スーパーロボット大戦K ~夜霧とミスト~ (旧題:俺をさんづけで呼ばないで )   作:トカGE

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7/6 ちょっと加筆してみたり。

やっぱりエルドラVは最高だぜ!


勇者翁とミストさん

 あの後、ようやく大空魔竜と連絡が取れた。アークエンジェルに居ないメンバーは皆あっちにいるらしい。そんでもって、今は都市ひとつ引っ張ってるそうな。つまり原作通りなのだろう。

 

 

 

 

 大空魔竜が進むルート上で合流することになったため、その途中の町にヴァン達を降ろすことになった。因みにまた襲撃があるかもと言うことで、今回はレヴリアスだけで出撃している。まあ、最悪カモフラージュモード使えばいいしな。ところで、カモフラージュモードがあるなら、分身的な能力あってもよかったと思うんだけど、どうだろう。

 

「なあ、狭いんだが」

「諦めて下さい。手のひらの上に乗っける訳にも行かないんですから」

「すいません、なんか……」

 

 因みに現在、レヴリアスのコックピットはすし詰めです。いやあ、俺脳内の住人でよかったわ。

 

 

 

 

「おい、聞いてるのか?」

「はぁ……聞いてます」

「聞いてないだろ! いいか? ヨロイと言うのはだな!」

「なるほど!」

 

 現在、ミストさんとヴァンはエルドラチームの爺さんたちに絡まれてます。いやね? 本当はどっか適当な街にヴァンとウェンディ降ろして、すぐミストさんは戻るはずだったんだ。でも、街を見つけてたのが丁度飯時だったんで、アークエンジェルに連絡入れて飯食いに街まで一緒に行ったんだよミストさん。で、二人が入ろうとした店がこの勇者たち行きつけの店だと気づいたときにはもう遅く、店の中で爺さんたちに絡まれました、と。ヴァンは一方的に絡まれてる感じだったが、ミストさんは彼らの話を普通に信じた。と言うか尊敬したっぽい。

 

「すごいじゃないですか! お爺さんたち!」

「はっはっは、話が分かるじゃないか若僧その2!」

「お前……なんか、すごいな」

「若僧その1!お前は話をちゃんと聞け!」

 

 そのため、めっちゃ仲良くなってます。ちなみにその1はヴァンでその2がミストさん。そのあと若者たちが文句を言って、彼らと一騒動起きた後(ミストさんが半分ほど鎮圧してた。爺さんも含めて)、原作通りに店の外で二次会開始。

 

「若いの! お前も飲め!」

「いや、俺は酒は」

「お前さんもだ!」

「いや、俺も酒は飲んだことがぼがぼ」

《ナニコレヒドイ》

 

 ミストさんが無理やり飲まされてます。うーん、勢いで連れてこられたせいでアークエンジェルに連絡入れないけどいいのかなあ。良いわけねえよなあ。これ絶対明日の朝までつぶれるだろ。

 

「奴らは俺がたおすうううう~」

「おう、いいぞ若僧その2!」

《ミストさん、お前酒弱かったんだな》

「はじめれのんだけろうまいや~」

「おう、良い飲みっぷりだ。じゃんじゃんやれ!」

「おい、若僧その1!お前聞いてるのか?」

「聞いてます」

「じゃあ飲め!」

「いや、だから酒は」

 

 そうしてヴァンも飲まされてダウン。そしてミストさんもふらついてきてる。ダメだこりゃ。意識飛ぶまで秒読みだろうし、合わせて俺の意識が飛ぶまでも秒読みだ。そういやミストさんの中に居るときにミストさんが意識無くなると、俺も合わせて意識がなくなるんだが、幽霊モードだとどうなるんだ? 試してみたいが、やっぱ使いすぎると何が起こるか解らんし、やめとこう。あ、ぼーっとしてきた。おやすみ……なさ……い……

 

 

 

 

で、翌日。

 

「たった一度の失敗で! 俺をのけ者にしやがって!」

 

 ブッチが暴れ出しました。いやあ、それにてもあのヨロイって化け物じみてるよなあ。おもにデザインが。

 

「くそ、街の人達を守らないと! ってヴァンさん、どこ行くんですか!」

「守る理由がない」

「そ、そんなこと言ってる場合じゃ!」

「ヴァン……バカァ!」

 

 そしてやっぱり行っちゃうヴァンさん。

 

