老兵は死なず   作:ふみどり

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※書籍化した際に執筆した書き下ろしです。


乾杯

 その日々はひどく穏やかだった。

 かつての後輩が開く事務所を羊羹片手に訪れたり、見知っているようで赤の他人である彼の珈琲を飲んだり、無自覚に危なっかしい行動をとる中身のわからない少年の首根っこをひっつかんだり。時には事件に巻き込まれて、現役たちの仕事ぶりをにやにやと眺めていたりもした。

 これを「穏やか」と呼ぶかは判断のわかれるところであろうが、楠にとっては平穏も平穏、脛に傷持つ輩を罠にかけていた日々と比べるといっそ退屈でさえあった。しかし、必要以上のことはしなかった。そういう約束だった。

 季節は巡り、月が太っては欠け、さて向こうが約束を果たす日はいつ来るか。気長に待っていてやろうと思ったのに、全くこの教え子ときたら可愛げのかけらもない。

 

「お墓参りに行きましょう」

 

 何の前触れもなく、いきなり朝一で押しかけてきたと思ったらこの一言。いや、前触れがなかったわけではない。そろそろかとは楠も思っていたが、それでも事前に一報くらい入れておけというのが正直なところ。

 

「お前ェよ、花まで買いそろえる暇があるならまず俺に連絡入れろや」

「どうせ毎日暇でしょう?」

「こいつ言いやがる」

「それに、楠さんなら察していらっしゃったでしょう。そのときは近いと」

 

 そりゃあな、と楠は小さくため息をついた。

 しばらく前に、「安室透」と「江戸川コナン」がそろって姿を消した。降谷が潜入を続ける必要がなくなり、何か情報を持っているらしいコナンが身を隠したとなれば、楠とてある程度予測はできる。

 

「まあ、いい。お前、当然墓の場所は把握してんだろうな」

「抜かりはありませんよ」

「あいあい。ちっと用意してくっから待ってろ」

 

 ったくクソ生意気な、とぶちぶちと文句を言いながら、楠は玄関に立つ降谷に背を向ける。その背を見ながら、降谷は思わずぺろりと舌を出した。実を言うと、楠に連絡を入れるのを降谷は素で忘れていたのである。いったいどれだけ浮かれているのかと、自分で自分に苦笑した。

 尊敬する恩師との約束を果たせたこと、胸を張って友人たちに会いに行けること。それを喜ばずにいられるほど、降谷は感情を投げ捨ててはいない。

 降谷は一足先に、玄関先に出る。数少ない休みの、よく晴れた今日。墓参り日和だなんて不謹慎かな、と綺麗な青空を見上げた。

 

 

 *

 

 

 運よくすべての墓は都内にあったが、それでも五か所すべてまわるとなると一日仕事になった。休憩ついでの昼食をラーメンで簡単に済ませ、最後の諸伏の墓を後にしたころには夕方近くなっていた。

 簡単に掃除をして、花を供え、線香とろうそくに火をつけて手を合わせる。それぞれの墓地で行ったのは本当にそれだけで、降谷はぽつりぽつりと言葉を落としたが、楠はほとんど口を開かず、ただ静かな目で墓石を見つめていた。その表情からは何の感情も読み取れなかった。

 運転席に座り、シートベルトを締めながら降谷は口を開く。

 

「随分静かなんですね、楠さん」

「あン?」

「あいつらにかける言葉は、ありませんでしたか」

 

 同じく助手席でシートベルトを締めた楠は、降谷の言葉に怪訝な顔をする。何言ってんだお前、とでも言いたげな様子だった。

 

「俺があいつらに言いてェことなんて説教くらいだぞ。いまさら骨に説教しても意味はあるめェ」

「ああ、なるほど」

「第一、今日の俺ァ付き添いだ」

 

 しれっと言葉を付け足した楠に、思わず降谷はその横顔を見る。なんでもない顔をした楠は、そのまま続けた。

 

