目指せ813個のスキルすべて活躍! 安心院さんのスキルを使う少女のヒーローアカデミア   作:U.N.とーすた

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第7話

入学から二週間ほど経ち学校生活に慣れてきたある日。

 そうだ発目ちゃんに会いに行こう!

 思い立ったが吉日と昼休憩に入るとすぐサポート科へ向かう。

 SNSでちょくちょくやり取りはしていたけど入学試験以来顔を合わせてないし、正式にアレの開発も頼みたい。

 

「あら、品口さん。どこか行かれるのですか?」

「サポート科の友達に会ってくるぜ」

「わたくしもご一緒してもよろしいですか?」

 

 この前の戦闘訓練以降何かと絡んでくるようになった八百万ちゃんが付き添いを申し出てくる。

 そういえば八百万ちゃんとはここしばらく毎日の途中まで一緒に帰ったり寄り道したりとずっと一緒にいる気がする。

 

 八百万ちゃんの個性とサポート科は相性抜群だしサポート科に顔を通してあげようかと了承し、いざサポート科へ

 

 ――直感のスキル『胸騒ぎの海勘』(ハートブレイクシーセンス)

 

「八百万ちゃん盾出せる?できるだけ丈夫な奴」

「出せますわ……少し待ってくださいまし」

 

 数秒後八百万ちゃんが腕から取り出したのは警察が突撃の時に使うような盾、見た目以上に軽く十二分に丈夫だ。

 左手に盾を持ちサポート科のラボの扉をそっと開ける。

 

  ――破裂音

 

 唐突な飛来物を盾で防ぐ。

 

「おやおや、久しぶりですねハコさん」

「過激な挨拶ありがと発目ちゃん」

 

 飛んできたのはそこそこの大きさの鉄塊。『胸騒ぎの海勘』が発動していなかったら今頃保健室に担ぎ込まれていたかもしれない。

 

「おい発目! 怪我はないか!」

 

 奥から爆発音に慌てた様子で現れたのは大きな手とブルドーザーを想起される仮面を被った男

 

「はい!安全第一!怪我なしですパワーローダ先生」

「それで君たちは...ああ、発目が迷惑をかけたね怪我はなかったかい?」

 

 ボクの持っている派手に傷ついた盾に気づき、何があったか理解したのだろう。なれた手つきで頭痛そうに手を頭にやりこちらを気遣ってくれる。パワーローダ先生

 

「ふむ、君たちはヒーロー科の生徒たちかこんなところにようこそ。何か入用かな?」

「発目ちゃんに会いにきたのさ、ついでにいくつか依頼したくてね」

「この時期からサポート科を頼ってくる子なんて珍しいね、とりあえずそこに座りなよ」

 

 ラボの片隅に置かれた四人掛けの机に案内され、ボクの横に八百万ちゃん、向かいにパワーローダ先生と発目ちゃんの順で座る。

 パワーローダ先生がコーヒーを入れてくれ、全員の前に並べると口を開く。

 

「それで?何を作ってほしいんだ?」

「ボクの個性は『スキルズホルダー』計813個のスキル……いや811個を使えるというものだが使用に条件があるものも多くてね。

 その中でも大きく2つ、刀剣系スキルと銃火器系スキル計200個はそれぞれ剣と銃がないと使えないのさ、そこで」

「――携帯可能な剣か銃がほしいと」

「大まかに言えばそう、できれば携帯可能な銃であり剣である武具を作って欲しい」

「なんだそりゃ」

 

 ――刀を精製するスキル『見囮刀』(ソードルックス)

 

 作り出すのはこの世界に存在しないはずの刀。

 完成形変体刀十二本の一本。遠距離からの連続精密攻撃を可能にした飛び道具としての刀。炎刀•銃。

 

「これが刀?」

 

 発目ちゃんの疑問も最もだろう。なんせどこからどう見ても見た目が派手なリボルバー式拳銃とオートマチック拳銃の二丁拳銃でしかないのだから。

 

「ふむ、しかし作り出せるならそれでいいのではないかな?」

 

 一通り検分したパワーローダ先生が炎刀•銃を手で弄びながら疑問を投げかける。

 

――時を操るスキル『時感作用』(タイムバニー)

 

『見囮刀』によって作り出した炎刀•銃の時間を加速させる。すると数秒後、炎刀•銃は前触れもなくドロリと融解し消える。

 

「この通り時間制限があって実戦じゃ使えたもんじゃないんだぜ」

「なるほどな……」

 

 もうひと押しか

 

 ――説得のスキル『無知に訴える論証』(ジェネラルプロパガンダ)

 

「――いいぜどれだけ時間がかかるかわからんが作ってやろう」

「私もお手伝いいたしますわ!」

 

 よし、交渉成立。ここまで空気だった八百万ちゃんがここぞとばかりに声をあげる。

 なんせすでに炎刀•銃を八百万ちゃんに切ってもらって『創造』で作るのに挑戦して失敗しているから八百万ちゃんはリベンジに燃えているんだぜ。

 まあ失敗というか成功しすぎて時間経過で溶けたんだけどな。

 

「特待生の助力が得られるなら百人力だな」

「ええ、この刀の情報はすべて持ってますわお任せくださいな」

 

 突如けたたましい警報音がスピーカーから流れ出す。

  『セキュリティ3が突破されました。生徒の皆さんは速やかに屋外に避難して下さい』

 

「何事ですの!?」

「このラボなら爆破にも耐えられる。君たちはココにいなさい!誰が来ても開けてはなりませんよ」

 

――千里眼のスキル『眼の届く場所』(エリアフリー)

 

 視界はラボを超え校内のあらゆる場所を映す。

 

「いやそれには及ばなそうだぜパワーローダ先生。校内にマスコミが侵入しただけらしい今相澤せんせとプレゼントマイクが対応してる」

 

 出て行こうとする先生を捕まえつつ他の場所を見て回り侵入者がいないことを確かめる。すると気になることが一つ

 

「それでパワーローダ先生一つ質問なんだが校門前の障壁アレって砕けやすい素材なのか?」

「むしろ打撃と化学変化には強い耐性のある素材を使っているぞ」

「では、個性のせいだな、校門前の障壁が粉々になってる」

「なんだと!」

 

 それ以上のトラブルはなく昼休憩後は普通に午後の授業を敢行。学級委員長は投票最多の緑谷くんが指名した飯田くんと何故かボクのことを推してくれた八百万ちゃんになった。

 

 ◆

 

 品口ハコ。一般には伏せられているが当時のプロヒーローで知らない者はいない超常黎明期に暴れた人物、AFOと類似の個性を持つとしてイレイザーヘッドと校長から警戒されている一方でオールマイトからは信頼されている少女。

 そんな警戒対象が目の前にいて無知故か強さ故か個性の弱点に語っていた。

 個性によって起こせる超常の数は811個と制限があり、またそれぞれに発動条件が存在する。

 811パターンもあると対策しきるのが大変だがこれらはもし彼女が敵に回ったとき必ず有用になるだろう。

 一方で彼女の個性の強さは規格外と言うしかない。

 ごく当たり前のように時を操り、見たことのない技術による武具を精製する。そして八百万百の話によるとブラックホールすら生み出せるという。

 ここまで万能かつ規模のでかい個性は類を見ない。彼女が敵に回るかはともかく万が一個性が奪われたときはさてどうしたものか。

 




22+5/813

そういえば球磨川くんが生徒会長になる時のむちゃくちゃマニフェストのうちいくつかを美少年探偵団で回収してるじゃん!もしや 胎教委員会にヤツいるのか?(現在緑衣の美少年までしか読めてない)
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