スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで )   作:トカGE

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 7/3 上げてそうそう文章追加誤字訂正 最後の書き直しの時の一文追加できてなかったので。夜霧さんは結局脳内の住人安定です。

 この作品は神様転生ではありませんよ?


ダイモンさんと夜霧さん

「アンジェリカ、大丈夫か!?」

「え、ええ。驚いたけど、特に何とも……」

「よかった。おい、しょーや! いきなり何するんだ!」

「え、ええっとしょうやさん? 貴方は一体……ミストの中から出てきたみたいだけど」

 

 さっきから二人が何か言っているようだが、そんなことはどうでもいい。今はまず、これを処理してしまおう。『俺』は手に持っていた、アンジェリカから抜き出したそれを握りつぶした。いや、正しくは『取り込んだ』。

 

「」

「」

 

 さっきから二人が何か言っているが、少し静かにしてほしい。

 

ああ――――――

 

 『食事中』は静かにするものだろうに。

 

満たされる――――――

 

 そうして、アンジェリカの中にあった『欠片』は、完全に『俺』に取り込まれた。

 

 

 

 

「で、どう言うことか詳しく話してくれよ。このままじゃ俺、しょーやを信じられなくなっちまうよ……」

「私も、詳しく教えて欲しいところね」

「ああ、話す。話すが俺にも解らない事が多くてな」

 

 正直、俺にも訳が解らない。意識がはっきりしたときには、既にアンジェリカの『欠片』を取り込んだ後だった。なにがあったかは覚えているが、何でそんなことをしたか自分でも解らないのだ。

 とりあえず、アンジェリカに異常が無さそうなのはよかったが……

 

「ちょっと頭がこんがらがってるから、整理する時間をくれ」

 

 そう、俺の頭は混乱していた。『欠片』を取り込んで正気に戻った瞬間、少しだけだがこの世界に来たときの事を思い出した。

 

『我々の為、精々世界をかき回せ。あの愚かなる破壊者達の様に』

 

 ダイモン・タングラム。平行世界を繋ぎ、事象を書き換える『タングラム』を、亡霊とでも言うべき『ダイモン』が乗っ取った姿。スパロボKだと、奴がゲートを使うことでイディクスによる戦乱を助長してたわけだ。

 

(だが、あいつと俺に何の関わりがある?)

 

 あいつの記憶があると言うことは、俺は多分神様転生とかではなく、平行世界から引っ張られて来た可能性が高くなった。だが、何故だ? 何で俺なんだ?

 言っちゃ何だが俺は全てにおいて平々凡々だ。とてもスパロボK、正確には類似した世界なんだろうが、そんなところに送りこむ意義があるとは思えない。

 

(それともう一つ、多分俺、死んでないよな?)

 

 ダイモン・タングラムと会ってたってことは、少なくとも死んでこの世界に来た訳ではないと思うんだが……だったら俺の状態は何なんだ? 何故『欠片』になっている? 訳わからん。

 

(しかも他の『欠片』求めて暴走するってなかなかヤバいだろこれ)

 

 多分きっかけは幽霊モードになった事だと思うんだよな。プラントについて、幽霊モードになったあたりから食欲と言うか空腹感が出てきた気がする。とりあえずアンジェリカの『欠片』を食ったお陰で空腹感は消えた。だが、その代わりなのか、何かが欲しいと思う漠然とした感じの欲求がある。これは、他の『欠片』も取り込めと言うことなのか?