「くそ、俺達だけでも!」

「まあまて、若僧その2」

「この街を守るのは、俺達の仕事だ」

 

 レヴリアスを取ってこようとするミストさんを、エルドラチームが呼び止めた。ああ、やっぱかっけえや。この爺さんたち。

 

「で、でも!」

「それとも何か? 俺達の話が与太話だとでも思ってるのか?」

「そんな訳ないじゃないですか!」

「じゃあ任せろ!」

 

 そんな訳で行ってしまったエルドラチーム。そして少しした後、伝説の勇者がよみがえった。

 

「五体合体! エルドラIV! くらえ! フリーフォールグラッチェ!」

「あ、あれがお爺さんたちの機体……か、かっこいい……!」

《うむ、かっこいいな》

 

 ただ上から落ちて来ただけだけど。自由落下(フリーフォール)だし。

 

「とは言っても……やっぱほっとけな《やめとけ》なんでだよ!」

《爺さんたちが『やる』って言ってるんだ。信じてやれよ》

「そりゃそうだけど……」

《それに、あのデカ物のパイロットの声、聴いてたろ? 止めてやれるのは爺さんたちしかいねえよ、多分》

 

 勇者は再びって熱さだけに目が行きがちだけど、割と重いんだよな。エルドラの爺さんたちだけじゃなくて、ブッチも。ただ街の為になりたかっただけなのに、失敗して、孤立して、認められなくて。だから、それを受け止めてやることができるのは、エルドラチームだけだと思う。何でかって言われると、説明するの難しいけど。

 

《それにな、ミストさん。たぶんお前さんには別の仕事がある》

「えっ?」

《あのデカ物2体が暴れてるのと別に、街の外の方からでっかい足音が聞こえないか?》

「っ!? レヴリアスに戻るぞ!」

 

 たぶん、邪魔大王国かダリウス軍あたりだと思うが、さてどっちだ?

 

 

 

 

 

「壱鬼馬も壬魔使も居ないとか、どうなってるんだか。二人とも、迷子なんて情けないぞぉ? でもまあ、二人を探してる間になんかデッカイの見つけられたからいいか。人間たちのいうスーパーロボットの一体だろうし、倒して手柄にして妃魅禍様に……ぐふふ」

「何だ? あいつ」

《邪魔大王国の幹部だろ?》

「いや、そう言う意味でなく」

 

 レヴリアスに戻った俺達が見つけたのは、あマゾだっけ? 違った阿磨疎だ。連れてる幻神は3体。

 

「まあいいや! おい、ハニワ野郎!」

「ああん?」

「あの人達は取り込み中なんだよ。お前たちの相手は俺だ!」

 

 そうしてステアードを構えてハニワ達の前に立つミストさん。爺さんたちにあてられて、テンション上がってる?

 

《とりあえず、相手は三体。囲まれないようにしろ!》

「応!」

 

 

 

 

 

 だが、さすがにスーパー系の敵。固い。1体は何とか倒したが、こっちも割とぼろぼろだ。流石に三対一は分が悪いか? エネルギーに関してはクリスタル・ハートがあるから問題ないが。

 

「どうした? その程度か?」

「くっ!」

「さて、お前はほっといてあっちのを」

「させるかぁ!」

 

 弾切れになり、刃もボロボロになったステアードをぶん投げて、ハニワ達をぶんなぐるミストさん。

 

《おい、あまり無茶するな!》

「無茶だろうとなんだろうと! 今、お爺さんたちは守りたいものを守る為に戦ってるんだ! それを邪魔する奴は、俺が許さない!」

 

 ああ、そうか。お前さんは『守れなかった』からか。そりゃ、爺さんたちに入れ込むよなあ。

 

《解った。だけど、死にそうになったら逃げろよ? 俺死にたくないからな?》

「解ってる。だけどまだ、行けるさ!」

「ふん、必死になって守ってるみたいだが、あっちのデッカイのもボロボロだぞ?」

 

 阿磨疎の言葉にミストさんが其方を見ると、エルドラIVがボコボコにされていた。

 

「くっ!」

「どーする? 助けに行くのか?」

 

 ニヤニヤする阿磨疎。どうせ助けに行こうとしたら追撃してくる気なんだろう。だが、ミストさんはハニワ達の方に向き直った。

 