「墓参りってのは、生きてるやつが自分のためにするもんだからな」

 

 墓石や骨に言葉をかけても、死者には届かない。死んでしまった者のために出来ることなど何ひとつない。不謹慎だ、冷淡だと言われようとも、それが現実だと楠は思っている。しかし、だからといって墓参りが無駄な行為だとは思わなかった。それは、今を生きる者が前を向くために必要な儀式だと。

 

「てめェにけじめをつけて、次に進むんだ」

 

 他の死と向き合い、それを過去として、今を生きる自分に目を向ける。自分がまだ生きる事実を見据え、生きている自分が走らないでどうする、と己を鼓舞する。降谷より遙かに多くを見送ってきた楠は、そうやって生きてきた。

 

「……まあ、お前ェさんにはいらねェ世話だろうがな」

 

 そう自嘲する楠に、降谷はきゅっと唇を噛んでから、そしてまたいつもの顔で笑ってみせる。

 

「そうですね、大きなお世話です」

「おうコラ降谷、叩きこんでやった上下関係どこに捨ててきやがった」

「それはすみません、晴れて楠さんと同じ階級までのぼりつめたので、少々浮かれているようで」

「そうかいそうかい、そいつはめでてェが年功序列って言葉も覚えとけ若造が」

 

 けっと言い捨てた楠に、降谷は楽しそうに笑う。愛車のキーをまわし、ハンドルを握った。

 

「この後どうします? よければ一杯、いかがですか」

「ああ、じゃあうちでいいだろ。お中元のビールが溜まってんだ、消費してけ」

「いいんですか?」

「隠居してからはビールより日本酒のが舌に合ってな」

 

 ビールは労働者の飲み物ですからね、と降谷が軽口を叩くと、なるほど違いねェ、と楠も笑った。それなら日本酒とつまみをどこかで調達しよう、と降谷は頭の中で地図を開く。

 

「何なら泊まってってもいいぞ。代行呼ぶのも不便な場所だしな」

「では、お言葉に甘えまして」

 

 今日ばかりは生意気と無礼講を許してもらおうと、降谷は上機嫌でアクセルを踏んだ。

 

 

 *

 

 

 その庭は、以前降谷が訪ねたときと同じ緑をしていた。

 縁側の足元を飾るヤマユリの花、深い緑のユズリハの樹。楠なりに手入れはしているのだろうか、綺麗に整えられていた。気の早い虫の音が、秋が近づいていることを訴えている。

 

「すごい量のビールでしたね。全部お中元ですか?」

「まあな。職業柄、義理を欠かさねェやつが多いんだよ」

「ご人望の賜物でしょうに」

 

 んなご立派なもんじゃねェよ、と楠は照れる様子も見せずに言う。そういうひとだから尚更慕われるのだろうと、楠を慕うひとりは小さく笑った。

 

「まあ、一杯」

「おう」

 

 さらさらと、徳利から冷酒が流れ落ちる。虫の音が響くこの庭でも、その音が聞こえてくるような気がした。

 

「ほれ、お前ェさんも」

「恐縮です」

 

 降谷に注がれるのはお中元のビール。泡の弾ける感触がコップを持つ指に伝わる。少しばかり良い値段のそれは、楠を慕ってお中元を贈った誰かの敬意なのだろう。それを自分が頂いてしまうことに少々の罪悪感はあったが、楠に無理に消費させるよりはずっと良いはずだ、と自分を納得させる。

 

「それでは、有難く頂きます」

「おう、乾杯」

 

 そして二人並んで、酒を呷った。そっけないほど静かな乾杯だが、二人にはそれくらいがちょうど良いのだろう。わいわいと騒ぐような柄でもなし、せっかくの静かな庭で騒ぎ立てるようなことはしたくなかった。

 

「……そういやお前、毛利ンとこを何て言って辞めたんだ?」

「は? まだまだ未熟ですが今後は自分で頑張っていきます、と言った程度ですよ。修行という建前でしたが、一身上の都合ということで」

 