 

(それって最後はル=コボルに取り込まれるか、俺自身がル=コボルになるかって未来しか見えないんだけど)

 

 まあ、何にしろ情報が無さすぎし、急いで結論をだすこともないか。とは言え、あんまり放置できる問題でもないが。

 

 

 

 とりあえず目玉については置いておくことにした俺は、でっち上げ込みで何が起こったかを二人に説明した。

 

「えっとつまり? アンジェリカの中になんかヤバそうなものが入ってて? それに反応して暴走気味になって、咄嗟にぶっこぬいて砕いたと?」

 

 うん、スゲー無理矢理だね。砕いたんじゃなくて本当は取り込んでるし。流石に二人も怪しんできたけど、レムを引き合いに出すことで何とか納得してもらった。レムの中にあったのも、同じようなやつだったと。

 

「じゃあ、レムが『神の石』に触れても平気になったのは」

「それも私だ」

「いや、なんか口調がおかしくない?」

「……冗談だよ。まあ、俺だ」

 

 、ああ、実際はレムの『欠片』については性質書き換えられないかなーって試しただけで、最終的には多分取り込んだと思うけど自覚ないのよね。

 

「ま、まあしょーやが悪意があってアンジェリカに襲いかかった訳じゃ無いのは解ったよ。ますますしょーやが何なのか解らなくなってきたけど」

「それに関しては俺も同意するけど」

 

 本当、今の俺って何なんだ? ラスボス予備軍?

 

「名前はこの星の人っぽいんだけどね。お義兄さん、何か覚えてませんか?」

「生憎何にも。プラントとかも覚えてなかったしな」

 

 実際は色々知ってるんだけどね。言えるわけがない。後、アンジェリカさん今お兄さんの発音おかしくなかった?

 

「しっかし、本当に驚いたんだからな? もうよしてくれよ、あんなのは」

「ああ、なるべく努力はする」

 

 暴走だからなあ、流石にシェルディアの時は何とかしたい。部どもをの時は別だけど。

 

 

 その後は、アンジェリカに自己紹介がてら色々確認してみた。やはり今の俺はアンジェリカに見えているらしい。幽霊モード限定だけど。因みに物には相変わらず触れられないし、試しに外に出て猿渡さんとかの前に行ってみたけど、他の人には見えないようだった。アトリーム人限定なんだろうか。『欠片』関係あるならベザード人も見えるかもだが。

 ん? 幽霊モードのリスクはどうしたって? それがアンジェリカの『欠片』を取り込んでから、こっちの方が自然になっちゃってるっぽいんだよな。ミストさんの中にも戻れるけどさ。そんなわけで、これからはスタンドのごとくミストさんの横にふわふわしてることになりそうだ。浮いて動くのも全然疲れないし、レヴリアスのコックピットにいてもすり抜けて放置食らうってことは防げそうだ。

 でもなあ、気ぃ抜くとまた『飢えそう』で怖いっちゃ怖いんだよなあ。やっぱりなるだけミストさんの中に居るべきか? うん、なるべく中に居よう。何かあったら怖いし。チキン上等です。

 

 

 

 

 

 因みに、この後はちゃんと気を使って二人きりにしてあげましたよ? お兄ちゃんは二人を応援してるから。

 

「ちょ、ちょっと!?」

 

 いや、そもそも君が二人にしてくれって言ってたんだからねミストさん。 暴走でそれどころじゃなくなってたけど。あ、でも『そういうこと』は結婚してからにしなさいねー。

 

 

 

 あ、結局なんもなかったようです。せっかく人が格納庫で一人寂しい夜を過ごしてやったというのに。え? するなって言ったのお前だ? 知らんな。

 

 

 

 

 

 そして翌日、再びダリウス・邪魔大王国連合軍と戦っていた俺たちは、昨日の暴走事件ですっかり忘れていた、オーブの姫様の言葉の意味を思い知ったのであった。

 

「こちらアークエンジェル。これよりビルドベース部隊の援護に入ります!」

「その機体、キラか!?」

「え、キラ君!?」

「うん、助けにきたよ、二人とも!」

 

 ここでフリーダムって、一体どういう展開だよ!?




 そんな感じで自分がなんなのか余計解らなくなった夜霧さんでした。
 そして次は転移だと思った?残念、キラさんでした!暗殺事件あったかどうかは次回?
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