スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで )   作:トカGE

10 / 37
この作中の世界と原作の差異には一応理由があったり。
ヒントは『ダイモン』


ベザード防衛戦のミストさん

 どうも、夜霧翔也です……なんて言ってる場合じゃねえ!

 

 

 

「お姉ちゃん、前!」

「この!」

《落ち着いてマドラーで迎撃!》

「マドラー使えってさ!」

「わかった! おりゃあ!」

 

 今レムが居るのは、セリウスIIのコックピットだ。

ん? レムが乗ってるとクリスタル・ハートが動かなくなるんじゃないかって? それがさ、何とかなっちゃいました。

 今の俺はル=コボルの『欠片』、それもクリスタル・ハートに適応した特殊な『欠片』だ。で、俺は今の状態がガムズ体を持たず、他人に乗り移るイディクス幹部に近いと推論を立てていた。そしてある日閃いたのだ。

 

『あれ、俺同じこと出来るんじゃね?』

 

 いや、体を乗っ取るほうじゃないよ? 俺が言ってるのは『欠片』を取り込む……と言うより『欠片』への干渉だ。レムの『欠片』に俺の『クリスタル・ハートに干渉しない』特性を与えることができたら、クリスタル・ハートを止めずにレヴリアスやセリウスIIに相乗り出来ないかと、そう考えた。

 

 で、やってみたらできちゃいました。勿論皆には俺が何かしたとは言ってない。どう説明しろというんだ。

 まあ、ミストさんらは二つの神の石が何らかの効果を与えあったのか? 等と色々考えてたいたようだが、結局解らないのでスルーすることになったとさ。

 

 そして今、レムはセリウスIIのサブパイになりましたとさ。中の人とあわせて精神コマンドも三人分だぜ!

 いや、無いけどね? 精神コマンド。そんな、ゲームじゃないんだから。

 

「お姉ちゃん、上!」

「っ! こなくそ!」

《無理に反撃するな! 距離を取れ!》

「お姉ちゃん下がって!」

「くっ、了解!」

 

 それでも3人、いや2.5人乗りの効果は少なからずあるようだ。割とガンガンいこうぜな感じのシェルディアを、見てるだけなので冷静な俺とレムがいい感じにサポートできている。俺の指示はどうしてもレム経由になってしまうのが、もどかしいが仕方無い。

 それにしても、このシェルディアが押さえに回るんだから、原作ミストさんてばどんだけ熱くなりやすかったんだよ。

 

 

 今はイディクスが現れて八日目。敵はレムの中の『欠片』に気付いているらしく、彼女を捕獲するためか攻撃をこちらに集中させてきている。

 

「ヴェリニー様のご命令だ、おとなしく捕まるがいい!」

「こいつらしつこいなあ。なんで僕らばっかり狙うんだよ!」

「私達が可愛いから?」

《レム、お前だんだんいい性格になってきたな》

「ありがとう!」

《誉めてない!》

 

だがそれは同時に他への注意がそれると言うこと。

 

「隙ありだ! 貰った!」

「何だと!?」

 

 俺たちが囮になり、ミストさんやベザードの人達が仕留める。そんな形で戦うことで、戦力の差が大きいながらもなんとか渡り合えていた。相手の目的が捕獲だったと言うことも大きいだろう。

後は戦場が今みたいに森林地帯が多いことも大きい。ゲリラ戦、えぐいよね。

 

 

 さて、後2日でベザードは崩壊し、ミストさんらは地球に飛ばされる訳だ。ここま何とか原作に沿って進んできているから、次に飛ばされるのも何だかんだ言って地球だとは思う。

 

 でも、そっから先は原作通り行かないんだろうなあとも思う。まずセリウスIIにレムが乗ってる時点で違うし。

 と言うかこれ、下手するとボス一人減りますよね? スパロボKの敵の内、実体のないガズムとル=コボルはエルリックとレムの体を乗っ取って現れる。どっちがどっちに乗り移るかはルート次第だが、これレムが居なかったらどっちか浮くよな? 誰か別の人の体でも用意してくるのだろうか。

 他にもミストさんがクリスタル・ハート……と言うか『神の石』と同様のものがレヴリアスに詰んである事に気づいてるし。いや、流石にあんなにレムが近くにいれば、レヴリアスも動作不良起こして気づくって。

