スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで )   作:トカGE

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参戦作品に無い作品はどうするべきだろう……種ある世界なんだからアストレイメンバーは居る気がするけど……


プラント暮らしのミストさん

 どうも、夜霧翔也です。今日ほど視覚と聴覚以外……と言うか味覚をミストさんと共有できない事が悔しいことはありません。

 

「海鮮ジョンゴル鍋……これはうまいぞ! シン君!」

「ですよね! 少し前にブームになってた時は忙しくて食えなかったけど、これは流行るのわかりますよ!」

「そもそもプラントでは海産物と言うのは……」

「レイ、たぶん二人ともまったく聞いてないと思う」

 

 くそう、俺も食いてえ! ……幽霊モードなら食えないかな? いやいや、リスクあるって解ってるもんをこんな事に使っちゃいかんだろ。でもなあ……

 

 

 

 

 俺たちがプラントについてからおよそ一か月。ミストさんと俺はこの世界の地球の歴史を学んでいた。やはりと言うか、種本編、つまりヤキン・ドゥーエ戦役の内容について調べているときは地球人に対する不信感が戻りかけていた。まあ正直お互いに絶滅させちゃるって感じの戦いだったからなあ。ミストさんが受けた衝撃は計り知れない。だが、そんなミストさんを何とかしてくれたのはシン達だった。

 思い詰めているミストさんを、たぶん行方知れずの大切な人達の事を心配していると勘違いしたようだったが、それでも彼らに連れ出され、プラントの街並みを見て回っているうちに全ての人々がそんな恐ろしいことを望んだわけでは無いと言うことを再確認できたようだ。で、最初は街並みを見ているだけだったのが、名所めぐりになり、今に至ると言うわけだ。

 エヴィデンス01、ファーストコーディネーター『ジョージ・グレン』が木星で発見したという生物の化石で通称『くじら石』。発見された当初はいろいろ話題になったらしいが、今では学術資料では無く観光名所としての方が有名になっている。本編では実物は確かでなかったんだっけな。アストレイではG・Gユニットの話で出てきたはずだ。で、その時主人公のロウたちが食ってた鍋を皆食べている訳です。くそう、うらやましい。

 

 

「こいつの事があるから、私達が最初に見つける地球外生命体ってもっと人間離れした奴だと思ってたけど、まさかこんなに地球人とそっくりだとはねえ」

「ああ、議長の言葉と見せてくれたデータが無ければ信じられない」

「それを言ったら俺から見た地球の人達だってそうだよ」

「それはそうとミストさん、もうそっちのホタテ煮えてるよ」

「おっと」

 

 ちなみにシン達はミストさんが異星人だと言うことを議長に教えられて知っていた。世話役を任されたシンはともかく、彼の知りあいということで親しくなっただけの彼らにも教えた理由は何故だ? いや、隠すつもりもあまりなかったけれど。いかんな、議長と言うだけでいろいろ疑わしくなってくる。

 

「まあ異星人だろうが何だろうが、ミストさんはミストさんって事でいいじゃん」

「シンはお気楽ねえ」

「まあ、それが真理かもしれないな」

「ん、なんか言ったかい?」

《とりあえず、ホタテは飲み込め》

 

 なんかどんどん親しくなってきてるよなあ、ミストさんとこの三人。原作とはだいぶずれてきているが、これがこの先、どう影響してくるんだろうか……にしても鍋食いてえ。

 

 

 

 

 そんなことがありながら時は過ぎ……

 

《それで、これからどうするかは決めたのか?》

「ああ、とりあえずはね」

 

 一か月間俺たちが、と言うかミストさんが地球について調べていたのは、これからどうするかを決める為だ。たぶん、シンの影響もあるんだろうな。大切な人達を失って尚前に進む彼の姿に、自分もただ待っているだけではいけないと思ったミストさんは、これから自分が何をすべきかを考えるために地球の事を片っ端から調べ始めた。まあ、途中へこんでしまったりもしたが、何とか答えは出せたようだ。

 ちなみに原作だと本編開始は地球に来てから2か月後だが、今回は飛ばされた場所も違うし、正確な時間も解らない。だから俺はもう原作をなぞるのはもうあきらめている。後はもうミストさんにとことん付き合うだけだ。

 

 

「俺は、地球の人達の為にできることをしようと思う。俺はアトリーム防衛隊の隊員、人々の平和と安全を守る為に戦うパイロットだ。どこに居ようと、ね」

《でもいいのか? 今の地球でパイロットとして戦う相手は……》

「何も殺さなきゃならない訳じゃないだろ? 暴徒鎮圧はなれてるさ。それに、いざと言う時の覚悟はしているつもりだ」

《そうか。なら……俺からは何もいうことは無いよ》

 

 ……立派になったなあ。まだちょっと不安定なとこはあるけど、すごく……主人公っぽいです。いや、主人公だけど。

 

「それじゃあ、議長に連絡するよ。とりあえずザフトの善意の協力者って事で」

《解った》

 

 そうして新たな決意を胸に、ミストさんは歩きだすこととなった。愛機『レヴリアス』と共に。

 

「議長、お忙しい所すいません。実は」

「ああ、ミスト君。丁度連絡しようと思っていたんだよ。伝えたいことがあってね。君の機体なんだが……済まないが、修理できないようなんだ」

「え?」

 

 新たな一歩、さっそく躓いたんだけどどういうことなの。

 

 

 

 

 何でもレヴリアスには変形・合体機構が組み込まれていたらしく(ミストさんは首を傾げていたが、ソルヴレアスの合体機構だ)、MSと言うよりはスーパーロボットの類に近いと判断。動力炉がブラックボックスなのも合わせて、プラントよりは地球にあるスーパーロボットを所有する施設で修理する方がいいとの事。

 

「元々モビルスーツは邪魔大王国や擬態獣の脅威に対して作られたものだからね。その際のつながりがあるのだよ。最も彼らは、戦時中は『我々のスーパーロボットは人類の敵と戦うためにある』ということで中立の立場だったがね」

「そうなんですか」

 

 UXのMSがフェストゥム用だったようなもんか。

 

「そう言う訳で、ダンナーベースと言うところがレヴリアスを修理を引き受けてくれることになったよ。明後日、地上のオーブと言う国へ向かうシャトルのチケットを用意してある。オーブからダンナーベースへ送ってくれるよう手配してある」

 

 ダンナーベースか、だんだん原作に近づいて行っているな。だが、オーブに寄るとは予想してなかったな。

 

「何から何までありがとうございます、議長」

「いや、こちらもレヴリアスから有用なデータを取らせてもらったからね。お互い様だよ」

「そう言ってくれるとありがたいです」

 

 それから、しばらく会話した後、二人は通話を終えた。ちなみにミストさんがザフトに協力する旨を伝えると、議長は驚きながらも歓迎してくれた。これ、まさか予想通りって事は無いだろうな。考え過ぎか?




プラントからオーブへ。あの人も出ます。
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