目指せ813個のスキルすべて活躍! 安心院さんのスキルを使う少女のヒーローアカデミア   作:U.N.とーすた

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次回はスキルと個性の違いについて書きたいな


第9話

 

 黒いモヤが晴れたとき対イレイザーヘッドの囮として黒霧によって噴水の近くにワープさせられたのは『無重力』という非戦闘系個性でかつ見るからに弱そうな麗日お茶子ではなく

 

 ――替え玉のスキル『馬鹿めそれは偽物だ』(キラリティテスト)

 

見た目だけならより弱そうな品口ハコだった。

 

「替え玉のスキルなのに本人登場。馬鹿めそれは本物だ。なんてな」

 

――全方位同時斬撃のスキル『多手多様』(アロットオブハンド)

 

 黒幕のオリチャーについていけず状況が飲み込めていないヴィランを切り伏せる。

 

「やばっ」

 

 死角から迫っていた弾丸。

ハコが気づいた時には回避不可な位置にいた。

 

 「フッ」

 

 ソレを捕縛テープで弾き、ハコを庇うように相澤せんせが黒幕との間に割り込む。

 

「せんせ!!」

「品口他の生徒は?」

「見た感じいろんなエリアに散らされているぜ、水難エリアの緑谷くん蛙吹ちゃん峰田くん。暴風雨エリアは……」

「わかってるならそれでいい」

 

 相澤せんせはそこで一度区切り、目が見えなくてもわかるほどニヤリと笑う。

 

「品口。個性の使用を全面的に許可する。奴らが二度と校内に入ろうと思えないように派手にぶちかませ」

 

「オッケー」

 

  ――千里眼のスキル『眼の届く場所』(エリアフリー)

 

 さてどこから行こうか。水難エリアは、緑谷くんと蛙吹ちゃん峰田くんの3人。緑谷くんの作戦のおかげで何もしなくても片がつきそうだ。

 ほかだと、

 倒壊エリアは爆豪くんと切島くん

 土砂エリアは轟くんと葉隠ちゃん

 山岳エリアは八百万ちゃん上鳴くん、耳郎ちゃん

 火災エリアは尾白くんと青山くん

 暴風雨エリアは常闇くん一人か

 

 ……多分轟くん葉隠ちゃんいるの気づいてないよな。

 

「――っと、忘れてた。先生!お礼のチュー」

 

 ――予想不可能な一撃のスキル『奇想憤慨』(ミスアンガースタンド)

 

 一瞬の隙を突き相澤せんせの唇を奪う。

 

「使い方はなんとなくわかるでしょ?」

 

 それだけ言うとハコは飛んでいった。

 

  ――スキルを授受するスキル 『口写し』(リップサービス)

 

 その瞬間からヴィラン側は360度、誰一人として一切の個性がつかえなくなる。

 

 ――目を増やすスキル『地獄の一兆目』(アイアイアイアイアイアイアイアイ)

 

 弱点であったドライアイを圧倒的な数でカバーし、長所である優れた身のこなしを死角も盲点もない視野でサボートする。そんなスキルを渡されたイレイザーヘッドはハコにされたことは一旦忘れることにし、敵に向き直る。

 

 相性のいいスキルにより一対多数にもかかわらず中央広場の趨勢は一の方に傾いた。

 

 ◇

 

「凍れ!!!」

 

 轟くんが全力の凍結を放ち、あっという間にヴィラン達の氷像が出来上がって行く。

 

 ――飛翔するスキル『闘士の翼賛』(チアファイターズ)

 

「ハコちゃん!助かった〜〜」

「葉隠!?いたのか!」

 

 やはり気がついていなかった轟くんから間一髪で葉隠ちゃんを救いだす。

 

 ふむ、

 水難エリアは緑谷くんの指揮により捕獲済

 倒壊エリアは爆豪くんと切島くんにより制圧済

 土砂エリアは轟くんにより冷凍済

 山岳エリアは八百万ちゃんと上鳴くんにより鎮圧済

 暴風雨エリアは薄暗くて相性のいい常闇くんの個性によりもうすぐ片がつく。

 残るは尾白くんのとこか。

 

「誰の個性が地味だって?」

「「「そんなこと言ってねぇえぇぇ!」」」

 

――剣戟弾幕のスキル『瞳孔隠し』(ブラインドスラスター)

 

 剣戟弾幕。それは某英雄王の王の財宝や某贋作者(フェイカー)の固有結界ように剣や戟(槍)を大量に放ち、剣で幕を張るという一対多数には持って来いの戦法である。

 バスの中で爆豪に言われたことを何気に根に持っていたハコによる八つ当たりを含んだ攻撃によりヴィラン共が見に覚えがないと訴えながらどんどん串刺しになっていく。

 

「し、品口さん?そのへんにしておいたほうが......死んじゃう。このままだと殺しちゃいますよ」

 

 蹂躙しながらも不機嫌なままのハコについ丁寧語で話してしまう尾白くん。

 