「言ったんだよ」

「は?」

「あの人達は、『任せろ』って言ったんだ。だから、俺はその言葉を信じる!」

《……そうだな》

「よく解らんが、だったらお前から片づけてやる!」

「できるものなら、やってみろ!」 

 

 そう言ってグルーヴァイン・バスターを展開するミストさん。

 

《ま、相手は所詮二体のハニワ。さっくり割ってやろうぜ》

「当然!」

「ふん! だが後ろのアレほどでは無くても、お前たちもボロボロだぞ? 何時までもつんだ?」

「お前たちを倒すまでだ!」

 

 そう言ってハニワの一体にバスターを向ける。だが、その銃口から弾が放たれることは無かった。

 

「まったく、変な奴らだよ。あの爺共も、お前も」

 

 ダン・オブ・サーズデイ……ヴァンの機体の刃が、その銃口を向けられていたハニワ幻神を切り裂いていた。

 

「な、何ぃ!?」

「今だ! うおおおおお!」

 

 そして阿磨疎がその光景に驚いている間に、ミストさんは最後のハニワ幻神と距離を詰める。

 

「バカめ! 銃は殴るもんじゃないぞ~?」

「知ってるよ! グルーヴァイン!」

 

 そのままバスターからビームの刃が形成されて行く。

 

「な、何ぃ!?」

「ストライクッ!」

 

 突撃した勢いのまま、レヴリアスは巨大なビームの刃でハニワ幻神を両断した。

 

「ば、バカな! くそ、妃魅禍様に怒られちゃうじゃないか! 覚えてろ!」

 

 逃げて行く阿磨疎はほっとこう。それよりも、

 

《あっちはどうなった?》

「そ、そうだ! お爺さんたち!」

 

 レヴリアスが振り向くとそこには、最後の一撃を繰り出そうとするエルドラIV……いや、エルドラVの姿があった。ああ、縁の下の力任せはキッチリ仕事してきたのね。

 

「効率の悪いヨロイだ! 進歩がない!」

「若僧、進歩とは……」

「ヨロイと、人の心の……」

「合体だ!」

「「「エルドラV!」」」

「 アルティメットォ!」

 

 ぶつかり合うエルドラVとブッチのヨロイの拳。だが、拮抗は一瞬。勇者の拳が、悲しき科学者の拳を、殻を打ち砕いて行く。

 

「うそぉ!うそぉ!」

「アァァァァディオス!ア・ミーゴ!」

 

 砕け散るブッチのヨロイを背に、堂々と立つ伝説の勇者。俺は……

 

「すごい……」

《ああ、まさに勇者って奴だな》

 

いや、俺達はその光景を忘れることは無いだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「連絡も入れずに何してたのよ! 食事してくから遅くなる、で何で一日経ってるのよ!」

「ご、ごめん」

「面目ない」

 

 たとえその後、アンジェリカたちにこってり絞られたとしても。ちなみに俺も幽霊モードで正座させられてます。

 

「ま、待ってくれアンジェリカ。これには訳が……」

 

 流石に慌てて弁解するミストさん。

 

「理由は解ったわ。でも、ハニワ幻神と戦う前に連絡入れることできたわよね? レヴリアスに乗ったんだから」

「あ」

 

 やべえ、そういやそうだった。

 

「今回はヴァンさんが助けてくれたから良かったけど、危なかったんでしょ? 貴方は戦闘前にアークエンジェルに連絡を入れるべきだった。違う? 翔也さんも何で気づかないんですか」

「違いません」

「返す言葉も無い」

 

 このまま説教が続くと思ったら、アンジェリカは急に泣き出してしまった。

 

「ほんと、心配したんだから。 ミスト、貴方が居なくなったら私はどうしたらいいのよ! また独りぼっちになっちゃうのよ!?」

 

 泣きだすアンジェリカの姿におろおろするミストさん。まあ、不安になるよな。大事な人が居なくなるかもしれないってのは。……俺の家族も、心配してんのかなあ。

 

「え、えっと……」

「そういう時は、そっと肩でも抱いてやるんだよ」

 

 そういい残して、俺は部屋を後にした。後はまあミストさんがんばれってことで。夜霧翔也はクールに去るぜ。




勇者の弟子が二人になりました。いや、三人か?
大空魔竜組の方はシベ鉄やダリウス、邪魔大王国と小競り合いしてるけど、ストーリー的にはほとんど進んで無いってことで。
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