 思い出したように問うた楠は、その返事を聞いてほォ、と面白そうに笑う。特にミスを犯した覚えもない降谷は、怪訝な顔でそれを見つめた。正式に雇ってもらっていたわけではなかったが、けじめはけじめとしてつけるべく、「安室」はきちんと挨拶に行っていた。毛利は特に「弟子」の言葉を疑うことなく受け入れ、しっかりやれよと肩を叩いてくれた。降谷がいくら思い起こしても、特に問題があったとは思えない。

 

「何か?」

「いや何、毛利からお前が辞めた話を聞いたときにな、あの野郎、俺に言いやがったんだよ」

 

 楠は上機嫌で酒の水面をゆらりと揺らし、あの名探偵の言葉を辿る。

 

『楠課長にこう申し上げるのも失礼な話ですが、今後どこかで安室を見かけることがあっても、どうか他人の振りをしてやってください』

 

 そう毛利が言ったと聞いて、降谷の目が見開かれる。まさか、と思いつつ降谷は続きを促した。

 

「それは……」

「お前さんが、決意した男の顔をしてたから、だとよ」

 

 苦笑しながら、毛利は「安室透」が去ったことを話した。何も教えてやれませんでしたが、と頭をかいていたその顔には、少しばかり寂しさが見える。

 

『理由を言おうとはしませんでしたが、おそらく何か……自分自身の手で片を付けたい事件があるんでしょう。そういう男の顔は、自分もわかるつもりです』

 

 あの強い瞳は、間違いなく何かに立ち向かうことを決めたやつのものだった、と毛利は迷いなく語る。

 

『自分に弟子入りなんて言っていましたが、安室はそもそも優秀です。そんな安室が覚悟して挑むなんて、相当難しい事件なんでしょう。もしかしたら危険が伴う事件なのかもしれません。ですが安室が望んでいない以上、手を出すつもりはありませんし、捜査の邪魔もしたくはない』

 

 だから、たとえば街のどこかで彼とすれ違っても、声を掛けないつもりなのだと。張り込みや尾行、捜査の邪魔になる可能性があることの一切を、したくはないのだと。確かな優しさを含んだ声が、続けた。

 

『安室と交友があったひと全員に伝えているんです。安室から声を掛けてくることがない限り、他人として接してほしいと』

 

 まあ楠課長ほどの方なら捜査中かどうかなんて一目瞭然だとは思うんですが、と申し訳なさそうに言った毛利。その顔はまさに弟子を思いやる師のものであり、毛利なりに「安室透」を可愛がっていたことが見て取れた。

 

「あれで毛利の野郎、勘はいいんだぜ。降谷お前、舐めてただろ」

 

 からかうように言われ、降谷はきゅっと唇を結ぶ。そこに見える感情は、何と表現したものか。耳が熱くなっていることを感じた降谷は、誤魔化すようにコップに残っていたビールを呷った。そしてひと息ついて、何事もなかったように答える。

 

「ではあの近辺を避ける必要はなさそうですね。ありがたいことです」

「ハン、可愛くない口だねェ」

「潜入捜査のことさえバレていないのなら、僕としては問題ありません」

「さァどうだろうな。勘づいてても毛利なら同じことを言うだろうよ」

 

 む、と再び降谷は口を閉じる。自分の潜入には相応の自信をもっている。それを見破られていたというのなら、降谷にとっては屈辱であり見逃せない問題でもあった。しかし、今となってはそれを確かめる術もない。

 

「まあたとえ勘づいてようが、毛利もそれを口にしたりはしねェだろうよ。確証があるわけでもなし、……ねェんだろうな?」

「そんなへまはしていません!」

 

 断固とした態度で言い返した降谷に、楠はひとつ噴き出す。なら問題はねェだろうと軽く言葉を返した。

 

