スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで )   作:トカGE

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 地球編、はーじまーるよ!(本編とは言ってない)
タイトルの正解はあとがきで。


□□□□のミストさんと夜霧さん

 おはようございました、夜霧翔也です。気が付くと森の中だった。最後に覚えているのは惑星ベザードの滅亡の瞬間。どうやら転移には成功したらしい。ここは地球か、もう一つの地球か、あるいはまったく別の星なのか。

 とりあえずは、今の俺が誰に憑りついているかが気になる。ミストさんか? レムか? あるいはシェルディアとか……まさかまったくの別人ってことはないだろうな?

 

「う、う~ん」

 

 そんなことを考えてると、ミストさんの声が後ろから聞こえてきた。よし、候補者一名除外。ミストさんの方を向くと、そこにはぶっ倒れてうなってるミストさんと、コックピットハッチが開いたまま倒れているレヴリアスの姿があった。どうやら転移の衝撃で投げ出されたらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 おい、ちょっと待て。今俺、『自分の意志で振り向いた』のか?それって俺がこの体完全に乗っ取ってるって事じゃないTHISかー!?!? あかん! それはあかん! レムにしろシェルディアにしろ知らない誰かにしろ、アウトだアウト! とりあえず鏡! ああ、もうレヴリアスの装甲でいいや!

 

 

「って俺じゃねえか。焦って損した」

 

 レヴリアスの装甲に映し出されたのは、この世界に来てから久しく見ていなかった自分の顔だった。うん、ブサメンでもイケメンでもない。これが俺本体のフツメン顔だ。

 

 

 

 

 

 ……はい?

 

 

「何でだああああ!?」

 

 いやいやいや、今までのパターンだったら誰かの頭の中にお邪魔しますするんじゃないの? 何でここに来て自分の体!? いや、悪いとは言わないけど!

 

「いや、ちょっと待てよ?」

 

もう一度自分の姿をよく見てみる。……なんか、透けてる? レヴリアスの装甲に恐る恐る触ってみると、予想通りと言うかなんというか、すり抜けてしまった。

 

「……完全にお化けだこれ」

 

 えーっと、意識だけの状態よりはいいのか? とりあえず、何でこんなことになったのか。

 とりあえず思いつくのは、やっぱり『欠片』かなあ。俺を元々構成してた分にレムの中にあった『欠片』が混ざった結果とか。

 ほら、幹部連中も『欠片』が集まった結果バリエーション豊かな姿になってたし。レムの中の『欠片』の性質書き換えるなんてやってたしなあ。

 

「ってそうだレム! シェルディア!」

 

 俺の状態に混乱してる場合じゃない! セリウスIIに居た俺がミストさんと一緒に居るってことは、 あの二人も一緒に飛ばされる可能性がある。俺はとりあえず周辺を探してみることにした。

 え? ミストさん? 怪我してなかったしとりあえず放置。すまんね、ミストさん。か弱い女の子優先で……いや、あの二人全然か弱くないけど。

 

 

 

 

 

 

 とりあえず周囲をで探してみたが、二人どころか他の人も見つからなかった。原作通り、ダリウス軍に拾われていることを祈るしかないか。

 

「う、うーん……もう食べれませんよ」

 

 とりあえず、いい加減ミストさんを起こしてやることにた。

心地よーく寝ているのに腹が立ったわけではない。

「おーい、ミストさん。起きろ~」

「う、うう……後5分……」

 

 ベタすぎるなおい。触れるなら頭ひっぱたいて起こすんだが、生憎俺は物に触れない。ならば取れる手段は一つだろう。俺はおもいっきり息を吸い込んだ。今の俺は呼吸とかしてないが、気分だ気分。

 

「起きろおおおおお!!!」

「う、うわあ!?」

 

 飛び起きるミストさん。どうやら俺の声は聞こえているようで安心した。

 

「あ、あれ? しょーやの声ってことは戻れたのか! あれ、でも居ない?」

 

 俺の声が聞こえることがそんなに嬉しいなんて、お兄ちゃん嬉しいよ。とりあえず、混乱してるみたいなので声をかけてやろう。

 

「おーい、しっかりしろ」

「えっ、あれ、貴方は……?」

「わかんないかな。ミストさん、俺だよ俺」

「え、ああ……え、えええ!?」

 

 

 

 

 

 

 その後状況を伝えると、ミストさんは流石に落ち込んでしまった。それはそうだ。また戦いの最中一人別の場所に(いや俺も居るけどさ) 飛ばされた上、アトリームと違ってベザードは滅びるところをその目で見てしまったのだ。凹むなと言うのが無理だろう。

 

「俺は……また……守れなかった……みんな」

 

 さて、どうしたものか。このままでも原作通り行けばダンナーベースでの一年で立ち直るかもしれない。だが、ここが何処だかわからない以上、それを待っているわけにもいかないか。

 

「ああ、確かにベザードも守れなかった」

「っ!」

「でもな、シェルディアとレムは生きている可能性は高いと思うぞ?」

「気休めは……止してくれ」

「忘れたのか? 俺はあのときレムの中、つまりセリウスIIに乗ってたんだぞ?」

 

 俺のその言葉に顔を上げるミストさん。

 

「俺がここに居るなら、あの二人も飛ばされてきている可能性は決して低いものじゃないだろ?」

「で、でもここに居るのはしょーやだけじゃないか!」

「だって俺、元々はミストさんと一緒にいたんだぜ? 転移のせいで離れたんだ。逆もあるだろ」

「ある……のか? でも……」

 

 ああもう焦れったい!

 

「悔やんでへこんでる暇があったら、やれることまずやれよ。無駄に熱くなって馬鹿みたいにつっ走るのがお前だろうか!」

「そ、そこまで言うことないだろ! でも、そうだな。うん、言う通りだ。やれることをやろう!」

 

 そう言い立ち上がった彼は、いつも通りのミストさんだった。実際にはまだ落ち込んではいるのだろうが、それでも前を向いているだけ上等だろう。

 

「そうと決まれば情報収集だな。ここが何処なのか、意志疎通出来る住民が居るのか調べないと。後はレヴリアスの修理もしないとな」

 

 そう言いながらてきぱきと用意していくミストさん。悩んだりネガったりするとぐたぐたするミストさんだが、一度こうだと決めた時の行動力は凄まじい。

 伊達に一年でレヴリアス修理してセリウスII作って、ベザード人を鍛え上げた訳ではないのだ。

 

「取り合えず、レヴリアスはステルスをかけといた方がいいか」

「ああ、見つかるとどうなるかわからないからな」

 

 そうしてミストさんがレヴリアスに近づいた時だった。何かが……と言うか機動兵器らしきものが歩いてくる音が聞こえた。

 

「何だ?」

 

 その音に上を見上げた俺は、ようやく『空に何があるか』をはっきりと見た。

 

「ははは、なんで気づかねーのかな、俺」

「こ、ここはまさか!」

 

 俺につられて上を見たミストさんも気付いたらしい。

 

「スペースコロニーなのか!?」

 

 空には巨大なシャフトと、逆さまの大地が見えた。つまりここは『プラント』か!

 呆然としていた俺たちの前に、先ほどから聞こえていた音の原因『インパルスガンダム』が姿を現したのだった。




正解:プラントのミストさんと夜霧さん

憑依ものじゃなくなるって?一話限りの栄光よ!(ぇ
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