スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで ) 作:トカGE
13:10 誤字も修正しました。
戦闘描写って難しい。戦闘シーンは脳内補完推奨。
さて、久しぶりのレヴリアスのコックピットだ。最近すっかり忘れ気味になっていたが、俺の目指すべき目標を再確認しておこう。本編始まったことだし。
とりあえず俺の目的は『ミストさんを死なせない』事である。これは絶対条件。だってミストさん死んだら俺も死んじゃうし。
それ以外の目標としては、ハッピーエンドとかか? まあ、それも目指したいけどね? ゲームの展開は知ってるし。でも開幕プラントとか行ってる時点で変わりまくってるじゃん?
地球での戦闘スタートは原作と同じだけど、それ以外が違いすぎ。こっからどう転ぶか解らない以上、その場その場で最善を目指して頑張る事しかできないと思う。
特にファフナーとかどうしろって言うんだよ。フラグ管理とかさっぱり覚えてねえって言うか、現実でフラグもくそもねえだろ。K準拠だと原作以上のバッド確定だし、原作寄りになってる事を祈るしかないか? まあ、とりあえずは目の前の事に集中しよう。後はそん時考える!
「見えた!」
「あれはゴーダンナー、猿渡さんの機体だ!」
戦ってる相手は擬態獣13号だっけか。結構数が多いな。ってあれ? ツインドライヴモードだ。スパロボKだとしばらく合体しなくて、ミストさんらと合流した後復活した12号と戦って合体、止めだった気がするんだが。まあ原作準拠って事か?
《ミストさん、レヴリアスは調整がまだだ。遠距離からの支援に徹しよう。せっかく味方がスーパーロボットって奴なんだ。その頑丈さを見せてもらおうぜ》
「了解! アトリームには無かったタイプだからな、実は楽しみだったんだ!」
俺の言葉に従ってステアードを構え、敵から少し離れて着地するミストさん。
「おっしゃあ! オーバーホールも終わって絶好調のマジンガーの力を見せてやるぜ!」
そしてゴーダンナーを取り囲んでいる擬態獣を加速をつけたとは言え『ただのパンチ』で殴り飛ばすマジンガーZ! さすが鉄の城! 強いぞー! すごいぞー! カッコいいぞー!
「うわ、すごいなありゃ……」
《あれがスーパーロボット! 本当にスーパーって感じだな!》
「意味わからないけど言いたいことは解る」
細けぇことはいいんだよ! 熱さがスパロボ!
「甲児か! すまん、助かる!」
「甲児君!?」
「へっ、良いってことよ……って杏奈ちゃん!?」
驚いてるなあ、甲児。合体機能の事知らんかったのか?
「まあいいや! 初めての共闘だ! 派手に行こうぜ、猿渡さん!」
「おーい! 離れているとは言え俺も居るのを忘れないでくれよ!」
「あ、悪い悪い」
「その機体、ミストも来てたのか。戦えるのか?」
「細かい調整がまだなんで、支援中心になりますが、やれますよ!」
「解った。今回は俺達に任せろ! 行くぞ、杏奈! 甲児!」
そうして始まった戦闘……と言うか蹂躙劇。いや、スーパーロボットってマジぱねえ。擬態獣の攻撃を物ともせず、片っ端からぶちのめして行く。
「光子力ビーム! でもってロケットパーンチ!」
マジンガーZが目の前の相手をビームで打ち抜き、左右の敵をそれぞれロケットパンチでぶち抜けば、
「ブレイカーシュート!」
ゴーダンナーが周囲の敵を片っ端から蹴り飛ばす。生き残った相手が飛びかかって来ても、
「カウンターナックル!」
気にせず殴り飛ばす。無双ゲーも真っ青だなあ。
「これ、俺いらなくないか?」
《そうでもないだろ。一応仕事はしてるし》
ミストさんは現在二人のうちもらした相手をチマチマ仕留めてます。ま、これも大事な仕事である。そうしてさっくりと擬態獣は殲滅された。
「5年ぶりの擬態獣か……また戦いが始まるんだな」
「ゴオちん……」
「大丈夫だって、ゴオさん! 俺達も居るんだ!」