 ――殺さないスキル『鍵錀すべき命』(エゴイスティックキーライフ)

 

「……えっぐ」

 これで安心。しばらくハリネズミを作っていたハコだがエントランスから聞こえてくる破砕音が聞こえてくると手を止め尾白くんと青山くんをつれて音のした方へ向かう。

 

 ◇

 

 エントランスでは脳が露出した異形のモノとソレが繰り出す拳や蹴りを避ける相澤せんせが激戦を繰り広げていた。

 

「個性を消せる個性。素敵だけどなんてことはない、だって圧倒的な力の前ではつまりただの無個性だもの」

「の割には一発も当てれてねぇじゃねえか」

 

 一発一発がオールマイト並みのパワーといえスキルにより死角のない相澤先生には当たらない。

 

「ちっ、黒霧は逃がすし、脳無は木偶の坊だしさすがに何十人ものプロ相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。……帰ろっか」

 

 (まだだ、まだ伏兵は潜ませているまだ負けてない)

 

 心の声なんぞ露知らず、帰ろっかというその呟きにクラスメイトたちの間で喜びの声が上がる。

 

――災いを司るスキル『意外な連鎖』(ウロボロスコネクト)

 

 だまし討ちなんてさせねぇぜ。

 山岳エリアに暴風雨エリアの雷が飛びだし落ちる、倒壊エリアでは大きな爆発が、土砂エリアではなぜか火砕流が発生し、伏兵と生き残っていた取り巻きを無力化する。

 

「……ちっ、気が変わった。その前に平和の象徴としての矜持を少しでもへし折って帰ろう」

 

 自分の二の矢が不慮の事故により壊滅したと察した死柄木は不穏なことをつぶやきながら蛙吹ちゃんに触れようとする。

 

「っ蛙吹さん!――スマッシュ!」

 

 何かを察した緑谷くんが黒幕に突貫するもそれは脳無と呼ばれた異形によって阻まれてしまい死柄木には届かない。

 

 しかし黒幕の凶行は相澤せんせによって防がれる。

 

「いい動きをするなあ〜スマッシュってオールマイトのフォロワーかい?……まぁ、いいや君で。やれ脳無」

 

 ――刀を盾にするスキル『腰のものを盾にする』(フォーガード)

 

 緑谷くんの間に割り込み、火災エリアからかっぱらってきた刀で脳無の攻撃を受ける。

 

「それがキミの隠し玉かい? なるほど。力は強いがそれだけか」

「ふん、対オールマイトの『ショック吸収』『超再生』の重ねがけを超えれるもんなら超えてみろよガキが」

 

 真一文字の一刀。

 

 脳無の黒いボティに一直線の赤い線が入る。がすぐに『超再生』により修復される。

 

「無駄だよ殺れ脳無。ハハハハハは……っはぁ!?」

 

 肉体が再生するなら再生しないようにするまで。

 

 ――斬った相手を石化するスキル『石の下にも執念』(ストレンジストーン)

 

 脳無は石化し動かなくなる。

 

「チッ」

 

 舌打ちをしたのは死柄木ではなくハコ。手応えの甘さに思わず舌打ちをする。……どうやら『鍵錀すべき命』の効果が続いていたらしい。

 手応え通り、石化した脳無にはすぐに亀裂が入りに砕け、中からすでに傷の治った脳無が現れ、ハコは殴り飛ばされる。

 

「きゃ!」

 

 壁に叩きつけられるには柔らかい衝撃。

 そして優しく落ち着く声。

 

「品口少女怪我はないかい?」

 

「嫌なが予感がしてね、校長のお話を振り切りやって来たよ。来る途中で飯田少年とすれ違って何が起きているかあらまし聞いた」だから

 

 「もう大丈夫、私が来た」

 

 ハコを優しく下ろし、脳無と向き合う

 

――カロライナスマッシュ!

 

「効かないさなんせショック吸収だからさ。脳無にダメージを与えたいならゆうっくりと肉をえぐり取るとかが効果的だね」

「それをさせてくれるかは別として」

「わざわざサンキュー。相澤先生!!」

 

 しかし死柄木の目論見とは異なりオールマイトの技を受けた脳無は大きな音を立てて倒れる。

 

「なっ、そうかイレイザーヘッドお前か!」

「ご名答。全く戦闘中の敵を見落とすとかウチの生徒なら除名処分だ」

 

「……ゲームオーバーだ。帰って出直すか、黒霧」

 

 相澤先生の捕縛テープが迫る中ワープゲートの中に消えていく。

恨みのこもった捨て台詞を残して。

 

「……今度は殺すぞ、平和の象徴オールマイト」




29+10/318

西尾先生ってきっとフェイトシリーズ好きなんだと思います。
剣戟弾幕もそうですが他にも偉人召喚のスキルだったり初手例外を想起させる斧乃木ちゃんの例外のほうが多い規則(アンリミテッドルールブック)とかだったりちょこちょこパロディ的なものがありますし
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