「毛利もその辺は弁えてるだろうよ。まあお前もそうそう潜入に出ることもねェだろうし、そう難しく考えることもあるめェ」

「……今後も潜入がないとは言い切れないじゃないですか」

「馬鹿言え、お前相当裏社会で顔売っただろ。後ろ暗い連中に面が割れた野郎を潜入で使いまわす馬鹿があるか。第一、出世したんなら今度は使われる側じゃなく使う側になるんだ。最前線なんぞ出れねェよ」

 

 いちいちもっともな楠に、降谷は不満そうな顔を隠さない。その様子を横目で見た楠はかすかに苦笑をもらす。最前線に出ることができない不満は若かりし頃の楠にも覚えがあったが、だからと言って能ある者がいつまでも現場に出張るのは褒められたことではない。

 

「まァしばらく退屈だろうが、ちっと我慢しとけ。そのうち管理職の面白みもわかってくるってもんだ」

「……楠さんもそうでしたか?」

 

 少し意外そうな顔で降谷は楠の横顔を見た。楠はその顎を撫でて、いくらか懐かしそうに目を細める。

 

「おうよ。ひよっこの面倒見るのは骨が折れるが、そいつらが育てば俺ひとりじゃ対処できなかったようなでかい事件(ヤマ)相手できるようになる。その捜査の指揮を執って、しかも解決まで漕ぎつけてみろ。その後に飲む酒は格別だ」

 

 最前線を走っていた時には出来なかった事件との関わり方、ひとりではできなかったことを、部下を動かすことで達成する喜び。それはそれで得難い快感があるのだと、楠は言う。

 ふと、からかうような口調になって続けた。

 

「昔さんざん言って聞かせてやったこと、覚えてるか?」

「……『ただ優秀なだけのやつなら腐るほどいる』ですか」

 

 少し苦い顔をして、降谷は言う。たった数日しか教鞭をとっていない楠に、繰り返し言われたこと。他の四人と同様に、降谷もまた楠に己の欠点を突き付けられていた。

 

『お前は優秀だがそれだけだ。優秀なだけの人間なんざ世の中に腐るほどいるんだよ。そんでそういうやつほど、優秀なわりに使えねェ』

 

 降谷は自身を驕っているつもりはなかったが、過小評価しているつもりもなかった。努力を重ね、優秀だと言われるほどの結果も示していた。しかし楠は、そんな降谷を切って捨てる。

 

『四角四面で融通は利きやしねェ、こうするべきこうあるべきって正論ばっかで士気ってものを考えねェ。少なくとも、俺の部下にはいらねェな。いても邪魔なだけだ』

 

 そう鼻で笑った期間限定の鬼教官の顔を、降谷は今でも忘れない。自身の外見でなく中身を嘲笑されたのは、降谷にとって初めての経験であった。絶対に見返してやる、認めさせてやる、とさらに意固地になっていく降谷を見て、楠は本当にめんどくせェガキだなこいつ、と頭を掻いたものだ。

 

「いや本当にクソガキだったな」

「……やめませんか昔の話……」

 

 何とも言えない顔でビールを呷る降谷は、まるきり拗ねた子どもの顔をしていた。しかしそんな様子も、楠にとっては愉快でしかない。喉の奥で笑う楠は、また舌を酒で湿らせた。

 

「優秀な人間がひとりいるだけじゃどうにもならねェ。わかっただろう?」

 

 少しの沈黙が流れる。楠の杯が空になっていることに気付き、降谷は無言のままそこに酒を注ぎいれた。流れる酒の水音が、ひどく涼し気に響く。

 

「……はい」

 

 掠れるような、それでいて熱のこもった声が、楠の鼓膜を揺らした。

 

「ひとりでは、無理でした。昔も、楠さんにさんざん教えて頂いて、理解したつもりでいましたが……ええ、今回特に、実感しました」

 

