らしい性格をしている女子だ。彼女は同じクラスのマドンナ的存在として男子学生たちの人気が高いのだが、それは別の意味で人気が高いのだ。 その理由は彼女が今