スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで )   作:トカGE

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注)6/25 本日3本目の投稿です。

 設定、ねつ造、でっち上げ! 原作とどんだけはなれるのか。あるいは起動修正して原作に沿って行くのか……


議長さんとミストさん

 どうも、ザフト基地からお送りしております。夜霧翔也です。

 

 

 

 ダメだ! ネタが浮かばねえ! てか浮かべてる場合じゃねえ!

 

「え、ええっと……」

《まずは否定しとこう》

「やだなあ、議長さん。俺は異星人なんかじゃないですよ」

「ふむ? だがね、君の機体……レヴリアスだったかな? あの機体、構造自体は地球のそれとそれほど変わらない……と言っても、動力源周りは我々でも解析できなかったがね」

 

 あ、そういや特に機体に触らないで欲しい、とか言ってねえや。やべえうっかりしてた!

 

「だが、使われている金属はどれも地球……いや、この太陽系では今まで発見されたことが無いものだったよ」

 

 そ、そこかあああ! くそ、コーディネーターの解析力ぱねえ! っていうか解析はええよ!

 

「そ、そうですか……」

「まあ、それでも我々が知らないだけなのかもしれない。なので、ちょっとカマをかけさせてもらったよ。その反応を見るに、図星だったようだね」

「あっ!」

 

 にこりと笑う議長が憎らしい。まあ、今回は俺らが甘かったってことか。しかし、だからって何で議長が出てくるんだ?

 

「でも、それは貴方が出てくる理由にはなりませんよね?」

 

 そうだ。そんな怪しい奴らに、何であんたが会いに来たんだ。レヴリアスの情報自体は、手に負えないと思った基地のお偉いさんが議会の方に回したとかかもしれないが。

 

「だから言っただろう? 興味だよ。君に、と言うよりも君の星についてかな。済まないとは思ったんだが、ここに来るとき君が見ていた端末のデータも見せてもらったんだよ。地球の歴史、文化、そう言ったものを見ていたようだね? それも君が異星人だと思った理由の一つなのだが」

「ああ、もう何を言われても驚きませんよ」

《本当にな》

 

 ほんと、実際に話してみると原作よりも腹んなかが読めねえぞこのオッサン。

 

「それでだね、特に戦争に関するデータを念入りに見ていたようだが、君の星からすると戦争と言うものはそんなに珍しいものだったのかい?」

「ええ。俺が居た星では、戦争と言えるほど大きな争いは記録にある限りはありません」

「ほう、もう少し詳しく聞かせてもらってもいいかな」

《ここまできたらもう、どうにもならんだろ。別にこっちを害する気も無いみたいだし、話してやろうぜ》

「ええ、それじゃあ……俺たちが居た星はアトリームと言って……」

 

 

 

 

 こうしてミストさんと議長の会話は4時間ほどに及んだ。議長ともあろうものが良くこんなに時間取れるな。歴史データを見ていた時には争いを繰り替えす地球人に不信感を持っていたミストさんも、平和を維持し未来へつなげたい。その礎を作りたいと言う議長の言葉に共感し、地球人にも平和を望む人達は居る。ひとまとめで不信感を持つなんてとんでもないことだと悟ったようだった。

 ……まさかデュランダル議長のおかげでミストさんの心が救われるとはなあ。この人の考える平和ってものがどんなのか知っている身としては、いろいろと複雑な気分だ。

 

 

「いや、中々有意義だったよ。価値観の違う人間の話を聞くということは中々参考になることが多いが、価値観どころか生まれた星が違う人間の話と言うのもまた興味深いものだ」

「いえ、お役に立てたなら何よりです。俺もいろいろ教わることがありました」

 

 そう言って握手する二人。ミストさんは良いとして、デュランダル議長……ミストさんの話を聞いて居る間は、芝居とかそういうのではなくて本当にアトリームに興味深々と言う感じだった。そりゃあ、彼の理想とはまた別の形で完成した平和で幸せな世界だからなあ。

 できれば、そうした別の形の楽園の話を聞いたことで、自分の理想……デスティニープランを他者に強いるなんてことが無くなればいいんだがな。レイやタリア艦長の為にも。

 とりあえずまだラクス暗殺事件は起こしていないようだし、そこも出来れば思いとどまって欲しいな。そうすりゃアークエンジェル介入によるグダグダは無くなるし。でもあれがないとキラさんら隠居したままなのか。難しい……

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、ミストさんの扱いは客人ということになった。何かやれることがあったらやらせてほしいとミストさんは言ったのだが、

 

「まずはこの星についてもっと知って欲しい。それに、君が客人ではなくザフトの協力者となるならば、あの機体がある以上私はともかく他の者は君に『戦力』を期待するだろう。それは君も望むところでは無いだろう? 何、自分たちの星の事は基本自分たちで何とかするさ」

 

という議長の言葉には頷くしかなかった。まあ、それに関しては俺も同意だ。ちなみに、ミストさんのDNAデータとレヴリアスのデータを取らせる代わりと言う条件で、レヴリアスを地球の素材ではあるが修理し、シェルディアたちの捜索にも協力してくれるらしい。前者については好意的に捉えるならばコーディネーターの出生問題等の解決の為。悪意的に捉えるならばデスティニープランの為の更なるデータ集めだろうが、俺は好意的に捉えたいと思っている。ミストさんも議長の事は悪く思ってないみたいだし、まだ荒立てることも無いだろう。

 

 

 

 

「ミストさん、こっちです!」

「おい、ルナ! お前少しは落ち着けよ!」

「まあまあシン君。女の子は、甘いものには目がないものさ」

「なんか、実感こもっていますね」

《アンジェリカもシェルディアもレムもそうだったしな》

 

 そんな訳で、俺たちは今プラントに滞在している。原作の事を考えると地上に降りた方がいいんだが、とりあえずはレヴリアスの修理待ちだ。

 ちなみに何でシンたち種運命メンバーが居るのかと言うと、最初に接触したからと言うことで議長が彼をミストさんの世話役に任命したから。時期的にインパルスのテスパイ始めたばかりの時期だろうにいいのかと思ったが、議長がミストさんに言うには『彼は息抜きが下手だからね。実質的には休暇を増やしたようなものだよ』との事。まあ、議長の本心はともかく、ミストさんとシンは割と早く打ち解けた。

 ミストさんは元々周りに女性が多かったからか弟に憧れている部分があったし、シンは事情が事情だけに家族に飢えてる部分があったようだ。

 それと、ミストさんが大切な人が行方不明になっていると聞いて、自分が大切な人達を失っているのと重ね合わせたのか『絶対見つかりますって!』と励ますように一緒に街に繰り出すことが多かったことも、二人が仲良くなった理由だろう。そしてシン繋がりでルナマリアやレイとも遊ぶようになっていた。

 

 最近、ちょっと寂しさを感じたりするのは内緒だ。弟離れしなきゃかなあ。物理的に離れられないけれど。

 

 




 そんな感じで種運命メンバーと親しくなったミストさん。果たしてこれは議長救済フラグとなるのか。
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