 ちなみに神の石、原作だと街を支える動力源だったけど、この世界だと本当に『御神体』だったり。そのせいでベザードの人達が狂信者的な何かにしか見えなくなってしまった。他にもアトリームの時、俺達が飛ばされるまでプラネット・クライシスが使われてなかったり。

 まあ数えだしたらきりがないが、とにかくこの世界は原作との違いが多いということだ。俺が関わってる部分が無いとは言わんが、元からだいぶ違っていると思っていいだろう。

 だとしたら、飛ばされる先もダンナーベースじゃないかも知れない。たとえば、オーブで隠居してる歌姫さんに拾われるとか、竜宮島近海にダイビングするとか、あるいはプラントの近くに投げ出されるとか。

 地球でなくもう一つの地球に飛ばされる可能性だってある。色々なパターンを想定しとくべきだろう。

 

 

 そして2日後、衛星軌道上からの攻撃に対応するため空……と言うか宇宙か。に向かった俺達は、宇宙にてヴェリニーと交戦することになった。奴のビクトーラは獣人型で、腕のクローと高い運動性能が武器だ。だが、此方は二機。しかも連携前提の機体同士だ。ある程度は戦えるだろうと、俺は考えていた。だが……

 

「あんたの機体……ああ、あいつが滅ぼした星の生き残りかい、あんた」

「おい、お前……今、何て言った!」

 

 ヴェリニーがミストさんにアトリームが滅びた事を告げたことにより、ミストさんは激昂。原作でイスペイルに突撃した時のように、ヴェリニー目掛けて突撃をかけてしまった。

 

「うおおおおおおお!!! 殺す! 貴様らだけは!」

「ミスト、一人で行っちゃだめだ!」

「ミスト兄ちゃん!」

 

 シェルディアたちの声も届いていない。くそ、仕方無いとは言え、熱くなるなっていつも言ってるだろうに!

声を伝えられない現状がもどかしい!

 

《レム、シェルディアに言ってレヴリアスの支援を!》

「わ、わかった! お姉ちゃん! ミスト兄ちゃんを」

「言われなくても解ってる!」

 

 怒りのままに突っ込むミストさんを、なんとかフォローするシェルディア。だが、俺が何とかビクトーラと戦えるだろうと考えていたのは、コンビネーションが完璧ならばだ。頭に血がのぼったミストさんでは、いい的になるだけだ。数分の内に、レヴリアスはボロボロになってしまった。

 

「いい様だねぇ」

「くそう、くそう!」

 

 このままでは不味い。そう思った俺はレムに伝言をたくした。

 

「貴様は「この大ボケ野郎!」ってレムちゃん?」

「いつもいつも同じことを言わせるんじゃない! 」

「しょーやか!でもあいつはアトリームを滅ぼした奴らの!」

「そもそも、そいつが言ってることが正しいとも限らんだろう! 今はベザードを守ることだけ考えろ!」

「! そうだな、そうだ! シェルディア! シェイカーで行くぞ! 」

「うん!」

 

 俺の言葉で何とか冷静さを取り戻してくれたか。しかしここまでブチキレるとは……どうにかしないとな。アトリームが滅びたのは確定だし、ベザードも滅んでしまう。本編の頃には此の比じゃないほどブチキレるだろこれ。原作でもそれによってピンチになったり、クリスタル・ハートの反動がきてたからな。このままには出来ねえや。

 

 そんなことを考えている内に、ビクトーラはミストさんとシェルディアの連携『シェイカー・コンビネーション』によって押されていっていた。だが、レヴリアスが受けたダメージが大きすぎたのか、途中で動きが止まってしまった。

 

「こ、こんなときに!」

「おやおや、限界かい? 大したことないねえ」

「何だと!」

「お、そろそろ始まるねぇ。運が良いよあんたたち、なんせ自分たちの星が消える瞬間が見れるんだからねえ!」

「何!?」

 

 ヴェリニーの言葉に機体をベザードの方に向けると、惑星ベザードに何かが重なろうとしているのが見えた。プラネット・クライシスの設定的に、あれはどこかにある別の惑星か?

 そうして二つの星が完全に重なりあった瞬間、ベザードは光に飲まれ……恐らく星が消滅するときのエネルギーなのだろう……俺達もその中に飲み込まれて行った。

 

「うわああああ!」

「きゃああああ!」

「ミスト兄ちゃん! お姉ちゃん! 翔也!」

《くっ!》




ちなみにアトリームもベザードもきっちり滅びました。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。