「そうですよ! それに、杏奈ちゃんだっているんだ。立ち止まってたら蹴られちゃいますよ?」
「ああ、そうだな。二人とも、すまんな」
そんな感じで皆が勝利ムードに浸っているその時だった。何か嫌な予感がした。
《ミストさん、ちょっと出てくる!》
「え、ちょ、しょーや!?」
リスクとかそう言った物も気にせず、幽霊モード(適当命名)になる俺。そうしてレヴリアスの外に出て、空から周囲を確認すると、倒したはずの擬態獣のうち何体かがほんの少し動いた気がした。気のせいかもしれないが、そうじゃなかったらやばいん! 急いでコックピットに、と言うかミストさんの中に戻る。
《擬態獣、まだ動いてるぞ!》
「っ! 皆、まだだ!」
「何!?」
ミストさんが声を上げるのと、倒したはずの擬態獣たちが復活するのは同時だった。反応しきれず、吹き飛ばされるマジンガーとゴーダンナー。装甲が厚いから対してダメージは負ってないようだが、完全に体制が崩れている。やばいと思ったその時、ミストさんがスロットルを全開にした。
「誰も、やらせてたまるかあああああ!」
《おい、調整がまだのレヴリアスで無茶するな!》
「うおおおおおおお!」
《ああもう! まあ今回は悪くないか! いけえええええ!》
ステアードを構え直し、擬態獣に斬りかかるレヴリアス。
《止まるな! 斬って斬って斬りまくれ!》
「アタックコンボシーケンス! うおおおおお!」
復活した擬態獣は4体。足を止めて一体ずつ戦っていたら囲まれてしまう。そうなれば装甲が厚くないレヴリアスはやばい。だからこそ、足を止めずに突っ切る!
「まず一匹!」
足元を斬り払いながらスルー。
《前から来るぞ!》
「二匹!」
飛びかかってきたところを受け流し、背中に一撃。そのまま跳び箱を超えるように飛び越える。
「三匹!」
飛んだ勢いのまま蹴り飛ばし、ステアードで射撃。
「ラス……っ!」
そうして最後の一匹を斬りつけようとしたとき、レヴリアスの動きが鈍った。くそ、やっぱ未調整なのに無茶したからか!? 無防備になった所に擬態獣の一撃が入り、レヴリアスが吹っ飛ばされる。
「うわああ!」
「おっと」
だが、そのまま飛んでいくかと思われたレヴリアスは、マジンガーZとゴーダンナーによって受け止められた。
「大丈夫か、ミスト!」
「あ、ああ」
「ありがとよ、おかげで助かったぜ。後は任せろ!」
レヴリアスをおろし、擬態獣たちと対峙する二大スーパーロボット。
「まとめて蹴散らしてやる! 甲児!」
素早い動きで擬態獣たちを翻弄しつつ、ブレイカーシュートで全ての擬態獣をマジンガーの前に蹴り飛ばすゴーダンナー。
「ナイスだぜ、猿渡さん! ルストハリケーン! そして冷凍ビーム!」
すかさずマジンガーから放たれた酸の嵐に怯む擬態獣たち。さらに放たれたビームにより、擬態獣たちの足元が凍りついていく。動きを封じられた擬態獣達目掛け、空から魂をも打ち砕く一撃が放たれた。
「ソウル!」
「スピン・クラッシャァァァァァァ!!!」
空中からきりもみ回転で突っ込んで来たゴーダンナーの、全エネルギーを込めたキックにより、動けない擬態獣達が次々とぶち抜かれて行く。
「トドメだ! ブレストファイヤー!!!」
そしてゴーダンナーが擬態獣たちを突き抜けた所に、ダメ押しと言わんばかりにマジンガーZの胸から放たれた熱線に焼き尽くされ、今度こそ擬態獣たちは倒されたのだった。
「す、すごい! なあ、しょーや! しょーや?」
《あ、ああ。聞いてる。聞いてるさ。すげえ》
ゲームじゃないから作品違っても合体攻撃できるってことは解ってた。だが、実際に生で見るスーパーロボット同士の連携必殺技の熱さと、目の前で並び立って此方を向いている二体の巨人の姿に、しばらく俺はぼけっとしている事しか出来なかったのであった。
と言うわけで本編一話終了です。ちなみにさやかさんは機体が無かったのでお留守番。