 降谷は、決して馬鹿ではない。楠の言葉に屈辱を感じつつも、そこから学び取るだけの理性はきちんと持ち合わせていた。

 ひとりで全てをこなすのではなく、組織の一員として職務に当たるということ。適性と気性を考えて作業を割り振り、その士気を下げないよう気を配ること。それぞれがそれぞれの力を遺憾なく発揮できるチームを作り上げ、仲間の行動と成果を踏まえたうえで自らもその能力を発揮すること。それらができてようやく、「稀有」なほどに「優秀」な人間と言えるのだと。

 ならばそうなってやると、そう決意を燃やしたのは楠の策のうちか否か。

 

「自分以外の人間への意識が、僕にはあまりにも足りませんでした。そのひとにはそのひとの考えがあるということをわかっていなかった。だから正しくないと思ったら正面から反発しましたし、自分でやった方が早いと思えば頼ることなんて考えもしなかった」

 

 少しずつ、少しずつ、己の行動を省みて改めていった降谷。自分が周囲に与える影響を考え、その波及を察し、それを先読みして状況を動かすことを覚えた。もともと器用な性質の人間なのだ、欠点に気付けば改めることはできる。なんだかんだで認め合える仲間たちが周囲にいたことも大きかったのだろう、降谷は確かに「稀有」なほどに「優秀」な人間へと成長していった。

 

「……あの頃の僕があったからこそ、今の僕があります」

 

 自分の力では、限界があった。強大すぎるあの組織を相手にするには、ひとりでは難しい。公安という組織を最大限に活用してもまだ足りない。

 だから、求めた。小さな探偵という協力者を。

 だから、手を結んだ。ひたすらに憎悪し、そして認めたあの男と。

 三つの顔を使い分け、同じ目的のために動く異なる立場のひとびとの動きを読み、時には指揮を執り、時には最前線を走り、降谷は成し遂げた。

 確かに、成し遂げたのだ。

 かつてなく穏やかな気持ちで、降谷は泡の消えたビールを飲み干す。そこにほれ、と楠が新しい泡を注ぎ込んだ。しゅわ、と空気の弾ける音がする。

 

「ま、いい経験できたんなら次はそれを伝えるのが仕事ってこった。引退目前のジジイみたいなこと言ってんじゃねェぞ」

「わかってます、ちゃんと育てていきますよ」

 

 貴方のようにできるかはわかりませんが、と付け加えられた言葉を、楠は鼻で笑って切り捨てた。

 

「似合いもしねェ殊勝なセリフ吐いてんじゃねェよ、気色悪ィ」

 

 俺に出来たことなら、お前にだって出来るに決まってる。

 

「なんべんも同じこと言わすな、降谷。お前は俺が知っているなかで、一等優秀な警察官だ。俺に出来ることくらい軽々できてもらわねェと困るんだよ」

 

 かちり、と楠は降谷の持つビールに杯をぶつける。乾杯というには不器用で鈍い音だったが、その響きは降谷の腕を駆け上り、脳の奥深くまで届いた。

 

「もう俺の出る幕じゃねェと、お前が言ったんだぜ」

 

 そうだろう、と告げるその瞳は面白がっているようでもあり、ひどく真摯なようでもあり。嗚呼、と降谷は思う。自分は、託されているのだ、と。他でもない、自身の尊敬する恩師から、きっと彼のいちばん大切なものを。

 一瞬肩に感じた重みには、気づかなかった振りをした。降谷もまたビールを掲げ、冷酒で濡れた杯に押し当てる。がつ、と響いた音が、あまりにも重い。

それでも降谷は、にっこりと微笑んだ。そして、いつか絶対に楠に言ってやろうと思っていた言葉を、ここで投げる。

 

「安心して老後を楽しんでくださいね、このクソジジイ」

「おう前言撤回だクソガキ、もっぺん口の利き方から叩き込んでやらァ」

 

 庭の片隅で揺れるユズリハの葉が、風に誘われて枝を離れた。

 




お付き合いありがとうございました。
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